岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価
全326件中、41~60件目を表示
前作よりは◎
人気漫画家の岸辺露伴はベネチアの教会で、仮面をかぶった男の恐ろしい懺悔を聞く。それは、かつて誤って浮浪者を殺した男がかけられた「幸せの絶頂を迎えた時に“絶望”を味わう」という呪いについての告白だった。
男は幸福から必死に逃れようとしてきたが、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、死んだはずの浮浪者が現れ、男はある試練に挑むことになる。
そんな男の奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手の心や記憶を本にして読む特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使用するが、やがて自身にも呪いが襲いかかっていることに気づく(解説より)
当方、原作ファン。
とはいえ、原作未読でも本作はSFサスペンスとして楽しめるものになっているかと思う。
1作目を鑑賞していなくても、およそストーリーは理解しやすいものかと。
なんというか、人間のダークな部分とか、生への執着、愛情とは、などなどいろんなことが垣間見れるものになっていると思う(原作がそもそもそれらを含めて「人間讃歌」をテーマにしているのだが)
一点、本来もっとコンパクトにまとめられる部分を、映画尺に無理矢理延ばしている感は否めないので、その辺りのもどかしさはやや気になった。
それでいても今回は及第点かと思う。
幸福の呪い
今回の舞台はイタリア、予算たっぷりってことかな。偶然、教会の懺悔室に入った露伴に仮面の男、水尾が懺悔に来ます。それから、露伴が巻き込まれ、水尾の娘を救うお話。
昔、水尾が片付け仕事の途中にやってきた日本人の浮浪者、同じ日本人のよしみで何か食べ物をくれとせがみます、パンをやろうとした水尾ですが
自分の仕事を手伝わせようと、お預けにします。荷物を持って階段で転び死んでしまった浮浪者、駆けつけた水尾に浮浪者の亡霊が、お前が幸せの絶頂の時に不幸にしてやると呪いをかけます。確かに、昔から食い物の恨みは怖いと言いますしパン位すぐに食べさせてやればいいのにと思いますがそれくらいで逆恨み、死んだのも事故ですし悩む水尾も神経過敏過ぎますから、ただの妄想の怪談にしか思えないところですが、同じ呪いがテーマのオペラ、リゴレットの鑑賞を挟んで奥深いことを仄めかしていましたね。娘のマリアが仮面づくりの職人というのもカーニバルで使われる「ヴェネチアンマスク」になぞられ、日本の能面にも通じるとイタリアロケらしい設定は良いですね。
ただ、単に不幸にする復讐ではなく、散々、幸福を恵み幸せの絶頂で悲劇というギャップの大きさに重きを置くと言う質の悪さ、幸せの先の悲劇を恐れるあまり、日常の幸せ自体を怖がらせるというプロットは好みではありませんがユニークであることは認めましょう。
岸部露伴はイタリアが似合う
及第点
ストーリーの大きさと映画の尺があってない
映像の美しさが際立つ
妖しくも美しい、これぞ「岸辺露伴」
「岸辺露伴は動かない」のドラマ、映画は全て履修済み。どの作品もよく出来ていた為、心躍らせながら劇場へ。
結論から言うと期待を裏切らない、素晴らしい作品であった。
人の記憶を本にして読むという特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を持つ人気漫画家・岸辺露伴。彼は文化交流の為、ヴェネツィアを訪れていた。
予定をほっぽりだし、取材の為街へ繰り出した露伴は、訪れた教会の懺悔室で、偶然ある男の告解を聞いた事をきっかけに、悍ましい事件に巻き込まれる事となる…。
今回露伴が対峙するのは、とある家族の「幸せ」をめぐる呪い。状況的に露伴は事件の「当事者」とはならないが、次第に巻き込まれていきイライラを隠せない。しかしなんだかんだ言いながら手助けをするあたり、露伴の魅力が非常に良く表現されている。
ストーリーもさることながら、俳優陣の演技が光っていた。特に菓子を口でキャッチしないと死ぬ、という悪夢のようなシチュエーションの回想シーンは、大東駿介氏の鬼気迫る顔の演技がとても素晴らしかった。
