父と僕の終わらない歌のレビュー・感想・評価
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「ルビーの指輪」から44年。寺尾聰の俳優と歌手生活の幸福な集大成。
寺尾聰が俳優そして副業かな?
JAZZシンガーとしての実力と魅力を遺憾なく発揮した素敵な映画でした。
私たちの世代には「ルビーの指輪」1980年に160万枚を売り上げて、
レコード大賞を受賞して、社会現象にもなった曲の歌い手にして作曲者。
その時寺尾聰は33歳で俳優として知られていました。
その彼が歌手としてミリオンセラーを出すなんて驚きでした。
《人に歴史あり》
と言うか寺尾聰のバックボーンや音楽活動は紆余曲折があり、
一言では語り尽くせないけれど、今も積み重ねた音楽活動と腕前は
衰えていなかったのですね。
寺尾聰を一言で言えば《味がある》
芝居も歌も《味がある》と思います。
新劇の重鎮で名優であった宇野重吉の長男。
音楽活動は高校時代に遡るらしいです。
宇野重吉の息子、そんなプレッシャーを嫌い《石原プロ》に所属。
俳優としても芽を出す。
ブランクもありながら今では名優として独特のポジションにある
売れっ子俳優。
「ルビーの指輪」ヒットの34歳の時のイメージも外見も
ほぼ変わらないのは驚きです。
《芸は身を助ける》
英語のJAZZナンバーを軽々と歌いこなす実力あればこそこなせた役柄。
松坂桃李という利発な男と松坂慶子という芸歴57年の大ベテランの
あどけない個性。
今風に長男・松坂桃李の恋人はディーン・フジオカ。
認知症アルツハイマーという有りげな設定も、寺尾聰78歳の年齢を
鑑みると致しからない設定でしょう。
横須賀が舞台ということですが、いきなりフェニックスが並ぶ道路を
走るので南国のようでした。
ロケーションは素敵でしたね。
哲太のアメ車も良かったですね。
ハイカラさと人情味の匙加減も絶妙でした。
夢のあるお話
もうひとつ心に響かなかった
心温まる物語
ナチュラルなアンサンブル
シンプルに良い映画でした~👏
公開当初はレビュー点数低かったから後回しにしていたけど😒
後回しにした事を後悔するくらい、メチャクチャよかったじゃないですか😆
何がよかったかって言うと、十数年認知症を患ってきた母を見てきたからこそ言えるんですが、認知症を患った人の描き方がメチャクチャリアリティがあったところがすごく良かった☺️
認知症を患うと、毎日が支離滅裂になっちゃって、心の奥底に眠っている僅かな気持ちもつい口に出ちゃうし、今日は調子いいなと思った矢先の1時間後にはあり得ないくらいの激変するわ、その逆も然りで、とにかく描き方が秀一でした😌
今は、レビュー点数も真っ当になりましたが、公開当初から4.0近くだったら、まだまだ世の中捨てたもんじゃないぞと思えたはずですが、3.5さえも下回る期間もあって、それを見た時は、やはり日本の政治と同じく、未来に期待は持てねぇなと思いました😓
定番というかステレオタイプのストーリーでした。寺尾さんは素敵です。...
