スーパーマンのレビュー・感想・評価
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アメコミ映画を代表する作品
ヒーロー映画の教科書のような映画だった。
近年、何が正義で何が悪か分からない、悪役にも理由がある的な深く重いテーマを扱う事が多いアメコミ界隈でド直球にヒーローの本質を打ち出した映画として満点だったのではないだろうか?
正義にも表、裏があろうとも、少なくとも人命救助に関しては誰しもが正義(ヒーロー)であると認識し、そこに希望を持つ。”look up”空を見ろ、そこには希望(スーパーマン)があると。
1本の映画としてボリュームがかなり多い物語にも関わらず、観たら何となく分かる説明不要なシーンは限り無く削ぎ落とす事でテンポを早め、129分があっという間に過ぎ去ってしまった。これは監督の手腕としか言いようが無い。今後DCユニバースをジェームズ・ガンが指揮ってくれる事に感謝と期待、そして安心感を得た。
作品のテーマとしてのヒーローの本質や、現在の政治と戦争ビジネスの繋がり、SNS社会での誹謗中傷と偏った情報操作や規制。細かい伏線も含めて全てこの1本で綺麗に完結させていて大満足の映画だったが、そこに+@で今後に繋がる展開をラストに持って来る事で「早く彼らの物語の続きが観たい!」と思わせてくれるのもシリーズ化していく上で大事なポイントを押さえていたと思う。
MUCで良くやる次回への急な展開とかでは無く「あっ、なるほど!」と思わせてくれる要素を入れる事で違和感も感じなかった。ここは劇場で確認して欲しい。
IMAXで鑑賞したが迫力のある素早いバトルシーンも、計算されたカメラワークと演出で非常に観やすかった!
面白かった!魅力的なスーパーマン
スーパーマンは、スーパーなのに弱点がすごくて悩ましくて、メチャ応援したくなる ずっとエールを送りたくなる
今回もピンチが絶望的で辛かったけれど、そこからの仲間を得ての大逆転が痛快、気分高揚、手に汗握りました
全編に散りばめられたユーモアにツボって、ほんとに楽しく面白かった
なんといっても、クリプト!可愛い!おバカ度が最高!
おバカだけど全部救ってる!見ながら、次に犬を飼うことがあったらクリプトと名付けたいと思ってましたよ
スーパーマンの強さと弱さに心が揺さぶられました
それにしても、レックス。いろんなヒールがいるけれどこんなに憎らしく思うことはないくらい酷い 生い立ちはあるんでしょうが救いようがないです 彼の最後の涙さえYes!と拳握ってしまいました
スーパーマンの、最後の最高に可愛い笑顔を見るためだけでももう一回観たいな
想像通りのポップなスーパーマン。
こうなることはわかっていたが実際見ると中身が無さすぎてとにかく軽い。過去に何回もやってる物語だから説明は飛ばしてさっさとvsレックス・ルーサーをやるのは構わない。ただ肝心の物語が軽くて何にも感情に訴えかけるものがなかった。キャラクターもコミカルになってカッコいいという感じで見れなくなった。
この感じは大嫌いなマーベルだなと思いながら次回作は観るのは他の全ての見たい映画を見てからで良いやと思った。ザック・スナイダー監督は新たな視点でスーパーマンを描いてモダンナイズしてくれたけどジェームズ・ガン監督はギャグ入れて軽くしただけ。そうせざるを得なかったの仕方ないのかもしれないが。彼の観客が求めているものを描ける嗅覚の良さは評価したいが私が見たいのはちゃんとしたストーリーとカッコいいデザインのキャラクターでどちらにも応えてくれないガン監督は「ブライトバーン」でくだらんホラーやってる方が好きだったなぁと思ってしまう。あとアクションシーンの撮り方がなんか微妙。ここもザック・スナイダー監督の方が優れている。
