スーパーマンのレビュー・感想・評価
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アメコミのトップ・オブ・ザ・ヒ-ロー
初めて劇場版の『スーパーマン』を観たのが、今は亡きクリストファー・リーヴ演じる3代目スーパーマンが活躍した、1978年に公開された作品。自然に宙に浮かび、空を飛び、強靭なボディーとパワーが映し出されるハリウッド特殊撮影に、圧倒されたことを覚えてする。それから、主演が交代しながらも、今回で8代目のスーパーマンが、再びスクリーンに戻ってきた。やはり、アメコミ・ヒーローの頂点は『スーパーマン』だと思う。
これまでの『スーパーマン』は、勧善懲悪的な内容が多かったわけだが、本作については、現代の世界情勢を意識してか、国家間の戦争にスーパーマンが干渉し、戦闘を喰いとめたことが仇となり、スーパーマン自身が窮地に陥ると言う内容。また、絶対的に強さを誇っていたスーパーマンが、流れの大半でピンチとなり、本来のパワーを十分に発揮できない状況が続き、スーパーマンの弱さを露呈していた。
そして、SNSでの誹謗中傷、クローン技術、AI技術、国家戦争と武器商人等、現代社会の課題や闇の部分、一方で、両親やロイスを心から愛するシーンを盛り込むことによって、純粋の心を持つスーパーマンが、傷つき、本来の使命との葛藤に苦悶し、これまで以上に、人間臭いスーパーマンが描かれていた。
また、物語そのものも、冒頭からスーパーマンが敵のモビルスーツみたいな奴(何と名前が『ウルトラマン』と言うのだから笑ってしまう)にやられてしまうシーンから始まり、ロイスとの恋愛も既に育まれた設定となっていたのは、これまでとは違う展開。そして、スーパーマンにも相棒のスーパードック『クリプト』や、ちょっと太めの『グリーン・ランタン』率いる『ジャスティス・ギャング』が登場するのも、新しいシチュエーションだ。
今回の悪役は、天才科学者で大富豪のレックス・ルーサー。ルーサーは、自分にとって脅威となるスーパーマンを亡き者としようとして、地球を危機に陥れるような計画を遂行していた。そのルーサー役には、子役時代からスクリーンデビューし、『X--MEN』や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にも出演していたニコラス・ホルトがつるつる頭で登場していた。そして、8代目スーパーマンは、デビット・コレンスウェットが、ジェームズ・ガン監督の抜擢で、主役の座を務めている。
とにかく、ハリウッドが誇るスーパーヒーローの復活を喜びたいと思う。
極めて現代的な作風
スーパーナイスガイ!
最終局面、『Dr.スランプ』で千兵衛さんが「アラレ!あのオジサンとプロレスごっこしてあげなさい!!」みたいな事を言っていた事を思い出した。イノセントな超暴力は最高の切り札だ。とにかく「カワイイは正義だ!」という事を見事に映像化していた。
予告編の段階で、「さすがのジェームズ・ガンも大ネタを扱うとなると真面目な映画を撮るか」と思っていたが、飄々としたスットボケとエモさの乱高下。控えめだけど抜群のポップミュージック使い。まごう事なきガン作品になっていた。
途中ちょっと停滞感、中だるみを感じなくもなかったが、観終わった時に「スーパーマンってなんてナイスガイなんだろう♡」という猛烈な多幸感を得られた。
前のユニバースではチョット間違ったら最凶の敵になるヤバい奴という位置付けだったので忘れかけていたけど、もともとスーパーマンって超快男児っていうキャラクターだもんね。どんな乱戦の中でも人命を最優先する優しい男はカッコいいし、好きになっちゃうよ。こういうのが観たかったんだ。
アッチもコッチもユニバース疲れしちゃってるけど、新体制のユニバースには期待が持てるかな?
ワガママをいうとジョン・ウィリアムズのオリジナルスコアが最後に聴きたかったな。
前のシリーズの方が好き
面白かった!でも
ヒーローも難しくなったもんだ
スーパーマン、小学生の頃観た最初のスーパーマンの映画は子供ながらに悪に立ち向かう正義のヒーローと、希望に満ちたアメリカの格好良さににシンプルに感動と興奮を覚えた記憶があります。
今回観た映画館では子供は少しだけ。時は流れます。
スーパーマンの正義が揺らぎ、世論に翻弄され、それでも善を信じて悪と戦う。昔は正義と悪って感じでしたが
今は何が正義かは複雑になり、必ずしも正義と善はイコールじゃなくなって、正義の敵が悪とも言い切れない感じがしました。なにを拠り所に前に進めば良いのか。ヒーローも気持ちが折れそうになるよなあ、でも自分を信じて最後までやり切るスーパーマンに畏敬の念を抱きました。
さすがスーパーマン。
期待を裏切らなかったものの、なんだかスキッとし切らない、もやっとするものが残る物語でした。
自分が子供の頃みたいに今日観た子供達はスーパーマンに
憧れて毛布をマント代わりに羽織ったりするのだろうか。
そんな事を思いました。
歴代のスーパーマン映画でベストではあるまいか。潔く誕生エピソードを...
