劇場公開日 2025年5月23日

岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価

全302件中、1~20件目を表示

4.0ベネチアロケは効いていた

2025年5月31日
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鑑賞方法:映画館

よく練られたストーリーに特異なキャラクターに風光明媚なベネチアロケで見ごたえある作品だった。広角のショットが多いのは、ベネチアの風景を見せたいだけじゃなく、広角のゆがみが、この奇妙な物語に合うと判断したからか。単純に路地が狭いというのもありそうだが。
幸せになると不幸になる、幸運と不運は紙一重のものとして描くその逆説が面白い。実際、一番辛いことは得ていた幸せを手放す瞬間であって最初から持たざる人は、その突き落とされる絶望すら味わうことはない。「幸せに襲われる」という発想が本作の核となっていて、これを思いついたのが素晴らしい。その核を損なわずに後半は原作にないオリジナルストーリーが展開するが、非常に良かった。
岸部露伴のマンガに対する情熱も幸運が訪れる程度では満足できないというのも描かれていて良い。
今時の娯楽映画としては珍しく、ゆっくりじっくり物語を描いているのも良かった。詰め込んで矢継ぎ早に展開する作品とは一線を画して、余白や間も大事にする作りになっていたのも好感。

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杉本穂高

5.0「実写化不可能」な伝説的漫画を「全編イタリア・ベネチアロケ」で完璧に実写化。初心者にも優しい現時点での最高傑作!

2025年5月26日
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作画のエッジが効きすぎるなど「実写化不可能」とまで言われた伝説的漫画「ジョジョの奇妙な冒険」。その中に登場する漫画家・岸辺露伴を主人公としたスピンオフシリーズ「岸辺露伴は動かない」の実写映画化第2弾が本作です。
主人公の岸辺露伴役の、まるで漫画から飛び出したかのような高橋一生を筆頭に、本作ではゲストキャストも含めキャスト陣の熱演が光っていました。
そして何と言っても、原作の世界を完璧に再現するため全編イタリア・ベネチアでのロケを敢行し、あらゆるカットでこだわり抜くエッジの効いた映像を作り出すことに成功しています。
さらに脚本の完成度に加えサウンドトラックもより壮大になり、前作から大幅に作品のクオリティーが向上。まさに「劇場版」に相応しい作品といえるでしょう。

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細野真宏

4.0スタンド描写の少なさが、「岸辺露伴」実写シリーズ成功の一因

2025年5月26日
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鑑賞方法:試写会

楽しい

怖い

驚く

全編ヴェネツィアロケは邦画初だそう。実写映画版の前作「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」でもルーヴル美術館やパリ市のロケ協力があったし、人気の観光名所が露伴の撮影チームに協力的なのは、もちろん「ジョジョの奇妙な冒険」と荒木飛呂彦の海外での人気・知名度によるところも大きいはず。

そして「ジョジョ」とイタリアといえば、まずシリーズ第5部「黄金の風」。イタリアを舞台とし、スタンド使いの少年ジョルノ・ジョバァーナがギャング団の中でのし上がっていくストーリーだった。また、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のレビューで書いたことだが、「長い連載の中で、ミケランジェロの彫刻に影響を受けたキャラクターのポージング(通称「ジョジョ立ち」)をはじめとする美術作品の引用」を多く行うなど、芸術や歴史的建造物をはじめとするイタリアの文化と荒木作品の親和性はもともと高かった。それゆえに、原作漫画「懺悔室」に映画オリジナルのエピソードを追加したとはいえ、全編を貫くジョジョ的世界観とヴェネツィアの歴史を感じさせる街並みや登場人物らの衣装がしっくりと馴染むのもある意味必然だろう。

シリーズレギュラーの高橋一生と飯豊まりえが結婚を発表したのが2024年5月、本作のロケ撮影が11月。露伴と泉京花の温度差の違いからくる微妙さが笑いを誘う掛け合いが映画前作やドラマ版に比べ少なく感じたのは、新婚の2人に配慮したからか。

新たなキャストで出色は、水尾役の大東駿介。ポップコーン・チャレンジで顔の上に落ちた一片を必死に口まで運ぼうとするときの表情の演技が最高で、デフォルメされた過剰さがマンガチックというか、歌舞伎の決め顔的というか。 シークエンスの緊迫感と相まって、本作の中でも屈指の名場面になっていた。

NHK制作のドラマからスタートしたこの「岸辺露伴」実写シリーズが毎作で高い質を維持できているのは、スタッフ・キャストともに原作へのリスペクトと映像化への真摯な取り組みがあるのは当然ながら、スタンド描写が少ないことも要因ではないかと思っている。本家「ジョジョ」では第3部以降、スタンドバトルが各章で最大の見せ場になることが多いが、スピンオフの「岸辺露伴は動かない」では、ストーリーにおけるスタンドの役割が相対的に抑えられている。露伴のスタンド「ヘブンズ・ドアー」は相手の心や記憶を本にして読む能力で、敵をパワーで倒す決め技というより、謎の解明やトラブル解決のための知的なツールとして使われる傾向がある。実写版でスタンドバトルが話のメインになると、中途半端な予算では視覚効果がショボくなってしまう。だが、「岸辺露伴」シリーズではもともとスタンド描写が少ないので、安っぽい視覚効果が実写作品の質を下げるリスクを回避できているのだろう。

