8番出口のレビュー・感想・評価
全1060件中、481~500件目を表示
人を選ぶ作品
0から100まで全部説明してもらわないと内容を理解できない、または想像できないタイプには辛い作品かも。
不必要な説明を全て削ぎ落としてあるリアルな設定(変な独り言を言わないとか)なので、行間を読み取れたりしないとキツイはず。
それができる人には説明がない分リアルだし、こちら側の受け取り方に委ねられている分楽しめる作品。
全体を通じて芸術性が高く、満足度がすごい。
ちょっと上手く表現できないんだけど、海外ウケしそうだなぁと漠然と思った。
90分弱の作品なので疾走感はありつつ、主人公の身体的な設定で緊迫感、焦り、不安を表現してから振り切れた時以降の変化など、演技的な部分でもかなり繊細に作られているなと思った。
好き嫌いは分かれるかもしれないけど、ハマった人は何度でも見たくなる作品だと思う。自分はそうでした。
アイデアと見せ方の勝利
ゲームの映画化というのはダメなことも多いですが、意外とこれはよかった。
元のゲームにストーリーはないので、キャラクターなどをどう作っていくかが問題ですが、主人公の30代っぽい派遣社員に二宮さんはちょうどいい感じにはまってますね。あまりイケメン過ぎるのも逆に不細工なのも、話の緊張感というか流れを削ぐし、いかにもその辺にいるお兄さんみたいな雰囲気がこの作品には合っていると思います。
「おじさん」こと歩いてくる男はゲームにもいますが、よりインパクトのある見た目になっていてこれまたナイスキャスティングでした。尖った頭に鋭い眼光、体格の良さで歩いているだけで存在感があります。中盤ではこの人の視点の話が始まるのも、ダレそうなところで変化をつける効果があっていいですね。
上記の二人以外は子供と女子高生という非常に少ない登場人物しかいないので、ループ世界に閉じ込められた恐怖や閉塞感に集中できる作りになっています。通路にロッカーや証明写真機がある部分は映画オリジナルですが、追加されたのはそれくらいだし、異変もだいたいゲームと同じものが出てきます。それできちんと1時間半もたせたのはよかった。
あと、ピントをぼかしたり人物でカメラを遮ったりして見たいものをなかなか見せない演出が不安感をあおっていていいと思いました。最初は主観視点なのも同様の効果があるかもしれません。
元のゲームのシンプルさを生かしながら程々にストーリーの肉付けをしてあり、一本の映画として見られるものになっています。実は積んでいたゲームをプレイする気になったくらいには面白かったですね。
笑って泣いて考えさせられた
12歳娘15歳息子と観てきました。
子ども達も行きたいと言うので連れて行きましたが内心「めちゃくちゃ怖くて途中で出たいってなったらどうしよう」と不安でしたが、2人とも「楽しかった!!」とニコニコしていたのでほっとしました。
娘はおじさんが出てくる度に笑っていて、箸が転がっても笑うじゃなくておじさんが出てきたら(声に出さず)笑う状態でした。そんなにツボったのか。
初っ端から「別れる寸前の彼女が妊娠」というなかなか際どい話から始まりましたし、私がひとり親で子ども達に父親がいない状態なので子ども達の心に大丈夫かなと思ったりもしましたが、内容の考察の方に気持ちがいったようでその辺について気にしてなくて良かったです。
注意喚起されていた波や嘔吐表現も心構えしていたほどではなくて拍子抜けしました。(ここは個人差がかなりあると思いますが)
考察は他の方が言い尽くしたので私が改めて書かなくていいと思いますが、
娘が「おじさんは産まれてくる息子から逃げたニノが歳をとった姿なのかな」と言ったのが印象的でした。
(小説を読んだ方によるとその解釈は違っていそうですが)
終盤はちょっと涙ぐむシーンが多くてハンカチを目に当ててました。
日常にある異変に立ち向かえるような心を持つのは大変ですね。
私もずっと子ども達が小さくて私一人で連れてる時は変な人に絡まれたり叩かれたりしました。
助けてくれる人はいませんでした。
私は助けられる人になれるか自信はありません。
今は自分と子ども達を守るので精一杯なので。
子ども達が巣立った後なら助ける余裕ができるのかな。
子供向け
話題性のみ
好きな方はごめんなさい。。。
私は、全く面白くなかった。
まず主人公の気管支炎か喘息か分からないけど、その設定いる?
