スーパーマンのレビュー・感想・評価
全196件中、41~60件目を表示
没入感はあるんだが…
ストーリーがシンプルなのは仕方ないとして、ラスボスは自分自身で、倒し方はブラックホールに吸い込ませるって…何十年前のネタ?
敵役のアイデンティティをもっと深堀りしてもよかつた気もします。
地球外生命に地球を守られること自体に憤りを感じているのかと思っていたのに、単なる嫉妬で終わってしまうとは。
テーマ曲を遠慮せずに使用してほしかった。
「マン・オブ・スティール」から始まった
DCエクステンデッド・ユニバース
をずっと追いかけていた観客としては、
強制終了的な戦略をよいと思っていない事と
予告映像に登場した犬にそれほどワクワクしなかったので
あまり期待せず、
「スーパーマン」吹替版を鑑賞。
以下ネタバレ
ジャスティスギャングというメタヒューマンチームがいる設定と
ジャスティスギャングのアクションは
予想外の展開だつたため
面白く鑑賞でき、
昼間のビル街で巨大怪獣の暴れる様子を描いている作劇は
好感がもてました。
しかし
「スーパーマン」の
もう知っている設定の説明シーンは退屈だったことと、
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズや
「ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」
と比べると、
それほど面白い映画でもないなと思いました。
ジョン・ウィリアムズのテーマ曲を
もっと堂々と使用し、
「シン・ゴジラ」や「ジークアクス」のように
オリジナル音源を遠慮なしで使っていれば
もっとテンションあがったかも・・と思いました。
「マン・オブ・スティール」の
実写版ドラゴンボール風な戦闘シーンを見ていなければ
今回の「スーパーマン」を
素直に楽しめ・・た・・かも・・と思いました。
そのほか
何回か見たことがあるようなシーンの
庭先で父親がスーパーマンに語りかける声が
ささきいさお氏だったので
声質が感慨深く、
説得力ある声だなと思いました。
ドナーだ!スナイダーだ!いや、ジェームズ・ガンだ!! 現代社会を鋭く風刺したシン・DCユニバース第1作。
DCコミックスのスーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「DCユニバース(DCU)」の劇場版第1作。
大都会メトロポリスを拠点に、地球の平和を守るために奮闘するヒーロー、「スーパーマン」は惑星クリプトンの遺児として地球にやって来た異星人で、超人的なパワーを有している。
ある時、東欧の国家ボラビアが隣国ジャルハンプルへの侵攻を開始。スーパーマンは住民の虐殺を防ぐためそれに介入するのだが、その行いがアメリカ国内で予期せぬ反発を生み出してしまう…。
監督/脚本/製作はジェームズ・ガン。
打倒スーパーマンに執着するテック・ビリオネア、レックス・ルーサーを演じるのは『X-MEN』シリーズや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルト。
クラーク・ケント/スーパーマンの実父、ジョー=エルを演じるのは『ハングオーバー!』シリーズや「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」のブラッドリー・クーパー。
空を見ろ!鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーマンだ!!
…という事で、新生『スーパーマン』であります。一体何度目の実写化なのかわからない程、何度も何度も擦られ続ける永遠の鉄板ネタ、いや“ネタ・オブ・スティール“、それがスーパーマン。作品を観た事がなくとも、その名前を知らない人は流石にいないだろう。大ネタ中の大ネタっすね。
本作はザック・スナイダー版『スーパーマン』こと『マン・オブ・スティール』(2013)に端を発する一連のシリーズ、所謂「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」に属する1作…ではない。
興行的不振やメインキャストの不祥事などでグズグズになってしまったシリーズを立て直すべく、キャストや世界観を一新して作り直されたリブート版「DCユニバース(DCU)」の記念すべき第1作なのである(正確には配信アニメ『クリーチャー・コマンドーズ』(2024)が1作目にあたるらしいのだが、こんなん観ている人殆どいないよね)。
ただ、このユニバースって正直言ってまだよくわかっていなくって、本作にもチラッと登場しているアンチヒーロー、ピースメイカーは改編前の「DCEU」から存在しているキャラクターで、ジョン・シナが引き続き演じている。彼が主人公を務めるドラマ『ピースメイカー』(2022)は現在シーズン2の公開が控えているが、調べた所によるとこのドラマのシーズン1は「DCEU」に、シーズン2は「DCU」に属する事になるらしい。もう何が何やらさっぱりや…😵💫
正直な所、今後の方向性や前シリーズとの関係性などは製作陣もまだはっきりとは決めかねているのだと思う。過去作との関連とか難しい事は考えず、とりあえずしばらくは目の前に供されたものを素直に楽しむのが吉か。
