FEMME フェムのレビュー・感想・評価
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もっとバイオレントなラストを期待してたが
イケイケなドラァグクイーン「アフロディテ・バンクス」のペルソナを持つ実は陰キャ気味なジュールズ(でもムキムキ)はある夜タバコ屋で首から下タトゥーまみれの見るからにヤバそうなプレストンをよせばいいのに挑発(←発端お前やんけw)した挙句にボコられ→半年程ストファやり込みする程引き籠ってしまうwww
同居人に心配されつつナイトライフのリハビリ先のゲイサウナで自分をボコったプレストンと再会→デート→青姦の末セフレ関係になる。
青姦の最中を盗撮してネットに流したろと、いかにも陰キャ的な復讐に邪悪な喜びを見出しつつ次第に二人はセフレ以上の関係に歩みだすも・・・・
なんか陰キャの描き方がリアルでイギリスでも同じなんだと感心してしまったwww
ラストはもっと取返しのつかないバイオレントな展開を期待してたけど、まーあれはあれでホロニガ後味若干悪い的な感じでよかったかもです。
復讐劇だけでは語りきれない
加害者と被害者における被害者の復讐ではあるけど、加害者のプレストンは自分が同性愛だと認められないところで苦しんでいるんだなと思いました。過剰なまでの筋肉質の体もある意味「ドラッグ」じゃないかと。
結末は悲劇だけど、どこかで2人が幸せになって欲しいなとも思いました。パンフレットを読んで理解が深まりました。
Straight
ドラッグクイーンの復讐劇という予想できそうでどう転がるか分からない話にそそられて鑑賞。
特典はキラキラポストカードでした。
思っていた方向とは違う方向へ行きましたが、その方向がとても好みかつ面白く、それでいて切ないと来たもんですから観ていた時の感情はわったわたでした。
同日公開の「ベイビーガール」と切り口は近く、今作は加害者と被害者、「ベイビーガール」は上司と部下という構図だったのですが、展開はかなり違うものになっていたのも興味深いところです。
ジュールズとプレストンが再会したのがゲイ専用のサウナという側から見ると異質な環境で、あちらこちらでAFが繰り広げられるという大変(彼らにとっては社交場)な場所での再会で、すぐさま復習を企てるために近づくというのが視線だけで表現されててゾッとしました。
そこから車で出かけたり、プレストンの自宅へ行ったり、一緒にご飯を食べたりとしているうちに、復讐心は据え置きでいち友人として見れるようになっていたのも面白い変化だなと思いました。
立場が逆転していく様子がスリリングに描かれているのもとても良かったです。
最初は主従関係に近い感じでジュールズを支配していくプレストンでしたが、仲間内にゲイである事がバレそうになった時やハメ撮りを隠し撮りされそうに焦ったのをきっかけに徐々に保っていたと思っていたバランスが崩れ出すのもスリルがありました。
ストリートファイターでバチバチにやっている時のジュールズはとても活き活きしていましたし、ジュールズに触れたくてドギマギしているプレストンはもう可愛げのある少年のようでした。
ネイサン・スチュワート=ジャレットの声色の変化や仕草の仕方がもう素晴らしすぎて…。
ドラッグクイーンである時やプレストンと2人きりの時は少し高めの声で、仕草は女性のような柔らかそうな動きをしていて、表情も乙女の顔をしていたりと本当に圧倒されていたところで、男としての振る舞いが来た時のインパクトは凄かったです。
声のトーンがグッと下がって、動きも表情もワイルド寄りになっていたりと演技の振れ幅がギュインギュインしていてハートは鷲掴みにされていました。
ジョージ・マッケイもこれまた素晴らしく、最初は読めない表情や行動に振り回されていたのに、立場が逆転してからの情けなさやなりふり構ってられないと思ってからのアクションだったり、心情の揺れ動き方が静かに、それでいて派手で美しかったです。
R18+か?と聞かれると直接的な描写は特別多くないのでR15+とかでいいのでは?と一瞬思いましたが、めちゃくちゃAFしてたのでそりゃR18+だわと1人で解決しました。
イチモツをア○ルに突っ込むという経験はした事ないですし、するのもされるのも痛そうすぎてご勘弁ですが、好意があればあれも快感になるのかなと今作を見て思いました。
ただ今作のAFは痛そうに見えなかったのは主演2人の感じ方が気持ちよさそうに見えたからでもうお見事としか。
多様性が謳われる現代で、ここまでど直球に恋愛の切なさに昇華した今作のドラマは凄まじかったです。
心情が複雑なラストもこれはこれで味のあるものでしたし、100分ない時間で詰めれるところ全部詰め切った製作陣と役者陣に大感謝。
鑑賞日 4/2
鑑賞時間 13:25〜15:10
座席 D-8
互いの愛を確信して関係が終わる。パーカーがそれを語る。必見!