しかも序盤は散々吸入してたのに、中盤からほぼ無症状で、たまに思い出したかのように咳込むという適当さ。
中盤の時点で実は死んでたと言うわけでもなく、最後普通に現世に戻る。何のための病気設定…序盤の咳込みがうるさいだけでした。
次に少年(息子)、演出のせいで時間軸意味不明だし、なんでおじさんのとき一言も声を発しなかったんだ?君が一言ドアノブと言えばおじさんは壊れなかったよ?終始無口ならまだしも後半はそこそこ自己主張するし。短時間で性格変わりすぎ。
おじさんパートの女子高生もなんの脈絡もなく、発展性もなく、その後登場もしない。出てきた意味よ。
全体的に音圧で押し切ろうと言う感が拭えなかったし、映画だからしょうがないけど、主人公が異変を感じてからピンチになるまで、待っているだけなのが見ている側としては醒めた。
散々書いたけど、おじさんは良かった。
おじさんに免じて、星は2つ。
マルチプレイでしたね
ゲームの実写化作品の中ではかなり良作だった思う
世にも奇妙な物語が好きな人はたぶんハマる
ストーリー性がテンポを崩すこともなく、開始早々例の場所に迷い込むので原作を知るものはとても観やすい
こういう系映画でありがちな「脱出できたかどうかは観る人の解釈次第」みたいな終わり方じゃなかったのが良かった
ただし、またあそこに迷い込むのではないかという不安もきっちり残っていていいバランスだったと思う
今後、インディーズゲームの実写化が流行ってクソ映画を乱発しないかが心配です
最小限の味付けの勝利
ボレロをメインテーマにした予告編を見た時から、センスあるなーと思っていた。
ボレロという曲はご存知のように、同じメロディが繰り返されるクラシックの名曲。
原作のゲームもこの映画も、地下鉄構内の通路を繰り返し巡り、異変の有無を判断して脱出を目指すという内容。
「8番出口」にピッタリな曲だと思った。
ゲーム「8番出口」にストーリーは無く、文字通り閉鎖空間(=地下鉄の通路)脱出の為に異変を探す(または回避する)というのが目的になっている。
これをどのように映画に落とし込んでいくのかが最大の興味であり、見どころと思っていた。
実際の所、ストーリーは最小限でほぼゲームのまま。なんなら、映画を観ながら異変を探すゲーム体験までできるようになっていた。
(通路のビジュアルもゲームのまんま。CGではなくセットだそうでかなり手間がかかっている。)
大袈裟なストーリーの付与ではなく最小限のストーリーにしたことが「8番出口」の映像化の成功に最大限に寄与していると感じた。
さらにイイなと思ったのは、「おじさん」のストーリー追加。
実はおじさんもこの通路に迷い込み、脱出を目指していた人物なのだが、フェイクの出口に足を踏み入れたことでこの世界に囚われてしまったことが判明した。
ゲームとしては、フェイクの出口から脱出してしまうのはゲームオーバーシチュエーション。
これにより映画世界ではゲームオーバーになると通路に囚われてしまうことが確定した。
そうだとすると、最後のギミックもゲームオーバーシチュエーション。子供はかんばんに避難出来て無事だった為、異変を引き返すことが出来た。
流されたニノはどうだったのだろうか。通路に取り込まれていないので、証明写真かロッカーに引っかかっていたに違いない。
ゲームオーバーなら、おじさんの代わりに通路を歩き続けることになるからだ。
ラストは劇中の伏線で行きの電車内の後悔に言及していた為、母親の擁護か続編ゲーム「8番のりば」の世界に巻き込まれるかどちらかだろうと予測した。
結局、観客の想像に任せる終わり方だったが、余韻が残って良かったと思う。
個人的には、因果律から外れたニノは「8番のりば」に巻き込まれることは無いだろうと思う。
(ひょっとして、車両を移った瞬間に「8番のりば」の世界に迷い込むかも。)
本作で惜しいと思うのは、主役はニノではなくもっと没個性な役者が良かったと思うこと。
ゲームはPOV視点なので、主人公が誰かはわからない(プレーヤーと同一であるとも言える。)。ゲーム同様誰か分からない役者の方がもっと世界観に映えたと思う。
(制作委員会のクレジットに「オフィスにの」が入っていたり、脚本協力にニノが入っているので、ニノありきの映画であることは理解出来る。それでも敢えてそう思う。)
同じように小松菜奈も無名女優で良かった。こちらは客寄せにしか見えなかった。
まとめとしては、ストーリー要素の無いゲームの映画化のお手本のような出来で素晴らしかった。
8番のりばも期待したい。
1回目よりも2回目の方がささりました
自他共に認めるにの担な私ですが、実は初回見た時はあまり響かなかったんです。
不透明な部分があって、この感情で正解?って迷ってしまいストレートに感情が湧かなかった感じ。
2回目はIMAXで見ました。その効果もあり初回以上に集中して見れ、より主人公に感情移入できました。
印象深かったのは、途中でゼロに戻ってしまい泣きじゃくり、吐くほど絶望したのに「大丈夫、大丈夫」と自分を励ましながら再び進み出すシーン。見ている私まで励まされているようで安心感をもらえました。
