8番出口のレビュー・感想・評価
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可もなく不可もなく
映画館で観るべき映画
ホラー苦手なので何度もビクビクしてしまいましたが、総じて面白かったです。
最初は迷う男(二宮さん)が気付かず観客は気付いてる異変に心の中で突っ込みながら観ていましたが、いつの間にか自分が迷い込んだような感覚になり苦しかったです。
でもずっと苦しいだけじゃなかったのが救いでした。予告で一瞬映っていた迷う男と少年が座って話すシーン、とても好きでした。
小説も購入したので、読んでからもう一度劇場で鑑賞しようかなと思います。
やっぱにのってさいこう!!!
あのゲームをどう映画にするのか興味深々
ゲームはクリア済み。家族でシネコンで。
”まさかあれが映画に?”と期待と不安の半々の気持ちで鑑賞。
付け足しは最小限にそしてよくうまいこと映画にまとめ上げたなと感心。楽しめました。
再現度は抜群。
主人公と一緒に不条理の世界を体験する、といった趣を感じました。
おじさんのエピソードも舞台裏を覗いたようで楽しい。役者さんのONとOFFの切り替えが素晴らしかった。きっと今後出演作が増えるのでしょうね。
モヤモヤする終わり方
白昼夢が見せる人生の道しるべ
主人公の二ノは煮え切らない男。いい年していまだに派遣の仕事で食いつないでいて、身を固めることもなくふらついている。そんな彼が突然別れたばかりの彼女から子供が出来たことを告げられる。
元カノは二ノに突きつける、自分と子供を引き受ける覚悟があるのかと。目の前で赤ん坊を抱えた母親に暴言吐き散らす不届き者に対して自分は傍観者面しながら周りは誰も注意しないんだ、などと批判だけは一人前の二ノ。突然の元カノからの告白にも狼狽えまくる。
元カノは試している。この男がそこまでの覚悟を持ってるかどうか。二ノは人生の選択を迫られる。ここが真の男となれるかの正念場だ。
彼女との電話が電波が途切れて不通になると同時に彼は地下道の迷路に閉じ込められてしまう。まるでロールプレイングゲームのように規則に従わなければそこからは脱出できないという。
何度も同じところをぐるぐる歩き続ける二ノ。観客もいい加減飽きてきて眠気に襲われる。仕事終わりに二本立て続けに見たからか、さすがに睡魔には勝てずにうつらうつら。
でも映画鑑賞百戦錬磨、肝心なところは見逃さない。本作はいわゆる「CUBE」や「プラットホーム」と同じ部類の不条理脱出スリラー。ただ、これら二作に比べるとスケールやエンタメ度合いは劣る。予算の都合か。でも一本の映画作品としては充分な出来。
立場が人を作るというように人間というものは人の親になり始めて成長する。その立場に立たされて飛躍的に成長するのだ。自分は一人前ではないから人の親になんてなれない、ではなくて子供の存在が否応なくその人間を一人前の大人に、親にするのだ。
二ノは白昼夢の迷路の中でこれから生まれてくる自分の子供と出会う。彼はその子とふれあい、その子を助けるために奮闘する。濁流から救おうとその子を抱きしめた時、彼は実感したはずである。これは自分の子供だと。俺はこの子の父親なのだと。人間、迷いは常にある。でも一つの迷いが今消えたはずだ。
すべての条件をクリアした二ノは8番出口ではなく8番入り口に降りていく。彼には向かう場所があったからだ。
彼にはもう迷いはなかった。白昼夢が彼を導いてくれたのだ。もうふらふらした人間ではない、人の親になる覚悟ができた一人前の大人の男がそこにいた。
いま彼の目の前にあの不届き者がいる。いまも赤ん坊を連れた母親に暴言を吐き続けている。彼はその男に向かって言うだろう。お前は生まれた時から大人なのか。お前にも赤ん坊の頃があっただろう、お前も大声で泣きじゃくり母親を困らせただろうと。
