8番出口のレビュー・感想・評価
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見事なエンターテイメント作品
邦画ではこういうテイストの作品珍しいかもしれない。洋画では時々ある、日常から何の前触れもなく不可解な世界へ迷い込むホラー。ゲーム原作を知らずに鑑賞。確かにRPG的要素あるが、物理的に迷い焦る中で自分の脳内での迷いとリンクして可視化されたものなのか、悪夢なのか。お仕置きなのかやり直しの機会を与えられているのか。脚本に力があるから単なる不気味ホラーテイストにならず、観客に様々想像させながら成り行きはうねって盛り上がって行く。
大作ではないが新たな邦画のエンターテイメントテイストを楽しめる、役者二宮和也の良さが存分に発揮されている作品。
もっとホラーっぽいかと思ったけど
同じ絵が繰り返されるのは分かってはいたが。
ちょっとオリジナルな部分もあったのは良かった
男の子はなんなんっていう
ゲームオーバーというか死亡して最初からみたいなのが無いのが残念
人それぞれに8番出口
思ってたより面白かった。
ボレロの楽曲の力もあるけど、まあ、そういう内容だしね。
ある意味最後が一番ドキドキしたかな、あれで主人公が成長してなければこの映画の意味すらないからw
あと同行者がわかってなかったから言ってみるけど、海のシーンはあの子供の記憶だと思う。だって「迷う男」はそれすら知らないから。一緒にいたとしても「歩く男」のように同じ体験をしてるとは限らない。
子供は濡れてるけど迷う男は濡れてないしね。
ディテールを読みとれないとこの話はつまらないだろうなーとは思う。
あ、「OLD」みたいな俯瞰の海岸の波描写はどうかと思うな。そういうとこでパクられても…😅
これは酷い
めちゃめちゃ期待して行きましたが、つまらないループの数珠繋ぎで、ニノの映画にハズレなしと思ってましたが、残念な作品でした。別れた彼女が妊娠していたことと、それを自覚させるための試練みたいな2時間なのだとしたら、陳腐以外なにものでもないです。
そんな道徳じみたストーリーは全く不要。
『8番出口』というならば、そこにフォーカスして全力で作り込んでほしかったです。エンドロールによく見る名前をみて、一連の作品に通底するあさはかさを納得しました。
よく映画にしたなーと素直に驚いた
元ネタのゲーム自体が下手すると15分で終わってしまうような無限ループモノなので、ストーリー自体はともかくとして、ニノさんとあやしーオジ様にひたすら注目!と言った感じですね。
その点について見れば、まぁ期待通りかも?
ストーリーは良く考えたなぁと素直に感心した。
ホラー要素も内容によっては、少し前から上映してるやつよりも、こわって思うところもあったかなー。キーになる子との伏線は見え見えとはいいつつ応援したくなる気持ちに慣れたしー。
おそらくこの映画、子供から観たいーって言われるご家庭多いかと思うけど、精神衛生に問題あるようなもはないので安心して行っていただいて大丈夫そーですよ?ただし、個人的にはわざわざIMAXで観る必要はないかな?と思ったかも(笑)
あ、そういえばエンディングで、え?あの人出てたん?というのあったんだけど、ぜっんぜん気づかなかったぁ!(•ᴗ•; )
間違い探し
二宮和也を広告塔にした賑やかし映画と思っておりましたが、いい意味で期待を裏切られました。
まず、雰囲気づくりが非常に良かったです。背景音楽の使い方(特に無音)、主人公の設定(呼吸器系の疾患による呼吸の乱れやそれに伴う薬剤の投入)といった一連の動きが地下道という狭所に幽閉されたと言える閉塞感をより際立たせておりました。
また、カメラワークも非常に一品でした。冒頭の一人称視点→主人公の周りを取り囲むようなカメラアングルは電車通勤の日常から異質な地下道への推移を没入感を与えてくれました。その後も、主人公と観客の視点の相対的な関係がホラー映画なだけあってよく練られおり、常に緊張感を感じるものでした。
物語についても、冒頭の電車内で赤子に対する心無い風当たりを見てみようした行為に続いて、別れるはずの恋人の妊娠をきっかけに揺れ動く主人公、赤子がモチーフの異変/謎の子供との出会い。といった、父親になれるのか?という選択の葛藤が根底にある展開にも心打たれました。中盤から登場した子供についても主人公の過去なのか?未来の子供なのか?主人公の選択によって生まれるはずのなかった別の可能世界の子供なのか?なぜこの迷宮に迷い込みんだのか?...という様々な可能性が渦巻き、個人的には最後まで釈然としませんでしたが、ワクワクしながら楽しめました。また、海辺のシーンで「何が正解か分からないし、引き返すことも出来ない人生」と「何が異変(間違い)か分からない上に間違えると振り出しに戻ってしまう迷路」という一見真逆に見えて共通する煉獄性のようなものを非常に上手くあぶりだしている点が、この映画を単なるインディーズの短いゲームの原作の劇場版にたらしめていない点と思いました。真偽や本編後の主人公達の帰結はさておき、主人公が人生や過去の選択と向き合い、最後には少なくとも前進することが出来たというラストシーンは良かったと思いました。
(濁流イベント前後の地下道の描写から、子供は主人公の未来の子供で、過去の主人公が将来来る厄災から助け/また主人公は子供から助けられたのではないか?と思いました...)
