8番出口のレビュー・感想・評価
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「8番出口」…と言うより「迷う男」…⭐︎
二宮和也のほとんど一人芝居のように、ひたすら8番出口目指して駅構内をウロウロする話し。
これをある意味、不条理劇と見るか哲学的と見るか、ただくだらないと思うだけなのかで評価分かれそう。
他の方のコメントにあるように、その他登場人物・おじさん、少年、女子高生などは二宮和也の
意識のだけのものなんですか?
さっぱりわからなかった。
自分にはところどころ話しが飛んだように見えたり、放り出したリュックとかどうなったの?
とか喘息の発作が後半起きないとか変なことが気になる。
ゲームをしたことのある人と全く知らない人(自分も)とでは全く価値観や見方が違うんだろう。
あまり期待せずに行ったけど二宮くんの演技はやはりそれなりに楽しめる。
途中、男の子が出て来たあたりでエンディングがわかってしまったけど。
あくまでゲーム原作の映画、ではあるんだけど、設定を邪魔しない物語作りの巧さが印象的な一作
確かに面白いんだけど、とにかく同じ場所をぐるぐる回るだけの原作映画を、どうやって100分近い映画作品として成立させるのかな、って思ってたら、ゲームの外形と骨組みはしっかり維持しつつも、絶妙に物語性を織り込んだ映画となっていました。
鑑賞前は、あくまでゲーム原作の映画なんだから、主人公は二宮和也じゃなくても成立するのでは?と思っていたけど、人生の岐路に立っている、生活も心身状態も不安定な男性、という人物像に、ここまで動きだけで現実感を与える俳優もそうそういないのでは、と納得の演技でした。『ミッシング』(2024)の森優作の演技が本作の「迷う男」の雰囲気にかなり近いかな、とも思いましたが、彼だとここまでアクティブな印象は受けなかったかも。
進んだと思ったら元の場所に戻ってる、という悪夢的な描写、どこかで観たことがあると思ったら、本作の監督、川村元気監督は『百花』(2022)で似たような演出をしていたのでした。既に試行したことのある演出だったからこそ、今回ここまでかっちり決まっているのかー、と納得しました。
諸々の「異変」は恐ろしくも楽しませてくれるんだけど、本作を観てしまうとゲームの方の難易度が劇的に低下してしまうので、初見の体験を大事にしたい人はゲームをプレイしてからの鑑賞がおすすめ!
評価が割れてる理由がよく分かった
個人的にはメチャクチャ面白かったです!!元ゲームは自分でプレーした事はないけどプレー動画で何度も視聴済み。
まずあのゲームを破綻なく、伏線も合わせてストーリー付けてまとめただけで個人的に物凄い事だと思う。確かに同じ場所をずっと行き来するので、ループ物が苦手だったり視覚的に分かりやすい起承転結が無いと退屈と感じる人には合わないなと思った。あとは独特の閉塞感とか、気持ち悪さのある精神的な怖さ描写が合わない人には合わないと思う。(主人公、おじさん、オリジナルキャラ含め演技も本当にリアルで苦しくなる)
ただ、個人的にはそこ含めてあのゲームの映画として満点!!賛否あるラストシーンも、個人的に凄く良かった。ハマる人には苦手とする人の批判部分がハマり、ハマらない人には好きな人の評価ポイントがハマらないのだなぁと他のレビュー見てても良く分かった。もっとテンポ重視してゲーマー的な感じで異変!はい次!あ、間違えたああああ!みたいにギャグホラー的な路線にするのもありだったのかなと思ったけど、でもこうガッツリシリアスでも個人的には飽きなかったし、よかったと思う。何よりあのゲームの映画でちょっと感動する事になるとは思わなかった。
当該ゲームの知識0だと最初から最後まで意味が分からないかもしれないので、ゲーム自体のルールや前提知識は事前に軽く知っていた方が楽しめると思います。
「違う。俺が見たかったのはこれじゃない…」
上映中に何度もそう声が漏れてしまった。
監督や出演者は原作ゲームをプレイしたことがあるのだろうか。おそらくない。だからこそ、あのような演出になってしまったのだと思う。