その現場にいたら私は居ても立っても居られずそう言うだろう。
まあ満足感はある
今日観てきました
結論から言うと自分は好きなタイプの映画でした演出も脚本も。8番出口というループ系のゲームをどう映画化するのか、、、まあ良く頑張ったというか上から目線で申し訳ないですが本当にその一言です。演出の不気味さやジャンプスケアもそれなりの怖さで未成年でも楽しめる程度の怖さでよかったと思います。二宮さんの演技はVIVANTでしか観たことなかったので上手いか知りませんでしたが、今回の映画の演技は自然で違和感なく観れる程度の上手さはあったと思います。
あといろんなところで言われてるのは「ゲーム知らないと面白くないのか」ですが個人的にはYouTubeで有名な人の配信観てからの方が楽しめると思います。観なくても楽しめるとは思います。
脚本はまあ現代の良くある謎要素沢山残し、伏線とにかく張って、はい考察してください!って感じでした。自分は好きなのですがここが賛否分かれてるようです。
後これはたまたまかもしれませんが年齢層低めで少しうるさかった印象です。まあ多少は我慢ですね。
最後に点数を付けるなら75点です。及第点って感じです、観て後悔はしないと思います、期待しすぎて行くと少しがっかりするかもしれません。
おじさん、
コンセプチュアルウェルメイド映画だった
最初の章が終わったところで思わず時計を見た。まだ30分くらいかあ。。
良くも悪くもプロデューサー的映画だ。コンセプトしかなく深さはほぼない。深さってなんだよだけど、それはクリエイターが繰り出す予想外のあがき、もがき、馬力ってところか。深過ぎると客は来ない。変なものは望まない。なのでこの程度でいいか、というのがこの川村元気という人の能力範囲なんだと思う。
始まってすぐに思ったのは『激突!』と『シャイニング』。あとアメージングストーリーというか世にも奇妙なというかトワイライトゾーンというか、つまりパラノイア、ということで30分でよしわかった、なんどけど、これはおそらくそこから出れたら物語の終わりなのでどう出ないでいられるかとなると、子ども、で線を作るしかない。
ちゃんと話にはなってる。ウェルメイドだ。セットもいい感じだ。でもウェルメイドでいいんだっけ?と思いながら、だからヒットメイカーなんだなと思うが、とりあえず怖くはない。あんまり不気味でもない。特に女子高生のところとクリーチャーのところは付け焼き刃もいいところでこういうところがホラー入ってる人と入ってない人の違いがでる。決していい出来ではない『近畿地方』が輝いてみえたし『ドールハウス』なんてこの3倍くらいの面白さだ。逆に『近畿地方』はやり過ぎ感でドン引きされるのかもしれないが、この程度がデートにはちょうどいいのだろう。良くも悪くもそんなプロデューサーの企画書みたいなパッチワーク映画。
川村元気氏は監督の才能はあまりないので他の人にやってもらったほうが面白い映画ができるのではないか。同じような世にも奇妙な風の話だと一年間前のカンヌの『サブスタンス』の足元にも及ばない。映画監督的やむにやまれぬマグマというのはああいうものだと思う。
鑑賞動機:原作ゲーム動画8割、予告2割。
ゲームの無駄のないシンプルさは、映画化には逆にハードルになるのではと思ったが。うまーくやりましたね。
異変のどれを選ぶか、どれに気づくかどれに気づかないか、くらいしかバリエーションないのではと、思っていたら、実に上手にかつ、意表をつく形で変えてきたので、そこにはびっくり。ループに突入するまで一人称視点で撮っているのも好き。エンドクレジットも好き。あ、ヤスタカさんも加わっているのね。
二宮くん、やっぱりうまいです。ラストカットとか。
おじさんだけじゃない。劇場内を這いずり回る音に背筋が凍る!