本作の指揮を執るのはDCEU第10作『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)の監督、ジェームズ・ガンちゃん。過去のTwitterを掘り返された結果ディズニーから追い出された彼は、ライバル会社であるワーナーへと移籍。あれよあれよと言う間にワーナーの子会社「DCスタジオ」の共同会長兼共同CEOという地位にまで登り詰める。そうして全ての指揮権を掌握した彼が打倒MCUを誓って(いるのかどうかは知らんが)制作しているのがこの『スーパーマン』、ひいてはDCUというフランチャイズな訳です。
ザック・スナイダーとは真逆と言って良いほど、2人の作家性は違う。重厚でダークでシリアスな作劇を望むザック。それに対してガンちゃんは軽快でポップでコメディな作劇を好む。2人の嗜好の違いはカラーグレーディングにも表れており、ザック版スーパーマンは「グレー」、ガン版スーパーマンは「レインボー」と言った具合に、画面の色調が大きく異なっている。
「暗」のザックと「明」のガンちゃん。繰り返すがこれは単に作家性の違いであり、どちらが良いとか悪いとか、そういう話ではない。ただ、『スーパーマン』というライトサイドの極致の様な存在を扱う映画である以上、やはり「明」の方が作品のカラーとして適切だと言わざるを得ない。同じコミック映画でも『300〈スリーハンドレッド〉』(2006)の様な血みどろな作品なら「暗」で良いんだけどね。
前任者ザックの亡霊を振り払うが如く、本作ではDCEU時代のスーパーマン像からの脱却を徹底的に行っている。「敵を倒す」ことよりもまずは「人(リス)命救助」、「自分の悩み」よりも「世界平和」を優先、「超越者」である以前に「人間」など、前作との対比は隅々にまで及んでいる。
一方で、70年代〜80年代にかけて人気を博したクリストファー・リーヴ版『スーパーマン』(1978-1987)への回帰もまた露骨なまでに行っている。巨匠ジョン・ウィリアムズが作曲したあの「スーパーマンのテーマ」を再び使用しているだけでなく、ストーリーの展開やキャラクターの配置など、至る所にこのシリーズへのオマージュが読み取れるのである。
例えば都市を地割れが襲う、イヴというおバカなブロンド美女がルーサーの側にひっついているというのは『Ⅰ』(1978)からだし、孤独の要塞内部での乱闘は『Ⅱ』(1981)、スーパーコンピュータが敵、市民によるスーパーマンへの非難、スーパーマンによる一人二役でのバトルは『Ⅲ』(1983)、スーパーマンが世界平和実現のため国際情勢に介入、ルーサーがスーパーマンのクローンを作るという点は『Ⅳ』(1987)からのリファレンスか。スーパーガールの見た目も『スーパーガール』(1984)のヘレン・スレイターに寄せてたしね。
事程左様に、本作が目指すのはDCEUからの脱却と原点回帰(リーヴ版を原点と言って良いのかはわからないが、少なくともひとつのメルクマールである事は間違いないでしょう)。ダークでシリアスな路線から、スーパーマン本来の明るく楽しい路線へと変更する。この試みは、ある程度は成功したと言えるだろう。
もう一点、本作の特徴を挙げるとするならばそれは大胆なほどに現代の世相や国際情勢を物語に盛り込んでいる事。
現実世界の政治家や企業家、国家の名前を出している訳ではないが、この映画に登場する「悪」は明らかに「あの人」や「あの国」のメタファー。また、SNSによる誹謗中傷や権力者による印象操作、さらには難民や移民へのヘイトなど、社会を蝕む病巣をアメコミ映画という形をとって描き出した寓話的な作品である。
陽性な作劇を得意とするガンちゃんだが、その裏側にはいつも権力に対する風刺的な視線が隠されている。彼の出世作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(2014-2023)にもその傾向が見られたが、今作では遂にその作風が爆発。企業のトップに位置する人間が、率先して現政権へ“NO“を突きつける様な映画を作り上げる。リスクしか無いにも拘らずこういう映画を撮ってしまうその反骨精神には、心からの賛辞を贈りたい。
過去作からの引用が多い作品だが、本作独自のひねりのある展開には驚かされた。それはジョー=エル夫妻が息子カル=エルに遺したメッセージである。これまで、傲慢なクリプトン人の中にいる数少ない聖人として描かれてきたエル夫妻だが、今作ではまさかの選民思想バリバリのクソッタレとして登場。「ま、どうせルーサーが改ざんしたフェイク映像でしょ」なんて高を括っていたら、まさかの…。
このツイストは今までの『スーパーマン』には無い(と思う。歴史が長すぎるため断言は出来ないが…)。ただ、よくよく考えるとこれと似た展開を我々は知っている様な…。
そう、それは皆んな大好き『DRAGON BALL』(1984-1995)である。世界的な人気を誇るこの漫画、実は『スーパーマン』のパロディになっている。武術の達人・孫悟飯に拾われた赤子・孫悟空は冒険と戦いを繰り返して真っ直ぐな青年へと成長するが、実は彼は惑星ベジータの遺児として地球に送られたエイリアンであった事が中盤で発覚。しかもその目的とは地球を侵略して更地に戻し宇宙の帝王フリーザに売り飛ばしてしまうというもので、満月を見ると凶暴な大猿になってしまうという彼の能力は、その為に備わっているサイヤ人の特性だったのである!
