「もうそこにいるだけで絵になるんだから」岸辺露伴は動かない 懺悔室 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
もうそこにいるだけで絵になるんだから
2025年劇場鑑賞151本目。
エンドロール後映像無し。
本編後舞台挨拶中継付き。この映画の情報に関連して初めて高橋一生と飯豊まりえが結婚していたのを今更ながらに知ってめちょくちゃ驚いたのですが、舞台挨拶では全くそこに触れられずでした。もうちょっといちゃついてもいいのよ。舞台挨拶は爆笑でいい舞台挨拶でしたが、これ本編前の舞台挨拶は役の紹介どうするんだろう。
原作読んでいましたが最初の1話目ということもあって全く記憶になし。
前作は露伴に原作にない設定が付けられて逆に邪魔だな、と思いましたが、今作は狂言回しに徹していて2時間弱長すぎないか?と事前に思っていたのを覆す良作になっていました。まぁタイトルと違って動きまくるのですが。
露伴役の高橋一生はドラマ版も含めて本当に良く、原作のテイストも大事にしながら完全に高橋一生の持ち味も出していて、ベネツィアに立っているだけでもうかっこいいんですよね。後、追い詰められる演技に定評がある大東駿介が相変わらずいい演技をしていまして、ポップコーンチャレンジのあの漫画みたいな顔は本当に素晴らしいと思いました。井浦新がジョジョ節でセリフを言うシーンも最高でしたね。
ストーリー自体は自分が思っていた通りに気持ち悪いくらい進んでいってサプライズもなにもなかったのですが、それはそれで気持ちいいんですよね。自分は前作より今作の方が好きです。ベネツィアロケもどこをとってもベネツィアで、ここは日本でも撮れたんじゃない?と思うシーンがなかったのがベネツィアの力のようなものを感じましたが、荒木先生が露伴の舞台を外国にする度に海外ロケさせられるかと思うと制作陣は「日本を舞台で描いてくれ・・・!」と祈ってるんでしょうか(笑)
ヘブンズ・ドアー使いすぎじゃね?という意見も散見しますが、逆にデメリットがない以上使わない方が不自然だと自分は思いますし、露伴の性格を考えれば人の人生を覗くのになんの良心の呵責も感じていないので使えるものは使うでしょう。