「なんかジーンときた。」パディントン 消えた黄金郷の秘密 Aprilさんの映画レビュー(感想・評価)
なんかジーンときた。
ペルー出身でロンドン暮らしにすっかり馴染んだクマ、パディントン。
英国市民となりパスポートを手に入れた彼が、ブラウン家と一緒に故郷ペルーを訪れる物語です。ペルーの“老クマホーム”で暮らすルーシー叔母さんの元気がないという知らせを受け、急遽旅に出る展開は胸が熱くなります。
今回の見どころは、コメディ要素と感動のバランス。パスポート申請用の写真撮影シーンなど、ちょっとした出来事で笑わせてくれますが、それが後の場面で伏線として効いている脚本は本当に秀逸です。
思えば第一作で密航してロンドンに渡ったパディントンは、ある意味不法移民の立場から出発しました。しかし彼の真面目さと努力、地域とのつながり、そしてブラウン家の愛情によって、今では立派に英国社会に溶け込み、正式な市民権を獲得。
ペルーでの感動の再会になるはずが、叔母さんは行方不明に。
さらに、物語はおばさん探しと黄金探しの旅へと発展していきます。
クマにとって黄金とは何なのか?――その答えは映画で。
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