スーパーマンのレビュー・感想・評価
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あぁー もっとクリプトが賢かったら
何度かそう思った愛らしい犬。犬なのか?
そして、まだ "人" として成長段階のスーパーマン。この "成長" とロイスの落ち着いた対応が良かった。声を出して笑いそうになるシーンが3回あった。ジェームズ・ガンらしい。
DCをよく知らない自分は何故クリプトがスーパードッグなのか?予告編で見たキャラクター達は悪か正義か?知らずに鑑賞。特に翼がある棍棒を持ったキャラは目を引いた。
鑑賞中にそれらがグリーン・ランタン、ミスター・テリフィック、ホークガールだと知る。敵キャラではなかった。ホークガールが何故空を飛べるかも解らないままだが、最近見た『ラスト・オブ・アス2』のイザベラ・メルセドだと気付いてニンマリ。
予告編2パターンだけは見たが、あえて下調べはしないようにした。
1978年『スーパーマン』は観てるのでロイス・レインとレックス・ルーサーは知ってる程度。
既に就職済みのクラーク・ケント。なんとアメコミキャラ最強の彼がズタボロで始まる!
登場人物が多いが無駄なキャラはいない。キャットとかデイリープラネット社の方々も。
2作目も有りそうでカル・エルの従姉妹がスーパーガールとして一緒に活躍するのか?(スーパーガールは2026年にやるらしい)
役者としてレイチェル・ブロズナハンとニコラス・ホルトはとても良かった。
疑問点が2つ
①「クリプトナイトが弱点だ、しかし地球には無い」と言ってたがなんで "それ" を知ってるか疑問。
②なんでルーサーはクラーク・ケントがスーパーマンだと気づかない(笑)?
DCの新時代
予告の時点で面白そうな気はしていましたが、実際に見た感想はスーパー面白い神映画でした!
ガン監督が弱いスーパーマンを描いている事にもちゃんと理由があり、そこから立ち上がっていく姿はめちゃくちゃ涙腺が緩みました
特にスーパーマンの地球での父親である、ジョナサンとクラークとの会話は涙無しには観れません
ささきいさおさんが父親役なのも感慨深いです
そして、登場人物がみんな個性的で最高です
ジャスティスギャングのメンバーが素晴らしい!
グリーンランタンがちょっと生意気なのも面白いし、ホークガールはクールビューティーだし、ミスターテリフィックの頭脳派のところが合わさって正にギャングでした
ミスターテリフィックの戦闘シーンはガーディアンズのヨンドゥを彷彿とさせてテンション上がりました!
そして、レックスルーサーがしっかり憎たらしい
ニコラスホルトの演技力には脱帽です
これぞ悪役!
出るとは思ってましたが名前だけは平和なアイツ🕊️もチラッと登場
思わず声出して笑っちゃいました
今後のクロスオーバーにも期待大です
そしてそして何と言ってもスーパーマン!
強いけれども弱さもある、人間らしいキャラに仕上げたガン監督は流石ですね
どんなに非難されても、攻撃されても敵に立ち向かい、人々を救っていく姿はヒーローそのものでした
デヴィッドコレンスウェットは完璧なスーパーマンに仕上げてくれました!
他にも良いキャラがたくさんいますがネタバレになり過ぎるので…
久々にこんな面白い映画観ました
確実にDCは今後ますます盛り上がります!
