トロン:アレスのレビュー・感想・評価
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理屈がぜんぜんわからない
デジタル世界の生成物が現実世界にどうやって実体をもって現れるのか、「転送」といってたけど、現実世界で実体化する際の素材はどのように調達するんだろう、理屈が全然分からない。
永続性を手に入れさえすれば、あらゆるモノが素材の調達なしに実体化できるのなら、こんなに楽なことはない。荒れた土地に作物を根付かせるどころではない、そもそもそうやって育てて収穫する必要がない。人類の苦労がほぼなくなる、世界がひっくり返る大変革ではないか。
話がぶっちゃけむちゃくちゃで、世界観を理解するのを放棄して見ていました。
実体化できるのは29分間だけで、それを定着させるコードがあれば永続的に実体化が続く、なのでコードを発掘したエンコム社イブを、ライバル企業のCEOジュリアン・ディリンジャーが血眼で追っている、というのだけは分かった。
ジュリアンが気持ちいいくらいの悪で良かった。ママが刺されたのに救急車呼ばないんだ!?
全く予備知識なかったので、アレスは最初、ライアン・ゴスリングかと思いました。
画は派手でスピード感もあって目を見張るところはあるんだけど、途中から出てきた最初のトロンの単純なグリッド世界とバイク(直角に曲がるやつ!)の方が刺さりました。もはやレトロですが「電脳世界」な感じがあるんです。ジェフ・ブリッジスがまた見られて良かった。
イヴは原田美枝子似(に見える)「パスト・ライブス」のグレタ・リー、ディズニーあるあるのポリコレと思われますが、私はあのノラが好きじゃないので引きずってしまいいまいち。それにアクション未満の体の動きがどん臭くてライダー姿がカッコ悪い(酷い言いようですいません)。なんで彼女なの? ミスキャストっぽい。
続編作る気が見えるけど、どうなんでしょうね。
初『トロン』
『トロン』シリーズは一作目が1982年。全編にCGを使った初の映画作品で、数々の作品・巨匠に影響を与えたのだとか。私が生まれる前の映画なので当然未視聴。
一応予習しようかとも思ったがU-NEXTにはなし。なのでこの作品のみでの評価。2作目『トロン:レガシー』も当然観てません。
さて、一言でまとめると『映像と音楽は良い。がストーリーがあまりにも凡庸で表面的』。あんまり考えずに映画館で迫力を楽しむには丁度いい映画。
まず、初めの違和感は主人公であるアレス(ジャレッド・レト)の自我の目覚めがあまりにも早いこと。なんとなく『戦闘マシーンのはずが自我に目覚めてタイムリミットを外しに暴走するのかな…』とか思っていたが戦闘マシーン時代が初めの戦闘訓練(5分)しかない。
初の本格戦闘であるハッキングミッションでは破損した仲間を見捨てようともしないし、創造主の命令にも歯切れ悪く了解する。
加えて、80年代のポップ・ミュージックが好きという謎設定。後々の流れで80年代のグリッド(電脳世界)に行くのだけれど、そこがオリジナル『トロン』の世界で、つまり観てきた人へのサービスの一環なのかな、と勘繰ってしまった。
とにかく好きだと語ってくれるのだけれど、AIなので処理が速いのかちゃんと聴いているシーンもないので根拠が感じられない。加えてラストではファッションもバイクも80年代なので『こいつ80年代なら何でもいいのでは?』とすら感じた。
ただし、ジャレッド・レトの浮世離れした雰囲気とつぶらな瞳はちぐはぐにも感じる設定や妙に達観した言動にも一定の説得力を持たせている。嗜好の作られていく過程、ヒロインとの交流など描き切れていない部分は多いが全体としては魅力的なキャラだと思う。
さて、ストーリーはデジタルな存在を現実に持ってこれる技術のある世界。ただし現実では29分で自壊してしまうので、そのリミットを解除するコードを巡ってひと悶着。そのなかで兵士『アレス』は使い捨てのプログラムから脱し、自分の命を得るために創造主を裏切る…という話。
どこかで見たような設定で、しかも先述した通りアレスは最初から自分の存在に疑問を持っているので話が早い。想像通りのセリフと流れが延々と続き、予定調和のように一度きりの人生の喜びへとリンクさせる。個人的に面白かったとこといえば『フランケンシュタイン』と重ねた部分。完璧超人を象った『アレス』は美しい部分のみを集めて理想を形作ろうとした怪物と確かに重なるものね。
映像はクオリティ高いが、観てて楽しかったのは水上バイクの辺りくらい。ナイン・インチ・ネイルズの曲が話題だけど思ったより前面に出てない、けどここでの使い方は良かった。ラストでもう一回くらい聴きたかったけどね。
映画全体からゲームへのリスペクトを感じるが、一方で既視感も強い。予告でもあるバイクチェイスは『グランドセフトオート オンライン』のミニゲームでそのもののがあったし、その発想があれば武器から軌跡が残る発想も当然ある。
グライダーは『ニーアオートマタ』ですでに何年も前に衝撃を受けている。赤い残影は視覚効果として面白くはあるけど、革新的とまで言うと誇張かな? と思う。
電脳世界では壁を歩いたりしていて『電脳世界だから現実の物理法則は関係ないよ』みたいな感じだったけどそれ以上が無かったのは勿体ない。『マトリックス』と世界設定はほぼ一緒なのだからそのくらい新しい映像を見せてほしかった。もしくは怒られそうなくらいパロディしてくれるとまだ面白かったのだけれど。
まぁ、やりすぎると後半(現実での戦闘)が地味に見えちゃうかな。
特に台無しだったのはポストクレジットシーン。『続き作りたい!』というあからさまなアピール。キャラを描く尺を削ってありきたりなプロットをなぞることに終始し、それでも最終的にアレスが『人類が私に会うのはまだ早い』と戦闘スーツを脱いで旅に出て落着したのにそれはない。
活かせてない設定が多いとは思う。アレスらはプログラムなのだけれどコピーもしないし『感情はバグ』といいつつデバッグもしない。本編の出来は悪くないけどパターンとしては100分かけてキャラ紹介を見せられた『モービウス』と同じ感覚。本当は星3.2くらいにしたいのだけれどできないのでおまけして3.5。
Not Classic.
