岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価
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いろいろ失敗してるような?
まず、娘が幸せの絶頂にいる時に絶望を~と聞いて真っ先に娘の身に何かあって男が絶望することを想像してしまう。
もうこの時点で観る人を誘導できていないため、登場人物たちの言動と観てる自分とで噛み合わなくなっている。
そして、男の言動が娘の幸せよりも自分の呪い(命)を優先しているため、絶望に説得力がないし、実際ケロッと立ち去ってしまうし、怨霊的にはどうなの?ってなる。
呪いが解けてなかったのは、娘が幸せの絶頂ではなかったから?
それともそれ自体がミスリード?
セリフによるやり取りが少ないのもあって、
とにかく観てる人をどうリードしたいのかが分かりずらい作品でした。
一言ものもーす!
ラストの教会でマリアが撃たれた後、露伴が悔しがるシーンあるけど、あれがあるから嘘とすぐわかった!岸辺露伴が絶対言わなさそうなセリフ言ったらあかんよ。それ、バレバレだよ。JOJOラーには通用しませんよ!
んまあ、今回は、ストーリー展開が秀逸!最高の幸せの瞬間に最大の絶望を与えるってプロットをうまく逆手に取って「襲いかかる幸運」を回避していくというのは面白い!(まあ、そういう構成は過去にもあったけどね)
そして、このシリーズが好評なのも、やはり、スタンドバトルがないからこそミステリータッチの進行ができるという点だよね。でもね、JOJOラーからしてみれば、大前提である
スタンド使い同士は引かれ合う
という法則を無視しすぎ!戦闘向きでないスタンド使いが軽ーく出てくるのもありだし、なんなら、4部の面々がモブとして、通り過ぎるくらいのファンサービスは欲しいところ。杉本鈴美編やってくれないかなあ。あれなら不思議系で終われるし。やはり、JOJOラーとしては、キラークィーン編はやって欲しい。3部か4部作で。あー、無理かー、、、
そして、意外にも
ポップコーン乗せ顔
のインパクトが強烈!今作1番の表情と言ってもいい!あの「寄り目」は語り草にしてもいいよね!大東俊介いいぞー!
2025年度劇場鑑賞24作品目(25回鑑賞)
ポップコーンが食べたくなる
みんな大好き岸部露伴。オールベネチアロケでもうイタリア映画ジャン。
ドラマ版からのクオリティは維持されてさすがの一言。
新規の役者陣もクセが強めでよかった。
ポップコーンをキャッチするところはめちゃくちゃ迫力のシーン。
オリジナルの追加エピソードも蛇足感のない心地いいものだった。
呪いにうまく露伴をからめ解決に導いたストーリーは見ごたえがありました。
まさかのシゲなのがびっくりでした!
テレビシリーズを見てて好きな人はぜひ見たほうがいいと思います!今作もめちゃくちゃ面白かったです!
結婚したりするとこういうのを夫婦で出たりってなくなったりするけどしっかり高橋一生さんご夫婦が今まで通り演じ切ってくださっていて、そこも結婚しても奥さんも辞めずに続けてくれてありがとうございます!って感じでした。
今作は大好きな井浦新さんや大東俊介さんが出ていたり演者の方々の演技力は間違いないのでめちゃくちゃ安心して見ていられます。
本当、井浦さんも大東さんもマジでヤバいですね、最高の演技でした!
そして何より特にびっくりしたのがあの浮浪者のおじさん、すごい演技力だけど、この人誰なの?
と、思っていたらまさかの戸次重幸さんでした!
エンドロールで「え、あれシゲなの!?」とびっくりでした!
マジでナックスファンの方々はぜひあのシゲを見てほしい!
しかし自分が死ぬからって娘の結婚を阻止しようとするって父親として最悪だなと思いました(笑)
結婚してしまうと娘自身が死ぬなら阻止しようとするのはわかるけども。
ま、そんなこんなな今作!ぜひオススメです!
