「16mm正解。」メイデン masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
16mm正解。
カナダの若い監督、長編初作品。
なかなか良いぞ次作も見たい。
16mmフィルムのザラ付きが懐かしく、空気感ビンビン感じて見れちゃう私ですが、若い子達にはどう見えているのだろうな? これ昔の映画?なんか汚くね?じゃなくて、あの不確かさに空間や時間を感じて欲しいと思う。そう感じる若い監督がいて嬉しいし、楽しみだ。音楽もかっこよかった、フィルムの質感のようなジョンハッセルとかマンシーニの古い曲、渋いチョイス。
前半は男子の友情と強力な喪失感。
後半は皆に馴染めない女子が居場所失って消えていく様と、そこにあらわれるあっち側の男子との繋がり。
タイトルバックのシーンはあの子が日記書いてるシーンだったのか、、、終わってしばらくしてから気がついたわ。タイトルのMAIDENと言えばIRONMAIDEN、、あいや、、処女とか乙女とかお初的な意味しか日本では見つけられないが、欧米ではもっと複雑なニュアンスがある様に思う。だってタイトルがいまひとつピンとこないんだもん。
スッキリしない話だし、ファンタジー要素もありだけど、、非常にリアルを感じる。私も昔日曜夜中向かい合わせの机に座ってた会社の先輩が月曜の朝に逝ってしまった事があり、あの時の頭真っ白喪失感思い出した。
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