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高森郁哉

4.0感想メモ

2025年9月22日
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ヒラめ

3.0死を超える絶望でも解けない呪い

2025年9月22日
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鑑賞方法:VOD

死を超える絶望でも解けない呪いを背負って、
生きていく事こそ絶望だと思う。
イタリアの風景って日常が絵になる。

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上みちる

3.5美しい映像と考えさせられるテーマ。

2025年9月21日
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怖い

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コータロー

4.0よく頑張った

2025年9月20日
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もし原作「懺悔室」のストーリーを知らず、この作品を観たらどう評価しただろう
「岸辺露伴」すら「ジョジョ」すら知識なく
観たらどう評価しただろう???
ともかく、幸福と絶望について原作を昇華出来たこと評価したい
だが、上映時間は長すぎるかな。

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たけのこ

4.0幸せほど不幸は大きくなる

2025年9月19日
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興奮

知的

幸せほど不幸は大きくなる

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いのしし

3.5好きなシリーズの最新作。 全編ヴェネツィアでの撮影とのことで宣伝通...

2025年9月15日
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鑑賞方法:VOD

好きなシリーズの最新作。

全編ヴェネツィアでの撮影とのことで宣伝通り背景映像の異国感や雰囲気が素晴らしかった。

前半30分くらいの導入が完璧で不思議な物語へ引き込まれる快感がたまらない。

キャストは高橋一生演じる露伴と、飯富まりえ演じる京香が適役で観ていて安心感があった。
衣装も露伴のこだわりや京香の場違いともいえる大仰な服装がなんともコミカルで絶妙にマッチしていた。

ストーリーは他のシリーズに比べるとややホラー寄りの展開だが非日常の底知れぬ不気味な雰囲気がうまく表現されていたと思う。

露伴の能力「ヘブンズ・ドアー」の詳細は原作読んでないとイマイチ伝わらないかも知れないので少し予習してから観るといいかも。

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さしみしょうゆ

4.0静かな映像美

2025年9月15日
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鑑賞方法:VOD

知的

ドキドキ

懺悔室メインで他のエピも混ぜてくるかと思いましたが懺悔室+その後のオリジナルな編成
引きの映像が多いのはベネツィアの美しい風景を観る美術館のような画面作りの意図でしょうか

オチは読めたけど間延びし過ぎていた「ルーブルへ行く」より見応えがあった

泉くんのオチが相変わらずいいw

キャスト見るまで最初の浮浪者が戸次重幸さんとはわかりませんでしたw

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ADHIGO

3.0この世界にドップリ

2025年9月15日
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鑑賞方法:VOD

と浸れる人にとってはとても面白い映画だと思う。ファン映画。
僕は一応NHK版を観ていたが、一歩引いた目で見てしまって、つまりあまりのめり込めなかったが、決して退屈じゃない。

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Ferma

3.5この作品、独特の雰囲気が毎回ありますが、今回はオペラの音楽が、ベネ...

2025年9月15日
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興奮

知的

この作品、独特の雰囲気が毎回ありますが、今回はオペラの音楽が、ベネチアの風景と相まって、最高の作品に仕上がっています。高橋一生さんと飯豊まりえさんの夫婦コンビも、視聴者を裏切らないですね

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旅人ヒデちゃん

3.0ヴェネチアの映像が素敵でした。

2025年9月14日
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鑑賞方法:VOD

映画でするには、もう少しお話的に欲しかったなぁ、と思いました。
もっと短くてもいいくらいの内容に感じてしまった。

日本の役者さんの演技は見ていてくるものがあったし、とにかくヴェネチアという絵が素敵でした。こちらの作品では何時も衣装も素敵でそれも楽しみだったのですが、今回泉さんのお衣装がカーニバルをリスペクトした首回りもわもわなものでピンクのものも黒のものも、形が個人的に好みじゃなくて(内容としては合ってるんだけど……!)そこが残念でした!
他の方の衣装はもう皆よかったー。着てみたいなあ。

小道具かっこよかった。バッグとか素敵。
露伴先生のサコッシュとかいいなあって。

テレビ(地上波)としては、豪華で凝ってて面白い
なのに、映画になるといまいちに感じてしまう。
好きなんだけど、なぁ。

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て

めっちゃ面白い‼️

2025年9月14日
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鑑賞方法:その他

泣ける

興奮

最初から岸辺露伴ワールドに引き込まれました ご結婚されたにも関わらず共演していただき嬉しいです 続編も期待します

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なかまちゃ37🐘

3.5ポップコーン

2025年9月14日
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出演者が少ない中で、外国の方の演技があまり上手く感じず安っぽく感じた。今時日本価格だといい役者が雇えないのだろうか?
話は逆恨みにも程があるが水尾の勝手さもすごい。顔、声で恨む相手が、という不思議。
岸辺露伴は嫌いでは無いが、映画としてはうーんかな