全体として、原作であるゲームの特徴をしっかりと根底に置いていたことも非常に好感が持てました。ちゃんとゲームをプレイした者が知っている「間違い探し」を各所にちりばめてくれる他、序盤の訳も分からずにループしてしまったり、中盤の「異変」を見つけられずに今までの努力が水泡に帰して0番出口へ戻ってしまう様子は、正にこのゲームをプレイしたものが陥るうるパターンそのもの!ストーリーと同時に元々ゲームが持っているエンタメ性をきちんと観客が楽しめるようにしている仕掛けは素晴らしいです。また、クスっと笑える観客目線のツッコミを息抜き的に配置してくれたことも好感です。
あの原作をよくぞ
もう川村元気さんは自分で脚本、監督で良いのではないか?
良かったです。この90分強で脚本が上手くまとまっている。長尺でダラダラするでなく時間の使い方が観ていて飽きさせないので、上手く作り込んだと感じました。
出口が8番で0、1、2と進んで行けばすぐに終わるかと思えば、0に何回か戻されてみて時間が掛かったり、同じ異常ポイントは少ししかなく、今度は何がとワクワクさせられた。
最後、時間が戻っていて…。主人公はちょっと性格が◯◯になったというエンディングも気に入りました。
無限ループからネクストステージへ
改めてニノの人気に驚かされた。
公開されたばかりとは言え、朝一だったのに満員。今年2度目の一番前の席で見たよ。
『鬼滅の刃』の連続首位を阻止出来るかまだ分からないが、全国でも“8”億円のOP成績が見込める大ヒットスタート。
“コナン君”でもない限り名前だけで観客を呼ぶのがなかなか難しい昨今、ニノは稀有なマネーメイキング・スターの一人。
本作の人気と話題はニノだけじゃない。
あの予告編の巧さ。ありゃあ気にもなるし、見たくもなる。
一見、何処にでもありそうな地下駅構内。
だが、一歩そこに足を踏み入れたら…。
同じ通路が延々続く。無限ループ。
抜け出す手段を見つけ、脱出しようとするが…。
昔、『スーパーマリオブラザーズ』でこんな無限ループ面あったね。4‐4と7‐4と最終ステージの8‐4だったね。今でも正しい道順覚えてる。何だか見ながらそれを思い出した。
こんなゲームあったら面白そう…と思ったら、同名ゲームが原作。ちなみにそのゲームについては…いつもながら。
親子や小中学生の客が多かったのは、そのゲーム人気だったのか。
ゲームはループ空間からの脱出のシチュエーションものらしく、ストーリーはナシ。
ストーリーが無いものをどうストーリー性が求められる映画にするか…?
ゲームの設定を活かしつつ、ニノ演じる主人公の男に恋人との不和関係や持病の喘息設定を持たせ、より脱出を望むシンプルながらもストレートな動機(ストーリー)になった。
賛否両論が多かったのでちょいハードル下げての鑑賞だったが、全くのゲームノープレイヤーとしては、この設定を思ってた以上に面白く見れた。
ルール。一、異変を見逃さない事。一、異変を見つけたら引き返す事。一、異変が無かったら引き返さない事。一、8番出口から出る事。
最初は何のこっちゃ。でも幾度もループする内に、このルールをしっかり頭に叩き込み。
ポスターの画像や文字は違ってないか、ドアの数は合っているか、天井の掲示板にもよ~く目を凝らし。だけど、逆さまの“8”には気付かなかった~!
