8番出口のレビュー・感想・評価
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クソつまらん映画だった
予告編を観て面白そうだったし最低でも変な家的な楽しみ方は出来るかなとかなりワクワクしながら鑑賞しに行ったのだが期待外れ退屈でつまらない映画だった
上映時間2時間未満なのに、かなり長く感じた
そもそも、主人公が無能でひ弱すぎでしょ
その割に途中から急に元気になるし序盤は何だったんよ
もっとマッチョで有能な人間でも解けない脱出ゲームにしてくれ
序盤からイライラしたわ
ホラーやミステリーならそこにフォーカスして欲しいのに肝心の謎解きも弱くてホラーも中途半端、バイオレンスもほぼなし
脱出もののキューブ的な面白さにできなかったんだろうか
そのかわりに謎のお涙頂戴人間ドラマストーリーがメインになっててそれも余計すぎ、説教臭すぎ、原作ゲームの脱出の楽しさを台無しにしてる
ゲームの設定は面白いからもっともっと面白くなったはずなのに勿体なさすぎる
俳優陣の皆さんの演技は良かったがそもそもそーゆーの求める原作設定じゃないよなあと思うとこもありそこも勿体なかった
てかよくこんな映画、映画祭に持ってけたな
「8番出口」は脱出ホラーじゃない、未来に“選ばれる”物語だった
正直ホラーとしては物足りなかったけど、設定を考察するとめちゃくちゃ奥深い作品でした。
表面的には「異変からの脱出ゲーム」だけど、8番出口そのものを“産道”のメタファーとして読むと一気に解像度が上がります。
パートナーは最初から「産む」ことを決めていて、主人公とおじさんは父親候補として試される存在なんですよね。
主人公が「産ませる」って決断すれば、たとえ遺伝子的におじさんの子でも“主人公の子”として少年は誕生する。
主人公が「産ませない」を選べば、おじさんの子として産まれる。
どちらも拒否すれば、少年は未誕生のまま、二人は永遠に8番出口から出られない。
つまり、あの空間は父親を選ぶゲームではなく、“未来を確定させる装置”だったってこと。
パートナーだけが電話や幻影で干渉できるのも、8番出口=母体の内部だからだと考えると納得できます。
出口に辿り着いた主人公は「父親になる覚悟を決めた」と思ってるけど、実際は未来に取り込まれただけなんですよね。
出口が正解なんて一言も言われていないし、「ゴール=救済」と信じる観客側の思い込み自体が罠になっている。
ホラーとしては淡白だけど、"未来に選ばれる恐怖"を描いた作品として見るとかなり面白いです。
ゲームでいいかな
「“生まれる”のではなく、“親になる”ために潜る映画」──8番出口が突きつける、責任と再誕の物語
正直、また“ゲーム原作の邦画”かと侮っていた自分を、恥じるしかない。
本作『8番出口』は、地下通路という閉ざされた空間を舞台に、人間の内面をえぐり出すような映像体験を用意していた。いや、それだけではない。これは一種の男性版「出産映画」であり、さらに言えば、父性という概念の“誕生”を描いた作品であると理解した。
作中、主人公(二宮和也)は、恋人との別れと妊娠という「逃れられない現実」と向き合うことになる。ループする地下通路は、明らかに胎内を模した構造であり、出口へ向かう彼の姿は「自分が生まれる」物語ではなく、「自分が父になる」通過儀礼のように描かれる。
注目すべきは終盤の濁流シーンだ。これは単なる演出ではない。破水のメタファーとして、父になることへの心理的限界突破=破綻を描いている。しかも、本来“上に向かうはずの”出口8が、まさかの「さらに地下へ続く階段」であるという構造的逆転。この瞬間、観客は気づく。
この物語において、「出口」とは救済ではなく、覚悟と引き受けの入口なのだと。
