「大東圧巻の顔芸にハマる」岸辺露伴は動かない 懺悔室 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大東圧巻の顔芸にハマる

2025年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作既読につき目新しさや驚きは特に無かったためストーリーそのものへの言及は控えておく。

シリーズとしては次作にあたるが「黄金の風」のイメージもあり、改めてヴェネチア(イタリア)の街並みや空気感との相性の良さを感じ、ほぼロケ撮影だったこともその雰囲気がより増し、世界観維持の助けになったように思う。

大東俊介の品の無さとアクの強さとウザいくらいの顔芸がポップコーンのくだりを頂点とした前半の大きなヤマ場とすると、後半の井浦新、玉城ティナ(イタリア語上手)、主演の高橋一生、飯豊まりえらは特に盛り上がりに欠け、話が淡々と進んでいく様子が少し残念だったように思う。

ただこの世の森羅万象の説明がつかない奇々怪界の「悪意」の様なものに飲み込まれそうになり、手段の一つとしてスタンドを使うものの、露伴が冷静な思考と知性と度胸で回避していくという展開はJOJO本筋と一線を画しているという点を、役者、演出はじめ製作側が深く理解してることがNHKテレビシリーズを通し安定した一級の映像作品になっているように思う。

カツベン二郎
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