とは言え、スーパーマン役は良かったし(イライジャ・ウッドとブレンダン・フレイザーを掛け合わせたような顔してる)レックス・ルーサー(こちらはジェシー・アイゼンバーグを更にイケメンにした感じ)もキャラクター的には面白かった。ムスリムらしき市民の男性が「私は君を信じている!」と最後まで叫んだシーンだけはかなりグッときた。ムスリム差別が世界的に広がってきているけどムスリムの友人と観に行ったからこのシーンはなんか二人ともグッときてしまった。ただね、映画全体を通して極端に社会風刺を盛り込んでる気がして監督が人権派アピールみたいな「こういうのを求めてるんでしょ?」と言いたげなどこかブラックジョーク的なものを感じてしまう。正直あまり性格の良さは感じない監督。純粋さが足りないよ。何でも良いから自分らしくやれば良い。
全体的には私の好みではもうなくなってしまったしマーベルみたいにチャラくなっていくんだろうとがっかりしながらも大衆向けにスーパーマンという神話が続いていくと言う喜びの気持ちを込めて星3つ。あとはもう好きにしてくださいって感じ。私はザックスナイダー三部作で満足です。
スゴ犬の大活躍が終始。純なスーパ-マンが観たかった。
梅干し食べてスッパマン・・・ 昔はそんな事言ってた様な。
彼は何歳か知ってる?
異星人だし 何百歳? いえ 60歳なのだ。
なんで?・・・ 赤いパンツはいてるしw (還暦ってか (;^ω^)
==チャン・チャン== ( ̄д ̄)
今日は
DCユニバース(DCU)第1作目:『スーパーマン』シリーズリブート作品を観に行きましたよ。
過去、
1978年スーパ-マン ~ シリ-ズ4作は観ていた。
過去作、クリストファー・リーヴさんが演じ活躍してた頃が一番良く見ていたな。
2013年マン・オブ・スティール~ ヘンリー・カヴィルさんが演じる。
ココから ジャスティスシリ-ズが何作かあった。
2025年:スーパ-マン
そして 今作から装いも新たに リブ-ト作品の登場。
監督・脚本:ジェームズ・ガン氏
--------MC
・クラーク・ケント ( カル=エル・ スーパーマン)役:デヴィッド・コレンスウェットさん
・ロイス・レイン役:レイチェル・ブロズナハンさん
・レックス・ルーサー役:ニコラス・ホルトさん
-----------
先を見越してか皆さん若いね。
ス-パ-マン役はリーヴさんのイメ-ジが凄く有って、他の作品を演じられないとか、事故遭遇などと噂されて、どうしてもあの大役をやる人が居なかった過去経緯があった。
なんせ青シャツにもっこり赤パンツ。見る角度で変わるが中々勇気いるヒーロ-像だと思うわね。
今作のコレンスウェットさんも凛々しい顔立ちだけど顔は大きいね。
体つきも素晴らしい。強くたくましい、アメリカ人好みだろう。
永く演じて欲しいと思う。
今作、今時の時代らしくSNS拡散でスーパ-マンは異星人で地球侵略しに来たと噂されてしまう。地球を征服ってっさ・・・なんやそれ。一人でか。
窮地に陥る彼。
彼女ロイスもそんなに深い恋人じゃ無さそう。
しかし彼には仲間がいて ジャスティス・ギャング 3人衆。
色々と活躍するのだが、なんか 仲良く無さそう。
この中で ミスター・テリフィック(役:エディ・ガデギさん)彼だけが
めっちゃイイ人に見えて来る。 とりあえず話は聞く姿勢と居場所は探す協力してくれる辺りが 頼りになる奴。
さすが 宇宙船車庫のシャッタ-のボケが際立つね!!
今作何と言っても 犬ね。大活躍の犬 クリプト。
飼い主はいとこの 次作のあいつだ!(最後にちょこっと出演)
普通の犬やないかい~ (@_@;)
もうちょっとCG入れてやれ。 えっまさか全編CGなのか?(んな訳ねぇ)
怪獣も出てきて ????