幕開けと同時に始まる主人公の視点で描かれる長回し映像が素晴らしい。
電車内で怒鳴り散らかす非常識野郎を見つめる視線や、ホームを降りて階段を昇る映像、そしてスマホでの会話に気を取られ、いつの間にかループしている事に気付く目線。
二度目の証明写真ボックスをチラ見する映像だけで主人公が異変に気付き、観客に「何かおかしな事が起こっている」と伝えてくる演出が実にお見事でした。
視点映像(POV)でループするゲームを映画にしている性質上、長回しが多く、ロケーションにも変化が乏しいです。
そんな繰り返しが続く映像の中で多彩な表現を求められる二宮さんには大きな比重がかかっていたと思いますが、かなり頑張っていらっしゃいました。
呼吸音なども使って主人公がどんどん不安に陥っていく様子を見事にサポート。
単調になりがちな繰り返し映像に変化を付けておりました。
そうした二宮さんとは逆に同じ動きを繰り返して見事に観客の心を掴んだのが「おじさん」役の河内大和さん。
眉ひとつ動かさず同じ歩き方を繰り返す彼を見た海外の観客から「CGだと思った」という声があがったというのも頷ける圧巻の無表情。
近くにいたらマジで怖い。
近所の映画館で、おじさん看板が早々に無くなったのも分かる気がします。
更に本作は音も重要。
音響設備のしっかりした劇場で観る事をおすすめします。
劇中、主人公が真闇に飲み込まれるシーンでは、異様な音と共に赤子の声が劇場中を這いずり回ります。
あちこちから響く音に恐怖が倍増する事間違いなしですよ。
是非劇場で体感してみて下さいね。
飽きさせないよう工夫はされているがそれでも長く感じる95分
ボレロのように
小説版を読んでから鑑賞しました
小説の中の主人公、他登場人物全てイメージ通りなのか、個人的主観を交えて鑑賞しました
本では描写されているところ(新型コロナの後遺症で喘息になった、プログラマーとしての派遣他)は映画の尺の関係で端折られていましたが、映像化されてとても面白かった
※ラストの津波に飲み込まれた時、
迷う男はなくなってしまって、心残りとなった電車での出来事をループしている…そんな感じも受ける映画化で小説版ともども、とても楽しい時間を過ごせた
無限ループのジャンルはSF!(追記:小説版読了)
考えながら観ると、とっても楽しめた!
唐突なSF!とか言われてますが、そもそも無限ループする空間って時空が歪んでいるので、ジャンル的にSFに属するな〜と思ってたんですよ!
ホラーも好きなので、ジャンプスケアも嫌じゃありませんでした。
ちょっと多かったけどねw
がっつりネタバレ有りで少し考察を
事実として
①子供は異変では無く実在する
②子供の母親は主人公の彼女でまだ妊娠中
③子供と主人公が出会った時、子供はパパに会った事がない
④子供はお守りとして海で拾った貝殻を持っていて、ループ空間で主人公に渡した
おそらくあのループ空間では時間と空間が歪んでおり、迷い込んだ過去の主人公と、迷い込んだ未来の子供が同時に存在できた。
そして、主人公が子供の母親を知った事、子供が父親を知らない事、子供が貝殻を渡した事で、過去と未来が変わり始めた。
⑤波にさらわれた時に、夢うつつながら彼女と子供と海に行き、パパと呼ばれ貝殻を見せてもらい抱きしめる
歪んだ時空から変わり始めた未来を見た主人公が、己より子供を助ける決意をし、主人公が「脱出できる」という未来が確定した。
出会った当初の子供は、パパに会ったことがない。
つまり、あの空間から主人公が出られなかった世界線の息子なのでしょう。
貝殻を見つけた時には、パパはおらず、ママに「お守りにしたら?」と言われただけの世界線
そして怪異に巻き込まれ、主人公にお守りとして貝殻を渡し勇気づけた。
子供が勇気づけ主人公を助けたから、主人公は父親になる決心がつき、子供を助け、自分も助かった。
「主人公が脱出できなかった世界線」から「主人公が脱出できた世界線」へ、子供がママとパパと海に行って貝殻を見つけて、パパに抱きしめられる世界線へと書き換わった。
親になるって、不安ばかりで恐ろしいですよね。
それでも、子供を命がけで助けてしまうのが親なんですよね。
だから、不安で迷って自分なんて親になれないと思っていた逃げ腰の主人公が、自分よりも子供を看板に押し上げて助ける覚悟を見せた時。
ああ、この主人公は「ちゃんと親になれる」人だ……と思って、グッときてほろりと泣いてしまいました。
8番出口が好きで、SF好きで、ジャンプスケアが嫌いじゃなければ、おすすめしたい映画です!