なんかスゴイ!
テレビゲーム(この呼び方じたい年代ものですが!)はブロック崩しくらいまで。インベーダーでは地元『名古屋撃ち』なんかも言葉としては知ってた、、レベル。『サマーウォーズ』も深い理解ができてるかどうか、なので『8番出口』にはたどり着くこともできなさそうなオジサンの率直な感想をタイトルにしてみました。
コンピュータゲーム(年代がバレるので、ターって伸ばさないよう気をつけながら)と現実世界の融合(?)では『ジュマンジ』や『レディプレイヤー1』などコミカルな作品が多い気がしますが今回はシリーズ初期作品のゲーム領域から大きく離れ(といっても前二作品未鑑賞なんで想像ですが)SF色満点で『ターミネーター』的な展開でした。トロンを武器として開発する側面では『アイアンマン』にも通じるところがありましたよね。
CGならではの映像美と劇場ならではの大音響を週末の疲れ切った全身でしっかり体感させていただきました。ストーリー展開での辻褄が?的な違和感は無視して楽しむことができた素直ないい子です。
エンドロール後のオマケはまだまだシリーズ続きそうな予感がするとともに『スパイダーマン』で『グリーンゴブリン』化してしまった科学者を彷彿とさせるエンディングでした。
先日観たナントカ鳥を喰らうお話(結局鳥じゃなくSnow Manの方に喰われてましたが)の難解さの対極にあるなんかスゴイ作品でした。
赤と黒
現実世界とデジタル世界が混迷して
かなりの暴走。
人間もプログラムもAIも完璧ではなく
欠陥を兼ね備えているもの
だと考えさせられる。
赤と黒のバイクシーンが綺麗で
格好いい。
究極の映像体験と重低音の響き。
劇場で浴びるのがベストな作品。
『AKIRA』じゃん
AKIRAのあのシーンが見れるとは、たまらん
差別するわけではないが、男(少年心を)はこういうの好き
映像美はめちゃくちゃ好みでしたし、ストーリーも過去作からの繋がりもあるし比較的流れは分かりやすかった
ただ冒頭が言葉だけの説明しかないところが不満でした(そこに至るまでの背景が??)
あと上映時間的には長いというわけでもないのに長く感じてしまった(展開が間延びしてたかな)
あと個人的にはアレスとアテナの関係も濃くして最後アテナ消滅時に感情というものを理解するシーンがあれば良かったかな……
アレスはカッコよかったし映像もカッコよかったし音楽も良かった
続編ありそうな終わりだったけどこれ以上どう展開させていくのか、それはそれで楽しみかも
ジェフ・ブリッジスみたさ
予告でディズニーが仕掛けるデジタルなんちゃらで、どうせ大した事はないだろ。と舐めていたら映像と音にガツンと持っいかれた!
しかし、話はお粗末。
2はまるで無かったかの様にスルーされてしまい、ありがちな馬鹿なドラ息子のCEOが暴走しパートナー会社を出し抜き利益を独占しようと画策。
って、あれだけの技術なら世界が変革出来るだろ!
それこそ、すんなり永続性を得たなら人類に取り様々な苦難が無くなる。
まあ、馬鹿だから悪役の悪役たる所以何だけど、母親がジリアン・アンダーソン!
80年代の電脳空間にいるのがジェフ・ブリッジス!