幸せが押し寄せてくる恐怖、最大の絶望と共に・・・
教会の懺悔室で、ふと聞いてしまった告白から巻き込まれた事件。
呪いのせいで幸せが押し寄せてくる・・・
幸福が絶頂に達した時、最大の絶望が襲いくる。
もう安心して見れますね、高橋一生さんの岸辺露伴。ストーリーの面白さもさることながら、このキャラクターで釘付けです。
前作のフランス、ルーブルに続いて、今回はイタリアのベネチア。やっぱり劇場版は豪華に海外でって事でしょうか。それにしても、岸辺露伴にはヨーロッパがよく似合う。
内容的には、嬉しいはずのラッキーが恐怖に包まれるという、何とも複雑な展開。如何にもな岸辺露伴ワールドです。
【ネタバレ】
なんとなくオチは予想できたので、先が読めないジョジョの世界としては、ちょっと物足りなさを感じましたが、それでも十分楽しめました。
今回のゲスト?井浦新さん、玉城ティナさんも、この世界感にマッチしてたと思います。
面白かった。
余談ですが、ラストがまた良い!
ジョジョ婚の二人が息ピッタリで、何とも言えないホンワカとしたムードで包んでくれたような。
末永くお幸せに・・・って感じです。
うーん、ただ一つだけが解せない
リアルタイムでジョジョを見ましたが(ディオ編が一番好き。東方仗助までみてた)、岸辺露伴は知らなかった。NHKですべてみました。高橋一生はかっこ良いですね。スタイルもお召し物も。飯豊まりえと一緒のシーンは、不思議な感じw。さて、物語ですが引き込まれるのと、なんとなく、このキャラでこんな感じなんだと、嫌な予感をしてました。なので、みなさんが言うポップコーンのシーンは好きではなかったです。でも、よい意味で早く終わって、井浦が出てきたのがよかったです。
ただ、どうも納得がいかないシーンがあります。最後です。父さんは自分さえ死ななければよいとなった。最後のセリフで台無しになりました。「D:助かった」と。別にいいんです。どちらでも、ただ、観てる側に迷わせないで欲しかった。と言うのは序盤で、奥さんは2番目に好きな人にした。娘は最高の幸せ(A)、という事実があります。また、2番目の呪いで、「B:お前の娘がどん底の不幸になる(正確なセリフ覚えていない)」
それで、さらに、C:「娘が一番の幸せになると父が死ぬ」となっていった。
これは、最愛の娘(Aから)は、Bで死ぬ。
だから、Cの父がしぬ、と嘘をついた。
→要は、娘を助けたいが真実
この中で、父がDを言うと、露伴と同じ、
芝居を打ったになります。
おかしな結末と思考停止しちゃうんですよね。
であれば、おまえの娘が幸せなときに、おまえ(父)がどん底になる(B')とする
もしくは、Dの台詞の代わりに何も言わずに立ち去る。もしくは、「くそー」と言うとかね。
それで露伴のネタバレ(花嫁死んでなかった)をした後に、Dの「俺の命が助かった」と台詞を言う。(伝わったかな)。一定多数、「?」となったと思います。
要は、中途半端な伏線と、意識をそらす作戦(B)
があいまって、2時間観て、もやっ、とした不幸な人を作ったと言うことですね。
追記:みなさん、コメントありがとうございます。なるほど、Bなんですね。だとするとスッキリですね。ただ、そうであれば、そこにエッジをたててほしかった。何故ならば、Aがあるからです。台詞回しで、Bの直後に「俺は死ぬのか」とぽそりと。
ポップコーンのシーンが好き
原作は未読だったが、予告編が気になって鑑賞。
全編イタリアロケということで、映像はとても綺麗だった。ポップコーンのシーンは尺も長く、緊張感をもって楽しめた。
ストーリーは前半が不気味な呪いにハラハラした分、後半が少しあっさりしてたかなという印象。娘を失うことが一番の絶望というふうに言っていたが、あの父親は自分の保身のために娘が幸せにならないようにしていたわけで、本当にそれが一番の絶望になるのだろうか?
また、娘はあんな落ち着かない結婚式が幸せの絶頂なのか?父親の感じ方次第ということ?