今作のスーパーマンの設定は衝撃的なものだったが、実は『DRAGON BALL』からの引用であるというのが自分の見解。『スーパーマン』から『DRAGON BALL』、そしてまた『スーパーマン』へと、パロられた本家が直々にパロり返した結果なんじゃないだろうか。
ダークで重厚な神話からライトで人間的な寓話へと舵を切った本作。一からオリジンを描くのではなく、もう既にあるものとしてドラマを始めてしまうというのは、歴史の積み重ねがあるご長寿シリーズだからこそ出来るスタートの切り方である。
ただこれも良し悪しで、ここからDC映画を見始めた観客が今回の物語について来られたのかは正直疑問。というのも、1本の映画にしてはあまりにも情報が多く詰め込まれすぎていたから。
先述した様に、本作は『スーパーマンⅠ』〜『Ⅳ』+『スーパーガール』をごっちゃにしたかの様なストーリーで、それだけでもやり過ぎだと思うのにそこに更に「ジャスティス・ギャング」なるヒーローチームや「クリプト」というスーパードッグまで登場する。登場キャラがやたらと多く、DC作品に触れている観客でもピンとくるかどうか微妙な人たち(デイリー・プラネットのセクシーお姉さんは一体誰っ!?)が「お馴染みのメンバー」面して出て来るというのは、ちょっとやり過ぎな気がしないでも無い。
本来なら本作の内容は三部作くらいの尺を使ってじっくりと描くべきもののはず。『1』でロイスとのロマンスとボラビアへの介入、『2』でルーサー&ウルトラマンと対立、そして敗北、『3』でジャスティス・ギャングとの共闘、そしてヒーローとしての矜持を取り戻してルーサーに勝利、の様に時間をかけてじっくりとシリーズを構築していくというのが常套手段。あえてそこから外れる事によって既存作品にはないボリューム感とスピード感は生まれているものの、結果としてライト層には優しくない映画になってしまった。相当なオタクじゃ無いとこれは十全には楽しめ無いかも。壮大なユニバース計画の第1歩がこれで、この先大丈夫か…?
今作にはガン監督の「今の混沌とした政治状況について一家言あるんだ俺はっ!」というはっきりとした姿勢が表れている。責任ある立場の大人としてそれは当たり前の事だと思うし作品にその想いを込めるのも結構なのだが、お話が重くなってしまう事を避ける為か本人の性格か、シリアスな場面でもギャグが挟み込まれ、そのせいで全体のトーンのチューニングがかなり狂ってしまっている。ロシアンルーレットで罪なき市民を撃ち殺した極悪人に対する罰がワンちゃんにしばき回されるだけで良いのか?
ジェームズ・ガンは愛犬家らしく、クリプトの造詣には「オズ」という自身の飼い犬が大きく影響を及ぼしているのだという。自分も動物は好きだが、はっきり言って今作で繰り返し描かれている駄犬ギャグはあんまり面白く無い。シリアスになり過ぎないよう、ここでワンちゃんをひとつまみ…なんて考えたのかも知れないが、そういう小手先の笑いじゃない手段で映画を賑わせて欲しかった。
も一つ言うと、今回スーパーマンよりもワンカットで雑魚キャラたちを薙ぎ倒すミスター・テリフィックや、ファックポーズ🖕で戦車をぶっ飛ばすグリーン・ランタン、絶叫しながらメイスを振り回すホークガールといったジャスティス・ギャングの面々の方が生き生きとしていた。
やはりガン監督は正義超人すぎて型を崩す事が出来ないスーパーマンよりも、ジャンク感のある2流ヒーローの方が上手く扱えている。彼の資質は、そういう日の当たらない存在を扱う時にこそ光るよね。
まぁ何はともあれ、シン・DCユニバースは無事動き出した。
次回作は『スーパーガール』という事なのだが、これもガンが監督するのかな?いずれにせよ、スーパーガールの単独映画は久しぶりなので今からとても楽しみ〜☆✨
犬が飼いたくなった、ロボも欲しい。
生き物すべてに差別をしないで、誰でも信じちゃって空気が読めないスーパーマンと謎の犬クリプト最高でした。
長いエンディングが二段階であったけど、これだけのスタッフが関わってできた映画なんだと最後まで見て欲しいという思いが伝わってくるおまけ付き。
映画館で吹き替えでもう一度観ます!
過去のスーパーマン映画予習して3日後吹き替え観てきました!
だいぶ寝ていたことが判明(笑)吹き替えのほうがゆっくり観られたし、一人一人の表情にも集中できたので新しい発見(寝ていたせいもあるが)もあって緑のタコ男のカッコよさと、ルーサーの振られた彼女のおバカっぷりの可愛さに気付いた。
スーパーマンロボ4号も名前が付いて良かった!
レックス・ルーサー曰く、「頭脳は『わん力』に劣る」。 …違ったっけ?!
