「面白過ぎてうっとりした。露伴先生一生ついてく。」岸辺露伴は動かない 懺悔室 まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0面白過ぎてうっとりした。露伴先生一生ついてく。

2025年5月23日
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鑑賞方法:映画館

いやあうっとりした、あまりの面白さに。素晴らしい110分を過ごしたと言っても過言じゃない。キャラクターが強いから何したって面白いんだけど、ストーリーが…もうやばい…哲学的なの好きだけど、それをいやらしい上から目線で突きつけてくるんじゃなくて、心の底をえぐってくる、否応なく刺さってくるんだよ哲学がぁ。哲学的ぃ(太田風)なお話。自分が犯してしまった罪により幸せが頂点に達すると絶望が降りかかる呪いがかかってしまった男が、家族や周囲を巻き込みあの手この手で幸せの絶頂を回避する。なのに幸せが次から次へと襲ってくる。仕事でイタリアのベネチアに来てた岸辺露伴や編集の泉も巻き込まれていくストーリー。超簡単に言うと。
あの、私ドラマが映画化されるにあたり過半数がそうなりがちな「海外ロケ」や「でかスケール」が本当自身の好みから外れていて…それ聞いただけでまじで観る気無くすポイントのひとつ…だったんだよ、だったんだけど…!!「岸辺露伴懺悔室」は…オールベネチアロケ&制作費を1ミリも無駄にしない、それを踏み台として更なる最高傑作に仕上げられてて…鑑賞中何回、ベネチアロケ最高と心で叫んだことか。誰かも感想に書いてたけどまず露伴先生の人間像がベネチアに合い過ぎ、ベネチアの事映画祭ぐらいしか知らんけど。違和感0。露伴先生以外のキャラクターも、一人ひとりの役作りが脚本・キャラクターに合ってて、見応えたっぷり。いつもの泉くん役の飯豊まりえも最高だけど、井浦新や玉城ティナ、戸次さんなども目が離せない、なんか熱かった終始自分の胸が。大東駿介は賞獲るべき。大東駿介なんて元々演技めちゃくちゃ良いのに、もっともっと評価されるべきだろうが!がこの映画で惜しげもなく出てた。誰1人別のキャストじゃあ駄目だ。観る前は完璧と思わなかったのに、観た後は完璧なキャスティングだった。この神がかったストーリーを素晴らしい熱量の大傑作に仕上げるために揃った役者、製作陣にほんと大拍手&大感謝です…。
相変わらず露伴先生と泉くんの関係性ややり取りもめっちゃくちゃ良く萌えましたちゃんと笑。
恋人・夫婦・両想いという設定以外で、異性の友達同士や仕事の関係者という設定でアツい関係値って、めちゃ萌えるんだよなァ…それをうまい具合に描く能力たるや…!
こういう映画を作る為に、映画作りってお金を使うべきなんだなあと思った。今年の代表作ベスト5には確実に入るね。3分に一回「あ〜面白いわ」って拳をぎゅっと握る映画でした◎
冒頭の泥棒に対して放った露伴先生の一言は、漫画家に究極なリスペクトを向けてる私にとっては永遠に心に刻まれる名言だったので、泣いた。
露伴先生一生ついて行きます◎

まつこ
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