それだけで文句はかなり減少。
個人的にはヒロインがレガシーの方がタイプで今回はいかにもファランが好きそうな自己主張の強い顔がどうにも…。
プログラムを忠実に実行する敵?が黒人女性なのもディズニーぼい。
ジャレッド・レトは好きな俳優でかっこいいけど、まんまいつものダークヒーローな外見は…。
ラストが1に繋がる感じだけど、中学生の時に劇場で観た初代の衝撃には全く及ばない。
ジャレッド・レトの顔面でもっている映画
前作未視聴。赤基調のトロンデザインが決まりすぎていて、冒頭のトロンver.ディズニーロゴだけでも一見の価値あり。話はオーソドックスだが、敵役の母親に叱られてばかりの社長や、寡黙だが女版ルドガー・ハウアー的渋みのあるアテナ(ジョディ・ターナー・スミス)など各キャラは立っている。ただグレタ・リーは普通の映画ならともかく、こんな質量保存の法則もへったくれもないSF大作のヒロインを、ジャレッド・レト相手に務めるには華が足りない、か。電脳空間に連れ去れたときにはピッチリスーツも着てくれるし、無茶すぎるバイクチェイスなど見所はあるのだけれど。基底現実と電脳空間を往還するSF大作の割に、こじんまりとまとまってしまっているのは、登場人物が少ないせいか。超重兵器(女ひとり捕まえるのに絶対オーバーキルだろ!)も通常兵器の体当たりで落ちてしまうし…結局良い使い方さえすればAI万歳!、で終わるのも昨今の現実を鑑みると楽天的にすぎる。(そういう真面目な話をする映画ではないが)
音楽を信じていると良いことがある
やっぱり、神も兵器も作っているのは人間である。そのような、割とありがちな世界観ではあるが、思いの外ちゃんとドラマをやろうとしていて、うまくいっている。
全面的にトレントレズナーとアッティカロスのトラックが鳴り続けるため、音楽映画/大金を使ったミュージック・ビデオではないか?音楽が緩急を作り、物語が引っ張られあのトロン世界のビジュアルを展開させていく。色々な設定上の無茶はあるが、それらは音楽の力で乗り越えられると信じて作っているかのようだ。
表面的には善玉企業の危機の回避という話でありながら、徐々に人間とは何か?という問いがフェードインして迫り上がってくる。前半全くそんな話してなかっただろ!と思いつつ、音楽への愛を語るジャレッドレトに落涙!
ライドムービー
トロン、トロン・レガシー観て、3作目。
最近のディズニーポリコレ問題もチラリと聞こえてきて、正直あんまり期待せずに劇場へ。
頭空っぽにして観て楽しめる作品でした。
色々説明不足だったりする場面は山盛りあるので、あのオープニングも「え?こういうので全部説明しちゃうわけ?」と冒頭で不安になったが、そこからはジェットコースター的で楽しめた。
体感型ライドムービーとして楽しむのが正解。
多分、元々の脚本は最近流行りの3時間超えの分量はあったんだろうと想像。扱ってる内容が壮大な割に「全部29分圏内の移動」という狭い空間だし、登場人物も、主要キャラは片手で足りる。
長大な脚本のアッチを削り、コッチも削り、重要度の高いところだけ残したら、こんな作品になりました!って感じ。
キャラの深掘り不足気味ではあるが、それぞれのキャラの行動は、納得は出来るレベルなので、最もベターな完成形なんだろう。
個人的に、初代トロンサーバーの世界のシーンが1番好き。
あ、ラストシーンの、さらに後のシーンは蛇足。
人気あったら続編作りますよ的なのは、興ざめする。
誰に向けた作品なのか
まさかのトロン3作目
冒頭のエンコム社のCEOに姉妹が就任でえっ!?となり、あまりに美しくないヒロインで冒頭から辛かったです
予告編でほとんど出てこないので、これがメインヒロインか…とガッカリしました(申し訳ないけど苦手なお顔…)
因縁のディリンジャーやエンドクレジットのサークなど、1作目の世界をモチーフにした内容が散りばめられているが、40年以上の時を経た作品に誰が思いを馳せるのか
(しかもトロンは出てこない)
たぶん今の若い子は1作目を視聴しても絶対途中で止めると思う
レガシーのキャラクターは、ほぼ登場せずストーリー上の繋がりも皆無で一体どの層をターゲットにしているか全く分からない
時間を置いて公開されたトイストーリー3が大傑作になったのは、当時子供だった世代にドンピシャでアンディとシンクロするような作品になっていたから
登場する新しいキャラクター達と共にいっそのこと新しい世界へ連れて行って欲しかった
IMAXで観た映像の迫力はすごく、ジャレッド・レトもエヴァン・ピーターズも良かったので、とても残念
誰も求めていない4作目はきっとないでしょう…
天才あれすくん。 レトはもっと出る映画を選んだ方が良い😅
コンピューター内に広がる電子世界での冒険を描いたSFアクション『トロン』シリーズの第3作。
前作から10数年。かつてエンコム社の幹部であったエド・ディリンジャーの孫で「ディリンジャー社」のCEO、ジュリアン・ディリンジャーはグリッド内のプログラムやライトサイクルを実体化する技術を開発。軍事目的に利用しようと株主に売り込むのだが、これには29分間しか実体を保っていられないという欠点があった。
同じ頃、エンコム社の現CEOであるイヴ・キムは失踪した元CEO、ケヴィン・フリンの残したデータからデジタルの実体化に必要な「永続コード」を発見する。コードが彼女の手にある事を知ったジュリアンは、マスター・コントロール・プログラムの「アレス」とその副官「アテナ」をグリッドから呼び寄せ、その奪取を命じるのだった…。
ディリンジャー社のMCP、アレスを演じるのは『ファイト・クラブ』や「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」の、オスカー俳優ジャレッド・レト。本作の製作も務めている。
ディリンジャー社のCEO、ジュリアン・ディリンジャーを演じるのは『キック・アス』や『X-MEN』シリーズの、名優エヴァン・ピーターズ。
「世界ではじめてコンピュータグラフィックスを本格的に用いた映画」という肩書きのみを武器に、40年以上戦い続けてきた『トロン』シリーズ(1982-)にまさかの3作目が登場。
『1』(1982)から43年、2作目の『レガシー』(2010)から15年という悠長すぎるタイムスパン。忘れた頃に新作がやって来るのが『トロン』シリーズの特徴だが、どれだけ間が空いても新作が作られ続けているという事は、それだけ多くの熱烈なファンが存在しているという事なのだろう。でもこのシリーズのファンダムなんて見たことも聞いたことも無いんだけど…。一体誰が喜んでんだ?