最後にこれだけは言いたい!…
クリプトめちゃカワイイから観てみな 飛ぶぞ
集中してないと見逃します
吹替えで見ましたがスタート時点から集中して文字を読まないと少しばかりストーリーが分からなくなるかもと思いました。
その後いきなり大音量と共にスーパーマンが登場します。
そして初登場のクリプトという名前の犬。
これがまたカワイイのです。
要所要所でクリプトは登場しますが笑えたりもします。
ストーリーは普通に面白いです。
敵役にはイライラしました。
絶対体力は無さそうなのに頭脳で戦う的な発想がよろしくない。
敵役らしく物凄く自分勝手ですし。
まぁ敵役なので当たり前ですね(笑)
最後にクリプトの飼い主が登場します。
ほんの少しだけですが(笑)
エンドロールの後も小ネタがありますので席を立つのは明るくなってからがオススメですよ。
強さと優しさと明るさと希望を兼ね備えた“S”の帰還
スーパーマン映画の最高峰はやはり、1978年のリチャード・ドナー監督&クリストファー・リーヴ主演の第1作目である。
これはスーパーマン映画だけではなく、今に続くスーパーヒーロー映画の礎を築いた記念碑的作品でもある。ヒーローアクションとしてだけでなく、ファンタスティックさやロマンチックさも格別。
なので、その後どんなに才ある監督や役者が挑んでも超える事は出来なかった。おそらく本作のジェームズ・ガンでさえも。
ならば、どれだけオマージュとスーパーマン愛を捧げられるか。その点、ジェームズ・ガンは魅せてくれた。
DCEUから新生DCUへ。その第1弾。
スーパーマンも設定もスタッフ/キャストもオールリセット。
となるとスーパーマンは何者で何処から来たのか誕生秘話を描くものだが、この鬼才は同じ事はしない。すでに“知っている”前提で話は始まる。
そもそも今更スーパーマンの設定を何一つ知らないなんて事ないだろうし。『ドラゴンボール』悟空の設定にもなってるし。
即ち今回は…
・スーパーマンの存在はすでに世界中に認知されている。
・スーパーマンとデイリープラネットの記者クラークとして暮らしている。
・もうロイスと付き合っている。
・ロイスはクラークの正体=スーパーマンである事を知っている。
・宿敵ルーサーと幾度も対している。
・ルーサーの陰謀をことごとく挫く!…のではなく、大苦戦…。
何と今回、スーパーマンの敗北シーンから始まる。墜落し、ボロボロに傷付いた姿…。
それだけではない。今回のスーパーマンはあらゆる面に於いて苦境に立たされている。
独裁国の侵攻に介入。その行動が問題視。超人/異星人だから許されるのか…? “あちら”の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でも問われたヒーローの存在意義をいきなり投入。
スーパーマンを支持する声も多いが、SNS上ではアンチ派が圧倒的。醜聞に踊る現代社会をチクリ。
誹謗中傷にさすがのスーパーマンも悩み、声を荒らげる。
さらに追い討ちを掛けたのは、南極の氷の下にある秘密基地に侵入したルーサーによって実の両親からのメッセージが復元。それは耳を疑うものだった…。
こんなにも劣勢が続くスーパーマンは珍しい。今回本当に勝利を掴んだのはやっと最後の最後くらい。
負けが続く弱いスーパーマンなんて見たくなかった…?
ちょっと待って。未熟者の成長が定番ながらエモーショナルに描かれている。それはスーパーマンとて同じ。
だからこそ、クライマックスでルーサーと対した時の台詞が響くのだ。
僕だって人間だ。悩む。落ち込む。朝起きて何がベストか考え、一歩を踏み締める。(←こんなニュアンスだったような…)
『マン・オブ・スティール』でもスーパーマンの内面に踏み込んだが、本作ではもっと、人間味深く。スーパーマンもヒューマンなのだ。
それを体現したのが、デヴィッド・コレンスウェットのフレッシュさと端正な魅力。歴代スーパーマン俳優に全く劣らない。まだ一本だけだが、個人的にはクリストファー・リーヴに次ぐほどドンピシャ。
政府もアンチ派で、そんな政府からスーパーマン退治を受けた今回のルーサーの天才っぷりは別次元レベル。…いや、本当にそうなのだ。
秘密のポータルを開き、“ポケットユニバース”を手中に。他のメタヒューマンや気に食わない者をそこの牢獄に。
改造人間を配下に。全身ナノテク武器のエンジニアも強敵だが、スーパーマンの戦闘スタイルを完コピした胸に“U”の文字の謎のアーマー。その呼び名は何と、ウルトラマン…! ガンのウルトラマン好きは有名で、我が日本のスーパーヒーローも参戦!…と思ったら、ただそう呼ばれてるだけで全くの別人。ちょっと期待してたんだけどね…。
代わりにKAIJUが登場。スーパーマンvsKAIJUは少年的ワクワク。
話が反れてしまったが、とにかく頭がキレる今回のルーサー。
あらゆる陰謀や罠を張り巡らせ、常にスーパーマンの数歩先を打つ。独裁国とも密約。
ルーサーが圧倒的に優勢でスーパーマンがずっと劣勢というのも初めてかもしれない。いや、これが本来のルーサーの実力/脅威なのだ。
だから最後、この憎々しいルーサーを挫いた時は痛快。
最後敗れたルーサーは絶叫するのではなく、悔し涙を流す。ベジータだってフリーザに絶望した時涙を流した。
これが印象的。歴代“おっさん”ルーサーと比べ比較的若いニコラス・ホルトだからこそ成せる業であり、巧さも光る。
苦境のスーパーマンだが、孤立無援ではない。
スーパーマンと記者としてインタビュー中口論にもなるけど、ロイスの支えと存在。時にはピンチの助けにも。演じたレイチェル・ブロズナハン、何処かで見たと思ったら、『アマチュア』でラミ・マレックの殺された奥さん役。
デイリープラネットの職場仲間も個性的。
スーパーマン以外のスーパーヒーローの存在も認知されている世界。“ジャスティス・ギャング”なるヒーローチームも登場。緑のタイツ姿じゃないが口の悪い俺様新生グリーン・ランタンやヴィランにしか見えないホークガール、リーダーの頭脳派ミスター・テリフィックはスーパーマンといいコンビになれそう…?