ジュールス(ドアァグの黒人)がプレストン(タトゥーの白人)に見事復讐を果たした。
めでたし!
のはずはない。
ジュールスがプレストンに近づくのは大変なリスクがあった。
ジュールスがプレストンにハッテン場で再会した時、あの暴力が頭によぎらないはずがない。
映画を観るものにとって、ハッテン場でジュールスがどのような感情でプレストンに近づいたのかは謎である。
その謎が見るのものを興奮させる。
最初の時点で、復讐という計算づくで近づいた、と見るのはつまらない。
それは衝動だったのだ。
暴力とセックスのヒリヒリした重ね合わせが、二人にとって大きな快楽だった。
すぐにでも暴力に転びそうな危うさ。
プレストンの悪仲間がそのヒリヒリを増大させる。
プレストンが自分を愛し始めたという確信が芽生えた後に、ジュールスの復讐が始まり出したのだと思いたい。
自分の身体とプライドを傷つけた相手を愛するために、ネガが必要だったのだ。
SはサービスのS Mは満足のМ
立場の逆転は何の不思議でもない。
逆転の後にプレストンはジュールスを本当に愛し始めたのだ。
逆転した時のプレストンの表情の見事なこと!
ドラァグクイーンの復活(誕生日)でジュールスは黄色い偽ブランドのパーカー(部屋から逃げ出す時、プレストンが返せよといったパーカー)を刻んで衣装にする。
プレストンが本物の黄色のパーカーを贈る。
プレストンは路上で泣く。
ジュールスは血だらけのパーカーを着たまま、贈られたパーカーを抱く。
二人は自分自身の気持ちが本物であることに気付いて、二人の関係は終わる。
なんという切ないシーンであることか。
パーカーという「物」に語らせるやり方は俳句だ。
これぞ映画というもの。
画像をアップできなかったのは復讐は目的でなく関係を続けるための手段だったということ。
ルームシェアの二人もよい。
サプライズでプレストンをパーティに呼ぶ同居人の男。
それを「これがあなたの目的だ」となじる女。
全員の感情は複雑でクリアカットに語れない。
さすが英国。
追伸
やる気もないのにジュールスはハッテン場にいった。
これはなかなかノンケには理解できないだろうと思う。
ジュールスはドラァグの格好の時、プレストンに色目を使われている。
再会した時、自分はこの男のタイプだと、やれる相手との値踏みがあった。
でも、自分がボコボコにされたドラァグクイーンだとバレないかという恐怖もあったはず。
自分がされたら嫌なことをしないだけで、、世界との境界線は変わると思う
2023年のイギリス映画(98分、R18+)
ドラァグクイーンと隠れゲイの恋愛を描いたラブスリラー映画
監督&脚本はサム・H・フリーマン&ン・チュンピン
原題の『Femme』は直訳すると「女性」
物語の舞台は、イギリスのサウスロンドン
ナイトクラブ「ファラシー」にて、ドラァグクイーン「アフロディテ・バンクス」として活躍しているジュールズ(ネイサン・スチュワート=ジャレット)は、ある夜に自分を見ている男性(のちにプレストンと判明、演:ジョージ・マッケイ)に気づいた
男に手を振るものの無視し、どこかへと消えてしまう
その後、コンビニにて男に再会したジュールズは、ゲイであることを馬鹿にされたことに腹を立てて、男(以下、プレストン)が色目を使って自分を見てきたと言い放つ
プレストンは逆上し、仲間と一緒にジュールズをボコボコにしてしまう
見ぐるみを剥がされても、何とか店に戻れたジュールズは、ルームメイトのトビー(ジョン・マクリー)と彼の恋人アリシア(アシャ・リード)に助けられた
怪我は癒えたものの、その日以来店に出ることを怖がるようになったジュールズは、引きこもってゲームばかりをする日々を過ごしていた
ある日のこと、サウナに出かけたジュールズは、そこでプレストンに再会する
ドラァグクイーンの姿しか知らないプレストンは、ジュールズのことを初対面だと思っていた
自分に気があると感じたプレストンはジュールズを誘い出し、そこで体を交える関係となる