様々なトラップも。コインロッカーから赤ちゃんの泣き声、突然真っ暗、不気味な実験用ネズミ、『シャイニング』のような濁流…。
ゴールを思わせる光や雑踏、思わぬ人物…。これらはズルい!
5番6番まで来て、ミスって、また0番からやり直しの絶望感…。
“8”は見方を変えれば“∞”。
レベルがどんどん上がっていくのはゲームあるある。
見てるこちらも主人公と一緒になってループに閉じ込められた錯覚に陥る映像技術、特に長回しのような見せ方は見事。
川村元気は監督前作『百花』で、原田美枝子演じる母親が認知症で記憶がループするシーンでもこの手法を用い、これをさらに活かせる題材を探していた時、原作のゲームを知ったという。
無機質ながらリアリティーのある美術。
効果的かつ印象的な音響。
VFXや編集も巧み。
劇場大スクリーンで聞くボレロ。この名曲は本当に映画に合う!
シンプルに見えて凝った技術が散りばめられた労作。
個人的には川村元気の監督作ではベスト。
似たようなシチュエーションが続くので人によっては飽きてしまうかもしれないが、飽きさせない為に、見る者を引き込ませる魅力と実力を持っている事が必須。なるほど、ニノは適任。
キャストは少なく、ニノ以外で名のある役者は小松菜奈くらい。だけど、ちょい役。
ニノが出ずっぱりと思ったら、同じ“プレイヤー”は2人いた!
モブキャラかと思った“歩くおじさん”。後半まさかの…!
前半は素敵な不気味な笑顔を見せ、後半は人間味たっぷり。
主に舞台で活躍し、ニノとは話題を集めたTVドラマ『VIVANT』繋がりの河内大和。
本作でまたまた強烈インパクトで注目される事は必至。これからさらに売れるだろうね。
同じくモブキャラと思った“少年”。ニノ視点、おじさん視点、少年視点の三幕構成、それぞれが交錯するのもユニークな作り。
無口な少年。が、鋭い観察眼。ゲームで言う所の“お助けキャラ”のような。
実は少年は…。
このループ空間では“時”も混雑しているのか…? 時に一定の流れは無く、幾つもの時空が入り乱れている…というのを聞いた事がある。
この子役も好演。あの“女子高生”も怖演。
EDクレジットでボレロに聞き惚れていたら、“SPECIAL THANKS”として3人のビッグネーム監督にびっくり!
各々、川村元気やニノと繋がりあり。
川村元気に演出などアドバイスしたという。
入り口はホラー。
出口は…。
恋人との関係緩和、二人で歩むであろうこれから。
開幕シーン。泣く赤ちゃんを抱える母親に怒鳴るサラリーマン。
スマホをいじって無視を決め込む周りと同じだった。
ラストシーン。同シチュエーション。
悩んだ末に…。
夏の終わりに思わぬ拾い物。
無限ループの難ゲームをクリアし、自分のネクストステージへ。
万人受けはしないかも
序盤の電車でのシーンはとてもリアルで、かなりハイクオリティーだったと思う。そこからの
ニノが異変に気づかずに進んでいくのを第三者視点で見るのは、YouTuberの初見実況を見ている気分で、良い考え方だと感じた。全体を見てもニノの演技を見て「確かになぁ」と感じる場面が多々あった。おじさん役の河内大和さんの演技が特に印象に残って役にベストマッチしていた。
思ったことがあるとしたら、もっと他の種類の異変が見たかった。タイルマン(?)のやつだったり一番楽しみにしてた双子の異変がなかったのは少し寂しかった。他にもビックリ要素はあると思ってたけどちょっと思ってたのと違うかった。ネズミのシーンなんかは、苦手な人はいるだろうなと思いながら見ていた。だいたい実写化するとアンチはいくらでも湧いてくると思うけど自分的にはそこまで悪くなかったと思う。迷っていても、見る価値はあると思う。
誰もが「出口」を求めて生きている。
タイトルなし
ゲームはクリア済み+全異変を見抜く所まで遊んだ。
ゲームの雰囲気は、よく出ている。舞台は殆どゲームのまま。ただし記憶違いかもしれないが短い通路にロッカー、ゴミ、照明写真機が置かれていた。
