父と僕の終わらない歌のレビュー・感想・評価
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父と息子の素敵な関係
イギリスの親子の実話を基にした作品。
20年ほど前に他界した私の親父も軽い認知症でした。映画の中の哲太(寺尾聰)のように暴れたり、物を投げたりすることは無かったですが、同じことを何回も聞いてきました。(1時間おきくらいに)最初は腹が立っていましたが、「病気だから仕方がないなぁ」と思うようになり、怒らずに笑いながら答えるようにしました。そうしているうちに不思議と自分の感情も穏やかになっていきました。
息子役の松坂桃李の父(寺尾聰)をいたわる行動、気持ちがすばらしく、感動しました。特にラスト近くのライブシーンで、舞台に駆け上がり哲太(寺尾聰)と一緒に唄うところは胸が熱くなりました。鑑賞後「親父にもっと優しくすれば良かったなぁ」という気持ちになり、なんだか泣けてきました。
欲を言えば、映画の中のライブで寺尾聰さんに「ルビーの指環」(1981年)を唄って欲しかったです。
感情移入する気満々で亡父を思い出すぞ!と意気込み。 で舞台が横須賀...
感情移入する気満々で亡父を思い出すぞ!と意気込み。
で舞台が横須賀って言ったって、どうせ東海岸だろ。って苦虫かまされるんでしょ?
そんな気持ちで着席。
確かに
オープニングのマボチョクは圧巻だった。
しかし間宮楽器店の車が湘南ナンバーで11-73(いい波)には萎えた。
横須賀は横浜ナンバーだってば。
斜め前の客は売店で購入したドリンクの氷をバリボリ噛みはじめ、ビニール袋をシャリシャリさせやがって。しかも日本語じゃない言語で話しやがって。
寺尾聰さんの歌声に正気を取り戻せと励まされた気になったものの。
松坂桃李くんはホントに共演者に恵まれてるなぁって、それを糧にどんどん凄い役者なっていくんだろうなぁ...役者冥利につきますな。
アルツハイマーはまだ身近じゃないけれど、心構えだけはしっかり持っておきたい。
#父と僕の終わらない歌
僕にとっては所謂、修行映画だったのである。
父目線で観るのか僕目線なのか
ファンタジー結構!
SMILE
偶然、寺尾聰が出演する映画を立て続けに観た。
もう1本は「金子差入店」(レビューなし)。
好みの問題やその他諸々の理由でこちらの方が印象が良かった。
映画としても、寺尾聰に対しても。
あちらは重たい話題を重たく描いたもの、対してこちらは重たく
なりそうな話題を極力軽妙に描いているのが良かった。
また、こちらの方が寺尾聰が出演することでキャラクターに実在感が
生まれ、歌唱も含めて納得感のあるキャスティングだった。あちらは
役がダメというわけではないが他の役者でも別に良かった。
寺尾聰が演じる間宮哲太は、かつてミュージシャンを目指したほどの
音楽好き。お洒落を楽しみ、年代物のアメ車を乗り回す”イケ爺”だ。
最近物忘れが多くなり病院を受診した結果アルツハイマー型認知症と診断。
そこで間宮一家が、激しく落ち込むのかと思いきや「病名が分かって
良かったじゃん」ぐらいに前向きに受け止めるところが良い。
それで良いのだ。落ち込んだからって病気が治るものではない。
”笑う門には福来る”で、笑顔でいる方がプラスになることが多い。
診断が下っても哲太は自然体で、明るくてユーモアを忘れない。そこに
魅力を感じるし、寺尾聰の演技がはまっていると思った。
「2016年にイギリスで1本の動画をきっかけに80歳にしてCDデビューを
果たした男性の奇跡の実話をもとに、舞台を日本に置き換えて映画化した。」
とあるように実話を基にしつつも上手く脚色されていて、横須賀に住む
ある家族の物語として違和感がなかった。
物語の結末は分かっていても、アルツハイマー型認知症の症状やそれが
原因で巻き起こる騒動が面白おかしく描かれていて飽きない。
家族の絆、周囲の人々の理解や助けも嫌味なく描かれたヒューマンドラマ。
基本的に出てくるのは善人ばかり。SNSに心無い書き込みをする不特定多数の
人々がいるが直接画面に出てはこない。
終盤のステージの場面は父と息子、母親それぞれの気持ちが伝わってくる。
心温まる場面だ。その後の切ない場面も鑑賞後の余韻を深めてくれた。
息子・雄太役の松坂桃李が好演。なぜか自分は波長が合うらしく、彼の演技
には毎回満足している。
松坂慶子をはじめ他の出演者も好感度が高かった。
佐藤浩市が”(友情出演)”って何?と思った。”格が違うけど出てあげるよ”
