ベテラン 凶悪犯罪捜査班のレビュー・感想・評価
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【”法を越えた行き過ぎた正義を執行する奴は誰だ!そして、強烈なる三角締め。”今作は、スリリングな展開とフィジカル&カーアクションも見応えあるシリーズ第二作である。三作目も早めにお願いします!】
■法律では裁かれない悪人が、連続して殺される事件が発生する。司法制度に不満を持つ人々は、天誅を下す犯人を善と悪とを裁く伝説の生き物”ヘチ”と呼び、その行動を指示する。そんな中、凶悪犯罪捜査班のベテラン刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)達のチームは、ヘチの正体を掴もうと奔走する。
そんな時に、新人刑事パク・ソヌ(チョン・ヘイン)がドチョルのチームに加わり、共同で犯人を捜すのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・家庭を犠牲にしつつ、奔走する凶悪犯罪捜査班のベテラン刑事ソ・ドチョルを演じる今や韓国の名優となったファン・ジョンミンは、最初は「ソウルの春」で全斗煥を演じた時の禿げ頭が強烈だったので、“毛がある方がヤッパリ良いなあ。”などと変な感慨を覚えつつ鑑賞。序でに、この方の随所で出す自然なコミカルな演技も、この映画にエンターテインメント要素を盛り込んでいて、”ヤッパリ上手いなあ。”と思う。
・今作では学校で苛められているソ・ドチョルと息子との父子の関係性の改善も上手く盛り込まれている所が良い。可なりハラハラするけどね。
再後半、お互いに腫れた顔で同じ鍋からラーメンを啜るシーンは、ちょっと沁みたなあ。
・韓国社会にSNSで天誅を下す犯人を”ヘチ”と呼び、投げ銭で稼ぐ小太りユーチューバーのパクは、”君はとっとと殺されて良し!”と思いながら鑑賞する。こういう奴がいるから、今の世の中はオカシクなるのである。
だが、ベテラン刑事ソ・ドチョルは、真犯人に捕らえられた彼もキッチリ助けるのである。偉いなあ。
■今作の見所は、矢張りベテラン刑事ソ・ドチョルと、新人刑事パク・ソヌとの痛そうな接近肉弾戦や、駆け引きの突出した面白さだと思う。
パク・ソヌが仕掛ける恋人を暴走族に殺されたミン・ガンフン(アン・ボヒョン)を”ヘチ”に仕立て上げ、自ら追い込むシーンもハラハラである。
が、パク・ソヌがミン・ガンフンを本当にビルから突き落とそうとした姿を見たソ・ドチョルの、彼を疑い出す目が印象的である。
又、妊婦を殺してしまった男が、パク・ソヌの手引きで警察の宿泊所から脱出した後に、同じ手口で殺されたように見せかけた死体を見たソ・ドチョルが、男が首を絞められて殺された事を見抜き、それをパク・ソヌがミン・ガンフンを捉えた時に使った三角締めによるものであると見抜くシーンもナカナカである。
・濡れ衣を着せられた女性と小太りユーチューバー、パクとドチョルの息子が、パク・ソヌにより殺されそうになるシーンでの、彼とドチョルとの接近肉弾戦や、カーアクションシーンもハラハラドキドキである。
そして、オ・チーフ(オ・ダルス:久々の復帰である。キチンと反省したようである。殊勝な演技である。)が運転する車とのチキンレースも迫力があったなあ。そして、シートベルトをしていなかったパク・ソヌが心肺停止になるも、ドチョルは心肺蘇生法を施し息を吹き返したパク・ソヌに言い放つのである。”生きて、罪を償え!”と。
<いやあ、今作はヤッパリ面白かったです。そして、あのラストは次作があるよね。第三作は早めの公開を希望します。
マ・ドンソクの「犯罪都市」シリーズと二枚看板でどうでしょうか?ヒットは間違いないと思うけどなあ。じゃーね!>
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