定番というかステレオタイプのストーリーでした。寺尾さんは素敵です。でも、歌が残念。
使用されている「Smile」(チャップリン作曲)や「That's Life」などは、確かに2019年の映画『ジョーカー』でも印象的に使われていました。特に「Smile」は大ヒット作『ジョーカー』のテーマそのものと結びついて記憶している人も多いでしょう。選曲が既存の名作からの“流用”に見えてしまうと、「オリジナリティがない」「他作品の感動に寄りかかっているのでは」と感じる人も少なくありません。『ジョーカー』の文脈では“狂気”や“孤独”の象徴だった曲が、『父と僕の終わらない歌』では“再生”や“家族愛”の象徴になる――このズレが逆に違和感や興ざめを招くこともあります。特に海外の映画ファンには。日本のテレビや映画制作者にありがちな海外映画からの流用が邦画のオリジナリティを下げているように感じてしまった。
自分の祖父も認知症でした。
父の日
温もりのある映画・音楽
『父と僕の終わらない歌』を9回観覧しました。
アルツハイマーの父に息子や妻や横須賀の人たちが温かく寄り添って行く
(在り来りのドギツいドロドロした奇を衒った、認知症もの)ではなく、
温かい、優しい温もりのある話で、これほど音楽そして歌が多くの人々にとって深刻な病
気を「個性」と捉え直し、共生・協力すれば克服できる可能性を秘めていると納得できる
93分でした。(英国で大評判になった実話がベースとの事で尚更、、、、)
世界中で今大きな社会的問題となっていて、解決の糸口さえ見出せず、唯々右往左往す
るだけの現代人に、一縷の望み・期待を抱かせる音楽映画だ、と思いますネ。
(人類)には解決出来ない問題は無い、と信じるに足る誠に小さな一石を投じた映画だ、と
思いますネ。
Battleも良いし、Romanceも良いし、Nonsenseも良いし、でもでもこの映画を観て
様々、色々考えることもEntertainmentの役割の重要な一つでしょう、と考えますが
如何でしょうか?
横須賀の独特なアメリカンな街並み、雰囲気、懐かしい
アルジャーノンに花束を ではない
寺尾聰さんはすごい。可愛くてカッコイイ、こんな風に歳を重ねられたらって思う。この映画はそんなカッコイイ寺尾聰さんに浸る映画かな。横須賀の景色と歌が、よくマッチしてて素敵でした。
松坂桃李さん、松坂慶子さんも良かった。こんな暖かい家族の在り方に憧れる。そして、佐藤栞里さんもチャーミングだったなぁ。
シニアの観客が多かったです。いやほとんど。歳を重ね、認知機能が衰えると言うテーマが刺さる世代と言うことでしょうか。そしてそんな方々は、全盛期の寺尾聰さんに憧れた世代なのでしょう。
このお話は実話だそうですね。そして海外作品のリメイク。ただ、映画を見終わって思ったのは、「これ、アルツハイマーのお話じゃなきゃダメなの?」。
「アルジャーノンに花束を」あの切なさを思い出しながら、このテーマは難しいかもなぁと思いました。
Smile, son. Just smile.
これ、実話らしいです。
予告で観たときは親子愛で泣くかとおもいきや、
認知症の苦しみを思い知らされた。
家族や自身がいつなるかわからない病気。
本人は自覚ないんだし、周りは責めるに責められないし、
どう向き合えばよいのか、と胸が苦しくなった。
認知症2025年問題というものがあるそうです。映画の中でも出てきました。
団塊の世代が75歳以上となり、認知症の患者数は高齢者の5人に1人がなるとか。
主演の間宮哲太役を演じた寺尾聡さん、かっこいいよね~。
これぞ、イケじじ笑 歌唱シーンはさすがです。
息子雄太役は松坂桃李さん、こちらも負けじと熱演でした。
いろいろ苦しかったけど、やはり父から息子への
「Smile son. Just smile」
には親子の絆を感じた、こころに沁みた。
父に聞きたかったこと
横須賀のカラッとした、けれど潮風の湿り気が感じられる独特の風景をバックにして繰り広げられる父と息子のドラマ。
米軍基地があるためか、ちょっとアメリカナイズされた個性的で魅力的な町並みを、海辺の道を、父と息子を乗せたアメ車が縦横に走り回る様が爽快です。
認知症の進行につれて、息子が若かった頃に、そして少年だった頃に戻っていってしまう父の心を追って
なんとか「こちらがわ」に引き戻したいとの思いで
車内で愛する歌を気持ち良さげに歌う父の動画をSNSにアップしたことを発端に、バズると炎上の渦中に巻き込まれてゆく一家。
無責任なコメントに付和雷同するSNSの怖さがこの映画でも描かれています。
自分の生き方が父を傷つけていたかもしれないと悩む主人公は
それでもなんとか父が歌い続けられるように奮闘します。
失われてゆく父の記憶が残っているうちに聞いておきたいことを胸に秘めて。
しかし、松坂桃李は誰を演じても美しい…
そして松坂慶子のあの体型は衝撃でした。
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