呪いの解釈に疑問は残ったが、そもそも演技で騙せる呪いの時点でそこまで考えるべきではないのかもしれない。高橋一生の演技は良かった。
いつもより多めに開いております
ドラマからのファンですが映画版の前作は微妙、今回の新作のほうがよかったです。
ロケ地本物は強い。ヘブンズドア大判振る舞いで泉くんの衣装も相変わらずステキで、楽しめました。
井浦新のこういう役見たのも久しぶり、いや意外と初めてかも?危ない役でも根はまともということが多い気がするので、ここまでアレな男は珍しい。ぴったり(ほめてます)。
ドラマ由来の邦画は、なぜかドラマ版よりテンポが悪くなりますが、この作品もドラマの良さだったメリハリあるテンポがちょっと後退気味、もうちょいテンポ上げてもよかったかも。
とはいえ、晴れていても何か陰うつな空、美しいが重苦しい建物群など雰囲気たっぷり、見飽きませんでした。
これの前に「教皇選挙」を観ていて、イタリアの枢機卿テデスコ(←いったん、ドドスコとステテコを思い出さないと出てこない名前)にイタリア的明るさを感じたのですが、イタリア的暗さというものもあったな、と。イタリアは映画大国ですがアルジェントのような優れたホラー作家がいて、ホラーの系譜が確かにあります。
それを思い起こして、由緒正しいイタリアンホラーをまた見てみたいとも思いました。
音楽もいつものようによかった、菊地成孔が菊地秀行の16歳年下の弟さんと知った時はひっくり返ったものです(オタクなもんで)。
あとマリアの婚約者の、「エロイカより愛をこめて」に出てくるイタリアまるだしのイタリア人という感じ(←偏見。でもあのナンパスピードはイタリアンならではでは)がなんか可笑しくてよかったです、明るい家庭を築けそう、お幸せにね(パパはほっとこう)
映像美とパラドックスと
岸辺露伴シリーズは毎回突き抜けた衣装とそれを着こなすお二人(特に泉くん!さすが)と映像の美しさを楽しみにしてるけど今回の舞台のヴェネチアも素晴らしかった。陽気なイメージのイタリアがあんなにダークな印象になるとは。よく考えれば歴史のある街だから陰の部分もあるに決まってる。
今回の「幸福が襲いかかる」「最大の幸福は最大の絶望を連れてくる」というパラドックス。(この表現もグッとくる!)そもそも「幸福の絶頂」に至るときに「絶望」するという呪いに恐怖を感じているなら絶対に「幸福の絶頂」にはならないのでは?と思うのだけどこのパラドックスを独特の世界観で呑み込むのが岸辺露伴シリーズだよな、と思う。結婚式の参列者は飛び入りの2人だけなのか?と突っ込みたくなったけど。
次はどこへ行くのか楽しみ。
贅沢な作品でした
元々ジョジョが好きで今回の原作も読んでいましたが、1本の映画にするには短いためどのように描かれるのかとても興味がありました。
原作にあたる部分は映画前半でじっくりと描かれています。
この原作再現がとても忠実で、皆さんの演技も素晴らしく、ポップコーンをキャッチするシーンは結末が分かっていてもハラハラしました。
少女の赤い衣装は映画オリジナルですが、不気味な雰囲気が増していてよかったです。
映画後半はオリジナルストーリーですが、原作でも言及されていた娘(マリア)が中心となるため、どのように展開していくのかワクワクしました。
幸せを避け、あえて不吉とされるモチーフを身に着けたり不吉な行動を繰り返す描写や、マリアが現在の職業を選んだ理由など、オリジナルでありながらジョジョシリーズらしさのようなものも感じられ、嬉しかったです。
映画で描かれる『呪い』は恐ろしく、幸せになりすぎてはいけないということで生涯にわたって暗い影を落とすものですが、その呪いさえ吹き飛ばしてくれそうな明るく優しい婚約者・ロレンツォのキャラクターが個人的にとても好きでした。
ロレンツォと泉さんの登場するシーンはずっと癒しでした(笑)。
高橋一生さんの露伴先生は今回も素晴らしく、スタイリッシュでかっこよかったです。
幸運が次々と「襲いかかってくる」展開で、花束や四つ葉のクローバー、豪華な料理やチケットのときはさほど大きな反応を見せませんでしたが、自身の漫画に関わる幸運が起こったとたん感情を露にするシーン、露伴先生の漫画への向き合い方がひしひしと伝わってきてとても好きでした。
結婚式で一芝居打つ場面の、「わかりやすい演技をする露伴先生」の演技も好きです。(笑)
マリアとロレンツォ、そして露伴先生とマリアが出会ったことは『呪い』だったのかもしれませんが、その出会いを『幸運』に変えた彼らを見ていて、こちらも温かい気持ちになりました。運命に立ち向かっていくという点で、ジョジョシリーズ全編へのリスペクトも感じられました。
心に残る台詞や、散りばめられた小ネタも多く、また観に行きたい作品です。
期待しすぎたかも
原作の読切が好きで、前作のルーブルも良かったので楽しみに見たのですが、正直う〜ん…。
ベネツィア舞台で日本人が教会で懺悔っていう設定に無理があるかなと。後悔して懺悔しにきているはずなのに、保身のために娘の幸せをとことん邪魔するストーリーはクズ度が増してて、キャラ設定に一貫性が無いです。あと高橋一生が控えめな露伴なのに、井浦新が漫画のジョジョに寄せてるのがちぐはぐで笑ってしまった。仮面を効果的に使用して不穏な雰囲気を出しているのは良いが、ベネツィアの歴史の闇を絡めたストーリーを膨らませるかと思ったら、娘の結婚は安易な感じがしました。得体の知れない浮浪者の呪いではなく、単なる思い込みによる妄想という印象になったのが残念。くだらなさに命をかけるポップコーンの件は良かった!もっと尺使ってもいい。映像美と音響効果は素晴らしいです。
ベネツィア編、面白かった!
