「ドタバタかと思いきや」ベテラン 凶悪犯罪捜査班 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
ドタバタかと思いきや
オープニングのドタバタコメディー調、そのノリで観ていたら、エピソードが変わった途端、一変してハードでシリアスな刑事アクションものになり最後までこの路線。
オープニングのあれは何だったんだろう、普通に見ていて浮いているので意図が分かりません。前作見てないので、もしかすると前作がドタバタコメディーだったのか?
「ダーティーハリー2」なのは当初から読めるが、パク・ソヌの正義の悪事がどこまで行くのか気になり目が離せない。いいヤツよりなのか悪よりなのかも見定めたくなる。
陰湿な虐めにあっているシヨンの目の前にさっそうと現れ、いい気になっている虐め側を叩きのめして、雁首揃えての謝罪に持ち込むところにスカッとしたが、その後分かりやすく悪の方が勝るようになり、敵役認定できて心置きなくドチョル刑事を応援できるストレスレスな作りになっているよう。
ドチョルに心酔する一途さと優しげな風貌に冷血な狂気を併せ持ち、しかも格闘技の達人というパク・ソヌのキャラが鮮やかでこの映画のキモだったと思う。
SNSを駆使する手強さも強敵感があって良い。
投げ銭やアクセス数稼ぎ目当てで何でもするSNS界隈の魑魅魍魎跋扈、SNSとその影響は、もはや現代社会の象徴的な社会現象になっている。
パク記者、今後はネットで壮絶いじめに遭いそうです。
「密輸1970」のリュ・スンワンが監督、脚本にも加わっており、先は読めるものの見せ場が多くて面白かったが、特定の場面に拘って必要と思われる以上にしつこく尺を使う傾向があるよう。
アクションの迫力と臨場感が半端ない。特にどしゃぶりの雨の中、水しぶきをぐしょぐしょに飛ばしながらの殴り合いは圧巻だった。
韓国の司法の実態はどうなっているのだろうか。
「対外秘」に出てきたように司法が力関係で揺らぐのか
韓国映画を見ると、常々感じるのが、国民の政治不信。
国民は、公的機関と役人公務員を、力を乱用する庶民の敵と認識しているように見える。
前作見ておらず、途中までドチョルがファン・ジョンミンと気付きませんでした。
「ソウルの春」の印象が強すぎて他の役をやっても見つけにくいようです。
エンドロール後のあれは、続編の予告編みたい。
コメントありがとうございます。
UFCは基本、競技名じゃなくて運営団体の名称ですからね〜でもバルクール要素もありましたね、転ぶと大惨事になりそうですね、バルクール。



