トロン:アレスのレビュー・感想・評価
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かなり惜しい
ジャレット・レトさんのファンになりました
前作は観てません
批判的になりますが、ストーリーはよくあるパターンにしてもアレスが味方になる理由が薄く早すぎる
でも、映像のテンポが良かったので最後まで見れた
アレスの髭もじゃ、ロン毛はエンデングだけの方が良かった気がする
初代TRONをしっかり見てた人にはとてもささる映画
評論家のいう事をうのみにしちゃいけない。
この映画のデジタルと現実の世界観を良く知らないと消化不良に終わる。とくに初代TRONにおけるオマージュは多い。しかも映画終盤に。オールドグリッドは、まさに初代TRONで見た時そのもの。
ライトサイクルゲームによる衝突痕によりできた穴(バグホール?)の形状、そしてその周辺の壁の模様なんかも、初代TRONをしっかりと再現している。BITは3代続いて登場。これだけで、もう感動もの。そしてサーク出現。次回作はまちがいなく続くでしょう。この辺りの世界観を、初代TRONのその時代に観た人は、感動トッピングが追加される。
残念ながら、最近の評論家にはその感動がわからない。
個人的に最高!
予行編と違う
Masterpiece! Epic!!!
一言で表すなら"最高"!!!です!
ジャパンプレミアにて鑑賞してきました。
Jared Letoの大ファン(彼がフロントマンのバンドも)でNINもThe Hand That FeedsやCloserの頃から好きなのでトロン:アレスの発表があってからずっと楽しみにしていました。
ディズニー映画お馴染み、お城のオープニングはデジタルなトロンバージョンで…実を言うとここですでに泣きました😂 その後のInit(以前New Directiveと間違えて書いていました💦)が流れるオープニングがもう本当にかっこよくて、、、
私自身SF映画を映画館で観たのは初めてでしたが、映像の素晴らしさ、アトラクションに乗っているような…スクリーンに吸い込まれるような没入感、身体全体に響き渡るサウンド、AIと人間のドラマ、アクションシーンやチェイスシーン…素晴らしかったです。アレスのまるで人間の感情を持っているような一面やセリフ、目線、人間を理解したいという行動。逆にアテナはジュリアンの指示に従い、自分の成し遂げなければいけないプログラムを淡々と遂行していく姿が印象的でした。
イヴとビジネスパートナーのセスもいなくてはならないムードメーカーで、映画の雰囲気を明るくしてくれました😂
ネタバレになりますが、
あのフリンの言葉。アレスがパーマネンスコードを今手に入れようとしている時の、『名前を間違えたようだ。実際にはパーマネンスではなく"半永続コード"にすべきだったかもな。1度きりの命だ…』それがすごく響いて、人間の命はアレスやアテナのようなAIよりは長いけれど、いつか終わりが来る…けれどその反面、人間には感情があり痛みがかり…"愛"がある。限りある命だからこそ、喜びも、悲しみも、誰かを想う気持ちも本当に尊く感じ、その長いようで短い時間をどう生きるかもう一度考えさせられました。映画の前半部分でよく登場する"100% Expendable(100%使い捨て)"という言葉、切ないです…。
私個人的に感じたことですが、これほど心を動かされるのは、普通のSF映画ではなかなかないと思います。
物語が薄い、単純、と感じる方もいるかもしれません。でもこのような難しいテーマの作品でこんなにも命の表現が出来ていることって、素晴らしいのではないでしょうか。
今やAIをほとんどの人がスマホ1台で活用していて身近な存在であり、一歩間違えればジュリアンのようになりかねません。例え大切な人を失ったとしても。
唯一残念だったなぁと思ったのは、"字幕"です。洋画はいつも字幕で観るのが好きなのですが、今回のトロン:アレスの字幕は、わざわざ難しい言葉や漢字を使っている印象がありました。実際の英語のセリフはもっとシンプルでわかりやすいのに、字幕で難しい表現が出てくると、一瞬意味を考えてしまい、映像への集中が途切れてしまう場面がありました。
壮大な世界観と、圧倒的な映像体験が"映像革命"として直接観客に伝えるためには、もう少し直感的で伝わりやすい日本語を選んでほしかったです。
映像、音楽、演出がこれほど素晴らしいからこそ、字幕はもっとシンプルである方が観る人の心に作品全体の美しさがより深く残ると感じました!