極めつけは、随所に現れる赤ん坊の存在。あれは「命の重さ」の具象でもあるが、同時に「見て見ぬふりできない未来」の象徴でもある。SNSのようにスワイプして消すこともできない、自分自身の“責任”としての赤ん坊。それを受け止めたとき、主人公は出口にたどり着く──この映画は、その一瞬の変化を、決して大仰にせず描き切っている。
川村元気の初監督作『百花』も親子の記憶と断絶を描いていたが、本作はよりプリミティブで身体的な“親子の起源”に迫った野心作だ。
一見ミニマルな設定に見せかけて、現代における「成熟」とは何か、「向き合う」とはどういうことかを問い直す、非常に豊かな作品ではなかろうか。
なんと言ったらよいのかね〜😌
音
面白かったのですが、BGMや効果音などが多く感じられ、もう少し少なめが良かったかなと個人的には思いました。
ゲーム版の地下道の中で異変を見つけたり、何もないのに何かあるかもしれない気持ち悪さは静寂により作られていた部分も大きいと思うので、それを映画観で体感したかった。
見たあとは色んな考えが巡った。
・あの地下道は色んな時間軸から人が集まる特殊な場所なのか
・主人公がこれから歩む未来の選択が変わったので、これから家族3人で生きていくのか
・あの男の子の生きてた世界はパラレルワールド的な別の世界線で、あの男の子の世界はあのまま(父がいないまま)なのか
原作読んだらまた視点も変わりそうなので、読んでみようかと思いました。
廉価版サイレント・ヒル
まさかあの男性にそんな過去があったとは…
最初見終わった時に感じたのは、「予算がなくて地下鉄で撮影されたサイレント・ヒル」でしょうか。
原作のゲームはプレイ済みです。ゲーム自体は単純で、神経衰弱に間違い探しを組み合わせたようなシステムです。主人公は映画と同じく、突然迷い込んだ無限ループする地下鉄連絡通路から脱出しようとします。
原作のゲームにはストーリーらしきものは存在しません。単に突然迷い込んだキャラを操作するプレイヤーがいるだけです。そこに登場人物に肉付けし、さらに様々な隠喩を加えたものが、映画オリジナルの部分でしょう。そこが、やもすれば単調になりがちな場面を、画面を目を凝らしてみてしまうような仕掛けとして機能しています。
惜しむらくは間違いがわかりやすく、観客に志村うしろー!の状態を作りやすいことでしょうか。また、観客も一緒に間違い探しを始めるわけですが、あっさりと音を上げる主人公にあまり感情移入できなくなる感を受けました。
やや粗が目立つものの、全体としてみれば良作の部類に含まれる作品だと思いました。
万民受けはしないでしょうが、コアな人気を得られそうな作品でしょう。
「試される場所」としての面白さ
ゲームは履修済み。
映画鑑賞後に小説版も読みました。
結論から言うと「大傑作!」…とかでは全然無いですが、
なかなかのクオリティのエンタメ映画として仕上がっていたと思います。
川村元気さんの携わる作品って、
「演出とか小ネタ要素によるファンサービスは結構良いんだけど、お話がなぁ…」みたいな印象の作品が多いんですが、
今作は原作ファンへのファンサービスはそこそこに、
面白かったけど「無限ループする間違い探し」以上のナニモノでもなかったゲームにうまーくストーリーを肉付けしていたと思います。
その上手い肉付け点をいくつか紹介します。
①「試される場所」としての8番出口
…上述したように原作となるゲームはストーリーは一切なく、
1〜2時間で終わる所謂「間違い探し」です。
その見せ方や日本の地下鉄のリアルな描写や「どの地下鉄も似たような景色」などを利用した間違い探しという点が評価されたゲームだと思っていますが、
このゲームに「人生の岐路に立っている人、過去に過ちを犯した人が時折迷い込む『試される場所』」というストーリー性を持たせて、
「主人公(プレーヤー)がなぜこの空間に迷い込んだのか」という考察に一つの回答を示しています。
②「歩く男」のバックストーリー
…ゲームでは色々考察のしがいがあった「歩く男」という"ギミック"ですが、