この第3作目の企画は『トロン:レガシー』公開直後から持ち上がっていたらしいのだが、ディズニーはマーベルやルーカスフィルムの買収で色々と忙しく、結局後回しにされてしまったとのこと。それでまぁ15年も時間が経ってしまった訳だが、その休眠期間中にこの映画は完全に腐ってしまったようだ。
ちなみに、『レガシー』はジョセフ・コシンスキーの長編映画初監督作品。『トップガン マーヴェリック』(2022)と『F1®︎/エフワン』(2025)の大ヒットで今や押しも押されもせぬ人気監督となったコシンスキーだが、そのキャリアのはじまりは『トロン』シリーズにあったのである。
コシンスキーは本作に製作総指揮として携わっているが、代わりに監督を務めるのはノルウェー人のヨアヒム・ローニング。この人『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』(2017)でハリウッドデビューを果たして以来、ずっとディズニーで映画を撮っている、いわばディズニー専属の業者監督である。スタジオの注文通りに映画を作れるプロフェッショナル、という事で重宝されているのだろうが、そういう人が作る映画って大抵ツルッとしていて面白みがないのよね…🌀
以下、辛辣な事を述べるかも知れませんが、自分はこの映画、実は結構好きです。はっきり言って今世紀最大級のヘッポコ映画だと思いますが、このあまりのヘッポコぶりに愛着すら湧いて来てしまった。終盤なんてもうずっとニッコニコ♪
このダメダメっぷりは一見の価値あり!オススメっ!!
まずもって言いたいのは、キャスティングのバランスの悪さ。ジャレッド・レトは、まぁ彼の演技は毎度賛否両論を巻き起こすとはいえ、現代を代表するハリウッドスターの1人である事は間違いない。悪役を務めるエヴァン・ピーターズも『ダーマー』(2022)の怪演により今やサイコパス俳優の第一人者へとのし上がった。
主人公と悪役、それぞれにスターを配しておきながら、何故かヒロインが…。そりゃグレタ・リーも『パスト ライブス/再会』(2023)で世界的にガツンと評価された名優ではありますが、使いどころが違うだろぉ〜!彼女は足が地に付いたヒューマンドラマ系の作品だからその良さが発揮されたのであって、この様なSFアクションのヒロインに向いているタイプの役者ではない。良くも悪くも「普通の人」って感じなので、異常なルックスのジャレッド・レトと並んでもなんのケミストリーも生まれないどころか、チグハグすぎてなんかいたたまれない気持ちになってしまう。人には適材適所っつーもんがあるのよっ!
そして何より、ダサいっっ!これに尽きるぞこの映画はっ!!
キャラのルックス、アクション、ストーリー、映像、セリフのやり取り、全部ダセェ。よくぞここまでダサく出来たなと感心するほどダサい。アテナが螺旋スロープを駆け上がってくるシーンなんて、そのあまりの間抜けさに危うく吹き出しそうになってしまった。
これ撮影監督はフィンチャー映画を多く手掛けているジェフ・クローネンウェスなんですよね。レトの出世作のひとつである『ファイト・クラブ』(1999)も彼の仕事。そんな名キャメラマンが参加していてなんでこんな事に…?
更に言わせてもらえば、ショボい!昨今の大作映画にあるまじきショボショボなスケール感には、途中で金が無くなったのかと訝しんでしまったほど。
グリッド内にプログラムは無数に居るはずなのに実体化されるのはアレスとアテナだけだし、『トロン』シリーズではお馴染みのクレーンゲームみたいな兵器(レコグナイザー)はひとつだけしか出てこないし…。
本作の製作費は約1億8,000万ドル。これだけあれば『ゴジラ-1.0』(2023)を10本以上作れる訳ですが、それだけの予算をかけた様には全く見えないです。
お話ははっきり言って『ブレードランナー』(1982-)と『ターミネーター』(1984-)をごっちゃにした感じ。SF映画の2大巨頭をよくぞまぁここまで臆面もなく真似できるなと逆に感心してしまう。
提示される「自我を持ったAI」観は要するに『ブレラン』のレプリカントな訳だが、そういえばレトって『2049』(2017)でレプリカントの創造主を演じてましたね。キャスティング的に考えても、本作はパロディとして意図的に『ブレラン』に寄せているのだと思うのだが、それを歴史あるフランチャイズで堂々とやるってのはどうなのよ。ディズニーにプライドとか無いんかっ!?