以上が私の感じたことです。本当に素晴らしい映画でした!是非皆様の目でみて"感じて(Feel it)"欲しいです!!
追記⭐︎
2回目のIMAX鑑賞してきましたー!
試写会の日に理解できなかった部分が全てクリアに分かったのと、私自身の観る視点が前回と変わったことで、より楽しめました!例えば、フリンのグリッドで80年代のシーン。実際に私が育ったのは90年代ですが、懐かしかったです。ゲームが好きだったので。インベーダーゲーム、パックマン、ピンボール、テトリス、もちろんトロンのゲームも触った事があればいつの日かみたことのある雰囲気だなぁと感じるかと思います。
それに…不思議とアレスのことがより愛おしく思えて更に感動しました🥹
またネタバレになりますが、、、
アレスの、Depeche Modeの好きな気持ちを言葉に言い表せない…ただ"感じるんだ"というセリフも共感できたし、富士山というワードが出てきたのも、勝手にホンダのシビックの説明しながらクラシック!とか言って盗んでエンコムまで走らせるシーンもw たまに日本を感じて嬉しかった。しれっとキティちゃんもいます。
あとパーマネンスコードを手に入れたアレスと、コードを奪うためなら手段を選ばないアテナの戦闘シーン…あの場面は、アレスから人間味のある動きが出ていて、アテナとの対比が分かりやすかったです。
そしてラストのアレスの今を生きてるシーン…あれは完全にいつものジャレッドすぎてクスッとしちゃいましたw
あ、そうだこれも書きたかった…
初めの方のジュリアンが新作お披露目のプレゼン中に外で雨が降っていて、外の様子を分析しながらアレスが"傘をお持ちですか?"と観衆に尋ねたシーン、その後に蛍を捕まえてじっくり見ていたシーン(もう何かを感じてたのかな)も好き。ラストに近づく頃アテナがエンコム社に突っ込み、スプリンクラーが作動するのですが、アテナにとってその水は正体不明であり理解できず…あぁ切ない。
光の軌跡、再び。『トロン』最新作が描く“継承”と“迷走”
今の時期にまさか“トロン”の新作が見られるとは思いませんでした。
ただ、主人公がいきなり女性に変わっていて、最初は少し理解が追いつかず、「エンコン社が買収でもされたのか?」と正直思いました。
ストーリー的には『レガシー』のその後――サム・フリンが社長を務めていたものの、退任して現在に至る……という設定のようです。
しかし、その前提説明がほとんどないため、『レガシー』とのつながりがやや薄く感じられました。
今回は、ケヴィンが残した“永遠のCode”をめぐって、インディ・ジョーンズのような冒険劇が展開されます。
細かいストーリー考察は他の方々に任せるとして、ここでは映画全体の印象を中心に。
この作品はやはり、コンピュータグラフィックの迫力と映像世界を楽しむ映画だと思います。
ストーリー面の厚みはやや薄いものの、前2作と比べれば筋立てはしっかりしていた印象です。
ただ、ラブストーリーでもなければ、アメリカ映画らしい“家族の絆”の物語でもない。
「何を描きたかったのか」がやや見えにくい点は否めません。
デジタル世界の人間と現実世界の人間との対立構図でもなく、テーマが少しぼやけていた印象です。
また、死んだはずのケヴィンが突然登場する展開には驚きました。
しかも、他の建物が壊れているのにゲームセンターだけが無事という……あそこだけバリアでもあるのか?と思うほど不思議な描写もあります。
細かいツッコミどころは多いですが、全体としてはアクション映画として十分に楽しめました。
特に、最新のCGで再現された“ライトサイクル(トロンバイク)”のシーンは胸が熱くなりました。
一作目を知る世代にとっては、あの登場だけでも感動ものです。然も、当時のグラフィックでも再現されてそれはそれはそれは…
ラストでは、再びグリッド内での新たな火種を予感させる展開。
サムの行方や、今回悪役だったジュリアンのその後、さらにデリンジャー社との対立など――次回作への期待が高まる締めくくりでした。
アクションと映像と音楽
ラスト以外はアクションよしテンポよし全てよし
海外の評価が低いと聞いてたけど、自分はかなりイイ線いってるじゃん!って感じでした!観て損なし!