本作には彼(と彼が出会う人)にもバックストーリーを持たせて、「選択を間違えた結果この空間に取り込まれた人」という「主人公のあり得たかもしれない結末」を暗示させています。
③主人公の成長=脱出
…ここは小説版を読んだからより鮮明に見えるのですが、
主人公(や歩く男等)が相対する異変のいくつかは「主人公の過去・現在・未来への不安やトラウマのメタファー」になっています。
それらと「きちんと向き合えるかどうか」「乗り越えて成長できるかどうか」で脱出できるかどうかに結実します。
上手くストーリーをゲーム性に溶け込ませたなと思いますし、ここら辺は「さすが川村元気さん」といった所でしょうか。
④演者の好演
…ちょっと過剰に見える演出もありましたが、
二宮和也さんの「ごく普通で選択に迷う男」の演技は凄く説得力がありましたし、
河内大和さんの「歩く男」の切実さや小松菜奈さんの「ミステリアスな元カノ」の存在感でこの割とテンプレな物語をチープなものにならないようにしてると思います。
ただし、「小説版を読んだからこそ」気になる所もありました。
❶主人公の設定
…これは小説読んでなくても気になったと思うんですが、「主人公が喘息持ち」という設定があるのですが映画版だと後半空気になります。
これは小説版で「某ウィルスの後遺症」という説明がなされていたり、小説の後半で出逢う(映画には出てこない)人が「この空間から出られなかった世界線の未来の自分」を想起させる為に必要な設定だったのですが、
映画版だと丸々端折られてるのでいらなかったですね。
あと「3.11によって親友であり元カノの初恋相手を失ってる」という設定があったり、それがキッカケで「主人公と元カノの間に距離ができて別れてしまう」というバックストーリーがあって、それが物語後半の「津波が襲ってくる」異変に繋がっていて主人公はトラウマを刺激されているわけですが、そこら辺も端折られてるので小説読まないと原作のゲームにあった"床が水浸しになる"異変を派手にしただけにしか見えません。
ここら辺はもう少し上手くやれたんじゃないかなと思います。
❷チープなCG
…物語後半で出てきた「人の顔のパーツを持つネズミ」の演出はどうしてもチープに見えてしまいました。
「赤ん坊の泣き声」をやたら強調してるわりには前半のロッカーの異変以外はそんなに「主人公のトラウマを刺激する異変」にあんまり見えなかったのもマイナスポイントです。
❸「歩く男」の末路
…ここはもう少し説明が欲しかったですね。小説版だとかなり嫌な奴になっていてそこが映画版だとマイルドになってて良かったのですが、
一方で彼の「自分の粗暴さが原因で離婚して会えなくなってたけど久しぶりに息子に会いたい」「その為にここから早く出たい」という思いをもう少し説明すべきだったと思います。
彼の性格をマイルドにした反面「因果応報感」が薄れてしまったので、「優しく振る舞ってるけど最後の最後で昔の自分の性格が出てしまった」という流れの強調が欲しかったです。
こんな所かな?
小説版は小説版で色々ダラダラ説明が長かったりもするので映画化に際して演技や演出で見せて説明を大きく端折ったりもしてるので映画化するに当たって結構考えられてるとは思います。
繰り返しますが「大傑作」とかではないです。
でもエンタメ映画としてはかなり楽しめたので普通にオススメです。
『いつの間にか4D!?』若者に観てほしい、将来ある子供達への助けに、、
隣のオタクっぽいオジサンの口がめちゃめちゃ臭かったのが恐怖でした(T_T)
お陰で暗闇のネズミシーンの臨場感は4D並みでした!(^^;
子供のいるパパママに観てもらいたいですね。
良くあのゲームからこんなストーリーをこじつけたね(笑)
実際は、『怒鳴るサラリーマン』だけじゃなく、偉そうな態度の悪い子連れも沢山いるわけで、世界は単純ではないけれど、誰かの勇気で世界が未来が良くなってほしい希望に満ちたラストとクラシック良かったです!
