「伝奇映画のストロングスタイル」ノスフェラトゥ 大雪八重さんの映画レビュー(感想・評価)
伝奇映画のストロングスタイル
クリックして本文を読む
こんなにシンプルなゴシックホラーが最新映画が作られる、なんて絶対にないだろうと思う。
正直、シーンと相対する相手ごとに態度とセリフを変えるエレンというキャラクターは意味不明だ。化物に魅了され、夫を愛し、親友を困らせ、親友の夫に罵声を浴びせる様子は見ていて不愉快極まりない。
観ていて「この話はどっちに進むんだ?」と混乱してしまった。
オカルトがバンバン登場しているのにそれを受け入れず人々は混乱するばかりだし、エレンは言動がめちゃくちゃだし。しかも、満を持して登場した化物の専門家(ウィレム・デフォー)はほぼ役に立たない。
せめてノスフェラトゥが美形だとか同情できるバックボーンがあればあのラストに納得できると思うのだが、純粋なクリーチャーなのでそれも出来ない。古典ってこういうものだよ、と言われればそれまでなのだが。
ただ、とにかく映像は美しい。特に、トーマスが馬車に乗って進んだ先に古城があるシーンは、ポスターにして売ってほしいとすら思った。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。