その後も逢瀬を重ねるものの、プレストンはゲイであることを友人たちに隠していて、それを知ったジュールズは「隠れゲイであることをネット上で暴露しよう」と思い始めるのである
物語は、最悪な出会いを果たした二人の再会を描いていて、一方はそれを知っている人物、もう一方は「それを隠されている人物」という構成になっていた
これによって緊張感が生まれ、「いつバレるのか」がスリル要素になっているのだが、それはジュールズもプレストンも同じだった
二人とも、相手にバレることは人生のある種の終わりに近いところがあって、特にジュールズは何をされるかわからない
プレストン自身も友人や叔父(アーロン・フェファーマン)にバレると立場を失うし、ジュールズにしたことが自分に降りかかってきてしまう
そんな二人がそれぞれの思惑を隠しながら、本当の恋人のように接近していってしまう
さらには、実はプレストンがMであることがわかり、彼は本当にジュールズを信頼して、愛していた
だが、ジュールズは「彼の知らないところなら良いだろう」と考え、ドラァグクイーンの復帰のライヴのMCにて、「隠れゲイを騙している」と嬉々として話し出してしまうのである
トビーとアリシアによるサプライズは、二人の関係を知らないことによる偶発的なものだったが、たとえ「あの時の被害者」とバレても、その後の関係は続いたように思える
だが、そこで隠れゲイを嘲笑い、隠し撮りをして動画をアップしたと言ってしまうのは、人として終わっている感覚のように思える
それがラストの暴力につながるのだが、プレストンが本気で愛していたからこそ、深く傷ついたと言えるのではないだろうか
いずれにせよ、純粋な恋愛映画として楽しめるので、あとはR18+という過激すぎる描写に耐えられるかだと思う
過激なセックス描写だけに留まらず、ハッテンバのゲイビデオ、隠れゲイ告発動画など、かなりの描写がところ狭しと流れてくる
それゆえに耐性が必要に思えるのだが、ガチの動画とは違うので、かなりオブラートに包まれていると思った
痛みも刺激も余韻も強め
サウスロンドンでドラァグクイーンとして舞台に立つジュールズが、自分を襲撃した男に復讐するために近付くというストーリーです。
復讐したい気持ちは分かっていたけれど、ジュールスの本当の気持ちはずっと分からず。ひどい目に遭ったのに相手の懐に入っていったのは少なからずプレストンへの想いが芽生えていたからなのではと勝手に想像しています。
プレストンはマイナスからのスタートだったので、笑ったり、夢を語ったりするところを見るうちに見る目が完全に変わり、バースデーパーティの時には心の中で「やめて~」って唱えちゃいました。
個人的にはあの後プレストンに会いに行ったと信じたい…ダメですかね。
とても良い作品でした。
23cm…Σ(゚д゚lll)
復讐と恋。
イカつくマッチョで見た目は男だけど心は女な黒人ジュールズと、体中墨だらけの悪人白人ゲイ・プレストンの話。
ナイトクラブのショー終わりに店前で一服するジュールズ、道路を挟み向こうから目の合う白人に察し、一服からの買い出しに行った店で再会、ショー終わりの格好(コイツ男だろと)をバカにされ言い返すジュールズ、…にキレる白人から暴行を受け…。
ゲイ同士が出会える店で暴行してきた男と再会、後をつける姿に復讐?!実はタイプ!?と思わせるなかで。
忍ばせるナイフに復讐!恐怖心と好奇心!?SNSで知る名プレストン、高圧的で関係性は白人プレストンが主導権を握り、最初は復讐かなと見せてた行為後のプレストンからの連絡待ちに恋?!ストーリーが進めば対等、主導権が変わり見せる2人の関係性。
悪友の前だと少し偽りの自分、ジュールズの前だと徐々に素を見せ始め甘えを見せたプレストン、ずっと観てて頭にあったのはプレストンは暴行した相手と気づいてる?からの誕生日サプライズでの展開…。
自宅に戻りベットに置かれた本物の黄色いパーカーは切なかった。作品として惹かれ面白かった!