みたいな感じかな?別にこの役者さんが嫌いではないけれど。ま、いいか。
「ちはやふる」シリーズも好きだったので自分は小泉徳宏監督とも波長が
合うと感じた。
挿入歌の選曲、寺尾聰の歌唱にも満足。「SMILE」は大好きなチャールズ・
チャップリンのモダン・タイムス(1936年製作/原題:Modern Times)
の曲で、後付けされた歌詞がこの映画の世界観にぴったりだった。
「らしさ」は失わず生きる
寺尾聰さんの歌が救い
実話ベースの話とのこと。
アルツハイマーになった父親と息子の関係を中心に、支える周囲の人びとの温かいお話が描かれていました。
アルツハイマーの描写については、たぶんかなりソフトになっているのではないかと感じましたが、それでも壊れていく父親の様子に心が痛みます。
自身の身内も軽かったですが認知症的な症状が出て、感情の起伏が激しくなったり、話が通じなかったり、幻覚なんかもあって辛かったことを思い出しました。
ただ哲太と同じように、若い頃熱中していたことは、忘れないんですよね。
ちょっとでも本当の姿に戻ってほしいと奮闘する息子の姿は、共感できました。
しかしラストには、大好きな歌を歌えなくなり息子の事も分からなくなってしまう…
涙をこぼす息子。
分からないのにいつもしていたように、頬を包み込む父の優しい手。
どうかいつまでもその仕草だけは忘れないでやってくださいと、願うばかりです。
キャストは演技が自然で好感が持てました。
そしてやっぱり寺尾さんの歌は心地よいです。
音楽の力 を観たかった。
曇りガラスの向こうなのか、晴れているのにスッキリしない、常に逆光のような、シャープでない、柔らかい画面は、技術的なことはわからないが、照明や撮影が敢えてそうしてるんでしょうが、こちらの目が悪くなったような気がして、私は晴れた空は真っ青な鮮やかな画面が好きだな。 松坂慶子をぼやかして見せるためなのかな。
スタッフ・ロールに(松坂慶子専属)って人がたくさんいたけど、逆にやめたれよ。
松坂桃李は大好きな俳優さんだけど、小泉監督って、あ、またかって思ったら、違う小泉監督だったから期待して観に行ったけど、なんかもっとユーモアと音楽のセンスのある監督だったら、心震える作品になってただろうな。
感動してツイートしてる人たちほど画面と歌声から感動は伝わってこなかった。パリピ孔明さんにプロデュースしてもらったらよかったのに。ソニーとポニー・キャニオンが製作に入ってるのに、音楽の力で感動させてもらえなかったのが残念でした。
寺尾聡さんは、ルビーの指輪や西部警察よりも、山田洋次監督作品の気の弱い若者のイメージが強かったけど、雨あがるはいい映画だったな。
ラストシーンはよかったけれど、父が息子をスターと思ってたのは、なんか特別な理由があったのかな。
やっぱり松坂桃李はいい俳優さんだな。
ホモとか、レズとか、オカマとかって、最近言わないのは何故か知っていますか?
↑ 上記の言葉は現在では、差別語とされていて、ゲイと呼ばなければならないそうです。
オコゲも駄目なのだけど、オカマにひっつくから、オコゲって面白い日本語だと思うんだけどなぁ?
いや、これは女性から男性に性転換した作家さんの講演会があった時に聞いたから間違いないです。
噂の刑事トミーとマツとかは、今のご時世、ぜってぇー、再放送されるわきゃない!まぁ、今にして思えば、そんなに面白いドラマでもなく、
ケータイ刑事 The Movieでトミーとマツが復活した時も、知っている人いなさすぎて、丹羽多門アンドリウの寿命があれで縮んだもんな。くわばら、くわばら。
やっぱさー?誰も知らないネタで漫談とか、レビューとか、ギャグを作っても誰にも伝わらないぜ?
...あれ、何だ?胸が痛いぞ?
それでねー?その性転換した元女性が見事にOfficial髭男dismなイケメンだったので、
何をどうしたら、そんなに、男そのものになれるんですか?と、質問したら、
ホルモン注射と、筋トレ!
なんですって?奥さん?もっと、もっと、貴女を知りたかったので、
今まで、生きていて、一番、腹が立った事は何ですか?
と、聞きました。人間って、笑いのツボは何なのか?とゆー事と、怒りのツボは何なのかを知れば、その人の本性とか、魂のソウル( ん?重ね言葉か?) が、分かるので、彼氏とか、親友に聞いてみようネ!
で、その元女性は、性転換した事を働いていた会社にカミングアウトしていたんだけど、その会社の上司に、
君は、男らしくない!