ただラストがめちゃめちゃ弱いのが難点…。そこが評判悪い要因かな?もっとわかりやすくて画面映えする展開の一件落着!感が欲しかった。
でも全体的にはテンポも良くてアクション満載、ストーリーも面白かった。
デジタル世界と現実世界が云々は(パソコンが珍しい昔ならともかく)今の感覚だとさすがに荒唐無稽だけど、ある意味ディズニーらしいファンタジー。夢のある話で自分は好き。
アクションシーンもシチュエーション多彩だし縦横無尽でド派手。
特にあのライトサイクルによるスネークゲームを現実で繰り広げる光景には興奮!
1作目からのファンへのサービス要素もしっかり。1だけだけど、見たことがあってラッキーだった。
前述したオチまでキマってたら文句言わず満点でした、そこだけ惜しい!
最近見た映画で一番クールな作品
前作、レガシーのビジュアルをアップデートしつつ、ストーリーは1作目の要素を意識した作りになっててシリーズのファンの私にとってかなり満足度の高い続編だった。
オリジナルのグリッドとライトサイクルの映像が再現されてたのは嬉しかったね。
未来の3Dプリンター的な生成技術の描写も視覚的な楽しさに溢れてた。
あの兵器製造プリンターは近い将来ほんとに作られそうで怖いよ。
コシンスキー監督が2010年代に作る予定だった幻の実写3作目『TRON:Ascension』のアイデアがいくつか盛り込まれてる点も興味深い。
残念だったのはタイトルロールのトロンが全く出てこないところ。
シリーズの重要なキャラクターだから今作でも大事な場面で出てくると思ったんだけど...
本作のタイトルは間違いなく『トロン』じゃなくて『アレス』だったね。
音楽も前作のダフトパンクは超えられなかった印象。
それ以外はほぼ満足で役者もみんな役柄に合ってたと思う。
ジャレッド・レトはブレードランナー2049のときの風貌に近くて、本編見る前は主人公っぽくないなと少し不安だったけど見てみたら全然悪くなかった。
イヴ役のグレタ・リーも実在のNVIDIA、AMD、intel、Broadcomなど今のテック企業のアジア人CEOを想起させるキャスティングでリアル。
あと、久々に見たX-ファイルのスカリー捜査官ことジリアン・アンダーソンは脇役ながらもしっかり存在感を放ってて年齢を重ねても華がある役者だなぁとしみじみ感じた。
実写版唯一の皆勤賞、ジェフ・ブリッジスはフォースの霊体と化したジェダイマスターみたいになってて特に言うことなし、このひとが出演してくれるだけで『トロン』の映画になるからね。
本人が高齢化で今後の続編の出演が困難になったとしても存在してるのがプログラムの世界だからAI俳優としても違和感なく出てこれそうw
見所の場面はいくつもあったけど中でもグリッド内のアレスとイヴがジェットスキーで疾走するシーンが一番のお気に入り。
あそこが特にスピード感が凄いのと重低音のBGMがドゥンドゥン響いてきてめっちゃエキサイティングだった。
ほのめかす程度に出てきたレガシー組のサムとクオラがブレードランナーにおけるデッカードとレイチェルみたいな立ち位置になってて、あの二人のその後も気になるところ。
最後の2枚目の写真でクオラの髪の毛が抜け落ちてるように見えたから、もしかするとISOって現実の世界に来ると普通の人間より長くは生きられないのかも...
でもISOってどんな病気も克服する特別な存在だって前作でフリンが言ってなかったっけ?
もし続編が作られたらサムたちもカムバックしてほしいな。
あとトロンも。
ラストで1作目のエド・ディリンジャー(レッドサーク)を完全に受け継いだ孫のジュリアンもどうなるのか気になる。
個人的な希望としては次回をシリーズ完結作として、サム、アレス、そしてトロンがジュリアン(2代目レッドサーク)軍団と対峙してケヴィン・フリンを現実に連れ戻すっていう展開が見たいなぁ。
そしてイヴの新たな医療テクノロジーでクオラを死から救う結末とかなら最高だね。
続編待ってます。
アレスの嘆き
トロン:レガシーから15年後、人工知能プログラムを実体化しデジタル世界から現実世界に送り込む技術が発表され巻き起こる話。
1作目のパクリ重役の孫がディリンジャー社のCEOとなり、29分の壁を隠して新技術を発表し、ライバルであるエンコム社CEOが永続コードをそろそろ発見するんじゃね?ということでハッキングして盗んでやろうと企てるというストーリー…まあナイスタイミングで見事に永続コードみつけてた訳だけどw
真っ先に、レガシーのラストでクオラは実体化してませんでしたっけ?と頭を過ぎり、作中でも序盤で早々にイヴが二重螺旋を発掘し、ディリンジャーがエンコムに攻撃を仕掛けまくるという展開。
何でもパクったり盗んだりで、なんならデジタル世界に登場するもののデザインまでそっくりですか?なディリンジャー。
29分の壁ももしかしてパクったから?