ここに最後、ポケットユニバース牢獄に囚われていたメタモルフォも加わり、新生DCUの“ニュー・ジャスティス・リーグ”の伏線…?
そして忘れちゃいけない“スーパーワン”ことクリプト。実写初登場。可愛いけど、なかなかな困ったちゃん。だけどご主人様のピンチに駆け付け人懐こく、やっぱり可愛い。最後ルーサーをボコボコにするのは痛快だけど、一応普通の人間だから手加減してあげてね。
ジェームズ・ガンが『スーパーマン』を撮ると聞いた時、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のノリで明るい娯楽作になるかと思ったら、『マン・オブ・スティール』ほどではないが前半は意外にもシリアス。スーパーマンの苦悩を綴る。
それを乗り越え、最後は爽快感溢れるカタルシス。
宇宙のならず者たちを大暴れさせただけあって、アクションやスケールは迫力たっぷり。ザック・スナイダーの重厚アクションにも負けない。
ガン流ユーモアは勿論。
オマージュも込めて。今回スーパーマンの登場や活躍シーンには必ず、ジョン・ウィリアムズの名曲のアレンジが掛かる。やっぱりスーパーマンと言ったら、あのテーマ曲。フル尺で聞きたかったくらい。
ジェームズ・ガンから溢れんばかりのスーパーマンLOVE。本作は“スーパーガン”でもあった。
クライマックス、独裁国に侵攻された国の人々や子供が“S”の旗を上げるシーンは胸打った。
スーパーマンが初めて我々の前に登場した時から、そして今も、“S”は象徴。
強さ、優しさ、明るさ、希望…。
それらを兼ね備えた僕たちのスーパーマンが還ってきた。
スーパーマン新時代!
スーパーマンの苦悩、愛犬クリプトの登場など新しいものを取り入れて最高のスーパーマンでした!クリプトが、最高に可愛いくて愛くるしかったです!新機軸のスーパーマン、スーパーマン史上…最高傑作です!いとこのスーパーガールも登場!最高の一時でした!
またもやヒーローらしくない
スーパーマンも地球に生きる人間なんだということが強調される。スーパーマンの人間らしさを描かれても全くありがたくない。クラーク・ケントが人間らしい、いや間抜けを演じる所を描くのは必要なことだが、スーパーマンはスーパーマンなのだから、人間に近づいちゃダメ。もっと人助けをして、市民に拍手喝采されるシーンを入れなければ。人ひとりだけとかリス1匹だけ助けるシーンなんて全くダメ。もちろん、それだけではストーリーができないので工夫が要るのは当然だが、基本的にスーパーマンは、市民を助けてくれるスーパーヒーローであることを描いておかないと。
いろいろ盛り込み過ぎて、雑な感じがした。どんな物質でも体で作れるエイリアン?こんなの出してきたら何でもできるやん。しかもそれをルーサーが探してきて虜にしてる!?