と、言われた事が一番許さなかったそうです...。
んー?そりゃ、そうだ。元おにゃの子だもん。
あなた意地悪、Misty Heart 恋してる、おっさんは、半分不思議。
さぁ、前置きはこれくらいにして、
↑ なげーよ。
松坂桃李と、ディーン・フジオカが、ゲイカップルとゆーだけで、ご飯何杯でも食える腐女子が薄い本を作るには、ちと物足りないかもしれないが、そもそも、そーゆー、映画ではなく、
寺尾聰が歌う!とにかく歌う!ひたすら歌う!ボケちゃっても歌う!寺尾聰ファンの為にだけ存在する映画だ!
これだけ、寺尾聰が歌っているんだから、当然、本人歌唱のサントラはあるよね?と、思っていたが、ない...。
ジョーカー2は、サントラがあったけど、ジョーカー1は、サントラがなくて、Spotifyで聞いて、リピートしまくっていたから、
Spotifyで、父と僕の終わらない歌を検索したら、あったけど、寺尾聰歌唱ではなく、オリジナルの英語で、外国人ミュージシャンの曲目しか存在しない。
これは劇場で見るしかないでしょ?
「 あの歌を覚えている」 とゆー、しょうもない映画を見た事を忘れてしまう寺尾聰の認知症演技には、思わずシャッポをぬいでしまった。
身内に認知症患者がいる人には、フラッシュバックを引き起こすかけない名演技!よっ!来年の日本アカデミー賞候補!!
一つ、指摘するならば、ディーン・フジオカが歌う、あの曲は、
平井堅の「 鍵穴」
だったら、最高だったのになー?
↑ 無理です。
心が痛む
経緯は端折っているのかも知れませんが、本人に無許可でSNS投稿、嫌がる老人を無理矢理ステージに上げる、など第三者目線で観ると少し心が痛む映画でした。当事者たちは必死なのだろうが、アルツハイマーの介護ってこんな感じなんすかね
Just smile. 頬のぬくもりから伝う父からの愛
ずっと公開を心待ちにしていた作品がついに解禁!夜中にチケットを取りまして無事に小泉監督と寺尾聰さんの舞台挨拶を見ることができました。色々とお話を聞かせていただき寺尾聰さんと同じ空間で同じ時間を共有できたことは僕の生涯の宝物となりました。
小泉監督と寺尾聰さんはなにも言わなくても通じ合うような何かがあったようで一緒に作品を作り上げることができてよかったとおっしゃっていました。『評判がよかったらまた作品を作れるので皆さん是非ひとつ感想などで広げてください!』とのお言葉を賜りましたので以下に記させていただきます。(とは言っても、よかった〜!とゴリ押しはしません。)
*
明るいシーン満載で始まりましたが、アルツハイマーと診断されてから、だんだんと病状が悪化していくところが目に見えて分かります。それに伴って父が荒れて家がめちゃくちゃになっていくところ、お洒落だった奥さんの服装がふつうの服装になったり、傷を負ってしまったり、見ていて辛くなってしまうシーンも結構多かった…というのが本音。そのシーンの合間合間に、息子のことを想う父の姿があり、ほっとしていました。父は決まって『どこ行ってたんだ、探してたんだぞ』と、優しく言うのです。昼間は暴れて「お前は息子なんかじゃねえ!」とひどく怒っていたのに…。病気がそうさせているんだと割り切るしかない、と見ている分には冷静でいられますが、いざ自分の家族がそうなってしまったら…と考えると…。
自分のことをいつか忘れられてしまうんじゃないか、と息子はいつもいつも心配だったと思います。不安だったと思います。「もう分かんねえよ…」と混乱する父を救ってくれるあの曲は、息子にとって、いつもの父に戻してくれるお守りのような曲でもあったのでしょう。頬を包み込むやさしい父の手。スクリーンからじんわりとあたたかさが伝わってくるようでした。
父の歌がYouTubeやInstagramをとおしてどんどんと広がっていくあのシーンは嬉しかったですね。人生は幸せなことばかりではないけれど、途切れ途切れにそれは続いていくもので、辛いや悲しいを知っているからこそ「幸せ」を感じられるのです。すべての感情を大切にしてこれからも生きていきたいものです。
色々なシーンを思い浮かべながら横須賀の海辺を散歩してみたくなりました。とても素敵な街ですね。
*
笑顔でいよう、心が痛くても
笑顔でいよう、心が傷ついたとしても
空の雲のように
きっと通り過ぎていくよ(乗り越えられる)
怖くても悲しくても笑顔なら
笑顔でいるならきっと明日は
太陽が昇るのが見えて
あなたのために輝くだろう
喜びの表情を浮かべて
悲しい面影は隠して
涙があふれそうになっても
そういうときこそ
なんとかこらえて笑顔でいよう
