劇場公開日 2025年4月11日

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「数年ごとに観たい」ベテラン 凶悪犯罪捜査班 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 数年ごとに観たい

2025年4月12日
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鑑賞方法:映画館

安定のリュ・スンワン監督アクション・エンタメ作。
「密輸1970」ほど突き抜けた傑作ではないけど、ファン・ジョンミンの魅力も相まって頭を空っぽにして楽しめる快作。
本作を観てあらためてリュ・スンワンはアクションの監督なんだなと実感。
南山の追跡シーンでは「密輸」と同様の、高低差と多人数の動線がクロスする動きに加え、群衆内でのパルクール・アクションに最後は完全に殺しに来てる意図も伝わる格闘シーン。それらが「どうなってんの?」とならない描写はさすが。
最後の対決では、複数タスククリア要素に「ダークナイト」と同じ『どっちを救うか』というトロッコ問題、そして1対1からチームである意味まで繋がってゆく。要素多過ぎ。盛り盛りの大サービス。
テーマ的にも日本より一歩先に深刻になっているネットでのデマによる私刑を取り上げており、現代的。本作では深刻になり過ぎないように描いているが、日本も兵庫県知事や立花孝志など、他人事とは言えなくなっている。
ともあれ単純に楽しめる娯楽作なのは間違いない。
見てみると前作からほぼ10年経っているようなので、出来れば数年ごとに観たいかなぁ…

ぱんちょ
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