初めての事だけれど恥ずかしながら入館に5分ほど遅れてしまった。自分の席の番号は分かっているのに暗くて席の列番号が全く見えず、客も多くて空いてる席に座るって事もで難しく、自席を見つけるのが大変だった。これ本当に大反省。作品に集中している他の客に迷惑かけたなと思う。また、なんとなくだけれど、オープニングで本作を深く観る為の重要な設定が描かれていたんじゃないかなと思っていて、そこを見逃したのは残念だった。
主人公が喘息を患っている設定が少し苦しかった。身内に喘息持ちがいる事や、映画館で咳が頻繁に聞こえてくるってのがリアルに嫌で、これを最後まで続けられると辛いなと思っていたが、叔父さんパート以降は咳の頻度が少なくなって観やすくなった。そしてゲームには無い叔父さんパートが始まった事に驚いた。全く予想していなかった。序盤は発作を繰り返したりと展開に辛気臭ささを感じていたが、叔父さんパート辺りから楽しく成ってきた。
全体的に子供の演技は微妙だったけれど、浜辺で主人公に持ち上げられているシーンから濁流の中、主人公に持ち上げられているシーンに切り替わる演出は100点だった。
喘息の吸入器の残量なんかが脱出迄のタイムリミット的な事に使われるのかなと思っていたが、中盤以降全く触れられる事も無かった。
⭐︎3.7 / 5.0
過去のトラウマとかちゃんと描かないと
何だこりゃ?
ゲームとは似て非なる作品
最近ゲームはクリアしたのでどんな物かと鑑賞。
感想から言うとタイトル通り半分以上は別の作品だった。
クリアしていれば気付けるであろう異変や
あのオジサンのストーリー、扉の向こう側など関係する部分もあったが
そういった設定以外はストーリー性を持たせる為かオリジナリティが強い。
前中後で挟まるストーリー部分は正直退屈で目を休めていた。(隣からも寝息が)
確かにゲーム内容で90分は難しいと思うが何故題材をソコにしたのか
そして何を伝えたかったのかがイマイチ刺さらなかった。
また終わり方も意味不明であり理解できなかった。(多少違ければ良いのに全く同じは、、)
ホラー要素も少しあったが8番出口だからという事もなく
古典的だったり謎の生物(伏線あり)だったりで
原作の異変の方が怖さを出せたんじゃないだろうか。
小説版は未履修なのでそちら寄りだったら申し訳ないが
ゲームから気になるって方は肩透かしになるかと思うので注意してほしい。
迷う男、人生の岐路
元ネタのゲームは知らずに鑑賞しました。ゲームのようなイメージはあまり当て嵌まらず人生の岐路の迷い葛藤を描くドラマだと思いました。
地下鉄で、泣く乳児を抱えた母親に暴言を吐く男。それを見て見ぬフリをした自分。父親になる?父になっていいのか?考えるうちに地下鉄でループに入る。それは彼の思考そのもののよう。迷いと自責と情けなさとがグルグル。
地下に迷う4人。男の子と出会って迷いが解消されていく。
迷う男の視点で異変を探す臨場感。不気味さ。
少ない登場人物に狭い空間が効果的に怖く、後味は良く面白かったです。
父親になる決意。
ゲームはやらないので、ゲーム原作とはいえ未知の状態で鑑賞。
劇の中で流れる「ボレロ」が、繰り返すようでちょっとずつ毎回変わってる「8番出口」あたりの景色と、うまく合っている。
最初「自分が父になる」といきなり聞かされる前の「迷う男」(二宮和也くん)は、地下鉄の中で赤ちゃんを抱えた若いお母さんがどっかの兄ちゃんに絡まれてても知らんぷりを決め込んでいるが、地下鉄を降りて8番出口を求めて迷って色んな体験をしたことで、
最後抜けて再度地下鉄に乗った時
再び赤ちゃんを抱えた若いお母さんがどっかの兄ちゃんに絡まれてるのを見て、今後は父親になる決心がついていて「俺が助け舟を出してあげる」という感じでアクションを起こしたところでラストになる。
少し涙が出そうになった。
あとは「歩く男」(河内大和さん)の、歩き方が恰好良かった。シェイクスピアとかの舞台をよくやっている人らしく、
「さすが」という歩きっぷりだった。
多分ゲームの方はもっとミステリーっぽい作りだろうけど、この映画版は意味を拡大解釈して、別の話に持っていってた。
いいものを見させてもらいました。
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