あまりにも雑。
最も気になったのは、笑わせようとしている箇所がなぜか笑いに至らない。間が悪いのか、中途半端だからか、引っかかるだけでテンポの悪いことになっているだけ。
レックス・ルーサーが負けて涙を流すというのもなんか違うような。
ロイス・レインとやたら抱き合ってキスしまくるシーンもなんか違うというかそんなに要らないというか。
犬のクリプトが賢くなくてイラっとするし・・・。
盛り込み過ぎで、とっ散らかってる
あれやこれや盛り込み過ぎて、短編ストーリーのごった煮みたい。
超人も数が多過ぎて、何を見せられてるんだろう?と思った。たぶん自作以降への布石予告編なんだろうな。
あとルーサー側の科学技術がぶっ飛び過ぎで、それで宇宙ごと消せるじゃん。
現在進行中の戦争やトランプ、世界で増加する独裁政権をパロディしてるのはわかるが、、、
アマプラの「ザ・ボーイズ」以降、この手の超人ヒーロー映画の作成はなかなか難しいね、との同情込みで星2つ。僕の感想もとっ散らかってる(汗)
善意の裏返し
「ツイスターズ」では、主人公の友達のラボの一員、という立場だったデビット・コレンスウェット。
彼の演じるスーパーマンをただ楽しみにしてました。
いやはや、ものすごいことになりましたね。新たなDCユニバースの幕開けとして、文句無しです。
評価をいっさい見ないでいったので今評価を確認してびっくり。
自分としては、ジェームズガンらしさ全開の快作だったと感じました。
リスも少女も犬もロボットも街も国も世界も救ってみせた彼が、「本当の」メッセージによって、その裏表のない「善意」を疑われてしまう。
信じていたものが崩れ落ちて、自分の信念や根っこの部分が揺らぐとき、それでも尚善意を貫き通せるか?
ビルが崩れ落ちたとき、巻き込まれかけた女性を救うため、ガレキの下で支えたスーパーマンの目は、決意に満ち溢れていました。
まぁなんだかんだ上手くまとまったという印象。クローン体しかり、いっぽんの映画としてがっちり固まっていたと思う。
お気に入りのシーンはグリーンランタンが軍隊をぶっ飛ばすときに巨大な緑中指でドッカーンとやるところ。
そのあと涙もろいエレメンタルな男に「ジャスティス・ギャング」のネーミングセンスを褒められた瞬間歓迎する所も含めて、こいつのキャラ、めちゃ好き。
新スーパーガールがついに登場!チャラい感じだったが、果たして彼女が今後どうなっていくのか楽しみ!ジェイソン・モモア!!!今度はロボ役のお前を待つ!
追記
DCユニバースにおいてのクリプト最強伝説は多分ここから始まるのです笑
クリプトが人の話聞くときにちゃんと片耳をくいってあげるの好き。
歴代最弱、されど史上最高‼️
DCコミックでは、スーパーマンよりバットマン派です。つまりダークなヒーローが好きです。
スーパーマンは、あまりにもチート過ぎだし赤パンツがダサいので、クリストファー・リーヴ版から余り好きではありませんでした(テーマ曲は偉大)
だからブライアン・シンガー版も心動かなかったです。
ところがダークナイトの成功からワーナー(DC)は、
ノーランをプロデューサーに据えたザック・スナイダー版でダークさを持ち込み、赤パンツを脱がしました。
ヘンリー・カヴィルはハマっててちょっと心が動きましたが、チートさは増す一方で、夢中になれずスーパーマンとは相性が悪いんだと思ってました。
おまけにバットマンや他のキャラとのユニバース化はmarvelほどの成功はしませんでした。(ジャスティスリーグでのスナイダー途中降板も大きい要因)
ユニバース自体がダーク過ぎたのか、閉塞感があるDC作品群だった(それが好きな人も居るのは理解してます。スナイダーの絵作りは私も好きです)
そこで、もう一度リブートしたのが本作です。
ジェームズ・ガンがDC再生を任され、marvelにおけるケビン・ファイギの立ち位置に居ながら、自ら脚本と監督を務めてます。
ジェームズ・ガンはアクの強い作風で、好みが分れる所があります。
彼の中のフリークス(もちろんヒーローも含む)に対する愛が滲みに出てる作風は、私にはほぼど真ん中に刺さります。
彼の悪趣味な部分やエグい描写は、近年ソフトになってきていますが、決して無くなった訳では無いし魅力の一部だと思ってます。
数年前に起こった過去のSNSでの発言を掘り起こされて、ディズニーをクビになった時には、ガーディアンの3本目が観れなくなったと、相当落ち込みました。
トンガった発言や、分かりにくい比喩で政治的な発言をする人だったので、反対側の人々を刺激して引き摺り降ろされたわけです。
ただ根底に感じる優しさや、根っからのオタク魂がとても刺さります。
信者とは思ってませんが、それぐらい好きな監督です。
周りに助けられディズニーに復帰して、ガーディアン3本目をちゃんと作ってケジメをつけて、DCの責任者となり立て直しを図っての自らの大看板一本目。
だから、苦手なスーパーマンとは言えとても期待してました。
そして泣きました。最高でした。