「異変」が導くは出口だけか、それとも資格足り得る自分か…
個人的に感じたこの作品のテーマとしては「変化」について語っているように強く感じました。その理由として、第一に挙げられるのが「8番出口」と呼ばれるループする迷宮であり、なぜなら、この迷宮に迷い込んだ前後で主人公の内面が大きく変化しているのがわかるからです。
まず初めに、前提としてこの迷宮から脱出するためのルールが「異変を見つけたら引き返す」、「異変がなければそのまま進む」となっており、ここで触れられている「異変」には大小存在し、特に大きい「異変」の時は迷い込んだ人間との関わりがより強いものとなります。
今作、8番出口に迷い込んでいる人間が3人しかいないのでサンプルがそんなに多くはないのですが、彼らのリアクションから察するに恐らく迷い込んだ人間の深層心理が具現化し迷宮自体が個々人のためにパーソナライズ化されているのがうかがえます。特に主人公の「迷う男」は、映画の始まりに満員電車に乗っており、そこから8番出口に迷い込むまでに彼に関する属性や彼が影響を受けているものが複数ちりばめられているのですが、その中でも特に印象的なのが8番出口に迷い込む直前に直近別れてしまったであろう彼女から子供ができたという報告を受け、それが「迷う男」の不安や悩みとなり「異変」として形を成して襲って来ます。他には、お母さんに構ってほしくてあえて迷子になった「少年」に対してはお母さんが「異変」として現れたり、「歩く男」の場合は、6番出口までたどり着き残すところ2つとなったのにもかかわらず失敗してしまい進捗がリセットされ、心が折れてしまった彼の目の前にその瞬間一番に欲しいものが「異変」として現れたりと巧妙にも8番出口という迷宮はループに陥れようとして来ます。
ただ、こうやって何度も襲ってくるパーソナライズされた「異変」を見る中で、個人的に「異変=個人の心の機微」なのではないかと強く感じるようになりました。そう捉えると、この8番出口自体が迷い込んだ人間の「心」を表し、ループという仕様がその人間の繰り返す「日常」であり、当人が望む望まないにかかわらず訪れた「変化」に呼応する形(当人のリアクション)で「大小の異変」として表現されているように考え、その「異変」に気づける人間が「迷う男」のように現実を受け入れ変わることができ、気づけなかった人間が「歩く男」のように現状認識ができずループにハマり「日常」を繰り返すだけになってしまうのではないかと感じました。
正直に言うと、私はホラーが苦手と言うこともあって、冒頭鑑賞しているときは「見に来なきゃよかった」という後悔の念の方が強かったのですが、後半に行くにつれて上記で一部触れたような人間ドラマ模様が垣間見えていき次第に心打たれて、まさか感動させられるとは思わず最後は大変満足させていただきました!
ただただ単調
すっきり出られませんでした
不条理ものは、具体的な落ちをつけられると興ざめする事が多い。一方で条理に則った人物成長譚は、背景を緻密に積み上げないと説得力がない。そのせいでこの作品は、すっきりしないものになってしまった。
脱出できない地下通路の不条理さはうまく出来ているが、主人公の描写にその優柔不断な性格や日々の閉塞感を具体的に見せるものがなく、落ちの彼の成長がよくある形をなぞった
だけになってしまっている。早い話見え見え。人物を観客に印象づける具体性がないので、それを乗り越えても身につまされない。濁流に飲み込まれたときに、仏心が生まれたり未来の?幸せ家族の幻影を見ただけでは、説得力は出ません。濁流にしても、他のやり直しギミックよりスペクタクル過ぎて、違和感があり、落ちのために作ったギミックに見える。
いっそ、あの地下道から脱出できないで終わった方がまとまったのではないか。例えば、恋人との電話だけはつながっていて、彼女とのやりとりの中で彼の性格や現状を描き、謎解きと心の成長を絡ませて描けば、不条理劇と成長譚はもう少し融合したのではないかと。
その上で結局で出られないとした方が、絶望的な落ちでも不条理に翻弄される様は全うしたと思う。
オジサンの落ちはニノのために使って、ラスト、新たな犠牲者が入ってきたら前からニノが歩いてくる、なんて方が面白かった。
面白かった!
世にも奇妙な物語的な話を期待したけど…
ゲームが好きで見に行きました。
ゲームであった演出が多数あって嬉しかったです。
ループの条件を丁寧に描写してたのも好印象でした。
だけど、
・ストーリーはガッカリ。全体的にモヤモヤする内容でスッキリしなかった
・主人公の発作持ちの設定は必要あったの?
・原作よりもホラー要素強めで、コミカルさがすくない。
なとなどガッカリ要素も多い作品でした。
個人的には世にも奇妙な物語のような作品を期待していたので正直残念でした…
ハッピーエンドやブラックユーモアな終わり方でも良かったと思う…
ホラーではない
最初は飽きそうだなと思いながら観ていましたが、途中からおじさんの場面に変わりなるほどこういうことか…と。
ホラー要素はないですがそこまで悪くはない作品だと思います。
ただニノの喘息シーンは必要だったのかな?演技は上手かったですが。
個人的におじさんがいい味出してて好きです。
まさかの傑作、、、異変?
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