ゔーーーん
自分を隠して生きていて、クローゼットのホモフォビアなんてのはさほど珍しくはない。プレストンのような悪い男ならなおさら。
そこを見抜かれたことが事の始まり。
復讐を企てるジュールズは、バレたらボコボコにされるだけでは済まない状況の中、ビクビクしながらも大胆不敵でハラハラしてしまう。
隠しカメラと手持ちじゃ、危険度は全然違うのにバカ、と思っていたら意外な展開に。
ジュールズとプレストンの、それぞれのラストが切ない。
何も知らずにおめかししてきたプレストンが、自業自得ではあるけれど少し可哀想に思えた。そして裏切られた好意は、大きな憎悪に変わる。
もう少し前に心の分岐点があったら、ほんのちょっとのタイミングが変わっていたら、簡単に払拭できない遺恨だったとしても違う結末だったろうな。
映画だと分かっていても、どうにかならなかったのかと考えてしまった。
いい子ちゃんが作った... いい子ちゃん向けのフィルムってか_?
本作は多く視聴者や評論家とされるい人からかなり高い支持を受けている。そのことは...
国際映画祭でスタンディングオベーションから... だから稚拙なあたしは盲目的に「素晴らしい映画なんだ」と信じてしまい見ようとする。でも映画の悪質な宣伝文句の誘導でも一端を見れば映画の良し悪しは直ぐに分かってしまう。
本作が仮に、コケージョンがドラァグクイーンで"Black" がチンパンジーのようにマウティングをとれば、拍手の時にジャラジャラとなる高価なジュエリーは鳴りやみ、明日のご飯の心配のない人たちは予約した高級レストランに映画なんてそっちのけでいそいそと向かうに違いがない。
だから国際的映画祭に出席できる高貴な人向けの安っぽいくて何十年も使い古された性差別をしたいのに隠しているヘテロセクシュアル用エクスプロイテーション・フィルムでしか、あたしの眼には映らない。
映画の性別的なステレオタイプの限界を見せつけるだけで、それによって何時の頃からか分からないほど繰り返される薄っぺらな "rom com" であって、それを倫理や道徳を今でも表向きは装い、大切にしまい込んでいる人達の陰口...
「動〇以下の "LGBT" には、これぐらいなら奴らの交〇も見れたし、ガス抜きにはうってつけだな!」
So they say you should always lead with a joke. So I'm just gonna
jump right in with a story about my gay basher. No,no, no, don't
panic, don't panic. It all ends with us making a very steamy sex
tape together. Now, I know, I know, I know we've all seen that
porn before, but trust me, this guy's a very special performer.
映画のセリフの中でジュールズが "gay-basher" なんて嫌悪の塊の言葉を使うところが、この映画の嫌な一面なのかもしれない。ところで...?
今では一応、「ジェンダーの偏見も、性的指向の偏見も許されない。」... しかしながら、映画のロケ場所となったイギリスでは、彼らが北部と南部の英語のアクセントをどう評価しているかを見れば、明示的および暗黙的に、つまり無意識的な偏見があるところから...「アクセントを否定することはまだ許されている。」... つまり
前にも言ったように表向きには、世間の流れでは性差別は公には口に出せないだけで、その根本では何ら変わらないことが言えていて、こんなくだらなさのシンボライズされたフィルムだからこそ、曖昧さがある今のステイタスの "LGBT" だからこそもてはやされている。
こんな映画に
もう少し、彼女たちドラッグクイーンをショウビジネスとして美しく描けなかったのかとか? これでは彼らがが全部が全部、ホモセクシュアルと勘違いをされてしまう。コリン・ウイルソン曰く、transvestism(※やや差別的とされている)から "cross-dressing" へと変われど彼らを必ずしも性的倒錯者と決めつけることは出来やしない。
製作者が表だけ "LGBT" を装い、人のいないところや陰では彼らをあざ笑い、動物になぞらえた性暴力の映画と思える。
南の島に住んでいた頃、法律的な事については相談できる女性はいたけど... 孤立していたあたしは、精神的に行き詰った時の相談相手がいなかった。でも幸いにして、ある男性が親身になって話に付き合ってくれたのを今でも思い出す。
その人は... 気持ちの優しい、いい人でした。だから、本作のプレストンは最後まで横暴で利己的にしか見えない。
THIS ONE'S THE REAL DEAL
Px
上記の言葉は大ラスに出てくる... この事で涙を誘うらしい
でもあたしにとっては...
ゼンゼン!
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