再始動したDCユニヴァースの新作にして異色のスーパーマン登場作品。
監督はMCUの作品にも携わった経歴を持つジェームズ・ガン。
MCUは『アイアンマン』と『アベンジャーズ』両シリーズの2作目見た段階で「見たければちゃんと予習してきなさい」的なスタンスが気に入らなくて、ガン監督の作品も含め、あとは一切見ていない。
本作はスーパーマンがヒーローとして登場してから3年目が舞台。監督はオリジンを描かないことを予告していたそうだが、みんな知ってるスーパーマンのことなので、マーベルのシステムとは事情が異なると思う。
公開開始から一週間後に観た時点でレビューの投稿数は既に四百越え。とても全部は拝見出来なかったが、作品の評価は概ね賛否両論。否定的な意見の多くが子供向けな作風をターゲットにしているように感じた。
ただ、スーパーマンは元はコミック原作。必ずしもアダルトである必然性はない訳だし、殊にダークな方向性に向かい気味のDCの映画化作品にとっては揺り戻しも必要だったのではと、自分は思う。
本作を子供向けと多くの人が感じる最大の要因はスーパードッグ、クリプトの登場にある。
レビューのなかでクリプトをバカ犬呼ばわりする人がけっこういたが、ただのバカ犬ではない。超バカ犬である。こんな奴、バカ犬の扱いに慣れてる筈の松本君だってきっと手を焼く。
圧倒的なパワーを持ちながらほぼ制御不能な点は、マーベルのハルクに相当する存在の超バカ犬クリプト。各種ジャスティス・リーグでの意見や価値観の相違からスーパーマンと理性的に衝突するバットマンらとは異質なキャラクターを作品に持ち込めたのは、MCUを経験したガン監督ならではかも。
本作は脱アダルトな印象を与える一方で、移民や国境紛争といった現実社会の深刻な問題をモチーフに扱っている。重くなりすぎないためにもコメディー・リリーフの存在は不可欠だったのだろう。
本作のスーパーマンは登場するなり強敵に敗北するし、ほかのスーパーヒーローからは新米扱いされて茶化される始末。そして自らの存在意義や目的に対して普通の若者のように傷付き悩む。
彼の地球での両親ケント夫妻も見映えする名優を起用したザック・スナイダー版とは異なり、見た目は田舎のオッチャンとオバチャン。製作側がクラークを「チョーズン・ワン」として(少なくとも現時点で)描こうとしていないことは明らか。
本作はまだ未熟な「スーパーヒーロー3年生」の成長過程を見せているのだろう。
ライバルのスーパーマンを国家の敵として陥れ一国の支配をも目論んでいたレックス・ルーサーは、最後はクリプトにケチョンケチョンにされ、ルーサーならぬLOSER(負け犬)に。政府要人にも顔が利くおのれの権力が超バカ犬の「犬力」にも及ばないことを思い知らされ、フィジカルもメンタルも傷付けられて泣きべそをかく。
彼もまた、ヴィランとしてはまだまだ未熟な存在だった。
スーパーマンに「癒されますから」と言って序盤ではクリプトン星の両親のエラー映像を見せていた要塞のロボット4号も、ラストでは同じことを言いながら地球での両親との楽しい思い出を映す。
本作は主人公を含む登場人物の成長譚のスタートを飾る、いわば『スーパーマン・ビギニング』なのだと思う。
Z・スナイダー版には登場しなかったホークガールやグリーンランタンを活躍させた本作。今はジャスティス・ギャングを名乗っているが、シリーズ化でバットマンらメジャーなヒーローも召集してジャスティス・リーグに昇格するのか、それともマイナーリーグに終わってしまうのか、今後の展開に注目。
個人的には、劇場公開で3回観て結局ソフトも買った『ザ・フラッシュ』(2023)の世界観が継続されないのは、正直言って残念。せめて黒髪ショートヘアのスーパーガールの新スタイルだけでも引き継いで欲しかった。
良い意味で裏切られた
スーパーマンというと最強で無双するものかと思いきや、
敗北での登場から始まり驚き!
感情揺さぶられるシーンもいくつもあり、
葛藤あり恋愛あり友情ありアクションありで、お腹いっぱいになる凄く好きな作品でした。
ジェームズ・ガンと群像劇が好きな人におすすめ
GotGがおもしろくて、この夏の映画の中からまずはスーパーマンを選びました。
転承転結って感じの構成で、「起」が無いような唐突感があります。ただ、目が離せない場面が続き作品世界に入れました。
IMAXの大画面で観てもスーパーマンは美形、ロイスも美しい。スーパーマンの家も美しい。
登場人物がみんな活躍します。スーパーマン一人で成り立つ平和ではなかったな〜。
ジャスティス・ギャング以外に「ジャスティス」のワードがでてこなかったような。皆が自分の「正義」を謳っている今現在の世界とは違う「世界」の創り方が好ましかったです。
最後、レックスの頬を涙が。泣くのか〜?と意外でした。
スーパーなのはスーパーマンだけでいい
マン・オブ・スティール、バットマンvsスーパーマン、王道と違うことを求め中二病をこじらせた逆張り風スーパーマン映画2作を経て、青タイツに赤パンツのアイツがついに帰ってきた!ダークファンタジーとはおさらばだ!おかえりスーパーマン!そんな風に考えていた時期が私にもありました。
本作は確かにダークファンタジーではありません。でも期待したスーパーマンでもありませんでした。自分が求めていたのは、心を奮い立たせてくれるような、思わず握りこぶしを握ってしまうような、そんなベタベタのスーパーヒーロー像。墜落するヘリコプターや飛行機を受け止めてしまったり、地球を逆回転させて時間を戻してしまったり、そんな離れ業はスーパーマンにしか出来て欲しくないし、唯一無二なその姿に思いを馳せたかったのです。
