「ひとりで狩るのもいいけど、みんなで狩ったほうが楽しくない?ひと狩りいこうぜ!」プレデター バッドランド とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
ひとりで狩るのもいいけど、みんなで狩ったほうが楽しくない?ひと狩りいこうぜ!
ヤウージャは一人で狩る
大前提として、人はプレデターに共感しない!それをひっくり返すための『アルマゲドン』さながらの冒頭のドラマで一気に引き込まれて、そこからはあっという間だった。弱者は一族の恥。プレデターにしては小柄な、若く未熟な通過儀礼期のプレデターを主人公に、一貫したブレないプレデターらしさから今までになかった新しい角度・アプローチでドラマを紡ぐのは流石、信頼に足るプレデター監督ダン・トラクテンバーグ!
パズルをはめ込むようにきれいにまとまった構成やアクションの組み立ての上手さとテンポの良さが光るし、スローモーション等も用いた決めコマの格好良さ!作者都合の後出しジャンケンじゃなく、最後までちゃんと出した手札(場にある既出のカード)の中から戦っているのがよかった。一貫したテーマとキャラクター描写で、丁度いい本編尺含めてダレることなく綺麗にまとまっていた。アクションは格好良いし、正反対な水と油のバディものとしてのドラマも見応えがあって、王道に面白かった。
感情的にも満たされるノンストップ・サバイバルアクション!!プレデターに代わってお喋り担当なエル・ファニング演じるティアを、出会いから"道具"と切り捨てる・割り切るデク。からの、より大きく、より強い敵へと挑んでいくような図式の中(モンハンしたことないけどそういったRPGゲーム感覚)で、主人公としての変化と成長。プレデターにこう言うのもおかしい話だけど、"人間らしく"なっていくのがアツい成長冒険譚。ある意味では、カミングオブエイジもの(青春成長モノ)でもある?かわいい。
傑作『プレイ』(今からでも遅くない、映画館で観たかった!!)は本シリーズを一段・二段と引き上げ、2作目『最凶頂上決戦』はシリーズ初のアニメ映画でありながら本シリーズの拡大を提示した、そんな彼のシリーズ3作目にして待望の初劇場公開作!毎作違う切り口のアプローチで描いてくれるし、おまけに今回はIMAX上映あり!!ということで公開したら今度はラージフォーマットで、また観に行こう(→ 一昨日観たところなのに先行上映で早速観に行った)。
ヤウージャのデク
P.S. トラクテンバーグあるいは20世紀スタジオ、ディズニーが本シリーズにさらなる世界の広がりや今後の展望を持っているであろう片鱗を垣間見える。
"きょうだい"。一匹狼から、群れを守るアルファ狼へ。新たなガーディアンズ・オブ・ギャラクシー枠になりえる疑似家族か、本当の家族か?おいおい、ややこしい家族だな。
「弱者は淘汰されるべき」
You give up too easily.
勝手に関連作品『プレイ』『マンダロリアン』
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