最早 ス-パ-マンか ウルトラマンか・・・
ジャスティス達もいて。 ルーサーの面といい なんとも言えない感情に。
過去作の良さを知ってるだけに
何だかな~の思い。 私は素直に思ったわ。
彼女の為に地球の回転を逆回りして復活させたあの頃の良き展開が懐かしいぜ。
ほぼ ス-パ-マンの彼より
サブキャラ活躍の ワンちゃんか、
ジャスティス・ギャングを観るノリで終わってしまうだろう。
このノリが今風なんで、好きな方は受け入れられるし、
嫌いな方は敬遠と思うわ。評価分かれそう。
気になる方は
是非 劇場へ!
伝統と革新のスーパーマン
故郷の惑星の滅亡から赤ん坊の時に地球へ脱出させられたクリプトン星人のスーパーマンはカンザス州の農家に拾われて育てられ、現在はデイリー・プラネット新聞でクラーク・ケントとして新聞記者をしながら正体を隠してスーパーマンとして人々を助ける活動をしていた――
というあらすじを冒頭に字幕だけで語ります。
前段をあえて省略する事で宿敵とのバトルをじっくりと描いています。
宿敵の天才科学者レックス・ルーサーはスーパーマンの排除をたくらみ
スーパーマンを肉体的にも精神的にも徹底的に追い詰めていきます。
用いる手段も現代的でドローンやSNSなどあらゆるテクノロジーを駆使してスーパーマンを窮地に追い込みます。
一方のスーパーマンは地球外から来た異星人でありながら、地球人の為に自らが傷つくこともかまわず街の人々を献身的に助けます。
たとえ、町を意図せずに壊したことで人々から罵声を浴びせられても……
スーパーマンの伝統ともいえる献身的なヒーロー精神は受け継ぎつつ、現代的な要素を採り入れており懐かしのスーパーヒーローでありながら古さを感じさせない映画で楽しめました♪
かつてスーパーマン(演クリストファー・リーヴ)の声をあてていたささきいさおさんが再び吹き替えに参加されているのも往年のファンにはうれしい限り。
イライラして楽しめなかった
少しだけ泣いた
犬が虐待されてたとこ
それ以外は苛ついて何度途中で帰ろうと思った事か
イラつきが面白いを駆逐してしまった
敵の設定がめちゃくちゃで苛つく
政府の無能さに苛つく
一般市民がアホ過ぎて苛つく
くだらない政府と市民は現実社会の問題を増幅させているんだろうけどSFが現実感を捨てた時点で観る価値だださかり
オチもくだらない
スーパーワン🐶がいてくれたから何とか最後まで観た
以下くだらない点
1. 怪獣が暴れてるのに近距離で撮影し続けるアホ市民だらけ→スーパーマンが助けてくれるっしょって思ってるよね
2.異次元を作り出せる程の敵の狙いが地上の石油の出る小国→野望のスケール小さすぎ
世界征服できるだろ
3.地割れする前に全市民は逃げ出してますからスーパーマンは戦いに専念できる感→アホ市民はスマホで地割れを撮影してるはず
4.敵はヒーローのコピークローン→他の映画で使ったネタだしスーパーマンのクローンつくれるならスーパーマンのクローン軍団作れ
5.異次元牢屋の民、食事とトイレ問題でリアリティなし
6.異次元作り出せる桁違いの敵が悪事暴露されたくらいで説教されて泣いて逮捕されるとか嘘くさいねん
仕切り直しには文句無い
ガンの作家性を見事に反映させたリブート作品でした。
今作のスーパーマンが弱く感じるのは人間的だから。決断が鈍かったり、ロイスと喧嘩したり、出自を悩んだり、マスコミに叩かれてどうしていいかわからなくなったり。イケメン、知的な養父母ではなく普通の愛情を持った両親に育てられたから人間として挫折を乗り越えられる新しいスーパーマン!素晴らしい。
見た目がおどろおどろしいメタモルフォが正義感溢れるヒーローというのもガンらしい起用でした。レックスも「お前宇宙人!」って言うくせ猿!にSNS戦略やらせて困らせるって実に人間臭い嫌がらせは笑いました。
そんで、やっぱ今回はクリプトが最高でした。今後もこれくらいのボリュームで登場して欲しい!!!
