劇場公開日 2025年8月29日

「おじさんも色々あったんやな」8番出口 暇さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 おじさんも色々あったんやな

2025年9月2日
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鑑賞方法:映画館

原作ゲームファン。ストーリー的な部分が原作はあっさりしてるのに比べ映画ではかなり濃厚。主演二宮和也を"迷う人"の位置に置き、妊娠や赤子に対する社会的なテーマを中心とした話。

原作ではとくに触れられなかった部分に沢山触れられててよかった。特におじさん。ファンブック見てるみたいで楽しかった。おじさんも人の話をちゃんと聞く姿勢があれば何かに向き合えたかもしれないのにね。

ラストシーンが色々解釈あるよう。私はこの映画ではあの異空間の通路を"迷う人"達が異変探しを通して決断出来るように成長させる通路として描きたかったと感じた。つまりあのラストシーンも自身が下した決断と向き合う事への恐れを表してるのだと解釈。

レビューでも何度か見かけたけどとても哲学的。原作では低めの赤い波が襲ってくるシーンがまさかの超リアルな津波だったり。まあ津波だったのは流産を意図していそうだけど。子供がどう足掻いても流されてしまう状況で迷う人が助けるという状況こそが決断の瞬間だったのかも。

印象的なのはコインロッカーベイビー。「お前が殺そうとした赤子が泣いてるぞ」とでも言わんばかりの迫力だった。

暇
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