アメリカでDCやマーベルのヒーロードラマが量産されるにつれ、それらのヒーローが同じ画面内で協力して悪に立ち向かう展開が昨今当たり前となりました。飛べるのはスーパーマンだけではないし、銃弾が効かないのも、ビームを出せるのもスーパーマンだけではありません。様々な主人公が入り乱れるドラマなら勿論それでもいいのです。でも本作は「スーパーマン」なのです。スーパーマンを主人公とした世界の中では、スーパーパワーを発揮するのはスーパーマンだけであって欲しいし、そんな鋼の男という存在に画面内の全世界の人々が憧れと畏怖の念を抱いていて欲しい。だからこそスーパーマンは凄いんだ!と画面外からその世界を興奮して眺めたい。求めていたのはその熱量でした。
今作は昨今のDCドラマの流れを受け継いで、特殊能力を持つメタヒューマンが当たり前に登場します。スーパーマンの非日常的なパワーは、画面内の世界に生きる人々にとっては「他でも見たことがある」能力の一部に過ぎません。スーパーマンの特異性と言えば地球人ではないことくらい。端的に言えば「スーパーマンだけがスーパーではない」世界線の話が展開します。だから一応ラスボス扱いのはずのカル₌エルのクローンも、他のヴィランと比べて印象深いヒールとして描けていない。違うんだなぁ。スーパーマンだけが特別な世界を描いていれば「スーパーマンと同等以上の戦闘力を持つ敵って何者!?」と興奮して見られたはずなんです。
スーパーマンを知らない、あるいはジャスティスリーグ等の派生作品からスーパーマンを知った人、なんとなくヒーロー物を見てみようと思った人、そういった方々には今作は良質なエンターテインメントとして受け入れられると思います。だからこそ世界的には評価も高いし興行的にも成功を収めているのでしょう。ジェームズ・ガン監督も多分狙ってやったことなのだと思います。メタヒューマンを登場させておけば続編への伏線も張れる。でもね、やっぱり違うんです。「スーパーマン」というタイトルで上映される映画の中では、スーパーマンはスーパーであって欲しかった。スーパーなのはスーパーマンだけであって欲しかったのです。懐古主義のおっさんの戯言かもしれませんが、青タイツに赤パンツのスーパーマンであればそうであって欲しかったのです。その意味では約20年前に公開されたスーパーマンリターンズの方が、よほどスーパーマンであったと思うのでした。
最後となりますがジョン・ウィリアムズのスーパーマンのテーマ、結局最後の最後までオリジナルに近い形のアレンジでは登場しませんでした。これも握りこぶしを握れなかった大きな要因の一つとして挙げておきたいと思います。
続編、あるのかなぁ。興行的にはありそうな気もしますが、スーパーマンを脇役のように扱って欲しくないなぁ…。
クリプト!
スーパーマン
初めてのIMAXレーザーで鑑賞
いつものIMAXよりも部屋は小さめでしたが
よりスクリーンが大きく感じ、より明るい映像で音がめちゃくちゃ良かったです
断然IMAXかIMAXレーザーでの鑑賞を推奨します
デビッド・コレンスウェットのスーパーマンいかにという感じでしたが
今までのスーパーマンから比較すると
ちょっと愛嬌のある親しみやすいスーパーマンといったところですかね
めちゃくちゃデカい笑ゴツい笑
けど、ともするとずんぐりむっくりにも見える笑
今回の見どころはやはり犬です
初めてのスーパードッグ クリプト!
可愛い!おもちゃ大好き!めっちゃくちゃやんちゃ!けど強ーい‼️一瞬でスーパーマンにはなくてはならないものになりました笑
今回スーパーマンにお仲間がいましたが、テリフィックの活躍もすごくよかったですよね!冷静沈着で素晴らしい頭脳の持ち主ですが、こちらもめちゃくちゃ強い‼️
天才科学者で大富豪のレックス・ルーサーの造り上げた敵との戦いに、何度も危うくなるスーパーマンにヒヤヒヤさせられましたが、タフで凄まじい破壊力に圧倒されました!
新しいお仲間も増えて、次回作(きっとありますよね?)が楽しみです
従姉妹のスーパーガール???も参戦してもらいたいですね!
エンタメ特化
んー、色々と楽しかったけど、アクションとかCGとか。
ただ、なんか若年化してたなぁと思う。
元が少年漫画なので、当然の変更だとは思うのだけど、スーパーマンに威厳がなくなってた。
ラストに向けルーサーにぶつける台詞故だとは思うのだけど、marvelと大差ない感じに思う。
そこは非常に残念だ。
なんか大人も楽しめたヒーロー物ではなくなってたかなぁ。全体的に軽いというかPOPな感じ。
なんせスーパーマンが負けるとこから話は始まる。
超人なんてものが存在する世界観で、これまでの作品とは一線を画すのは明白だ。
スーパー犬もスーパーガールも出てくる。
両者とも正義のヒーローと呼ぶにはあまりに粗野な感じもする。ルーサーが固執する価値観にもこじつけ感が凄いし、それに従うウルトラマンとナノマシンの女性とかは、何故にそこまで敵対するんだろうと頭を傾げる。
ルーサーの部下もそうだ。
意思まで見えてこない。
世界を救うヒーローを抹殺するに足る理由がわからんのだ。会社の利益を追求するという理由はあっても、あんなに嬉々としてやられてもなぁと萎える。
そもそも、ウルトラマンに指令を出すのにあんなにオペレーターはいらんのではなかろうか。
と、色々と都合がいい事ばかり悪目立ちする脚本だった。
ウーパールーパーのような怪獣はいきなり街中に現れるし、それまでに破壊された街の痕跡すらない。
大気圏外からの急降下とかも、必然性には乏しいようにも思う。ウルトラマンに至ってはスーツすら着用してない。
ナノマシンはごちゃごちゃ言ってる間に離脱すらいいじゃないか?