正直まだ不可解な部分があります。私なりの解釈をしていい映画だと思うので全編自分なりの解釈ができて納得できるまで何度も見たいと思います。
最後のニノの目力の変化は何度見ても価値があると思っています。
映画料金に見合わない
とにかく不快
原作は知りませんが、暇があったので観てみました。
まずストーリーやキャスト云々よりも、とにかく音が不快でうんざりでした。
演者の息づかいを伝えるにしても、喘息の設定は要りますかね。無駄にヒーハーヒーハー耳障り。
怪奇なシーンで視聴者をドキドキさせる狙いであろう音も、いつも何か違う。怖いというより不調和で気持ち悪い。
そして、単調な行動の繰り返しばかりなのは予想通りというか、もともとそういう題材なのでしょうからいいとしても、"異変"は視聴者側が探すような感じではなくあからさまなので謎解き的な楽しみは無い。
一応ストーリーと言うか登場人物の背景的なシナリオはありますが、感情移入するような要素も無いのでそこの面白味もありません。
総じて、どこが見所なのかよく分からないまま不快な時間が90分続く映画でした。
これはこれで原作に真摯に向き合った結果ではあるまいか
車内での騒動に背を向けるようにして地下鉄を下りた派遣労働者の青年は、交際者の懐妊に戸惑いながら歩く中でいつしか不可解な空間に閉ざされてしまう。異変の有無を見極め、進路を選択し、正しい出口から出る。それ以外の選択肢を奪われた青年は無機質な地下道をひた走る……”8番出口”へ向かって。
ループする地下道を舞台とした、ホラー要素を含む3D間違い探しゲーム『8番出口』。多くのフォロワーを生みインディーズゲーム界でブームとなった原作だが、ハッキリ言って前評判でこの映画化企画が成功すると思っていたファンは少ないと思われる。
リミナルスペースの荒涼とした孤独感、無慈悲に裁定される成否がもたらす情動、そして”異変無し”が何であるか徐々に見失っていく焦燥……こうした体験はあくまでも原作のゲーム性に依拠するものであり、映画という媒体はそれを追体験させるには勝手が違い過ぎると誰もが想像していた。なにより、原作には本質的に「筋書き」が存在しない。あるのは異変だけであり、無体な言い方をすれば映画『8番出口』の初期客層はほぼ全員、「どこに異変があるか」のネタバレを周知している可能性すらあった。
それをきっと制作陣も承知の上であり、故にこそ本作の脚本が成立した。
本作は明らかにギミックの軸足を「”異変探し”の正否不明に対する不安」には置いていない。代わりに据えられたのは「回答者の迷いや躊躇いに関わらず正否は裁可される」ことの閉塞感である。
極端に視聴者に情動を強要する如き激しいBGMなど、既にレビュー内でも演出過剰への戸惑いの声は少なくない……が、筆者はこれは意図的と考える。
自覚を持てぬ子という課題を前にする主人公も、異変潜む地下道を目撃する視聴者も、本質的に選択肢は何も与えられていない。念押しされる”これで良いのか分からない”という不安は、一貫して揺るがず示され続ける”正誤”の前に存在を許されず押し流される。
そして遂に最後のシーンまで「結末の解放感」は描写されることはない。
本作が素直に筋書きを受け入れる限りはハッピーエンドでありながら解釈が紛糾しているのは、ひとえにこの閉塞感の押し付けに対する感情の置き所に苦しい故と筆者は考える。そしてそれは恐らく製作陣の思惑通りだ。
人は本質的に己の選択を確信できない。
そしてその迷いは外部に届くことはなく、第三者はただ只管に彼らの”正解”を示すだけだ。
映画『8番出口』はこの定義の上で作品を描き切った。
その敢闘を筆者は称えたい。
うーん・・で「終わりですか?」って感じ
さすが映画.comって感じでまるで業界の方のような批判から初見の方の感想迄いろいろなレビューを拝見しますが、私は話題の映画だけ映画館で見るタイプなので素人に近い人です(映画見る人に素人・玄人があるのかわからないけど)
一応このゲームを何となく知っている者として映画館で見終わってエンドロール、クレジットが流れて場内が明るくなった時に、「うーん・・終わりですか?」って感じでした。元々安価で無機質なダウンロードゲームですが、単調なゲームに現代ドラマ性を持たせて新たな異変演出を加えて実写版にしているのは期待値高かったです。でも、もう少し!迷う人のリアルな反応を演出して欲しかった「え?何で?何で出れないの」とか「出口まで長すぎるんだよ」という違和感を普通言うでしょう。いきなり注意書きを読んだ後納得して「あといくつ」とはならず、焦りと「こんな馬鹿な!」という「夢を見ているのか?」感ももっと強調してあればよかったなと。あっさり終了したところが「話が飛んだ」と感じるのは私だけでしょうか?
脚本協力 二宮和也
脚本協力 二宮和也
とクレジットされてましたが、ゲーマーとして有名なニノの助言があったようですね。
最後のところで、出口下の方かよ?振り返ったら来た方が出口って表示されてるし、改札通ってまた地下鉄乗って、おっと無限ループかよと思いましたが、そうはなりませんでしたね。
それよかこの映画comアプリのレビューのループをどうにかしてよw
(Android版だけ?)
全1060件中、481~500件目を表示







