劇場公開日 2025年5月23日

「前作よりは◎」岸辺露伴は動かない 懺悔室 しょたごんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 前作よりは◎

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

人気漫画家の岸辺露伴はベネチアの教会で、仮面をかぶった男の恐ろしい懺悔を聞く。それは、かつて誤って浮浪者を殺した男がかけられた「幸せの絶頂を迎えた時に“絶望”を味わう」という呪いについての告白だった。
男は幸福から必死に逃れようとしてきたが、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、死んだはずの浮浪者が現れ、男はある試練に挑むことになる。
そんな男の奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手の心や記憶を本にして読む特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使用するが、やがて自身にも呪いが襲いかかっていることに気づく(解説より)

当方、原作ファン。
とはいえ、原作未読でも本作はSFサスペンスとして楽しめるものになっているかと思う。
1作目を鑑賞していなくても、およそストーリーは理解しやすいものかと。

なんというか、人間のダークな部分とか、生への執着、愛情とは、などなどいろんなことが垣間見れるものになっていると思う(原作がそもそもそれらを含めて「人間讃歌」をテーマにしているのだが)

一点、本来もっとコンパクトにまとめられる部分を、映画尺に無理矢理延ばしている感は否めないので、その辺りのもどかしさはやや気になった。

それでいても今回は及第点かと思う。

しょたごん