「やはり映画は物語を紡いでこそ」岸辺露伴は動かない 懺悔室 くつむしさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり映画は物語を紡いでこそ
先週封切り日に観た「最悪」の話題作と比較してみようか。ファンタジーに必要なのは月並みな社会風刺より気の利いた寓話性。ホラー描写はそれ自体を魅せたい場合を除き無闇にぶちまけるより控えめでも効果的に使うべし。舞台はスタイリッシュやオマージュを気取るより本物を活かす方が良い画になる。音楽は既存の曲を使うなら効果の最大化を狙わないと楽曲に無礼。そして何より序盤で誰もが予想できるバッドエンドへ冗長に突き進むよりもちゃんと物語を紡ぐこと。あー、キリが無いな。口直ししてなおお釣りがくる良作だった。泉くんファッションショーも相変わらず目の保養。
コメントする