「「支え」を失う怖さ」ペリリュー 楽園のゲルニカ 破雲泥さんの映画レビュー(感想・評価)
「支え」を失う怖さ
原作は全部ではないけど一応読んだことはあるレベル
途中だけだったけど面白い作品だったので
今回の映画は結構楽しみにしていた
多少の時間スキップはあるものの
「あ、そうなんだ」と乾いた感情で
どんどん追い詰められていくのか怖い
人格者で人当たりも良く皆に頼られる
生き残りたちの主軸である島田少尉が実は一番
「命令を守り島を守る」ことに支えられていたのではないだろうか
ほかの生き残りたちも
命令とか環境とかではなく
「自分たちが抵抗をつづける」ことに気持ちが支えられていたのかもしれない
それを失うことの怖さ、
喪失への忌避
歴史を知っていてもいなくても
どうするんだろう。これからどうなるんだろうと
やんわりとした緊張と、ラストにそこまで抑え込まれた感情が
緩やかに解放される
それはそれとして、
キャラクターデザインも人物描写もそれぞれの関係も
妙に色気があってみていてちょっとドキドキしちゃいましたね
悲惨で過酷な状況の中
それでも潜伏生活の中のほっとするような日常描写があるのも良い所だとおもう
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