ストーリーの骨子は『ターミネーター』から。…今時『ターミネーター』の丸パクりってそれはどうなのよ、という事は横に置いておくとして、なぜ『2』(1991)が感動的な物語になっていたのかといえば、それはシュワちゃんとジョン・コナーの絆をきっちりと描いていたから。では本作はどうかと言うと、お世辞にもアレスとイヴの間に友情が芽生えている様には見えない。だってこの2人、多分1時間くらいしか一緒に行動してないし。にも拘らず、最終的に2人がチューしちゃうんじゃないかとドキドキするくらい、なんか距離が近くなっている。いやいつの間に?
『ターミネーター2』を真似するのであれば、表面的な事だけでなくキャラクターの描き方までちゃんと真似して欲しいところである。
実体化には「29分」というタイムリミットがある、という設定は面白い…のだが、それを上手く活かしきれていなかった点は非常に勿体無い。特にアレスにとって3度目の実体化、つまりこの機会を逃せばデリートされてしまうというラストチャンスで、その殆どを車の運転シーンに費やしてしまうというのは完全にどうかしている。ここでもっとサスペンスフルなアクションを見せてくれればこっちとしても「アレス本当に間に合うの!?」と手に汗握る事が出来たのだが、緊張感に欠ける展開で拍子抜けも良いところだった。
勿体無いといえばアレスの性格もそう。80'sのシンセポップが好きという設定がただのアクセサリーにしかなっておらず、「だからどうした?」という以外の感想が出てこない。わざわざ古い音楽が好きだという設定にしたのであれば、それをキチンと物語に落とし込んで欲しい。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)を見習いなさいよ。
本作は3つの舞台、現実世界、デリンジャー社のグリッド、オリジナル『トロン』のグリッド、でストーリーが展開する。これもまた問題があると思う。というのも、コロコロ舞台が変わるせいでひとつひとつのパートの印象が弱くなってしまっているのだ。特にイヴがデリンジャー社のグリッドに閉じ込められてしまうところなんて、そこで何が起こったのか何も覚えていられないほど印象が薄い。
現実なら現実、グリッドならグリッドと、軸となる舞台を選んで物語を描き込んで欲しい。あれもやりたいこれもやりたいじゃ物語が散漫になるだけです。
さんざん貶してきたが、ライトサイクルの表現は素直にカッコ良い。『AKIRA』(1988)オマージュのスライドブレーキもばっちり決まってて言う事なし!
また、オリジナル版のグリッド内部を完全再現していた点もなかなか趣が深い。ダチョウ倶楽部がMCしてた頃の「天才てれびくん」を彷彿とさせる安っぽいCGだけでなく、あのやけに青暗い顔色までも忠実に再現。ジェフ・ブリッジスが想像以上に爺さんになっていてちょっとショックだったけど、ここのバカバカしさはとっても良かったと思います👍まぁただ、ここでの冒険はあくまでもオマケという感じでサラッと流されてしまう。このザ・トロンな世界こそ、もっと本腰を入れて描くべきだったと思うんだけどね。
ジャレッド・レトの映画に当たりなし!…はまぁ言い過ぎだとしても、近年の彼の出演作品はなかなかに凄まじい。『スーサイド・スクワッド』(2016)に『ブレードランナー 2049』、『モービウス』(2022)、そして本作。なんて立派なクソ映画請負人なんでしょう。レトさぁ、あんた一応オスカー貰ってんだから仕事は選びなさいよ!…まぁこの映画は自分でプロデュースしてるんですけど。
『レガシー』に登場したデジタル生命体を清々しいまでにスルーした本作。「それは次回作でやりますからっ!乞うご期待!!」みたいなポスクレシーンがくっ付いているが、この出来で次なんかある訳ねーだろっ!!
TDLは早くライドサイクル実装して?
前作未視聴勢ですが楽しめます。
展開の速さと映像美、疾走感で物語に没入できました。
しかし、物語は惜しかったところがいくつかあった印象。
劇中でアレスがフォームチェンジ?したのは熱かったのに、明確に強くなったり特殊効果付いたりしなかったのは謎でした、、
残機1になってリターンないのはただの弱体化では、、?
冒頭のようなアレス無双もっと見たかったです。
AI兵器ノーリスクで呼び出せるなら、もっと大量に召喚すればいいのにって思って見てました。
登場人物たちの動機の薄さも相まって惜しい印象でした。
主人公の女社長が可愛くなかったので−1
是非IMAXで観てほしい!!
最近家の近くにIMAXシアターが出来たので、前作から15年ぶりの本作をIMAXで鑑賞しました!!
結論から言うと、最高!!
これはIMAXで見るべきですね。
特に前作を見てた勢からすると、アレスが永続コードを手に入れるために、第1世代のグリッドに入ってライトサイクルを運転してた時はチープなCGで懐かしさを感じました。
続編期待してます!!
