岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価
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「薄め方」がちょうど良い
原作漫画やアニメはほぼみたことがない。「ジョジョ」にしても「岸辺露伴」にしても、自分にとってはヴィジュアルやセリフ廻しが「過剰」な印象が強くて避けてきたところがある。
でもNHKのドラマと、それに続く映画版2作は明らかに「違うもの」になっている。というと語弊があるかもしれないが、いわば原作漫画が濃厚なポタージュであるならば、ドラマと映画は出汁のよく効いたすまし汁であるといえるのかもしれない。世界観は異なるが「旨み」は同じだけある。だからここは好みの問題であって、私のようにドラマと映画しか観ないっていう人がいてもおかしくないんじゃないかな。
前置きはさておき、本作は前作「ルーブルに行く」よりかなり良い。前作が致命的に駄目だったのが「黒い絵」を巡るストーリーが安っぽい因果応報ばなしにしか見えなかったところ。いや原作自体がそうなんだろうけど、そこを払拭できるだけの演出ができなかった。全編パリロケとならず国内ロケとセット撮影がかなりの比重を占めているところ、肝心の「黒い絵」の見た目があまりにもセコいところ、説得力がなく美しくもない主演女優(飯豊まりえさんじゃないよ)の存在がその印象を後押しした。
前作と同様、演出は相変わらずモタモタしているが、全編ベネチアロケだし、高橋一生のなりきりぶりは素晴らしいし、助演組も頑張ったし、音楽も素晴らしいしまずまず観られる内容となった。
2つだけ残念なところ。玉城ティナさんの結婚相手だけどもうちょっとマシなイタリア人はいなかったの?なんであんな反っ歯の安物俳優にやらせなければいかん?
それと飯豊まりえさんだけど今回は出番も少なかったし彼女の衣装もやや地味めだったと思うんだけどね。
ベネチアは美しい!
原作ファンなら楽しめるかな?
岸辺露伴って歴史上の偉人?ルーヴルへ行ったりベネチアへ行ったり
文化探訪の旅をする人?という頓珍漢なことを最初に思ったくらい
原作もテレビドラマも知らなかった。
今回は「邦画初となる全編ベネチアロケで映画化」というのに惹かれて
鑑賞。紹介文を読んだり予告編からの情報でフィクションという認識は
あった。
それなりに楽しめたしベネチアロケのおかげで視覚的に独自の世界観が
味わえた。ファンの人ならもっと満足したのかもと想像。
独特の風貌をした主人公・岸辺露伴が活躍するファンタジー。彼が持つ
特殊能力が独創的。
「幸せの絶頂を迎えた時に“絶望”を味わう」という呪いの発想も興味を
引いた。呪いを恐れる者からすれば幸運や幸福は絶望をもたらす災難
として襲ってくるのだった。
主要な登場人物が日本人ばっかりで、呪いの件にしてもベネチアである
必然性を感じなかった。「仮面」がベネチアらしさを強調していたけれど
それがなくても成立する物語だし。
ファンタジーは良いとして、それ以外のドラマ部分が取って付けたような
印象で物語に入り込めなかった。ファンタジーと関係なく物理的に不自然
と感じる部分もあった。
ベネチアロケの効果で雰囲気は抜群に良かった。ただ、物語には感心しな
かったので満足度は今一つ。
日常でありそうな世界観
井浦新さんの演技がとても上手で引き込まれていく映画でした。岸辺露伴とベネツィアもとても世界観があってて素敵でした。
ジョジョの世界は気持ち悪いシーンがあったりするのですがその気持ち悪さと人の弱みにつけ込み不安になっていく人の姿をみてると最後どうなってしまうのか気になってしまうストーリー展開で面白かったです。なにより幸せになってしまうと絶望を味わう事になってしまうという話はどことなく誰にでもありそうな話をジョジョの世界観で見れるのも面白かったです。
見終わったら幸せを感じるといつか絶望がくるのではないかちょっぴりそんな気持ちにもなりました。映画館に行ってじゃなくてもお家のテレビでも十分楽しめそうですが、映画はリアリティが増すので見るのオススメします。
25-067
ヘブンズドア、デビュー出来ました。
アートだ、と言ったら先生に叱られますが
とにかく美しく、役者の皆さんが絵になりすぎです。なんであのへんてこな衣装がバチっと決まるのでしょう。
テレビシリーズからのファンですが、とにかく小物や音楽、カット割りや画質などが病的にこだわりすぎててクラクラします。
ルーブルもよかったのですが、今回はイタリア語の響きにやられました。
病んでる新さんを久々に観られて眼福。崇徳院を思い出しました。
ティナちゃんは綺麗。ほんとに綺麗。この路線が続いているので嬉しいです。とはいえ指輪が転がって可笑しそうに笑ってる顔は自然で、ミステリアスな役が多いけど普通な役も良いのだろうなーと想像します。
大東さんはNHK多いですね。ちゃらんぽらん気味の役をやってる時が好きです笑
戸次さん、まっったくわかりませんでした笑