最近の流れで、オリジン省いて始まります。
冒頭のト書きで説明します。
しれっと超人がいっぱい居る世界で、スーパーマンはもう活動中で初めて敗戦したばっかりだと示します。
ビックリしたのは予告編と同じシーンから、始まるとこです。
ドラゴンボールのヤムチャばりのやられっぷりです。
そこに愛すべきバカワンコが登場です。
ココから始めるんかい❗️とツッコミました。
予告編観て色々想像したでしょ?色んな展開考えたでしょ?だからココから始めるよーっ言ってます。
つまりガンは、私の心を掴む事に成功した訳です。
ガンは赤パンツ履かせました。
それもワザと少しルーズにです。
神の様なヘンリー・カヴィルとは違うんだよって示してます。
必死に助けます。リスまで助けます。
ロイスと付き合ってます。
すぐ口喧嘩します、ちょっと幼い所もあります。
政治的介入云々じゃねー❗️人死んどるやないかいって怒ります。
実はレックス・ルーサーが猿に書かせてた誹謗中傷(そんな事書くヤツは、猿だ❗️と暗にガンは言ってるよね、色々あったから)のSNSの書込みを気にしてます。
特筆すべきは、クリプトン星の両親の立ち位置です。
フェイクでなく本当に侵略者論理でした。
これまでマーロン・ブランドやラッセル・クロウが演じた聖人の様な親では無く、毒親でした。
コレには唸りました。そう来たかと。
DCコミックで既にあるのか分からないけど、この設定はガン監督の英断だと思います。
侵略者と呼ばれてスーパーマン本人が1番傷ついてました。その上でバカワンコの安否にキレるスーパーマンにグッと来ました。
そして最後にルーサーに人間宣言します。
泣きました、ルーサーが馬鹿にしても私は泣きました。
ココまで書いてやっと分かりましたが、歴代のスーパーマンは聖人で、神の様な存在でどこか上から目線で「助けてあげる」感があるところを感じて、ノレなかったのかも知れません。
本作のスーパーマンは「助けたい」を強く感じるので、響いたのかも知れません。
日本では鬼滅旋風の影に隠れて、上映も終わりそうですが、アメリカ本土でヒットしてるのでほっとしてる自覚なきジェームス・ガン信者の戯言でした。
S希望の反対
歴代スーパーマンが纏っていた重厚さがない。
ピンで強いイメージがしない。
脇役のが強い感じがするし、スーパーマンに助けを求めている人々がいるのに脇役が助けに行くとか、過去作のスーパーマンならあり得ない展開。
亀裂は何故スーパーマンじゃないと止められないのか?
もっとシンプルでいいのにごちゃごちゃさせすぎてるし、内容も薄っぺら。
ヘンリーは降板して良かったかも。
テレビシリーズならペットもジャスティスもガールもアリだけど、仕切り直しだったら出す必要は全くない。
それで、ひび割れ見せるより、ルーサーか別ヴィランでしょ。
見た目(映像技術)よりも、中身(ストーリー)が大切だと改めて思わせてくれた反面教師的な作品。
ガンも気負いすぎたか。
子供が「スーパーマーン」って呼んだらさぁ…
まずはクラークケントからスーパーマンへの変身シーンが皆無で、これこそがスーパーマンの醍醐味だと思っている自分としてはここは残念ポイントだった。
ロイスレインとの長い口論を描くなら変身シーンを入れて困った人々を助けるヒーロー像もたくさん描いて欲しかった。
また本作のスーパーマンが戦いでは最強ぶりを見せてくれはしたものの、メンタル的には弱さを前面に出しており、そうした部分こそが良くも悪くもジェームズガン版スーパーマンなのかもしれないが、好みが大きく分かれそうだ。
作品としてはスーパーマンのクローンをヴィランとして登場させるあたりはクリストファーリーヴの4作目からネタを拝借したあたりはニクイなぁと。
クリストファーリーヴ版では核兵器廃絶をテーマとしていたのに対し今作では反戦メッセージが色濃く出ていたように思う。
そんな戦場での少年のスーパーマンへの呼びかけにジャスティスギャングの連中が代わりに駆けつけてくれはしたものの、ここはやはりスーパーマンにカッコよく登場してもらい子供たちに夢を与えて欲しかったと思ったのは自分だけだろうか。
キャラクターとしてはニコラスホルトのレックスルーサーもとても良かったが、何といってもスーパーマンの相棒である犬が強烈にカワイイ。
脇を固める各メタヒューマン達もそれぞれ魅力的でよかったし、こうしたチームプレイはもはやジェームズガン監督としてはお手のものなのだろう。
ピースメイカーやスーパーガールのサプライズもさりげない感じでよかったし、何と言っても某MCUのようなポリコレ色が全く無く安心して丁度よく観れる作品だった。
今作で本格的にジェームズガンのDCが動き出したという印象だがMCUみたく焦って中途半端な作品を乱発せず、じっくり一作品ごとに丁寧に作っていって欲しいものだ。
スーパーマンVSレックス・ルーサー
スーパーマンがまたリブートされて、色々と前評判も相まって注目の集まった今作、観てきました。
一言で言えば最高!