パトカーにしてもバスにしても、ムダに犠牲者出さないのは流石ディズニーお子様にも安心ですね。
そしてパラノイアアクスでパラノイドが流れるのはニヤッとですね。
「トロン」そのものは最早モブだったけどw
前作と前々作ではちょっと何言ってるかわからない小難しさがいくつかあったけれど、今作は設定も起きていることも非常にわかり易く、最早スカイネット&ターミネーター改かピクセルかみたいな…と感じる部分もあって、目新しさはあまりなかったけれど、過去作を拾いつつ、さらにリアリティの増した乗り物やバトルをみせてくれてとても面白かった。
AI問題に一歩踏み込んだ意欲作
「トロン・シリーズ」は個人的に好きな作品で、人間とプログラムのドラマをアクションやSFチックな美術で世界観を体験させてくれるので好奇心をそそる作品です。
衝撃だったのが「AIが人を殺す」という描写が印象的でした。「ロボット三原則」をちゃぶ台返した内容で、ストレートにAIの危険性を描いた映画でした。
3Dプリンターで作られたプログラムはロボットと呼べるのかはさておき、1.2作目では人間をプログラムに変換できるなら、逆もまたしかりというのが今作の目玉で、それと「AI問題」と絡めるのが◎。
また、今作はエンコムのCEOのイヴと警備プログラムのアレスによるバディものというのも面白かった。恋愛関係ではなく、頭脳派と武闘派のコンビの絆が「永続コード」を手に入れるために一蓮托生を繰り広げるのが好印象。
しかし「トロン」なのにトロンのトの字が出てこないのが不満でした。初見の人が観たら「何の映画?」という感想を持ちそうな内容。
デジタルから現実へ、AIが見た生の世界
前作から15年、1作目からは43年。日本では奇しくも昭和~平成~令和にそれぞれ公開。こんなにも長いスパンを置いて新作が作られるシリーズもなかなかない。
それだけに当時最先端の技術が伴われ、その時代その時代の映像と技術の進化を見る作品でもある。
映画で初めて本格導入されたCG技術と電脳世界に驚愕した。
さらにアップデートした技術と映像に驚愕した。
しかし今や、CG使用やデジタル世界など当たり前。さらに現実世界は進み、人工知能さえも私たちの生活に浸透しつつある。
時代が追い付いてきたどころか、並走するほどに。
現実世界がリアルに映画で見たような近未来世界になるなんて、誰が予想出来ただろうか。
それは果てしない可能性でもあるが、同時に脅威でもある。映画で古今東西何度も描かれてきた事。
技術へ、未来へ、夢と先見と警鐘を鳴らす為に、我々はまた『トロン』にインストールする。
技術・映像・音響・音楽が一体となったデジタル世界体験は今回も。
技術はまた進歩。お馴染みのライトサイクル・チェイスはシリーズ屈指のものに。
アクションも勿論、今回赤を強調した映像表現が印象的。
前作『~レガシー』はダフト・パンクの音楽もクールだったが、今回音楽担当は、ナイン・インチ・ネイルズ。オスカー作曲賞受賞経験もあるトレント・レズナー&アッティカス・ロスのバンド名義。
映像も音響も是非、設備のいい劇場で。これぞ大スクリーン映えする作品。
しかし人の見る目は厳しいもので、約30年ぶりの続編の『~レガシー』の技術と映像の進化は驚愕するほど目を見張るものがあったが、前作から15年。その分野の人から見れば雲泥の差が分かるのだろうが、素人目から見ればそこまでの大差は分からない。
アイデンティティ・ディスク・バトルやジャンプ中にガジェット変形~装備は興奮するものの、ズバリ言ってしまうと『~レガシー』と同じ。
『トロン』にはついつい、何か目新しいものを…と求めてしまう。
今回それは話の面で。
これまでは人間がデジタル世界へ足を踏み入れたが、今回はデジタル世界から現実の世界へ。
