「海外観光した気分」岸辺露伴は動かない 懺悔室 いくり丸さんの映画レビュー(感想・評価)
海外観光した気分
正直、あまり期待していませんでした。懺悔室のエピソードは漫画だから出来る作品だと思っていました。
鑑賞が始まっていきなりヨーロッパの街中を彷徨う露伴先生が、まさに漫画の雰囲気にピッタリで驚きました。
あっと言う間にラストを迎えました。
編集者の泉くんとの会話が、最高に楽しかったです。この映画がエンターテイメントになっているのは、泉くんの天真爛漫な明るさと、露伴先生の冷たそうなツンデレキャラの効果だと思います。非現実の世界に観客をいざなうのが泉くんのキャラでした。
やはり全編海外ロケはすごく良かった。石畳の細道、運河に架かる石橋、豪華な内装の歴史ある建物、教会の懺悔室、夕焼けの空の広さ、暗さ、鮮やかさ。海外を観光した気分を味わえました。
2000円で海外旅行の気分が味わえて良かったです。製作スタッフの原作漫画への愛、畏敬の念、雰囲気を大切にしている小物やロケーションに感嘆しました。
結末が分かっていても、また鑑賞したくなる、とても良い映画でした。
シゲさんが出演している事をエンドロールを観るまで、気が付きませんでした。道産子として不覚。
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