ドラマから観ていて、ルーブル編も鑑賞。
映画ではこちらの2作目の方が、話も面白くて楽しめました。ドロドロしているのは健在です。
露伴さんの海外での佇まい、イタリア語も完璧でした。そして機転を利かせたラストの活躍!本当にハラハラしました。
新たなキャストも魅力的だったので映画館での鑑賞を決めました。
井浦新さん、話が進むにつれてすごく役にハマってきて、ぴったりでした!
戸次さんの美しく悲しいホームレスも良かった、5日も食べてないなら動きがもっと弱ってても良かったかも?
玉城ティナさん、確か前も呪われる役やってましたけどお上手ですね、雰囲気に引き込まれました。
ベネツィアの美しい風景や建物も目を楽しませてくれました。
㊗️結婚の京香さんですが、可愛すぎるファッションではなく、以前のレトロでクラシックな感じの方が好きです。
ちょっとキャピキャピしてきちゃうと、掛け合いがつまらなくなってしまうかも。
さばさばした、編集者って感じで見たいです。
というわけで、次回も期待です✨
泉クン!
前作「ルーブルへ行く」よりは良かった。
本作では前半のポップコーンのエピソードは映像・演技すばらしかった。しかし、後半の呪い・幸福についての論議はぐだぐだ理屈っぽく、退屈な話になったと思う。そして、露伴にやたらとラッキーがおとずれる意味がわからない。それで露伴に不幸がきたわけでもない。ラストの死んだふりもおチャラけ。
NHKでの1時間ドラマは構成的に締まっていたのに、劇場版2作はむりやり2時間ものにした感じがする。
本作では露伴はたいして活躍してないし、一番残念だったのは飯豊まりえさんの出番が少なかった点。TVドラマ版で、教養0で、いつも露伴から冷たくあしらわれて、それでも全然平気な泉編集者の存在はミステリードラマの中の、三枚目の存在がとても重要だということがわかります。
原作愛
原作への愛と理解が感じられた。
原作は短編だったのでどうやって長編の映画にするのか疑問だったが、ちゃんと途中まではほとんど原作どおりで、うまく続きの話ができていたので感心した。
「幸運」の呪いによって、漫画が人気になることに対して、「ここまでなめられたのは初めてだ」みたいな感じで激昂するのは原作キャラがいかにも言いそう。
話は長くなっていても、作品の面白さのポイントとかテーマがぶれてないのも脚本が見事としか言いようがない。
映像もいちいち美しい。魅せられる。
ただ、漫画原作の映画化という点ではすばらしいのだけど、映画そのものの面白さという点ではやや物足りなく思うところもあった。
「岸辺露伴は動かない」のシリーズは、「サスペンス感」「恐怖」がキモだと思うのだけど、あんまりハラハラしたり恐怖したりって感じがなかった(それは本作以外のテレビドラマ版でもいえることだけど…)。
「幸運」が襲ってくる、ことについて、ほんとうに観客に恐怖を感じさせることができたら、すごくユニークな名作になったと思う。
初・露伴向けなのかな・・。
露伴先生が活躍しない話を、どう映画化するか、
気になっていたが、なるほど、こう、もってきたか(笑)
評価が高い方が多いようだが、
深夜ドラマの、あの雰囲気が好きだった私としては、ちょっと残念。
初めて観る人、原作を読んでない人向けに、
映画っぽくアレンジしたように感じる。
意図したものか、露伴先生のクセも、ソフトに感じる。
何れにしても、みんなに観てもらって、
深夜ドラマも、露伴シリーズを続けていってほしいと思う。
まさしく岸辺露伴!