まりえちゃんは衣装が毎回楽しみです。なんだかありえない格好なんですけど、着こなしててすごい!そしてものすごく鋭いことを言ってくれる人。無自覚に核心をついてくるのを露伴先生が受け止める時の表情がよき。
高橋さんは言わずもがなです。露伴の発声が好きです。普段より高く金属的な声色を使っていますよね。
べろおばけ、エイリアン好きとしては段々可愛く見えてきて…
呪いというのは、自分で自分にかけるものなのかもしれないなぁ…と。告解もまたしかり神に懺悔しているようで、語るという行為そのものが機能することなのでしょうか。
シリーズファン向け作品
原作見ていたけど、ポップコーンのくだりが印象的で、他がうろ覚えだった状態で視聴。
30分くらいでまとまってたアニメ(漫画)を、無理無くストーリーを肉付けして長編映画になっていました。
ドラマシリーズや前作映画も観ているから特別に違和感はないが、能力はもちろん摩訶不思議な出来事も、起こっても不思議じゃない前提で見ないとわけわからんと思うけど、シリーズ好きとして楽しめました。
あの役が戸次さんとは気づけなかったw
そして井浦さんのジョジョの言い回し良かった。
変な怪異も全て妄想で、哀れな人間だったという展開?いやぁヘブンズ・ドアーあるしな‥
露伴の世界観と仄暗い影を落とす風景がぴったり
原作未読、前作映画未視聴。テレビドラマ視聴済。
舞台はヴェネツィアであり、美しい風景が多く見られると予想して観ていました。
しかし冒頭で、過去に流行り病が蔓延した土地だと紹介されたことにより、美しい街並みにほの暗い影が落ちたようにみえました。
冒頭の説明により自分の認知していたヴェネツィアに急に奥行きが出てきて、岸辺露伴の世界観に手招きされ引き込まれていくような心持ちになり、ワクワクしました。
最も印象に残ったシーンはポップコーンのシーンでした。個人的に本作のハイライトでした。大東さんの演技力は固唾を呑みましたし、鳩と大東さんの心理戦とも言える攻防戦を映像表現のみで表していたことは映像美であり分かりやすく面白かったです。
懺悔室である話を聞き、図らずとも深みにはまっていく露伴先生と、いつもと変わらず飛び抜けて明るい京香の通常運転の会話は作中ホッとできるシーンでした。露伴先生の流暢なイタリア語は必聴です。
満足感のある作品でした。面白かったです。
井浦新がジョジョのキャラになってるじゃあないか
井浦新がジョジョらしさ全開だったのはさておき、個人的には「岸辺露伴 ルーブルへ行く」よりも遥かにパワーアップした傑作であったと感じる。
高橋一生の今回の舞台に合わせた衣装は彼のスタイルを際立たせ、ジョジョシリーズでのキャラクターの威容さを表現しているかの印象を受けた。また今作の舞台ベネツィアでの風景、雰囲気、様相はここまでかと言うほど作品の世界観を圧倒的に表現していたのではないだろうか。
そうした細かい作りを徹底してるからこそ岸辺露伴ワールドそして実写映画として完璧であると評価しても良いのではないだろうか。
岸辺露伴シリーズは幾つもの短編構成で多くのジョジョファンの人気を博しており、これまで高橋一生によるドラマシリーズは完璧に近い程の内容度となり、前回のルーブル映画化も高評価を得たのはもちろんだろう。
そして今回の懺悔室を評価したい点として原作の終盤に加え、新たなストーリーを展開していったことだろう。
この作品自体が短編作品である為、ドラマシリーズはそこで終わることは可能だが、劇場映画化となると改変もしく新たなストーリーを加えていかなければならない。
それでも人気を誇る岸辺露伴ドラマシリーズは今回も裏切らなかった。本作の重要キャラクターとなる「田宮」の話は原作以上に展開していき新たなストーリーも魅了していいった。そう振り返ると終わり方としては原作に近かったのではないか。
そういった評価も含めて今作品は芸術と言いたい所だが、露伴先生にとって自らの作品を芸術と表現されるのはとてつもない侮辱であるため、とんでもない「漫画」であったと言うべきだろう。
原作は知らない方がいいかも
昔、原作を読んだはずだが、思い出せないまま映画鑑賞に入っていました。結局観終わるまで原作を思い出すことは出来ませんでした。所々このシーンはきっと原作ではこんな構図やセリフ回しになっているんだろうなぁ、とか思いながら観ていました。今回の作品は終始映像と音響に一体感がありこの作品の脚本を何倍にも素晴らしいものにしていたと思います。カンヌ国際に出展して欲しいと思いました。オペラのシーンと相まって解決の糸がかりになったり、オチもそれなりにしっかりとあったり、原作を思い出せなかったものの十分楽しみました。ヘブンズドアは有効に使いながら、必殺技的にではなくて、隠し味風に利かせておりまぁまぁ納得してました。パンチと原作にあるエグさはオブラートに包んでいたため、物足らなさを感じる人もいるでしょうが、年齢制限のない映画に仕立てるためには仕方なかったのかな、と思います。音楽と風景と人物と周りの小物、等々かなり一体感があり、映像と音響だけですごいなと思いました。
劇場でこそ
ベネチアに行ったことがある方。
荒木先生の世界観が好きな方。
是非見てください!