ゲーム版の魅力は、「どこにどんな異変があるのかわからない」という緊張感にある。あの通路を覗き込むときのヒヤヒヤ、ドキドキ。結局何も起きない場所も執拗に確認してしまい、ポスターの一字一句を覚えようとする。何も異変が起きていないのに、自分を信じられず、何度も同じ場所を確認したり、通路を引き返してしまう。「後から振り返れば「なんであんなに必死に、あの場所を確認していたんだろう」「あんなにわかりやすい場所に異変があるのに、なんで気づかなかったんだろう」と笑える——そういう体験が8番出口の醍醐味だ。
しかし映画では、登場人物たちがまるで最初から異変の場所を知っているかのように振る舞う。一緒に謎解きをする楽しさが完全に欠けている。
加えて、ストーリーには無駄や違和感が目立った。喘息、満員電車、浜辺のシーン——いずれも異質な密室空間の没入感を削ぐ要素にしかならない。ラストの主人公の涙も唐突で、精神的成長を描いたかのように演出されているが、その実感はほとんどなく、消化不良感だけが残った。
良い点としては、駅構内での出会い。ゲームにはない展開で意外性があった。もっと良い使い方があったとは思うが...。
⸻
私ならこう映画化する
主人公は2人。
例えば、取引先との予定に遅れそうで焦るサラリーマン。社運をかけた大型案件受注を大きく左右する重要な1日だ。時間に追われ「早く出たい」と思う者と、「細部まで確認したい」と思う者——行動の違いとそこから生まれる葛藤を描きたい。観客はどちらかの行動に感情移入し、自然と物語に引き込まれていくはずだ。
効率か、慎重か。出口を探して走るサラリーマンたちの姿は、常に時間と成果を求められる我々自身の写し鏡だ。
「早く出たい」者は、効率とスピードを追い求める現代人の姿。
「細部まで確認したい」者は、慎重さと確実性を求める人間の姿。
時間に追われる社会で、誰もが抱えるこの二つの相反する衝動——焦燥と慎重——を体現する。
異変を見落とす不安と、立ち止まることのリスク。
観客は彼らの選択に揺さぶられながら、結局は「自分ならどうするか」と向き合わされる。
演出面では、ゲームにあった異変、なかった異変、その両方を用意して「観客を巻き込む謎解き体験」にする。さらには『カメラを止めるな!』のようなワンカット映画にすれば、ゲーム的緊張感をそのまま再現できるだろう。
ゲームの面白さに背中を押されて、滅多に行かない映画館で視聴した私にとっては残念な内容だった。映画が「初・8番出口体験」だった視聴者にとっては楽しめる内容だったのだろうか。
人生はループだ
ただのホラー映画ではないと思った。通路を歩き続けるループは、不気味でありながらもどこかで自分の日常と重なって見えた。
毎日は同じ繰り返しだ。電車に乗って、働いて、帰って寝る。そこに溺れてしまえば、気づかないうちに何も得られず、進むこともできなくなる。映画に出てきた「おじさん」は、その行き着いた先の姿だろう。延々とループをさまよい、もう人ではなくなってしまった。
主人公は最初、赤ん坊に怒鳴る男と母親を見てもスルーした。見て見ぬふり。けれど最後に同じ場面に戻ってきたとき、今度は赤ん坊の方へ向かおうとする。その変化は、ループを通じて彼が「異変」に気づく眼を持つようになったことを示している。傍観者から、関与する人間へ。
さらに重要なのは「子供」というモチーフだ。主人公は恋人から妊娠を告げられても喜ばない。父になること、新しいループに巻き込まれることへの戸惑いがある。でも通路に現れる子供は「異変」ではなく、確かな未来として存在している。その子が主人公の子だと示唆される時点で、このループは単なる不条理空間ではなく、彼がこれから向き合う人生の断片を先取りして見せているのだとわかる。
出口は解放ではない。出口の先にはまた別のループが待っている。子ども時代、青年期、親になる段階。繰り返しのようでいて、重なり合う別のループ。主人公はその入り口に立たされている。
『8番出口』が問いかけてくるのは単純だ。日常のループに沈んで「おじさん」のようになるのか。それとも異変に気づき、次の段階へと関わりを選ぶのか。出口は永遠に続くが、どう生きるかは自分次第だ。
ゲームを知らない爺さんから
ゲーム映画の形をした考えさせられる哲学映画
1度目を見て、正直あんま分かんなかったな…という人がいらっしゃるようですが考察を見れば評価が一変するのではないでしょうかと思います。
原作ゲームのファンで、実写化ということで正直B級映画を期待して見に行ったのですが、今年で見た映画の中で1番面白かったです。いい意味で期待を裏切られてとても嬉しかった!!
