岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価
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幸福に襲われたい
ベネチア
最高の幸せは最高の絶望を連れてくる
シリーズ2作目となる今回は全編ベネチアロケとなっていて街並みが美しく旅行気分も味わえる作品。
「最高の幸せは最高の絶望を連れてくる」というフレーズが印象的で「頂点まで上り詰めたらあとは落ちるだけ」という解釈も出来るでしょうか。
2025-84
ベネ
綺麗
見ごたえがある 引き込まれる
美しいベネチアーと不穏なミステリーさがマッチアップしたが…?
人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品として、NHKが実写ドラマ化し、その後、劇場版も公開された第2弾となる本作。個人的には、原作のコミックは読んだことはないので、『岸辺露伴』と言えば、高橋一生の、あの真っ黒なカラスの様な衣装の出で立ちがイメージとして定着している。今回も相手の記憶や心の中を文字にして覗き見ることのできるスタンド能力『ヘブンズ・ドア』を駆使して、謎に挑んでいく。
前作では、フランスのルーブル美術館がメイン舞台となったが、本作ではイタリアのベネチアを舞台として、全編オールロケという入れ込み様。ベネチアと言えば、陽気な水の都やゴンドラをイメージするが、本作では冒頭、古い遺跡に露伴が現れるシーンから始まり、細い路地に入り込み、古びた墓地、そして荘厳な教会から懺悔室へと移り、美しい風景の中にも、どこか不穏なミステリアスなムードを高めていく。そして、本作のベネチアの街並みの中に、殆ど住人や観光客などの人物描写が無く、それも『ジョジョ…』に通じる異世界に紛れ込んだ様な演出となっている。
仕事先のベネチアの教会に入り込んだ露伴は、その懺悔室で、ある男の懺悔を聞くことになる。その男は25年前に一人の浮浪者を謝って殺してしまい、その死に際に「お前の幸せの絶頂を迎えた時に、絶望をあじわせてやる」と言う呪いをかけられたという。そのため、これまで、決して心からの幸せを願わないように生きてきた。しかしある時、娘の無邪気な姿に幸せを感じてしまうと、殺した浮浪者が現れて、その呪いに苛まれるようになったと言う。この男の懺悔に心動かされた露伴は、『ヘブンズ・ドア』のスタンドを使って、その呪いに挑んでいく物語。
ベネチアの美しい風景と不気味な呪いをタイアップした描写が、本作のミステリアさをより一層高めているのは間違いない。また、露伴が披露するイタリア語なかなか流暢で堂に入っていた。しかしながら、浮浪者を演じ戸次重幸と男を演じた大東駿介、そして井浦新の演技が、舞台演劇ならいざ知らず、映画の演技にしては、あまりに大げさすぎて自然体な演技ではないように感じた。正直、ポップコーンの絡みのシーンは、ウザさも感じ、その点はかなりマイナス点と感じた。
また、ラストのサプライズも、露伴の役柄や言動からは、ある程度見え見えの結末で、予想通りだったのは、ミステリーとしての物足りなさは残った。もしかしたら、本作の目的は、高橋一生と豊島まりえのハネムーンを兼ねたロケだったのかも…とも思う(笑)
美しい風景には怪奇がよく似合う
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第四部の登場人物である岸辺露伴を主人公にしたスピンオフ漫画をドラマ化した作品の映画化第二弾(文章にするとややっこしい💦)。
原作「ジョジョ」は読んだ事があるけど、「岸辺露伴は動かない」シリーズは未読、ドラマシリーズは好きで視聴済み。映画第一作は何だかしっくりこなかった。
そして、今回、正直、どうかなぁ?とは思いながら、鑑賞。
すみません!面白かった!
何とも良く出来たダークファンタジー!です。
呪い(不幸)と幸福(幸運)とは表裏一体。
世にも不思議な出来事に、漫画家の岸辺露伴が巻き込まれる!
そして、全編ヴェネツィアロケが、それに説得力を与える。美しい風景には怪奇がよく似合う!
前作では、「スタンド能力」を「不思議な力」と設定を変えている事がどうもマイナスに動いてる様に感じたが、今作では全然問題ない。
そして、それなのにちゃんと「ジョジョ」っぽいのが不思議!!
明らかに強引な部分や、間延びした部分もあるが、それを補って余りある魅力的な作品だ!
そして、高橋一生の岸辺露伴が素晴らしい!