ただ、ヒロインのイブが個人的に美人ではなく刺さらなかったので、評価-1とさせていただきました。
前作は観てません
批判的になりますが、ストーリーはよくあるパターンにしてもアレスが味方になる理由が薄く早すぎる
でも、映像のテンポが良かったので最後まで見れた
アレスの髭もじゃ、ロン毛はエンデングだけの方が良かった気がする
初代TRONをしっかり見てた人にはとてもささる映画
評論家のいう事をうのみにしちゃいけない。
この映画のデジタルと現実の世界観を良く知らないと消化不良に終わる。とくに初代TRONにおけるオマージュは多い。しかも映画終盤に。オールドグリッドは、まさに初代TRONで見た時そのもの。
ライトサイクルゲームによる衝突痕によりできた穴(バグホール?)の形状、そしてその周辺の壁の模様なんかも、初代TRONをしっかりと再現している。BITは3代続いて登場。これだけで、もう感動もの。そしてサーク出現。次回作はまちがいなく続くでしょう。この辺りの世界観を、初代TRONのその時代に観た人は、感動トッピングが追加される。
残念ながら、最近の評論家にはその感動がわからない。
Masterpiece! Epic!!!
一言で表すなら"最高"!!!です!
ジャパンプレミアにて鑑賞してきました。
Jared Letoの大ファン(彼がフロントマンのバンドも)でNINもThe Hand That FeedsやCloserの頃から好きなのでトロン:アレスの発表があってからずっと楽しみにしていました。
ディズニー映画お馴染み、お城のオープニングはデジタルなトロンバージョンで…実を言うとここですでに泣きました😂 その後のInit(以前New Directiveと間違えて書いていました💦)が流れるオープニングがもう本当にかっこよくて、、、
私自身SF映画を映画館で観たのは初めてでしたが、映像の素晴らしさ、アトラクションに乗っているような…スクリーンに吸い込まれるような没入感、身体全体に響き渡るサウンド、AIと人間のドラマ、アクションシーンやチェイスシーン…素晴らしかったです。アレスのまるで人間の感情を持っているような一面やセリフ、目線、人間を理解したいという行動。逆にアテナはジュリアンの指示に従い、自分の成し遂げなければいけないプログラムを淡々と遂行していく姿が印象的でした。
イヴとビジネスパートナーのセスもいなくてはならないムードメーカーで、映画の雰囲気を明るくしてくれました😂
ネタバレになりますが、
あのフリンの言葉。アレスがパーマネンスコードを今手に入れようとしている時の、『名前を間違えたようだ。実際にはパーマネンスではなく"半永続コード"にすべきだったかもな。1度きりの命だ…』それがすごく響いて、人間の命はアレスやアテナのようなAIよりは長いけれど、いつか終わりが来る…けれどその反面、人間には感情があり痛みがかり…"愛"がある。限りある命だからこそ、喜びも、悲しみも、誰かを想う気持ちも本当に尊く感じ、その長いようで短い時間をどう生きるかもう一度考えさせられました。映画の前半部分でよく登場する"100% Expendable(100%使い捨て)"という言葉、切ないです…。
私個人的に感じたことですが、これほど心を動かされるのは、普通のSF映画ではなかなかないと思います。
物語が薄い、単純、と感じる方もいるかもしれません。でもこのような難しいテーマの作品でこんなにも命の表現が出来ていることって、素晴らしいのではないでしょうか。
今やAIをほとんどの人がスマホ1台で活用していて身近な存在であり、一歩間違えればジュリアンのようになりかねません。例え大切な人を失ったとしても。
唯一残念だったなぁと思ったのは、"字幕"です。洋画はいつも字幕で観るのが好きなのですが、今回のトロン:アレスの字幕は、わざわざ難しい言葉や漢字を使っている印象がありました。実際の英語のセリフはもっとシンプルでわかりやすいのに、字幕で難しい表現が出てくると、一瞬意味を考えてしまい、映像への集中が途切れてしまう場面がありました。
壮大な世界観と、圧倒的な映像体験が"映像革命"として直接観客に伝えるためには、もう少し直感的で伝わりやすい日本語を選んでほしかったです。
映像、音楽、演出がこれほど素晴らしいからこそ、字幕はもっとシンプルである方が観る人の心に作品全体の美しさがより深く残ると感じました!
以上が私の感じたことです。本当に素晴らしい映画でした!是非皆様の目でみて"感じて(Feel it)"欲しいです!!
追記⭐︎
2回目のIMAX鑑賞してきましたー!