スーパーマンの誕生である地球に来た所を容赦なくカットして、序盤から戦闘シーン。しかもスーパーマンの敗北で終わる所から始まるスーパーマンの物語で、誕生談というよりはスーパーマンの日常的な話みたいな感じでした。
何よりも良かったのがレックス・ルーサー!
スーパーマンの宿敵としてずっと黒幕として暗躍してる今作。実は登場したヴィランが多くて散漫的になるかと思いきや昔ながらの悪役として全編、全方位に関与してるんで散漫にならず、纏まってました。
スーパーマンが腕力のスペックと純粋な感じで、レックス・ルーサーは知力と狡猾さと対称的で久しぶりにここまで真っ当な悪役兼ライバルを観ました。
異次元からインターネットを繋いでスーパーマンをSNSで炎上させてたりw
しょ、庶民的なレックス・ルーサーに思わず笑えました。
そして予告編から出てきたジャスティス・ギャングの面々もスーパーヒーローでありつつもあの世界観の住人感が強く出ていて、個人的にはアリ!こう、道端を歩いてたら有名人に出会ったみたいな感じで会えるかもって言う世界観が最高でした。
1つ気になった事としてスーパーマンの生みの親のメッセージが侵略者のメッセージとして拡散されるのですがフェイクニュースではなく本物としてずっと出ていて、なんかフォローがあるのかなと思いつつも何もなく、そこはモヤる人はモヤるだろうなと思いつつも今作の話ってスーパーマンが必死に毎日色々と失敗はしつつも頑張って生きてるみたいな話だし、最後の両親の映像と言われて育ての親との思い出が流れてきてて、スーパーマン『クラーク・ケント』の親は『この2人』って感じが強く出てて、これはこれとしてアリと思いました。
安易な回想や時系列の弄りにも頼ってない、頭の流れから終わりまでシンプルで心から楽しめました
不満を払拭する痛快作。
初期ビジュでスーパーマンの見た目がイメージとあんまり合ってないと感じて不安だったけど劇場で見たら不安が一気に吹き飛んだ。
役者はスーパーマンやルーサーを含め登場キャラ全員イメージ通りで問題無し。
内容は中盤でキツい展開が有るけどその分だけ後半はバトルシーンを含めてスカッとする展開になるのが良い。
アクションシーンはスピーディーかつ豪快とスーパーマンらしい仕上がりでヒートビジョンで敵を撃ち落としまくるシーンは最高。
サブキャラはグリーンランタンにホークガールの活躍もしっかり有るけど一番はミスターテリフィックでぶっきらぼうな態度を取りながらもスーパーマンを助けに行く活躍にドローンを駆使してのアクションを含め好感度爆上がり待った無し。
アメコミ映画が好きな人もそうでないけどスカッとしたい人にはお勧めの映画。
なお見る機会が有るなら吹き替えの方がお勧め。担当声優は全員プロだから違和感無いし字幕を読まなくてもいい分話によりのめり込めて本編の面白さがさらに増す。
またサプライズ登場のピースメイカーの吹き替えは専属の大塚明夫なのでご安心を。
イスラエル批判
明らかにイスラエルとそれに「エコー」するアメリカの批判であった。
確かに昨今のアメリカ情勢を鑑みると、今までのアメコミヒーロー像はそれを体現しているとは言えないかもしれない
これぞ21世紀のスーパーマン!
