「知的な遊びに満ちた秀作でした!」岸辺露伴は動かない 懺悔室 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
知的な遊びに満ちた秀作でした!
この作品を観るのは全く初めてで(シリーズ2作目)、主人公のイメージから堅苦しいストーリーを想像していましたが、問題なく楽しめて、しかも中程からどんどん面白くなっていくのが痛快でした。高橋一生の持つ特殊能力である「ヘブンズ・ドア」に初めて触れた時は、めちゃくちゃ驚きました。呪文を唱えると人間が倒れて、その顔についた仮面に、今までの人生が書かれているという設定に、なぜか惹かれてしまいました。インドではその人の人生を書物で見ることができるところがあるということを聞いていましたが、そのことを彷彿とさせてくれました(インドのある地方では人生のシナリオが全てわかるという書物が保管されているらしい?)。そのシーンから、俄然と面白くなって行ったわけですが、様々な偶然が重なったり、幸運が高橋の周りに起こってくる流れに面白さ倍加でした。それにしても亡くなった人間の呪いを見ていると、少々自分本位なので設定に無理ありとは思いつつも、納得する部分もあり(私は生きている人間の方が呪いより強いと信じているので不満ではありますが?)。また、呪われる人間が、ポップコーンを空中にあげて3回口に入れば呪いを解くというシーンも少し引いてしまいましたが、役者の頑張りぶりに大笑い?してしまったのは私だけでしょうか。あと、ベネチアの風景がめちゃくちゃ美しかったので、心が癒されました。そして、最後のどんでん返しは強烈というより、爽やかに安着したというイメージですっきりしました笑。
追記 素敵なセリフ。「幸せの絶頂は今日だけではなく明日もある」。人生は本当は幸せの連続なのかもしれません。
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