エンタメに特化したジェームス・ガン作品ではあって楽しい部分も魅せる部分もウリもしっかりあったけど、スーパーマンとしては残念な作品になったなぁと思う。
さてさてリブートされた超人は
個人的に楽しみにしていた作品。久しぶりにレビュー書きたくなった。ジェームズ・ガン監督と前作ザック・シュナイダー版との比較が一番のポイントだった。まず評価点(良かった)ストップモーションの使い所がうまくCMでも使われた少女を庇うシーンはツボ。次にガンらしい音楽の使い所。ラストシーンはGOGの名残を感じさせますね。オマージュ感あふれるメインテーマ、ジョン・ウィリアムズ御大も喜んでるでしょう。んでキャスト、ルーサー役のニコラスは過去イチの出来だと思う。ロイス役のレイチェルも個人的には1番好きな女優だった(黒髪だったし)もちろんクリプトは言わずもがな。愛犬の投入は新しい風を送り込んでくれた。さて主人公をを演じるデビット・コレンスウェット。個人的にはヘンリーガヴィルの方が好きですが人間臭いスーパーマンはデビットが良く演じたかな。次に脚本、イントロをすっ飛ばす新たな手法は気にいった。なんせ2時間位にまとめるには良いアイデアです。ウルトラマンなるクローンも面白い(まぁ日本ではザワザワしますが)侵攻された少年が掲げるSの旗、ベタだけど感動した。以外とメインキャラ以外も活躍しシナリオに絡むのも良かった。ミスターテリフィックも気に入ったけどグリーンランタン、カッコよくは無かった(泣)メタモルファもこれから活躍しそうですね。
ここからは残念な点。スーパーマン衣装がダサい(泣)わざと初代を真似たのかってくらいダサい。前作のMOSのヘンリーはめちゃくちゃカッコよかったからね。人間臭さがテーマだからかな。もう一つクリプト星の両親の修復されたメッセージ。前半とあまりにも違い過ぎん?この2点が最後までモヤモヤ感が残りました。
最後に新たにリブートされたDCU、なんかガンは全シリーズ人間臭さを基本とするテーマにしている気がする。次回作のアル中スーパーガールなんか超人だけど完全に人間だし(笑)
不法移民クリプトニアンが「スーパーマン」になるまで
78年リチャード・ドナー版では絶対的なヒーローとして描かれたスーパーマン。今回の最新作はその対極に位置する作品と言える。
クリストファー・リープが演じたスーパーマンは冷静沈着でその行動は常にスマート。ほとんど感情的にもならないまさに星から来た王子様というイメージだったが、本作のスーパーマンはロイスとの議論で感情的になったり、ルーサー相手に犬を奪われていらだったり、涙を流したりと。またこの世界では彼以外の超人たちも存在していて、完全無欠のスーパーマンではなく、しょっちゅう怪我したり、弱さを見せることが多い。なにかと人間臭いスーパーマンとして描かれている。
そして、何より大きな違いは神の様な絶対的ヒーローの存在であったスーパーマンが本作ではまるで不法移民のような扱いをされているのがまさに現代風アレンジが効いているところだ。
確かに彼は地球外からアメリカ合衆国に不法に降り立ち、クラーク夫妻に匿われて育てられた不法移民である。今回の監督の発言が政治的だとして何かと物議をかもしているが、客観的に見ればその通りだ。
本作はいま世界中で分断を巻き起こしている外国人への排外主義が古典的ヒーロー映画で描かれた何とも画期的な作品に仕上がっている。
そもそもスーパーマンが不法移民なんて発想を今まで抱く人なんていただろうか。見た目は白人で、育ちはアメリカ、英語も堪能。そして何よりもアメリカのために多くの人々の命を救ってきた。そんな彼を不法移民などという人間は今までいなかった。
しかしいま世界中で巻き起こっている移民難民へのバッシング、そしてヒーローではあるが異物でもあるという彼の存在に着目することでそのヒーロー像を再構築する必要性が生まれた。
劇中では彼が自分のアイデンティティを確立させて人類を救う活動を始めて間もない時期が描かれる。彼は自分の使命は人類を救うことと信じて疑わない。しかし、クリプトニアンの両親のデーターが復元されて彼が地球に送り込まれた真の目的が明らかとなる。
クリプトニアン最後の生き残りとして人類を支配し地球を第二のクリプト星にせよという、その事実が公表されて人類にとってのヒーローがたちまち侵略者というレッテルを貼られることとなる。
自分の使命を信じていたスーパーマン自身が何より衝撃を受ける。己のアイデンティティが揺らぎ始める。
宿敵ルーサーは彼を陥れるためにSNSを利用しフェイク情報をサルを使い拡散し続ける。ドナルド・トランプがモデルとされるニコラス・ホルト演じるルーサーはシリーズ最高に美しい最狂悪役として描かれているのも本作の特徴の一つだ。SNSに書き込んでるのがサルというのがこれまた皮肉が効いている。
そして罠に堕ちたスーパーマンが収容されるのは異次元に存在するグアンタナモを連想させる収容所だ。そこでは非人道的な拷問や殺人が常に行われていて、この点も風刺がかなり効いている。
そんな彼をロイスや他の超人仲間が助け出す。彼は無敵で孤独なヒーローではなく、時には仲間の助けを必要とする存在。
この映画では助け合いこそが大切だと描かれる。異物であるとして排除するのではなく、同じ心を持つ人間としてのスーパーマン。けして完全無欠ではなく、心揺らぐこともある人間的弱さを併せ持つ存在。そのようなヒーロー像を描くことで、異なる存在として互いに憎しみ合うのではなく助け合うことの大切さを本作は描いている。