泣いたところでどうにもならないからね
そうすればきっと
人生はまだまだ捨てたもんじゃないと気づくよ
ただ笑顔でいれば
(和訳、お借りしました。)
久しぶりに心温まる作品
予告の時から舞台が横須賀と海が映り
とても気になっていた作品
キャストも松坂桃李くん
その父に寺尾聰さん
原作・小説は未読
父がアルツハイマーに侵される事だけは頭に入れ鑑賞
『かつてレコードデビューを夢見ていたが、息子のためにその夢を諦めた』
このキャストに寺尾聰さんがハマり役だった
冒頭から耳心地の良い歌と海がひきつけられました😊
話の中でも寺尾さんの歌う歌が心地好く
耳にした事のある曲ばかりで🎶
曲を聴くだけでも観て良かった😊
話の流れは…父がアルツハイマーの進行に
戸惑い苦悩する演技に雄太と母の寄り添いが家族の絆を物語り
自然と同じ気持ちで観ていた自分で…
ラストのステージでの場面は泣きました😭
もしかしたら自分の親も…と想像してしまい
ボロボロでした😭😭
とても心温まるお話で
心が温かくなりました😊
身近な家族にこそ感謝の気持ちはすぐに言わなきゃと思える作品…
でも、なかなか言えないんですよね~。照れくさかったり変な見栄やらその他諸々があって…いやぁ~難しい!!
冒頭から話がそれてしまいすいません。
観ようと思ったきっかけは、フライヤーを手にした時から思ってました。
ただ、テーマがテーマだけに絶対暗い気持ちになるだろうと思い躊躇してました。
僕にも父と母がいる。父に至っては76歳である。そして、実家を離れ一人暮らし。そんな、境遇が、松坂桃李演じる裕太と被ってるからこそ引き寄せられたのかもしれない。
今後の自分自身の人生においても観なければいけないと思い、半ば強制的に決断!!
で、感想ですがとても良い!!
キャストの皆さんの演技が自然でスーーーっと話が入ってきました。
特に間宮家族を演じられた松阪桃李、慶子、寺尾聰さんらが本当の家族に見えたので、凄く入り込んでしまった!!
ストーリーが進むに連れて悲しくなる場面も多くなり映画館でメッチャ泣いてしまい、しばらく出る事ができませんでした。
その時、ずっと感じたのがタイトルの気持ち。
そして、今後の自分自身の家族との向き合い方について考えていました。
この映画は皆さんにも是非とも観ていただきたい!!
そして出来れば大切な人やご家族と観てもらいたい!!
大切な人との有意義な時間のあり方について考えさせられるキッカケとなるために作られた。
そんな作者の気持ちがダイレクトに伝わる良作映画だと思った。
そして、観賞したみなさまが美しい涙を大切な人と共有して欲しい。
寺尾聡リサイタル映画
生まれて初めて買ったレコードは寺尾聡の「Reflections」だったし、初めて行ったコンサート(確か代々木の体育館だったかな)も寺尾聡だった私としては、必見の作品でした。というか、先週観た「金子差入店」に続き、2週連続で寺尾聡出演作品が公開されるとは、今月は何と素晴らしい月なんでしょう!
しかも本作は主演ということで、いやが上にもアゲアゲな気分で観に行った訳ですが、映画が始まってさらに驚くべきことが。認知症になってしまった父(寺尾聡)と息子(松坂桃李)の物語とだけ認識していたところ、何と本作の舞台は我が生誕の地である横須賀ではありませんか!しかも良く知った場所であるドブ板通りが舞台となっていたので、内容云々の前に、出演者と話の舞台で大満足出来る作品でした。
内容ですが、アルツハイマーと診断された父・哲太が、長年の夢だったレコードデビューを目指すというお話でした。親の認知症という点で、個人的に似たらしき環境にあることから、非常に共鳴できる部分のありました。元気な頃の姿とは変わってしまった親を前にして、どう対応したらいいのか、今後どうしていくべきなのかと平生暗い気持ちになることがありますが、そんな気持ちを前向きにさせてくれたことを感謝したいと思います。また、全編に渡って寺尾聡の歌が流れていたと言っても過言でなく、いわば寺尾聡リサイタル作品だったことも大満足でした。しかしこの老成した歌の心地いいことと言ったらないですね~♪
寺尾聡の話に終始してしまいましたが、息子役・雄太の松坂桃李も上手かったし、雄太のパートナー役のディーンフジオカがチョイ役で登場したところも贅沢でした。
そんな訳で、いろいろな観点から大満足の作品だった本作の評価は、★4.6とします。
アルツハイマーを描くにはきれい過ぎるシーンが多いのか気になったが、...
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