映画の内容としては満点星5つの素敵な作品なのですが作中に凄くリアルな津波の表現がありそこに対しての注意喚起を映画館側に任せている(TOHOシネマズで鑑賞しましたが確認できませんでした。警告を見たという方もいらっしゃったので出している映画館もある)ところが残念だったなぁと思っています。
全体的に高クオリティの映画で全く文句のつけ所が思いつかないのですが、1番感動したのは展開や小道具に仕込まれた要素の量です。
(1部考察を含みます)
・美容整形外科や電車マナー、メビウスの輪の入った広告=終わらない美や正義への探求などの終わりの見えないものとメビウスの輪を並べている
・津波のシーンで迷う男が振り返り子供を助ける=子供は流されることがない=子供を流さない、おろさないという選択をすること
・後半に行くにつれ喘息の発作が出なくなっている=迷う男は決意を固め、選択に恐怖することがなくなっていることの表れ
などなど、本日2回目を鑑賞したのですが2週目で見つけた要素も沢山あり2週目とは思えないほど楽しませていただきました。
人生における異変、それは見逃して進むことも出来てしまいますが迷う男のように異変から逃げず相対した先にあるもの、現代社会に生きる我々の異様さや危険性など様々なメッセージを読み取ることができる、素敵な映画です。
演者さんみなさまの演技が光る作品でした。もっともっと大ヒットしてほしい!応援上映待ってます!
8は∞だった
予告編を観て思ったのは、「なんかユニーク」と興味は覚えつつも、「これ舞台はずっと地下通路っぽい」というところにいい予感がしなかった。そもそも二宮のファンではないし、好きな小松奈菜の出番は少なそうだし・・・
あまりポジティブな印象は持てなかったが、それでもカンヌに出品できたんだからそんなにひどい作品ではないのだろうし、今夏の話題作の1つでもあるので・・・
という程度の緩い動機で観賞。
【物語】
ある男(二宮和也)が地下鉄で新しい派遣先に向かっていた。ある駅で降りて改札を抜けて出口に向かう。ところが地下通路を二度三度曲がると、通ったばかりの場所に戻ってしまう。しかも、風景が繰り返されるだけでなく、同じ場所で同じ男と何度もすれ違うのだった。
無限ループに入り込んだことに気づき、動揺する男はあるルールが示された掲示を見つける。異変を見逃すことなく、ルールどおりに行動すれば出られそうだったが、異変を見逃さないことは容易ではなかった。
【感想】
序盤で「え、こんな設定だったんだ」とちょっと驚く。前半を観た感じはほとんどホラーだ。後半はヒューマンドラマ的要素が加わり、ホラーだけでは終わらないけれど。
そんなユニークな設定は、企画としては面白いと思う。宣伝に使われた外人の感想で「こんなの観たことない」的ものがあったが、なるほど確かにそうだ。
ただ、この企画の奇抜さで30分くらいの短編だったら傑作が出来たと思うのだが、2時間の長編映画は厳しかった感がある。パッと頭に浮かんだのはTV番組「世にも奇妙な物語」。あの番組は各作品30分程度のオムニバス形式だと思うが、あの番組の1作だったら視聴者の記憶に残る1作になったのでは?