どんな小さな命も大切。そして平和。
国境も関係なしに助ける。理由も何もそんなの必要ない。
醜い欲望があるとスーパーマンみたいな存在は邪魔に思えるだろう。
それはルーサーでなくとも誰にでも芽生えうる感情だと思う。
誰もが間違えるし過ちを犯すよ。
そこに気づきどうやり直すか。
誰の心にもスーパーマンがいます。大きさや色や形が違っても同じなんだから。
誰もが平和に暮らせる世界を望むのは。
リチャード・ドナー版に並ぶ傑作!
スーパーマンといえば、リチャード・ドナー版が真っ先に思い浮かぶ。しかし、今回のジェームス・ガン版はそれと並ぶ傑作だと心から思うのである。
まずは、スーパーマンを等身大にしたのがよい。感情的にもなるし、痴話げんかもする、しかも、負ける。しかし、それが最終決戦でのレックスの前での演説に繋がる。私はこの演説を『セント・オブ・ウーマン』のスレーダー中佐のスピーチに匹敵する良さだと思うのだ。
達観したクリストファー・リーブのスーパーマンもよい。だが、これは新しいスーパーマンなのだ。絶対的な存在ではなく、いい湯加減の存在でよいではないか。ジョン・ウィリアムズの壮大なテーマじゃなくてよいのだ。
涙が出る場面もたくさんあった。YouTubeの予告で何度もみた孤独の要塞の登場シーン、市井の人々を助けるシーン、子供がスーパーマンを呼ぶシーン、ポケット・ユニヴァースからの脱出シーン、先述のスーパーマンの演説、レックスの悔し涙、その全てに心が動いた。
脚本も無駄がなく、さすがジェームス・ガンである。
役者の演技もよい。レックス・コーポレーションの社員たちがイマドキの嫌なヤツ感が出ていてよかったなぁ。ジミーが『ふぞろいの林檎たち』の実に思えた。お幸せに。
生みの親より育ての親というのも、よかった。これが一番よかった。
難を言うと、クラーク・ケントがもっとドジな人間であってほしかった。この映画だと、クラークよりもスーパーマンの方が人間っぽくて、そこが唯一残念なところであった。
ただ、私の生涯の傑作の1つに数えてたくなる一作であった。誰が何と言おうと大好きなのである。
新たなる王道ヒーロー神話の誕生
DCユニバース第1作。
IMAXレーザーで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
きっと世界は、本作のようなヒーロー映画を待っていたのかもしれないと思った。現実が混沌としているからこそ、せめて映画を観ている間だけでも、単純明快なものに浸りたい。
無くならぬ戦争。加速する分断。世界はいったい何処へ向かうのか。混迷を極める時代にこそ「希望」が必要だ。
希望とは、特別な存在では無い。例え空を飛べなくても、優しさと平和を希求する想いがスーパーパワーとなり得る。
誰もが困難に打ち勝つ力を持ち、誰かの希望になれるのだと謳い上げる、新たなる王道ヒーロー神話が誕生した。
本作のスーパーマンは無敵ではない。負けるし、正義感で後先考えず突っ走ってしまうし、恋人に戦い方の未熟さを指摘されて喧嘩してしまうし、とても人間臭い存在として描かれる。
先行作品には無い切り口で斬新だ。このどうしようもない人間臭さが、クライマックスの演説に繋がり胸を熱くさせる。
失敗しても、それを次にどう活かすかが肝心だ。生きていく上で大事なことだと思う。改めて教えられた気がする。
ジェームズ・ガン監督はまたもや抜群のセンスで、素晴らしい仕事を成し遂げた。DCU本格始動に相応しい傑作だ。
[余談]
企みを暴かれ、敗北した直後にレックス・ルーサーの浮かべた表情が印象に残っている。もしかしたら彼は、単に野望のためにスーパーマンを排除しようとしたわけでは無く、自分なりの正義に基づいて倒そうとしていたのだろうと思わせるものだったからだ。ニコラス・ホルトの名演のなせる業だと思った。
[以降の鑑賞記録]
2025/08/31:Amazon Prime Video(吹替,レンタル)
そこそんなにバッサリいくの
面白かったけどエピソード2感すごい。仕切り直しの新シリーズの1作目でここまでエピソード1的な展開をカットするとは思わなかった。そこそんなにバッサリいくんだ。
過去のスーパーマンを観たことある人ならヤングの頃の話は知ってるでしょ?今作が初スーパーマンの人は過去の話は察して!というノリの清々しいほどの潔さ。