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GAB I

3.5幸福すぎてご免なさい

2025年9月14日
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NHKドラマでの共演がきっかけで知り合った、高橋一生&飯豊まりえご両人の結婚というか幸福をネタにした本作は、前作『岸辺露伴ルーブルへ行く』よりもよくできている。漫画を“第9芸術”と呼んでもてはやすフランスと比べると、バリバリ保守のメローニが首相をつとめるイタリアはベネチアを舞台にしているだけあって、「漫画が芸術だって?ばかいっちゃあいけない」と畏まる露伴のへりくだった態度に好感の持てる作品に仕上がっている。

数十年前に私が観光で訪れた時は生憎天候不順続きでサン・マルコ広場は冠水状態、革靴を一足ダメにした記憶があるのだが、そんなベネチアの観光名所は本作に一切登場しない。運河に浮かぶカラフルなゴンドラや有名なカーニバルがベネチアの“光”だとすれば、劇中映し出される草ぼうぼうの廃墟や漆喰が剥がれ落ちた回廊はその“影”。二つに塗りわけられた“仮面”のごとき二面性(幸福と不幸は表裏一体)を持つベネチアのメタファーにもなっているのだ。

そんなベネチアで展開される本スリラーのテーマは荒木飛呂彦お得意の“呪い”である。一見実際にありそうな“呪い”にみえなくもないのだが、まったくの“ペテン”であることが、あの俳優たち(戸次重幸、大東駿介、井浦新)のオーバーアクトがしつこいぐらいに長ーく続く“ポップコーン🍿占い”によって観客に知らされるのだ。な~んだ、単なる“舌先三寸”の作り話=漫画限定のフィクションやないかい、と。

このファクトとフィクションの境界設定が実に漫画漫画(まがまが?)しく、シリーズの魅力の一つになっている。“ヘブンズ・ドア”と呼ばれる岸辺露伴の“スタンド”も攻撃性はほとんどゼロで、相手の本心を探ったり、操ったりするだけの補助手段。何かというと血飛沫や異物嘔吐(血糊と😛はあるけどね)が常套手段になっている洋ものスリラーに比べると、なんとも日本人らしい奥ゆかしさを感じるのである。

玉城ティナってこんなに豊乳だったっけと?が浮かぶピッタリしたウェディングドレス姿はさておき、心なしか(おめでたで?)ふっくらして見える飯豊まりえの脚線美が封印されていたのはなんとも残念でならない。ちょいと放映コードに引っ掛かりそうな、露伴の京香に対するハラスメントっぽい態度も本作に限ってはかなり抑えめだ。そんなこんなもいま現在“幸福に襲われ”まくっている一生夫婦にとっては些細なこと、ベネチア新婚旅行を満喫したかなのような「フッ」という飯豊まりえの幸せそうな微笑みが全てを物語っていた。

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かなり悪いオヤジ

5.0アマプラに感謝

2025年9月14日
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劇場版だから原作通りの内容+追加でオリジナル尺延ばし展開になるとは思ってたけど仮面屋のティナちゃんの立ち位置どこ???

てな感じだったけどまさかそう繋げてくるとはまじで想像できなかった

原作勢、ドラマ勢、初見の方も楽しめるいい作品だと思います😊

そして高橋夫婦、尊い

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FR23

3.5前作よりは◎

2025年9月14日
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鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

人気漫画家の岸辺露伴はベネチアの教会で、仮面をかぶった男の恐ろしい懺悔を聞く。それは、かつて誤って浮浪者を殺した男がかけられた「幸せの絶頂を迎えた時に“絶望”を味わう」という呪いについての告白だった。
男は幸福から必死に逃れようとしてきたが、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、死んだはずの浮浪者が現れ、男はある試練に挑むことになる。
そんな男の奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手の心や記憶を本にして読む特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使用するが、やがて自身にも呪いが襲いかかっていることに気づく(解説より)

当方、原作ファン。
とはいえ、原作未読でも本作はSFサスペンスとして楽しめるものになっているかと思う。
1作目を鑑賞していなくても、およそストーリーは理解しやすいものかと。

なんというか、人間のダークな部分とか、生への執着、愛情とは、などなどいろんなことが垣間見れるものになっていると思う(原作がそもそもそれらを含めて「人間讃歌」をテーマにしているのだが)

一点、本来もっとコンパクトにまとめられる部分を、映画尺に無理矢理延ばしている感は否めないので、その辺りのもどかしさはやや気になった。

それでいても今回は及第点かと思う。

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しょたごん

3.0幸せが襲ってくる

2025年9月13日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

驚く

ベネチアに行った岸田露伴先生(高橋一生)、そして泉京香くん(飯豊まりえ)も。
幸運に襲われ、受け入れると絶望がやってくる、という呪いにかけられた男(井浦新)と、一番好きなものを与えられなかった娘(玉城ティナ)の話。
ロケが効いているのと、引き続き衣装が素晴らしい。

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いやよセブン

3.0懺悔室にあんなに簡単に入れるのか?

2025年9月13日
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悲しい

怖い

色々と疑問はあるものの、サスペンスものとして、面白い部分もありました。ちょっと長いかなぁ。やっぱり、テレビドラマの短さのほうが好き。

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ケイト