移民難民問題がメインに描かれてる本作。スーパーマン以外の超人たちの存在が彼を異物としてより際立たせている。他の超人たちは自分たちが異物であることを自覚して、活動を自粛する。自分が所属する国の政府の意向には逆らわない。この辺りも現実社会で移民たちが自分たちが叩かれないよう息をひそめて生きている点を暗に描いている。
しかし、スーパーマンはそんな政治的配慮はせず人命を一番に考える。そんな彼の行動がアメリカ政府にとって頭痛の種でもある。それを利用して異物である彼を排除しようとルーサーは陰謀をたくらむ。
このルーサーの真の目的が何よりスーパーマンの排除にある。その動機は人類にない強さ、純粋さがルーサーにとって脅威に感じられたからだ。彼はどこかでスーパーマンを羨望の目で見つつ嫉妬していたのかもしれない。そんな彼の中のアンビバレントな感情がよりスーパーマンに対して執着する源になっていたのかもしれない。
他にも明らかにパレスチナ情勢を投影したかのような侵略戦争を利用して土地を収奪することを画策したりと、現実世界のトランプ政権を揶揄したような描写が数多く、シリーズ一番の大人にとって見ごたえがある作品に。
ガン監督は本作は政治的だとはっきり公言している。そもそもヒーロー映画に政治を持ち込むなという批判自体がナンセンスだ。映画には様々なメッセージが込められるもの。当然政治的表現の自由は民主主義において根幹をなすものだ。
そういった政治的メッセージをこめつつ、スーパーマンという古典的ヒーローを新たに再構築して本作はシリーズ通してリチャード・ドナー版に引けを取らない傑作となった。
スーパーマンの育ての両親は健在で、自分のアイデンティティが揺らぐ彼に父ジョナサンがかける言葉が印象的だった。
自分の選択と決断がこの世界でお前が何者かを決める。たとえ与えられた使命が侵略だとしてもそれを実行するかはお前次第。
もしスーパーマンがドナルド・トランプ家で育てられたなら「ブライトバーン」になっていただろう。しかし彼はこの温厚でやさしいクラーク夫妻に育てられたことでスーパーマンになれたのだ。
彼の本来の使命ではなく彼がこの地球で育てられた中で培われた人への思いやりの心、人を信じるという心が彼をスーパーマンになさしめたのだ。
そして世界もそんなスーパーマンを異物ではなく良き隣人として受け入れる。たとえフェイク情報に翻弄される人間がいようとも目の前の真実、スーパーマンが良き隣人と知る人々はフェイク情報に惑わされることはないのだ。
現実世界ではフェイク情報により外国人への排外主義が支持され先の参議院選挙でも目も当てられない選挙結果となった。西欧諸国もこの日本も同じような排外主義という妖怪がはびこる時代に。しかし、そんなフェイク情報に惑わされず真実を見極めることのできる人間も多い。世界の混乱はまだ始まったばかりだ。これからも第二、第三のルーサーは現れるだろう。しかし我々は良き隣人である外国人(異星人)と共に手を取り合いこの難局を乗り越えられると信じている。
本作は実に多くの要素が込められたまれに見るヒーロー映画だった。
ちなみに本作はジョー・エルを悪役として描いた点も画期的。でも彼の発想はかつての西欧諸国の植民地主義そのものの考え方だから一概に非難できないよねえ。特にアメリカは。
そして最後には実はあの翻訳は人類の言葉に翻訳した場合あのような意味になるがスーパーマン自身があのデーターを改めて母国語で聞くと全然違う意味だったというオチを期待したんだけどそれはなかったな。
埼玉県川口のクルド人ヘイトでクルド人が日本人に対して「日本人死ね」と発言したと拡散されたのが実は「病院に行け」という言葉であった事実があり、それを連想したんだけどな。でも本作では地球の両親に育てられてスーパーマンになれたということからジョーエルは悪役のままでいいのか。
ちなみに異星人であるスーパーマンにはミランダ警告は適用されないという場面もアメリカのダブスタを皮肉っていて面白かったな。法律が適用されないならなんで逮捕状出てるんだよ。
逮捕されたルーサーが収容されるのがエルサルバドルの悪名高いテロ犯専用収容所なのも皮肉が効いていた。
本作は見れば見るほどいろんなメッセージが込められていてリピートお勧めかも。
理不尽なほど強い、映画における新たな仮想敵、最強のメンタリティ
この作品はあまりにも強すぎるし、あらゆる搦め手を無効化する。
物語の役割は、それを鑑賞している時間に鑑賞者をその世界に飲み込み、没入させ、ねじ伏せ、その後の人生の時間を豊かにすることだ。この映画は真っすぐそれを追求している。もちろんそのような作品はまさに星の数ほどあるが、とにかく真っすぐで威力が高すぎる。
日本も同様であるが、2000年以降にリアル路線や、ジャンルへの解体によって模索や、一般ウケを獲得して、昨今再構築が始まった。あらゆる逆張りをその威力で否定する順張り力がある。パワー・速度・安定感がまさにスーパーで隙が無い。これを超えるにはさらなる順張りを模索する必要に迫られる。
またジェームズ・ガン監督の作品は初鑑賞であるが、魅力的なキャラクターとそれを断片として伝えることも非常に上手で「スーパーマン」という象徴と、クラーク・ケントという人間を描くということをやり切った素晴らしい脚本だとも思える。ケントは非常に幼児的に真っすぐであると同時に大人であるというバランス感覚も良かった。
ガン監督、流石ですね。傑作です。大好きな作品です。
