「B級っぽいCGが惜しい」哭戦 オペレーション・アンデッド コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
B級っぽいCGが惜しい
オンライン試写で拝見。
前半、やや下ネタ混じりのコメディタッチ。
後半はゴアてんこ盛りのB級感満載。
感染してアンデッド化しても、しばらくは人間としての記憶や理性が残っていて会話することもできるが、暴力衝動や、人間への捕食衝動が抑えられず、苦悩するという設定はやや新鮮。
アンデッド化した弟へ銃を向けられない兄の葛藤など、見どころは多い。
日本軍の人体実験がらみの発言はひどく感じもするが、マッドサイエンティスト&軍国主義の合体だとするとステレオタイプで、「厄災を持ち込むもの」以上でも以下でもない。
人間でなくなった元人間を描くことで、単なるホラーで収まらず、「人間とは何か?」「家族とは何か?」といった心情を描く青春ヒューマンドラマも目指していたようで、そこには好感を持てた。
ただ途中、同じようなセリフ、シーンが繰り返しでかなり単調に感じ、粗さが目立ちました。
もう10分ほど刈り込んで編集した方がテンポがよくなったはずなのに、と思いました。
また、アンデッド化した肉体が発火・燃焼しやすい設定そのものはともかく、CGの火との合成感が目立ち、チープなB級っぽさを感じさせてしまったのが惜しい。
エンドロール後にポストクレジットがあるので、場内が明るくなるまで席を立たないことを推奨。
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