「露伴の世界観と仄暗い影を落とす風景がぴったり」岸辺露伴は動かない 懺悔室 ぽんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5露伴の世界観と仄暗い影を落とす風景がぴったり

2025年5月28日
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鑑賞方法:映画館

原作未読、前作映画未視聴。テレビドラマ視聴済。
舞台はヴェネツィアであり、美しい風景が多く見られると予想して観ていました。
しかし冒頭で、過去に流行り病が蔓延した土地だと紹介されたことにより、美しい街並みにほの暗い影が落ちたようにみえました。
冒頭の説明により自分の認知していたヴェネツィアに急に奥行きが出てきて、岸辺露伴の世界観に手招きされ引き込まれていくような心持ちになり、ワクワクしました。

最も印象に残ったシーンはポップコーンのシーンでした。個人的に本作のハイライトでした。大東さんの演技力は固唾を呑みましたし、鳩と大東さんの心理戦とも言える攻防戦を映像表現のみで表していたことは映像美であり分かりやすく面白かったです。

懺悔室である話を聞き、図らずとも深みにはまっていく露伴先生と、いつもと変わらず飛び抜けて明るい京香の通常運転の会話は作中ホッとできるシーンでした。露伴先生の流暢なイタリア語は必聴です。
満足感のある作品でした。面白かったです。

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ぽん
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