「A Lice in Wonderland」不思議の国でアリスと Dive in Wonderland uzさんの映画レビュー(感想・評価)
A Lice in Wonderland
『不思議の国のアリス』はほぼ知らないけど、P.A.WORKSは一番好きな制作会社なので。
予告でお淑やかに見えてたりせの印象を、冒頭の飴を詰めるカットだけで修正された。
就活トークやみんなが寝た後に洗い物をしたりと、りせの状況や性格が掴みやすい導入は見事。
チャプター制も、唐突な場面転換を自然に見せるのに一役買っていたと思う。
(各イラストもめちゃくちゃ良かった)
異世界ではなくVR的なもので、しかも深層心理まで反映する謎技術というのは意外。
しかしこの辺に理屈を求めてはいけないのだろう。
逆に重さや水に濡れた際の描写などは、「現実じゃないから」で済ませられる。
中盤まではコロコロと変わる展開にワクワクしたが、特にピンチなどもないので途中からやや退屈。
クライマックスが会話のみで、しかもりせが透明なため表情すら見られないのも残念。
キャストに関しては違和感のある人はゼロだった。
原菜乃華は叫びだけはイマイチだが、スライダーを抜けた瞬間の気の抜けた「おぉう」が好き。
マイカピュはプロでは出ない独特のアジでアリ。
そしてちょい役の友人達が好きな声しかいなくて幸せ(『色づく世界の明日から』繋がりが多い?)
キャリーさんがキャリーさんを紹介してて笑う。
動きや表情はPAらしさ満載だし、キャラデザも魅力的で、色彩も豊か。
ただ、物語の中で映像的な盛り上がりに欠けていたのが惜しかった。
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