子供や伴侶がいると、より感情移入ができるかもしれませんね。
(追記:小説版読了、ついでにパンフ読了)
読んで、映画の「なんで?」がすべて解けました。
彼女との確執の原因は?
なぜおじさんは助からないのか?
津波はなんであんなにリアル?
そもそも津波などの異変が主人公を襲う理由って……
8番出口の看板の正体……?
小説版は映画を見た後で読む事をお勧めします。
以下、小説版とパンフのネタバレです。
まずパンフから。
中も外もデザインが素敵なのでぜひ手にとってほしい!
記事は監督やカメラマンさんや演者さん等のインタビューがたくさん載ってます。
その中で、特に気になったのがカメラマンさんの記事。
監督などと話し合った結果「8番出口を生き物として撮る」という意識をしたカメラワークをしていたそうで、8番出口は意思があり、主人公を見守る、あるいは見張る存在として撮っていたそうです。
なので、主人公の表情を映した後は、8番出口の表情を映すかのようなカメラワークになっていると。
とても面白い試みだし、そこを意識してもう一度観たいなと思いました。
パンフの中でも、海のシーンは「過去」「未来」どちらと捉えているか両論あるようで、話者により様々でしたが少なくとも主人公の過去か未来ではあるようです。
小説版についてネタバレ。
すべての「?」が解消されてとてもスッキリしました!
装丁も凝っていて、映画版のデザインを買ったらカバーが2重になっており、通常版と映画版が重ねて付けられていました。
中に地図があったり、所々文字が色づいて意味のある言葉になっていたりと遊び心満載!
かなりページ数も少ないし読みやすいので、興味が湧いたらぜひ読んでみてほしいです。
津波がリアルすぎる。悪意でもあるのかと物議になっていますが、小説版を読むと「あそこは絶対に津波がリアルでなければならない」理由がちゃんとありました。
主人公は彼女と男友達と学生時代にバンドを組んでいて、卒業して上京するときに彼女と同棲しはじめ、男友達は海岸沿いの実家を継いで地元に残りました。
男友達も彼女が好きなのを知っていたので余計に、最後まで同棲のことは言えなかった。
そして映画の数年前に故郷で津波の大災害が起き、主人公や彼女は上京で無事、自分たちの実家も海岸沿いでは無いので無事、けれど男友達は津波に店ごと流され行方不明となり生死不明のまま……
テレビでサイレンが鳴り響くなか店が津波に飲まれ流されていくニュース映像を、2人はただ見る事しかできなかった。
2人は己の無力さに絶望し、関係もギクシャクとしはじめ………最終的に別れてしまった。
これが映画開始の少し前です。
全ては青春のありきたりな対立で、卒業後の逃れられない生活の変化で、人にはどうしょうもないただの災害でしかなく、誰も主人公や彼女を責められる人などいない。
けれど、他でもない自分自身が、己を苛烈に責め苛む。
糾弾者が己であるからこそ、永遠に糾弾から逃れられない。
そこから何度も目を逸らし続けて、でも何も忘れられずに、坂を転がるように人生が狂い始めているのが今の主人公です。
だから、主人公は目を逸らし続けた津波と対峙しなければならなかったし、津波は災害のサイレンが鳴り響きあらゆる家財が流されている災害の濁流でなければならなかった。
主人公は過去の悲しみや恐怖や罪悪感や無力感から目をそらさず、津波から人の命を助けた事で、ようやく己の罪の意識が昇華され、現実から目をそらさず前を向くことができるようになった。
ここらへんも映画に盛り込んで欲しかったなと残念に思うものの、盛り込んでしまえば「8番出口の映画」としての面白さとは違う、災害映画のテイストになっていたと思うので、この映画は今のままで正解だろうと納得もしました。
8番出口の看板の正体
神のような存在、罪を自覚させる8番出口という贖罪の空間の主
小説版だと、どのような時も津波にのまれた時でさえ、変わらず頭上から煌々と照らし続け、見守り続ける者。という上位存在のように書かれています。
結局正体は不明ですが、少なくとも8番出口を監視している存在ではあるようです。
読了して、映画が楽しかった人にはぜひ読んでほしい小説でした!