個人的に新婚旅行+挙式をイタリアで挙げたこともあり、否応なしに評価は高くなってしまう、、、
ベネチアの美しい景色や街並み、空気感に至るまで存分に堪能できます。この映画を観た後、5部を読んで、NHKで再放送してるベネチアの仮面特集とか見るとより良い。
なんならベネチアに行くまでがセットかも。
また、俳優の怪演も見どころです。
大東俊介の顔芸は見事、井浦新も雰囲気出てた。ジョジョにいるよね、ああいう不気味な人。
ジョジョの魅力って、人の不気味さや、極限状態での感情の揺れ動きにあるんだなと再確認。人間讃歌ですね。
4部の実写でがイマイチだったのはスタンドやCGに力を入れすぎて、その辺をおざなりにしてたからかも。
スタンドや怪異を簡素化して、カメラワークや演技で上手くジョジョワールドの魅力が出せてたと思います。
この感じで5部の実写化をお願いします!
「最高」に到達しないからこそ生き続ける、表現者という人たち
いや〜良かったです
さすがにこれ以上はないかな、ありがとうという気持ちですが
自分にしか見えない「最高」に手が届かないからこそ、もがき続けるのが表現者の性と受け止めました
てことは…まだ会えるのかな…??
実は邦画・ドラマはちょっと苦手です
やたらと、大声で諍いながら「本当の気持ち」をぶつけ合ったり、空に向かって本音を叫んだり
自分には騒がしくて💦
このシリーズは、キャラクター自身が何を感じているのかすらわからない、そんな描ききらない感じがあって好きなんです
露伴先生の怯えたような、たまらなく魅了されているような表情が最高ですw
夕暮れのヴェネツィア、いつまでも眺めていたい
最後のセリフも、なんか夢があるから知らないままにしておこうかな
すてきな作品をありがとう…!
*追記*
なんとラストシーンは朝焼けのヴェネツィアだったそうですね(ラスト=夕焼けの思いこみ、簡単に騙されたw)
鑑賞後はやはり「ヴェニスに死す」を思い出しますね
いうまでもなく、絶望と歓喜を透けるような薄〜い表裏一体で描いた最高傑作です!!
この先、時々でいいから露伴先生と泉くんにまた会いたいな
個人的には、白髪混じりになって、ヘブンズ・ドアのページを読む時にどっこいしょ、腰痛いとなる露伴先生や、明るくたくましいおばちゃん編集者になった泉くんも観てみたいですw
*追記2*
2週連続で観に行ってしまいましたw
初見では、大東さん戸次さんの濃さに圧倒され(褒めてますw)新さんを余白のように感じたのですが、改めて本当にすごい!!
作中にもありましたが、ヴェネツィアンマスクや能面のように、如何ようにも読み取れる表情
あと、新さんの声は不思議で、正面で話しているのに後頭部に響くような気がする(?)
個人的お気に入りシーン
「(岸辺露伴)それは、僕だ」と言えるのは高橋さんだけですね
空想と現実が混ざり合ってクラクラした
各ハトのアップも最高でしたw
あと、ラストシーンのイタリア語ですね
つい、聞き耳立ててしまいました
con voi 一緒に、って言ってませんでしたか??
気のせいかも
(後日判明→Non voglio 要らない だったそうですw)
エンドロール、指揮棒のようなラインを描き鳥が映り込む
街・演者・光がまねく偶然がいとおしい
お気に入りの作品になりました
評価に困る出来具合
前作でも感じていたのですが、とにかく、高橋一生が岸辺露伴にしか見えない。本当に漫画からそのまま飛び出してきたよう。この点、彼の演技は演技を超越したイタコ的な凄みがあります。また、ベネチアとの構図が様になっていて、まるで旅コンテンツのような、場面場面を切り取って鑑賞したくなる美しさも素晴らしかったです。M:Iの前作と無意識に比べてました。
ストーリーも前作と比べて変に捻ったところもなく、穿った見方をする必要もなくすんなりと楽しめました。妄執や妄念と偶然の間に囚われ具合、病的なまでに写実的でした。
ただ、高橋一生以外の役者が、演出の問題なのか、噛み合ってないんですよねえ。井浦さん、台詞回しをジョジョに寄せていたりするんですがなかなかに中途半端ですし、玉城さんのイタリア語発音がネイティブでは全然ないわけで・・・。
全体的に表情やアクションが大仰過ぎたり、、、でも、それがジョジョなんだよなあ。と多少、モヤモヤしました。
ひょっとして、前作と今作を入れ替えた順番で世に出していたらもっと面白い感想になったかなあと思いました。
映画館でベネチア旅行
映像が美しい
原作の漫画をここまで映像化するとは…
スクリーンに映し出されるベネチアの景色に、自分がベネチアを歩いているような錯覚になるほどのカメラワーク
演技派の俳優陣に、素晴らしいデザインの衣装
クオリティの高い映画を久しぶりに堪能できた
前半は概ね原作通りで、ヴェネツィアロケまでしておいて迫真のポップ...
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