これの何が惜しいかと言うと、スーパーマンもいいキャスティングだと思うしロイスもいいし、新聞社のメンバーもルーサーもいい感じなのよ。であるがゆえに、全体的にどういう過去があり、こういう状態になったかがあまりに描かれてないので、ちょっと置いてけぼり感もあるのよ。
付き合って3か月でそんなに色々知ってるの?とかルーサーはなんであんなにスーパーマンが嫌いなの?とか、あのスーパー犬も故郷の星から来たの?とか。
ラストにスーパーガールがちらっと出てきて犬はスーパーガールのを預かっていたと説明あるんだけど、彼女はいとこというが過去どういう経緯で互いに地球来たのよ?とか。
後半の攻め込まれている民の中で少年がスーパーマンのマークの旗を掲げるんだが、そんなに君はスーパーマンに思い入れがあるの?とか。
結局、過去がほとんど描かれていないので、想像するしかなくて。それでもいいけど。もし可能であれば、もう少し過去の写真なり映像を作って見せる方が良かったのではないか。少年が旗を掲げるシーンを作るなら、一瞬でも彼を助ける場面があっても良かったと思う。
こうした点が多かったのでもったいなかったなという印象。これだけ詰め込むなら新聞社メンバーの出番はもっと減らしても良かっただろ。
で、こういう作りだと「過去編は配信ドラマ見てね」とかそんな戦略なんかと思って、そう思わせるのも良くない。
ジェームズ・ガン監督は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のシリーズ観ているし、そのノリも分かるけど、あっちの映画ではここまで最初の経緯を端折ってなかっただろ。やっぱりスーパーマンという有名シリーズだからこそ、こう序盤をカットした感は否めない。
あと、序盤からやられているスーパーマンの描写で「活躍の前にやられたシーン見せるなよ」感あったし、結構中盤までずっとルーサーにやられっぱなしだし、何の罪もない捕まったおじさんがピストル2発目でスーパーマンの目の前で殺される展開は胸糞だったし、地味にホークガールが大統領を殺したのもなんか嫌だし、実の父母の後半のメッセージはマジで地球人を支配しろなんかよという点も地味に嫌。こういう地味に嫌ポイントが多い。
でもミスター・テリフィックが小さいマシン飛ばしながら雑魚敵を倒していく場面は良かったし、そもそもこの顔面ティーおじさんは後半まで結構活躍するし、グリーンランタンの緑の巨大な手とかで戦う見せ方も良かったし、あのスーパー犬も大活躍だったのは意外で良かった。
基本的には面白かったし、ルーサーという敵役をあれほど見事に描けているのは素晴らしいと思うし、立体的なアクションもすごかったなと思う。良いところが結構いっぱいあったので、ちょっとこう、微妙にもったいない。
こんだけ何度もリメイクしてるコンテンツだとこれぐらい新規軸を色々試す必要があるのだろう。
俺たちのジェームズ・ガンが帰ってきた!
MARVEL、というかディズニーに裏切られた不遇の天才監督が帰ってきました。
即見に行きました。
スーパーマンをよく知らない人にもわかりやすい構成であり、よく知っている人は「そうきたかぁ」と唸らされる演出で、非常に見応えがありました。
監督お得意のカメラ固定ぐるぐるアクションもいっぱいで、監督のファンとして嬉しかったです。
出端から負けてるスーパーマンは新鮮でした。
これまでのDCEUでは圧倒的強さを誇る美味しいとこ取りマンとしての側面が強く描かれていましたが、今作ではクリプトン人と地球人双方の倫理観の板挟みになって、心身ともに苦しみます。
そこを如何にして乗り越えるのか。
ぜひ劇場でご覧ください。
また、字幕追うのがしんどい人は吹替えオススメです。
主要キャラは全てプロの声優が起用されているので没入感が強い。個人的には千葉繁の演技に毎回笑わされました。
ここまで褒めてなぜ星5ではないのか。
ヒーロー映画としてのカタルシスが薄いからです。
ずーーーっと負け続けボコされ続けのシーンが連続するので、中盤でもう少しスーパーマンの強さを押し出してくれてもよかったかなと。
それで星マイナス1しました。
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