「Still Remains」トロン:アレス ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Still Remains
AIがより身近になった現代にこそぶち込むべき映画を圧倒的映像、そして現実への原点回帰を魅せる映像体験を味わえたなと思いました。
今作はシンプルなストーリーに映える映像をガンガン魅せていくスタイルで、尚且つストーリーも破綻していないので程よいハリウッド映画、何にも染まってないディズニー映画というところもホッとできるポイントが高かったです。
AI兵士たちの電脳空間での戦いがこれはこれはカッコよく、赤いソードでバンバン戦い、空飛ぶガジェットもお披露目したり、ブロック状に攻撃や制限時間で崩れていくのもゲーム的な感じで最高でした。
現実世界の道路をイカつい近未来バイクで駆け回る様子は痺れちゃいました。
赤の線で街を染め上げながらの爆速でのチェイスは燃えますし、実際に高速道路を貸し切って撮影するスケールのデカさにも驚き桃の木でした。
デカ監視ロボが街を闊歩しながらミサイル機をバンバン撃ち落としていったり、ビームで街中を覆ったりして占拠していく様子も素晴らしかったです。
過去作設定との繋ぎとして強かった29分間の縛りも後半活きてきたかなと思いました。
序盤は気づいたら29分経過というのが多かったのですが、現実世界に飛び込んできてからの29分のスリルがひしひしと伝わってきたなと思いました。
ストーリーとしてはやはり登場人物の成長があんまし感じられないままストーリーが進行していくのでのめり込む前に次の展開へというのが多かったのが惜しかったです。
とはいえアレスが完全サイボーグから80年代好きのジャレッド・レトになる瞬間のユーモアは最高でした。
解決後のアレスが楽しんでいる様子を見れてオールオッケーでした。
音楽も超素晴らしく世界観にベストマッチで良かったです。
サントラはリピート確定です。
映像体験としては間違いなく花丸でしたので、好みだろうなとは思いました。
バカデカIMAXで観たかったなぁ。
鑑賞日 10/21
鑑賞時間 12:50〜15:05