#岸辺露伴は動かない懺悔室
#岸辺露伴は動かない
美しい情景
顔芸に感動
仲睦まじく
静謐
細工格子越しに物語は進み観る者を飽きさせず、映画はここというところで観客を神秘的なベネチアへ誘う。
荒木飛呂彦の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ「岸部露伴は動かない」の全編ベネチアロケによる実写映画版第二弾。
撮影が素晴らしい。カメラワークというか構図の撮り方というか、グゥッと奥行きや空間の広がりが感じれる、魚眼レンズによる広角撮影だろうか、天井画まで背景に入れた荘厳な教会でのシーン、落書きのある迷路のような路地裏も格調高く見えてしまう。細工格子越しに物語は進み観る者を飽きさせず、映画はここというところで観客を神秘的なベネチアへ誘う。
もう一つの見所は、呪われた仮面の男にまつわるゲームシーン。まさに荒木節だ。観客をストーリーに引き込ませ方が秀逸。手に汗握るし、あの微妙ないたずら感が何とも言えない。「ヘブンズ・ドアー」の使い方もちょうど良い。原作のスタンドは、どんでん返しでわりと読者の予測を超える強引な使い方が多い印象を持っているが、今回はマジックのネタのように違和感がなく鑑賞後の消化不良も無かった。
原作を読んでなくとも、ヘブンズ・ドアーという超能力を持った主人公だ、くらいの認識で観られます。是非あの世界観を映画館のスクリーンでお楽しみいただきたいです。
岸辺露伴に最高の幸せなんて…
全編ヴェネチアロケという
バブル時代さながらの、今時あり得ない
贅沢な作品です。
撮影スタッフの方々も現地の方と
NHKならでは?
舌の粘膜の中で動く、グロくて
キモくて、しつこい呪いにはじまり
シーン、一つ一つが
とにかく、やたらしつこい。
玉城ティナさん、
イタリアが似合いますね。
なんの違和感もない。
ウェディングドレス姿も素敵でした。
チャペルも素敵でした。
それにしても戸次重幸さんの
ソトバは、最初から最後まで
浮浪者姿の汚い役で、
海外で、ずっとあの格好は不憫でならない。
総じて、気持ち悪さに耐えて
初めてストーリーが追いかけてくる。
挫折せずに、見終われて良かった。
岸辺露伴に、人並みの幸せが押し寄せて
幸せと感じるか?苦痛と感じるか?
ひねくれ者には通じまい。
露伴先生のヘブンズドア(スタンド)が、いっぱい見られて楽しかった。
「サブスタンス」を観た直後だったので、「岸辺露伴は動かない 懺悔室」
上品で格調高く、心穏やかに楽しめました。
日本の女優さんはおっとりしていて美しいですね。
玉木ティナさん(ハーフですけど、)も飯豊まりえさんも可愛い、優しい。
そして変人にして特殊能力とファッション・センスに長けた
岸辺露伴の高橋一生さんは、ハマり役ですね。
カッコいいけどどことなくユーモラスです。
今作はベネツィアのオールロケという事ですが、
観光地を避けて普段着のベネツィアが親しみやすかったです。
(それにしても運河やゴンドラを写さないのは英断ですね)
ストーリーは若い頃に、日本人の浮浪者を
見殺しにした実業家の田宮(井浦新)が、
その時に掛けられた呪い、
「幸せの絶頂の時に“絶望“を味あう」
その呪いのせいで、娘の幸せを壊そうとする話し。
割とストーリーは薄目ですが、
露伴先生が機転を効かせて、難局をくぐり抜ける技が
冴えていました。
食べ物を食べるシーンも、ホントに少なくて、
そこら辺も異色の映画でした。
でも、クラシックのBGMや風景に気持ちよく癒されました。
ただ気になった点が一つだけ。
(娘の幸せと、自分の命を天秤にかけて、○○○が大事って変‼️)
高橋一生の岸辺露伴に魅入ってしまう
言っている事は、
理屈なのか哲学なのかの境目だなと、いつも感じるんですが、
それでも、岸辺露伴というキャラクターは、とても魅力的ですわ。
そして、高橋一生さんが、自分のものにされていて、スゴイと思います。
そこに魅入ってしまいます。
今回は、大東駿介さん、戸次重幸さん、井浦新さんの顔芸が凄かった。
特に、大東さんには、笑ってしまいました。
上記の3名の今に至る諸々出来事みたいなのを聞かされての時間が、
約1時間弱だったんですが...
思わず「面倒くさっ」って呟いてしまった。
まぁ、面倒くさいから今回の物語が成り立つのだけどね。
ベネチアの風景と音楽、良かったです。
全体的に暗いので、
泉京香のテンション高めのキャラクターが出てくると、
なんだかホッとしました。
日本が舞台の方が好みかも。
旅気分と不思議の世界
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