試写会の日に理解できなかった部分が全てクリアに分かったのと、私自身の観る視点が前回と変わったことで、より楽しめました!例えば、フリンのグリッドで80年代のシーン。実際に私が育ったのは90年代ですが、懐かしかったです。ゲームが好きだったので。インベーダーゲーム、パックマン、ピンボール、テトリス、もちろんトロンのゲームも触った事があればいつの日かみたことのある雰囲気だなぁと感じるかと思います。
それに…不思議とアレスのことがより愛おしく思えて更に感動しました🥹
またネタバレになりますが、、、
アレスの、Depeche Modeの好きな気持ちを言葉に言い表せない…ただ"感じるんだ"というセリフも共感できたし、富士山というワードが出てきたのも、勝手にホンダのシビックの説明しながらクラシック!とか言って盗んでエンコムまで走らせるシーンもw たまに日本を感じて嬉しかった。しれっとキティちゃんもいます。
あとパーマネンスコードを手に入れたアレスと、コードを奪うためなら手段を選ばないアテナの戦闘シーン…あの場面は、アレスから人間味のある動きが出ていて、アテナとの対比が分かりやすかったです。
そしてラストのアレスの今を生きてるシーン…あれは完全にいつものジャレッドすぎてクスッとしちゃいましたw
あ、そうだこれも書きたかった…
初めの方のジュリアンが新作お披露目のプレゼン中に外で雨が降っていて、外の様子を分析しながらアレスが"傘をお持ちですか?"と観衆に尋ねたシーン、その後に蛍を捕まえてじっくり見ていたシーン(もう何かを感じてたのかな)も好き。ラストに近づく頃アテナがエンコム社に突っ込み、スプリンクラーが作動するのですが、アテナにとってその水は正体不明であり理解できず…あぁ切ない。
ラスト以外はアクションよしテンポよし全てよし
海外の評価が低いと聞いてたけど、自分はかなりイイ線いってるじゃん!って感じでした!観て損なし!
ただラストがめちゃめちゃ弱いのが難点…。そこが評判悪い要因かな?もっとわかりやすくて画面映えする展開の一件落着!感が欲しかった。
でも全体的にはテンポも良くてアクション満載、ストーリーも面白かった。
デジタル世界と現実世界が云々は(パソコンが珍しい昔ならともかく)今の感覚だとさすがに荒唐無稽だけど、ある意味ディズニーらしいファンタジー。夢のある話で自分は好き。
アクションシーンもシチュエーション多彩だし縦横無尽でド派手。
特にあのライトサイクルによるスネークゲームを現実で繰り広げる光景には興奮!
1作目からのファンへのサービス要素もしっかり。1だけだけど、見たことがあってラッキーだった。
前述したオチまでキマってたら文句言わず満点でした、そこだけ惜しい!
デジタルから現実へ、AIが見た生の世界
前作から15年、1作目からは43年。日本では奇しくも昭和~平成~令和にそれぞれ公開。こんなにも長いスパンを置いて新作が作られるシリーズもなかなかない。
それだけに当時最先端の技術が伴われ、その時代その時代の映像と技術の進化を見る作品でもある。
映画で初めて本格導入されたCG技術と電脳世界に驚愕した。
さらにアップデートした技術と映像に驚愕した。
しかし今や、CG使用やデジタル世界など当たり前。さらに現実世界は進み、人工知能さえも私たちの生活に浸透しつつある。
時代が追い付いてきたどころか、並走するほどに。
現実世界がリアルに映画で見たような近未来世界になるなんて、誰が予想出来ただろうか。
それは果てしない可能性でもあるが、同時に脅威でもある。映画で古今東西何度も描かれてきた事。
技術へ、未来へ、夢と先見と警鐘を鳴らす為に、我々はまた『トロン』にインストールする。
技術・映像・音響・音楽が一体となったデジタル世界体験は今回も。
技術はまた進歩。お馴染みのライトサイクル・チェイスはシリーズ屈指のものに。
アクションも勿論、今回赤を強調した映像表現が印象的。
前作『~レガシー』はダフト・パンクの音楽もクールだったが、今回音楽担当は、ナイン・インチ・ネイルズ。オスカー作曲賞受賞経験もあるトレント・レズナー&アッティカス・ロスのバンド名義。
映像も音響も是非、設備のいい劇場で。これぞ大スクリーン映えする作品。
しかし人の見る目は厳しいもので、約30年ぶりの続編の『~レガシー』の技術と映像の進化は驚愕するほど目を見張るものがあったが、前作から15年。その分野の人から見れば雲泥の差が分かるのだろうが、素人目から見ればそこまでの大差は分からない。
アイデンティティ・ディスク・バトルやジャンプ中にガジェット変形~装備は興奮するものの、ズバリ言ってしまうと『~レガシー』と同じ。
『トロン』にはついつい、何か目新しいものを…と求めてしまう。
今回それは話の面で。
これまでは人間がデジタル世界へ足を踏み入れたが、今回はデジタル世界から現実の世界へ。
ディリンジャー社の現CEOで孫に当たるジュリアンは、驚くべきAI兵士を開発する。
名は“アレス”。兵器利用も可ほどの戦闘能力と高度な知能を備え、何度でも再生可能。
現実世界へ転送して実体化にも成功したが、その活動期限は僅か29分。
それを永続化出来るコードを、エンコム社の現CEO、イヴ・キムが握っていた。
ジュリアンはコードを手に入れるようアレスに命じる。手段は厭わない。必要とあらばイヴを殺してでも…。
アレスはイヴを追う。その過程でアレスの中で何か変化が生じ…。
アレスがイヴを追う街中で繰り広げられるライトサイクル・チェイスが圧巻。ライトサイクルが走った跡に赤い光が残り、それが夜の黒に映え、赤と黒のコントラストが視覚的にも効果てきめん。
飛行ユニットで空を飛び、現実世界に転送された巨大浮遊物はインパクト。
技術面や映像面や様々なガジェットでも魅せるビジュアル・アクション。
現実世界とデジタル世界を行き来するが、極め付けはクライマックス。80年代のグリッドの中へ。第1作目のあのコンピュータ世界をしっかり再現。懐かしいと共に、“想像主”のアノ人も登場。
シリーズのこれまでの継承やオマージュ、新しさもまた魅せてくれる。
映画の中でAIは人類への脅威として描かれる事が多いが、本作ではAIにも芽生えた個の感情や葛藤を持たせている。AIを主人公としてそれを描くのは目新しい。
自分はプログラム。主の命令に従うのが自分の存在意義なのに、主の命令に反した行動の意味は…?