共感可能な青年ヒーロー
映画としての完成度は非常に高く、娯楽作品としては十分に楽しめる出来でした。映像演出やテンポ、キャラクターの扱いなど、細部にわたってよく作り込まれており、特に最近のマーベル作品がやや低調に感じられる中で、DC映画としては良い仕上がりだったと思います。
ただ、技法的に優れていても、作品の核となるようなテーマ性や倫理的な問いかけが薄かったためか、記憶に強く残る構造が感じられませんでした。
過去のスーパーマン像――たとえば1978年のリーヴ版や、ヘンリー・カヴィル版に見られたような「神に近い存在」としての孤独や葛藤は、今回ほとんど描かれていません。本作のスーパーマンは仲間も家族もおり、理解ある恋人やお世話ロボット、同じような力を持つ犬やいとこまで登場し、孤独とは無縁の存在として描かれていました。つまり、“神話的ヒーロー”というよりは、“共感可能な青年ヒーロー”として再定義されていた印象です。
また、ドラマ『ピースメーカー』や他のDCキャラクター(ホークガール、グリーンランタンなど)とのユニバース的つながりも意識された作りでしたが、単体映画としての“内的な完成”という点では、やや薄味だったように思います。
良質な娯楽映画でありながら、観客の内面に残る“問い”や“余韻”のようなものが少なく、数時間後にはするすると記憶から抜け落ちてしまう。その意味で、非常に現代的な作品だと感じました。
鑑賞方法: IMAX
評価: 77点
やさしくて、ちっぽけな
期待以上でもなく期待以下でもなく楽しめました
勧善懲悪王道ストーリー、迫力あるアクションシーン、それぞれのキャラ+かわいいワンちゃん、そういう事で普通に楽しめました。
予想を超える意外な展開もなく予定調和って感じでした。
ちょっと残念だったのが敵のルーサーです。
大好きなニコラス・ホルトが敵役という事でかなり期待してました。
「オレ様が世界を手に入れてやるぜ!」みたいなタイプじゃなくて権力やお金が目的ではなくて、心の闇から悪いやつになったっていう理由も何だか弱くて、魅力的なキャラじゃなかったです。
こういう勧善懲悪もののヒーロー作品は敵が魅力的かどうかで面白さが変わると思うんですよね。
そういう面で残念でした。
でもラストの悲しそうな表情のニコラス・ホルトの演技はさすがだったし、敵キャラとしてはニコラス・ホルトのイケメンさんを楽しめただけでした。
でも人も動物もみんなを守るスーパーマンはとっても好きだし全体を通して満足です。
それともう一つ、スーパーマンのコスチュームって今風にかっこ良くしてほしいなぁと思います。
莫大な金を使った超駄作
.
全くつまらなかった。ストーリー・世界観は無茶苦茶。出てくる人物も魅力ゼロ。
マーロン・ブランドまで出ていた40年以上前の「スーパーマン」の片鱗など何もなかった。ワクワク感・爽快感は皆無だった。
恐らくアメリカコミックの「スーパーマン」の読者しか理解不能なストーリーではないのか。IMAXで観る価値はなかった。そもそも観る価値はなかった。
スーパーマンが愛人とどぎついチューをし過ぎだし、うざい犬が登場する場面が多過ぎて、全く共感することがなく終わった。
あの低俗B級映画に登場しそうな怪獣は何なんだ? あの場面で「マンガかこれは」と呆れてしまった(元々はマンガですが)。情けなくて退席しようかと思いました。
地割れも民衆への政府の弾圧も、結局スーパーマンとは関係なく解決されているじゃないですか。
クリストファー・リーヴがあの世で泣いてます。
等身大の"スーパーマン"
もはや予言
マルチバースが出てくると食傷気味に😒
時代はDCへ?
そして、マーベルは尻すぼみ?
それを強く感じさせられる作品だった。
子供の頃、スーパーマンにしろスパイダーマンにしろ、
ウルトラマンや仮面ライダーに比してなんて垢抜けないんだろう。
はっきり言ってダサいよね、と全く興味が湧かなかった。
しかし、大人になって映画を見始めると一転、
アメコミヒーローに魅了された。
スーパーマンなんて手垢が付きすぎて飽き飽きと思いながらも
観賞するとそこそこ面白いと思ってしまう。
本作はとりわけ秀逸で泣いて笑って手に汗を握った。
喜怒哀楽すべての感情がない交ぜになり、最後はほっこりした。
最近よく流れる予告編を含めマーベルがイマイチすぎるだけに
より本作が輝いて見えた。
ツンデレの2人、ヒロインとテリフィックも良かった。
特にテリフィックの華麗な戦闘シーンには引きつけられた。
こういうインテリジェンスのあるヒーローって好きだ。
世界情勢が混沌としている中フィクションとはいえ痛快な結末だった。
及び腰の外交などへの役にも立たず、力あってこその正義ってコトかな。
当然、スーパーウーマンを含めた続編があるはず。
待ちきれない。
スーパーワン🐶クリプト
SUPERMAN!
監督ジェームズ・ガンによる新たなスーパーマン
新聞記者として働くクラーク・ケントの真の顔はスーパーマン。そんな彼を陥れようとする大富豪ルーサーに立ち向かいます。
スーパーマンといえば…
何作目なのか分かりませんが電話ボックスか回転ドアでの早着替えと、石ころを手で握りつぶしてダイヤのようなキラキラした石を出現させヒロインにプレゼントするというシーンに憧れて、その辺を拾ってきて真似して頑張って割ろうとした子供の頃の思い出が…笑
気弱になったりクリプト🐶(本当にかわいい)がいないことに激昂したり、人間だけでなく小さな動物も守る優しいスーパーマン。とても人間味があって観客が完全にスーパーマンが好きになるようにできている!
演じたデヴィット・コレンスウェットは「Pearl」を観て以来、気になっていたのですが爽やかで優しい雰囲気がなんとも素敵で、最高でした。最後に出てきた従姉妹はスーパーウーマン?なのでしょうか?
悪を倒すだけでなく、政治的な問題も絡めた作品になっていてとても面白かったです。
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