前作の映画が面白かったから今回も見てみよう、という軽い気持ちで行ったのだが、(ドラマは全て視聴済み)「これぞ岸辺露伴!」と言いたくなるような作品だった。
私が岸辺露伴を強く感じたのは劇伴だった。
少しずつ不穏な空気が漂ってくる瞬間、ぽつりぽつりと流れ出す不協和音。
そのピアノの音を聞いた瞬間「ああ!岸辺露伴見にきた!!」と強く感じた。
印象に残ったシーンはいくつかあるが、1番はポップコーンのシーンだ。
大東駿介さんのあの緊張感がたまらなかった。
心臓と胃袋をぎゅーっと鷲掴みにされているような緊張感があり、吐くかと思った。息ができなかった。
男性陣(露伴先生、田宮、ソトバ、水尾)がもれなく全員狂っててとても良かった。
終始緊張感のある映像の中で、泉くんが出てきた瞬間だけ息が吸えた。
いつもありがとう泉くん。
今回の服もとびっきりかわいいね。
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露伴先生、今回はヴェネツィアへ。
シャレオツな世界観の実写化は今作も大成功していました。
特典は荒木先生書き下ろしのポストカードでした。
懺悔室の内容が幸せと不幸せのバランスというものを描いており、幸せになりすぎないようにする人生というのがとても味のあるテーマになっており、原作からの拡張もお見事だったりとまさに理想的な実写化だったと思います。
いつも通り自由奔放に目的地に向かう露伴先生とドジで振り回される泉くんの遠距離ワチャワチャから始まって早速和やかですが、露伴先生がどんどん謎に巻き込まれていくところまで非常にスムーズなので、前作からレベルアップしてるな〜と思いました。
懺悔室の内容はやはり重く、代償に次ぐ代償をくらいまくるソトバさんの精神状態はかなりカオスなことになっていましたし、幸せになり続けるけれど幸せになってはいけないという縛りプレイのような人生はハードだ…と狼狽えてしまいました。
ポップコーン投げのシーンの緊迫感ときたら凄まじかったです。
子供の遊びの一環のはずなのに、表情含め狂気に満ち満ちていましたし、途中からハトの妨害も加わってきてしまってはもう大変です。
死と生の狭間をこの遊びでやってしまうとかいうイカレ具合には痺れました。
結婚してしまうと幸せになってしまう!となんとかして結婚を阻止しようとするソトバと、それに抗うために動く露伴先生たちの攻防もスタイリッシュかつ笑いどころもあったりとで好みでした。
原作からの延長線である決着の付け方もベターでありながら、露伴先生ならこれくらいやってくれるだろうという安心感と、ドッタンバッタンしている泉くんがキーパーソンになってくれたりとらしさ全開の展開もとても良かったです。
今作でもヘブンズドアのキメは最高で、最初のジャブの1発はもちろん、重要人物の中身を読んでゾクゾクする露伴先生が良いですし、それぞれの頭を解剖する時に出てくる個性なんかもこれまた面白いです。
オチもスパッと終わってくれますし、美しいヴェネツィアも堪能できたりとで満腹でした。
役者陣がもう本当素晴らしくて…。
クセ強めな露伴先生を衣装と言動含め乗りこなす高橋一生さんが強すぎますし、天真爛漫ど天然な泉くんのポジティブモンスターっぷりを爆発させた飯豊まりえさんも強すぎましたし、絶望を複雑な立ち回りで演じ切った戸次重幸さんと井浦新さんも、儚げな感じの女性を演じ切った玉城ティナさんも豪華絢爛かつ見事な憑依っぷりにやられました。
実写化としての再現度、物語の緊迫感、役者陣の演技、どれをとっても一級品の代物でした。
まだまだ続きもやれそうですし、オシャな世界はいつまでも続いてくれていいぞ〜。
いつかヴェネツィアにも行ってみたいです。
鑑賞日 5/24
鑑賞時間 18:40〜20:35
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