この時抱いたものは何なのか…?
現実世界では僅か29分。タイムオーバーになれば消滅し、あちらの世界で再生し、命令あらばこちらの世界へ再び転送。その繰り返し。
それが自分の任務だが、消滅する間際の苦悶と恐怖の表情は忘れられない。
AIだから感情など無い。いや、明らかに違う。彼らも恐怖し、苦悩し、葛藤している。
AIのプログラムが高度であればあるほど、それは人間にも等しくなっていく。
そんな事あり得ない、と思う方もいるだろう。でもかつて、嘲笑した事が現実になっている。
テクノロジーに於いて、あり得ないはないかもしれない。それを我々は『トロン』を通じて見てきた。
しかし、変わらぬものもある。人間の傲慢。
劇中ではAI(アレス)の自我の目覚めと共に、AI(アテナ)の暴走も描く。
AIの進化は可能性と脅威の紙一重。結局それは、扱う人間次第なのである。
アテナの暴走を増長させたジュリアンは人間の愚かさ。
アレスとイヴの交流は来る人間とAIの在り方。
私たち現実世界はどちらへ向かう…?
自我の目覚めは即ち、命の誕生でもある。
AIやデジタル世界の中で、本作は命も謳う。イヴも大切な人を亡くし、命と対峙する。
プログラムとして消滅と再生を繰り返してきた。
が、永続コードを手に入れ、一度だけ。
永続コードとは永遠の命ではなく、人間と等しく命が宿され、命もその生もたった一度だけ。
それを受け入れられるか…?
現実世界に生き、デジタル世界とは比べ物にならぬほど美しい現実世界へ旅立つアレスの姿に、迷いは無かった。
AIプログラムから命を宿した人間へ。ジャレッド・レトの巧演あってこそ。
AIが現実世界へ。人間がデジタル世界へ。
全ての悪事がバレたジュリアンはデジタル世界へ逃げる。
その対比も印象的だが、ジュリアンはそこで…。
これは次作への伏線かな…?
ジュリアンの動向、アレスが探すある人物…。これらは次作に期待。
早く見たいが、また長いスパンを置いて作られてもいい。
その時、私たちの世界は、AIやデジタル世界やテクノロジーは、何処まで進化しているか…?
また『トロン』を通じて描いてくれるだろう。
『トロン』は時代を映す鏡だ。
この夢無き世界で
トロン(シリーズ)
1982年
まだコンピューター
という概念が世間に根付かない
時代に制作された映画
プログラムの内部を当時まだ生まれた
ばかりのCGで表現しその映像は
驚嘆を呼んだが
カットとしては15分くらいで
逆にCG風に対処した撮影方法が
後に評価されることになる
主演ジェフ・ブリッジスの名をより
広く知らしめた作品でもあった
2010年には続編「レガシー」も制作
昨今の買収しまくりで
やや誤解されてるがこのシリーズは
初作からディズニーが制作を担った
このシリーズの影響は
後の「攻殻機動隊」
「マトリックス」シリーズ等への
影響は必ずあったと思う
というシリーズの最新作
今回は主演をジャレット・レトに据え
ブラックとライトブルーだったビジュアル
をレッドに刷新
どうだったか
・・大変面白かったと思う
毎作デジタル世界のトレンドを取り込むが
今回はAIやラピッドプロトタイピング
(3Dプリント)の技術を物語に
うまく取り込んでおり
ジェフ・ブリッジスも
ちゃんと出てくる
とにかく
ナイン・インチ・ネイルズの劇伴が
超カッコよかった
これサントラ欲しいかも
デジタル空間「グリッド」の概念や
勢力図と関係性などがこのシリーズ
ややこしいのだがまあそんなに
気にしなくても楽しめる
ようになったのはマトリックスら
フォロワー作品のおかげだろうか
ラストのジュリアンがグリッドに逃げ込む
ような描写は続編もにおわせて
いるのかもしれないが
こういうのが昨今みんなが
ウンザリしてる
MCUで染みついてしまった悪癖
せっかくピンで面白かったのにね
いろいろと謎
なぜ29分縛り?
アレスがプログラムなら現実世界に転送される前に削除できたのでは?
バイクの筋でパトカー真っ二つなんだけど、手で触れられるってナニコレ?
などなど謎だらけなんですがそれは置いといて、映像美だけで十分鑑賞価値はあります。
リミットあるのに、ゲーム感覚なので不思議と緊迫感は感じられず、恋愛シーンやグロいシーンもないので男女年齢問わない夢物語的な作品。
4DXがオススメ。
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