映画スーパーマンは、私にとってはクリストファーリーヴさんが始まりで、ヘンリーカビルさんでシリアスになりましたが、やはり、明るくて元気になれるのがスーパーマンという思いがありますから、この作品のようにリアリティを感じさせながらも、最後には正義が勝つという、勧善懲悪的な作風が最もしっくりときます。迫力があって興奮するけど、育ての親に対する愛情が溢れるシーンに、そして、ジョンウィリアムスのスコアに涙腺が緩みます。スーパーマンはこのテーマ曲でないと。相棒のクリプト(犬)が可愛らしくてコミカル。決してカッコイイとは言え無いがキャラが立っているグリーンランタンやジャスティスギャングの仲間たち。ロイス役の人は綺麗だがジャーナリスト魂が本気印でクラークとのインタビューシーンではドン引きするくらい凄みがある演技派。レックスルーサー役も凄みがある演技で魅了されました。何と言ってもスーパーマン役のキャスティングがドンピシャで素晴らしい。ストーリーは、詳しくは言えませんが、これまでのマーベル作品やDC作品の集大成と言っても良いくらい、あらゆる要素が凝縮されており、2時間という限られた時間の中で、一つ一つが最高レベルで表現されています。兎に角、好きすぎてレビューを書いてしまいました。とても素晴らしい作品でした。次のスーパーガールも楽しみです。クリプトも登場します。
人間らしさ
とても人間らしいスーパーマン。
あらゆるものを超越した存在して描くスーパーマンではなく人間的で泥臭いキャラとして描く。
何よりスーパーマン誕生の過程を描かず、周りの関係図を再構築することで如何にして家族の愛を受け育ってきたのかが感じられ、その彼の行動に共感を禁じ得ない。
より人間臭く一途であることがこの物語の芯にあり絶対的な存在(信頼)をなるスーパーマンなのだろう。
あと監督の趣向なのだろうが脇役たちのキャラの濃さも良かったし、心くすぐられるキャラがちょこっと出てくる点も楽しめた。
現代風のスーパーマン
鬼滅の刃のお客さんの行列で予約済みチケットの発券に時間がかかる。こういう混雑が見込めるときは、パンフレットはドリンクとカウンターは分けていただいた方が良いですね。スーパーマンのお決まりは踏襲しつつ、現代版のお話。クラーク・ケントは明朗でとても良い。両親のお話が新しい。明朗さは残しつつ、ストーリーはもう少しひねるか、もう少し短くしてもよいかも。メインテーマをもっと高らかに聞きたかったかも。
大好き
最高でした!
1978年版オリジナルスーパーマンを何度も鑑賞してきた中年には、これぞスーパーマン!って刺さると思う。
絶対的な身体能力と真っ直ぐな正義感、こんなにも安心できるヒーローが他にいるか?!純粋にかっこいいんよ!
なんか闇を抱えるヒーローとか捻ったのが多すぎて、おばちゃんの心は疲れてしまってたので…両親から託された志が思ってたんと違うことでぐらつく展開こそあれど、地球での両親から受けた愛情の力で闇落ちせず、立ち直るところが好きです。ラストの癒やし動画の演出も最高だった。泣けた。
リスでさえ助けるってネタはギャグなんだろうけど、スーパーマンの性格からしたら当然そうするだろうなって思えてあれも良かった。
ガン監督はユーモアのある作品が持ち味のようですが、不快な弄りネタみたいのが感じられなくて好感度高めでした。
クリプトもバカ犬だけど、愛くるしい、憎めないさじ加減でいいキャラだった。
劇場で見れたことに幸せを感じる良作でした!
スーパードッグ
ふつうに面白かった。
スーパーマンの誕生から描くのではなく、すでにスーパーマンが活躍している世界から描いたのは英断だったと思う。
これまでに何度もリブートしてきた有名なヒーローを、またリブートした創作をする場合、何を同じにして、何を変えるのか、作り手は悩むことになる。
過去作と全く同じなら創る意味がないし、変えすぎれば、ヒーローのアイデンティティを損なうことになる。
現実の我々は、もうスーパーマンというヒーローや、その生い立ち・設定を知ってしまっている。だから、それが存在しなかった世界に、それが現れる、という物語をわざわざ描く意味はない。
今回のスーパーマンは、ださい全身タイツ、おなじみの能力、らしい姿、らしい性格の、まさに「これこれ」というスーパーマンで、それが良かった。奇をてらう要素、むりやりな新規性がない。
人間的な葛藤を抱える悩めるヒーロー、ヒーローが国家間の争いに介入して良いのかどうか、情報操作に踊らされる愚かな大衆、みたいなのは現代的なテーマではあるけども、特に新しいというほどのものでもない。
この映画は、特に新しいものを描こうという野心がなく、人々の思い描くところの「スーパーマン」をそのまま映像化した、というところが良かったと思う。
中盤までは、メタヒューマンや宇宙生物が日常的に出てきて、人々がそれらに慣れっこになっている世界観がシュールで、ブラックジョークよりのコメディの世界観と思って観ていたが、スーパーマンの知人が殺されるシーンが出てからは、シリアスとコメディのどっちの視点で観たら良いのかわからなくなった。
まあ、この映画で一番印象に残ったのはスーパードッグで、その次がスーパーガールだったんだけど。
クラーク・ケントの眼鏡に大きな秘密が...
何で眼鏡掛けてるだけの変装なのに誰もスーパーマンの正体に気付かないのか?
ずっと不思議に思ってましたが、ようやく納得しました!(笑)
ハラハラドキドキの展開、激しいアクション、それにいつもより人間臭く一言多いため仲間を怒らせてしまう所とか、見所満載で大満足でした♪
当然、まだまだ続きますよね?期待してます!
全196件中、41~60件目を表示