物語のテーマは「幸せ、不幸」。事件が終息に向かったラストシーンの露伴のセリフは胸を打たれた。露伴に明日への活力を貰った気分だ。
ヴェネツィアロケを敢行しただけあり、とても風情ある美しさが様々なカットに漂っている。これまでのシリーズの中でも、個人的にはTOP3に入るレベルに好きなエピソードであった。
ルーブルより好み
全編ヴェネツィアで、全編ムードやトーンが統一されており、映画内の景色をどっぷり楽しめて、ルーブルより好みでした。
高橋一生は立ち姿のスマートさもあって、コート姿が美しい。
シャープな手の動きでさらっという「ヘブンズドアー」もますますこなれてかっこいい。
井浦新はこういう世界は本領発揮だと思っていたけれど、だからか驚きはなく、むしろ大東駿介が見所。
しかし、あの父親にとっての絶望が娘の死でないのだとしたら、なんなのか。娘の幸せの絶頂はこの先にあるとして、何が彼の絶望なのか。娘が死んで「よかった」とつぶやく人物にとっての絶望はやはり自身の死なのか。そこは疑問を残したまま。つぶやきをただ一人聞きながらその点に触れない露伴先生は、ここまで原作に手を入れつつもやはり原作通りに傍観の人で、脚本が巧みだなと思いました。
ベネチアの夕焼け
これぞ岸部露伴ワールド
派手なアクションがあるわけでもない、独特な世界観とまるで推理小説を追っているような感覚、その中に岸部露伴がいる。仮面のお店(JOJOファンには別の意味で感慨深い)のシーンや、ソトバに関わる話とか、そこから水尾との賭けのシーンとか、あぁこれは荒木飛呂彦の作品だよなぁと思わされる。マリアの結婚までのシーンは推理ゲームのような感じで終わってみればいつもの岸部露伴。楽しいとか以前に世界観を味わえます。最後に、ソトバが戸次さんだとエンディングロールまでまったく気づかなかったわw
予備知識もないまま見て 映画っていいなと思った作品
呪いに対峙する作家の矜持
「ルーブルに行く」に続き、映画館まで観に行きました。
感じたことや見所を箇条書きで記します!
・登場人物は10人以下。スッカスカにならず、役者の皆さんの圧倒的な演技とベネチアの歴史ある風景が重厚さを与えています。
・「呪い」に対する露伴の決意表明→これが原点、というのが何となくわかりました。どんな怪奇が襲ってこようとも、ブレてないんだなと。ドラマと映画で多くの作品が受け入れられた今だからこその、「懺悔室」映画化に踏み切ったのではないでしょうか?
・ポップコーンが落ちてくるだけの場面を高画質スローモーションで何度も笑
1個のポップコーンにこんなにこだわって撮った映画はあまりないのでは?
・戸次さんの鬼気迫る演技→演者を把握して観ても誰?となるくらい面影がありませんでした。
・大東さんの歌舞伎顔笑
・インタビューで読みましたが、後半は映画オリジナルの展開とか…。絵柄が苦手で原作は読んでませんでしたが、展開の違いを確認するために読んでみようかな、と心が傾きました🙂
ドラマ・映画、どちらでも続編を楽しみにしてます♪
面白いけど、劇場で見るほどだったか、というと…
足りないくらいがいいんです
原作は有名なお話らしいのですが、私はドラマと映画しか知らないのでどんなお話かとドキドキしながら鑑賞しました。
美しいベネチアの水の街にスッと立つ高橋一生の姿、とても素敵でした。
このシリーズは洋服を観るのがとても楽しみでもあり。
スタイリストさんは変わっていたけれど、世界観を丁寧に作りあげている事が良くわかります。
お話の方はとても怖かった。
ヨーロッパでの人種差別も描かれていて。
なんといっても大東駿介さんって、こういう役ばっかりなんだけど、またこれがほんとにお上手というか、ピッタリで。
大東さんが出てきた瞬間に、この役がどんな人物像なのかがわかるという稀有な俳優さんだとも思いました。
そう、絶望イコール死ではないと私も思っていました。
答えは人それぞれですけれど。
一生懸命もがきながら、もう少し、あともうちょっと、と生きようとも思いました。
前回の映画よりも、今回の映画の方が好きです。
友人が「夫婦」で出演してるから、なんか観に行く気にならない、と言ってましたが
このシリーズにおいて、泉京香役は彼女しか考えられません!
ラストシーンを観て、ひょっとしたら、もう終わりなのかな?とチラッと思いました。
それならそれで、有終の美、にもなるかな。
原点にして頂点
全326件中、41~60件目を表示