そう思ったのは、延々と出れない地下通路を見せられ続けるのは辛かったから。後半は新たな展開があるのだが、前半は観客も閉塞感いっぱいの地下通路を主人公の目線で見せられ続ける。こちらまで息苦しくなった。
ということで、斬新な設定は面白いのだけど、観て良かったと思うか否かは人によって分かれそう。
予想以上のストーリー
脚本がとてもよかった。
まさかここまでしっかりストーリー性とメッセージ性のある物語になるとは思わなかった。
◯ 脚本、導入と終わり、音楽、演出
✕ ペース、カメラワーク(一部の揺れが強い)
内容自体は十分に面白いが、テンポがもう少し良くて上映時間がもうちょっと短縮すれば、ちょうど良かったと思う。
序盤は戸惑いながら模索していく展開なのでスローペースなのは理解できるが、どこかでペースアップしてほしかった。
例えば後半では、
・出口のサインを通り過ぎるたびに立ち止まって読む必要はない
・変異を見つけたらすぐ引き返せばよく、毎回止まって確認する必要はない
また、主人公の喘息の設定もドラマチックではあるが、テンポをさらに遅らせてしまい、物語全体にはあまり必要ないと感じた。
8番出口に彷徨ってる部分の内容だけなら☆3.5と感じたが、導入と終わりの良さが際立っていたので、全体的に☆4をつけた。
エンタメ性が弱い
久しぶりにニノの演技を堪能できる!と楽しみにするものの、レビューの低さを見て期待値をあげないようにしました。結果、レビュー通りだったなぁ。トリックとか、ルールをもうけるとか。物語としては誘い込みが上手いのですが、思ったよりも面白くない。ドラマがないし、たいして驚きもしないし、怖くもない。気味が悪いとは思うけど、感情移入ができないのでなんだこれ、となるのですよね。それでもニノの存在感は抜群。ニノでなければそこまで注目をされなかった感じは否めません。河内大和さんの存在感も良かったしキャスティングは的確だったように思います。まぁあんまりお金がかかっていない映画。べつにかかっていなくても面白ければいいのだけど、もう少し抑揚が欲しかったなぁ。ゲーム好きには世界観を実写でリアルに楽しめるような感じなのでしょうか。。
脳内思考イメージかな?
ゲームの実写化としてちょうどいいくらいの映画
地下通路の不気味な空間を歩くだけのゲームの再現としては完璧だと思います。原作からしてストーリーではなくどこにでもありそうだけど気色の悪い空間というのが受けていたと思うので、不気味な雰囲気作りのためにセット、俳優、演出にこだわって作られていてめちゃくちゃ見応えがありました。
登場人物たちがあきらかな異変があってもすぐには引き換えさないシーンはちらほらありますが、気合い入れて作った演出を見せるために必要な時間だったのかなと思えば納得できます。
他の人が言う通りかなり薄味のストーリだと思いますし、ご都合主義的な展開で説明も無く進んでいくので驚きや感動のストーリーを求めている人にはかなり空虚な時間に感じるかもしれません。
原作の何が受けたかをきちんと理解しているスタッフがほとんど余計なものを足さずに作った映画だと思うので、個人的には面白かったと思いますが、見る人は選ぶ映画です。想像を見た人に委ねるような内容で、主人公の思考をモノローグで説明するなどは一切しないので、少なくとも子供には向いてないと思いますし、原作を全く知らない人や、間違い探しゲームとしてゲームをプレイしていたりや実況を見ていた人も楽しめないと思います。
よくわからないまま
終わってしまった
ニノは出られたのかな?また電車の中からの無限ループなのかな?
とにかく、よくわからないままエンドロールが流れました笑
小松菜奈さん 相変わらず美人でした
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