いろんな謎が解けてスッキリ!!
男の子やおじさんや主人公の内心も全て読めます!
とっても面白いので気になった方は映画と合わせてぜひ!
映画である必要はあったのか?
二宮さんと河内さんの演技が素晴らしかったので最後まで退屈せずに観られた。でも、これが映画である必要があったのかと言われるとなかったなと思う。
途中で主人公が変わるものの基本的にはプライベートに問題を抱えた「迷う男」が「8番出口」という「異変」に出会うだけ。「8番出口」自体が何故、誰が、なんの目的のために、どうやって作られたのか、といったような方向にはまったく話は進まないのでホラー映画を期待していると肩透かし食らう。
もともとストーリーのない原作ゲームを90分を超える映画にしたのはすごいけど、そのシーン必要?というところもちょくちょくあったので、『世にも奇妙な物語』の一枠くらいの尺のドラマでよかったのでは?
小松菜奈の無駄遣いは止めてくれ。
鑑賞後の帰り道から本当の恐怖がはじまる
人生の決断を迫るラビリンス
人気ゲーム『8番出口』の映画実写化。原作と映画、どちらを先にしようかと思いつつ、川村元気の原作を先に既読。ノベライズ本であり、川村元気が映画の脚本を務めているため、内容は同じで、結末も分かって鑑賞。しかし、主人公の男が地下通路のラビリンスに迷い込んでの切羽詰まった言動や、喘息を発症しての息苦しさ、ホラー感覚のドキッとする描写等、映像と効果音が加わることで、本では十分には伝わらなかった緊迫感が、より生み出されていた。
物語のストーリー性は殆ど無く、突然、迷い込んだ異空間の地下通路が舞台。そこは、よく見る大都会の地下通路。しかし、一度踏み込むと、閉鎖的な無限ループの世界に閉じ込めら、地下通路の0番出口から8番出口までの脱出ミッションが課せられる。そのミッションとは、地下通路に異変があれば引き返し、なければ進み、正解すれば8番出口に近づき、不正解なら0番出口に逆戻りというもの。
そんな不可思議な世界に迷い込んだのは、恋人から妊娠報告を聞き、生む事に同意するか迷っている派遣社員の男。無限ループの地下通路の中で、様々な異変や人物が現れて、男の脱出ミッションを阻んでいく。そして、男が苦悩や葛藤を感じる中で、ここでは、自分がこれまで犯してきた罪と向き合い、自身の生き方に対して問いかけていくことが求められているのだろう。それは、現代社会を生きていく上での、原罪に対して抗う力であり、生きる本能として身に着けた力を開放することに他ならないと感じた。
物語の殆どの舞台は、白いタイル壁のどこにでも見かける地下通路。そこに迷い込む主人公の男を中心にしたカメラ・アングルも、ワンカメで撮り続けているようで、同じ地下通路の映像が繰り返され、どこで切り替えているのか分からないほど。登場人物も、主人公の男、歩くオジサン、男の子、主人公の恋人、女子高生とたった5人という少人数で展開させ、映像にすることで、地下通路に迷い込んだ男と一緒になって、自分も『異変』探しに興じさせるように仕向けるあたりは、流石にメディア・クリエーター・川村元気ならではの演出であると感じた。
出演者は、主人公の男は二宮和也、その恋人役には、久しぶりにスクリーンでお目にかかる小松奈菜、歩くオジサンを、独特な人相の河内大和、女子高生を初見の花瀬琴音、男の子の子役には浅沼成が演じていた。
うまくまとまっているの?
全1062件中、801~820件目を表示