ディリンジャー社の現CEOで孫に当たるジュリアンは、驚くべきAI兵士を開発する。
名は“アレス”。兵器利用も可ほどの戦闘能力と高度な知能を備え、何度でも再生可能。
現実世界へ転送して実体化にも成功したが、その活動期限は僅か29分。
それを永続化出来るコードを、エンコム社の現CEO、イヴ・キムが握っていた。
ジュリアンはコードを手に入れるようアレスに命じる。手段は厭わない。必要とあらばイヴを殺してでも…。
アレスはイヴを追う。その過程でアレスの中で何か変化が生じ…。
アレスがイヴを追う街中で繰り広げられるライトサイクル・チェイスが圧巻。ライトサイクルが走った跡に赤い光が残り、それが夜の黒に映え、赤と黒のコントラストが視覚的にも効果てきめん。
飛行ユニットで空を飛び、現実世界に転送された巨大浮遊物はインパクト。
技術面や映像面や様々なガジェットでも魅せるビジュアル・アクション。
現実世界とデジタル世界を行き来するが、極め付けはクライマックス。80年代のグリッドの中へ。第1作目のあのコンピュータ世界をしっかり再現。懐かしいと共に、“想像主”のアノ人も登場。
シリーズのこれまでの継承やオマージュ、新しさもまた魅せてくれる。
映画の中でAIは人類への脅威として描かれる事が多いが、本作ではAIにも芽生えた個の感情や葛藤を持たせている。AIを主人公としてそれを描くのは目新しい。
自分はプログラム。主の命令に従うのが自分の存在意義なのに、主の命令に反した行動の意味は…?
この時抱いたものは何なのか…?
現実世界では僅か29分。タイムオーバーになれば消滅し、あちらの世界で再生し、命令あらばこちらの世界へ再び転送。その繰り返し。
それが自分の任務だが、消滅する間際の苦悶と恐怖の表情は忘れられない。
AIだから感情など無い。いや、明らかに違う。彼らも恐怖し、苦悩し、葛藤している。
AIのプログラムが高度であればあるほど、それは人間にも等しくなっていく。
そんな事あり得ない、と思う方もいるだろう。でもかつて、嘲笑した事が現実になっている。
テクノロジーに於いて、あり得ないはないかもしれない。それを我々は『トロン』を通じて見てきた。
しかし、変わらぬものもある。人間の傲慢。
劇中ではAI(アレス)の自我の目覚めと共に、AI(アテナ)の暴走も描く。
AIの進化は可能性と脅威の紙一重。結局それは、扱う人間次第なのである。
アテナの暴走を増長させたジュリアンは人間の愚かさ。
アレスとイヴの交流は来る人間とAIの在り方。
私たち現実世界はどちらへ向かう…?
自我の目覚めは即ち、命の誕生でもある。
AIやデジタル世界の中で、本作は命も謳う。イヴも大切な人を亡くし、命と対峙する。
プログラムとして消滅と再生を繰り返してきた。
が、永続コードを手に入れ、一度だけ。
永続コードとは永遠の命ではなく、人間と等しく命が宿され、命もその生もたった一度だけ。
それを受け入れられるか…?
現実世界に生き、デジタル世界とは比べ物にならぬほど美しい現実世界へ旅立つアレスの姿に、迷いは無かった。
AIプログラムから命を宿した人間へ。ジャレッド・レトの巧演あってこそ。
AIが現実世界へ。人間がデジタル世界へ。
全ての悪事がバレたジュリアンはデジタル世界へ逃げる。
その対比も印象的だが、ジュリアンはそこで…。
これは次作への伏線かな…?
ジュリアンの動向、アレスが探すある人物…。これらは次作に期待。
早く見たいが、また長いスパンを置いて作られてもいい。
その時、私たちの世界は、AIやデジタル世界やテクノロジーは、何処まで進化しているか…?
また『トロン』を通じて描いてくれるだろう。
『トロン』は時代を映す鏡だ。
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