これからのDCUが楽しみです。
みんなダサくてみんな良い
絶妙なバランスで現代版にアップグレードさせたスーパーマン
賛否両論があると聞いた中で、どんなもんかという気持ちで鑑賞。観ているうちに1978年のリチャード・ドナー版スーパーマンを思い出した。どこかコミカルでちょっとバカバカしいけど子供も楽しめる映画こそスーパーマンなんだよなって再認識。そして、それでこそあの赤パンで飛び回るヒーローに合う世界なんだよ。リチャード・ドナー版スーパーマンを現代版にしたらこんな感じなんだろうなと思った。そう考えるとガーディアン・オブ・ギャラクシーのジェームズ・ガンの監督は適任だったと思う。
これ以上やったら見てられない、これなら面白いという絶妙なバランスで作られていた。
個人的にはジャスティス・リーグやアベンジャーズのような沢山のヒーローが一度に出てくる作品は好きではないが、やっぱり多様性という時代の流れなんだろうかな。子供がスーパーマンの助けを祈り旗を掲げているシーンで「間に合うのかぁ〜」とドキドキさせて、スーパーマンが登場したら、観ている誰もがテンション爆上がりだったのに…「えっ!あぁ…まぁ…いいかな…」となったのは自分が古い人間だからだろうか…。
なにはともあれ、大作であり映画館で見るべき映画であるのは間違い無い。
スーパーマンはジェームズガンにはあまりにクリーンすぎた
ジェームズ・ガン監督がとても好きであり、DCリブート一発目ということもあってハードルが上がりきっていた
自身初のスーパーヒーロー作品と言っているだけあり、今までのDCと変わり、スーパーマンが明るく輝かしい象徴として描かれているのは素晴らしかった
そして、異星人なのに人間より純粋で良い人であろうとする姿はとても良かった
ただ、犬好きなだけあってクリプトの活躍というかじゃれあったり、悪ふざけカットの長さが少々冷めてしまった
また、ジェームズ・ガンの出世作と言えるガーディアンズやスーサイド・スクワッドといったポップさや過激さが無いのも物足りない要素かもしれない。
あれほど痛快な作品を見たあとだと、薄味すぎる気もする
ジャスティスギャングの活躍のほうが目立ったので、そっちをメインの作品を作ったほうがガン節炸裂して面白いもの見れそうではある
過去のつぶやきを掘り起こされマーベルをクビになった当事者が、ライバル会社のCEOになり撮った一発目の作品に、ひたすら悪口を投稿するサルを登場させたところがさすがジェームズガンだと思った
やっぱこういうひねくれたものをぜひとも撮ってほしい
DCU一発目はスーパーマンでなければいけないのはわかるが、あまりにクリーンすぎて得意な部分が出し切れていないのが、最高に上がらなかった理由だと思う
DCユニバースリブートの第1歩は成功と言えるが、今後ジェームズ・ガン以外の監督でも上手くいくかが見物
彼がスーパー"マン"である理由
とにかく素晴らしいの一言。
登場人物は多いものの、特に他の作品や背景を知っている必要はなく超人や怪物がいる世界観とだけ分かっていれば楽しめる作りが秀逸。アクションシーンの演出やカメラワークは感嘆もの。おなじみスーパーマンのテーマをアレンジした劇伴が泣ける。総合して万人にオススメできる。
今作はスーパーマンだけでなく敵のルーサーをはじめ皆が人間臭く、だからこそそこが良い。
むしろ今までのスーパーマンを文字通り神格化=神の如き存在にしてしまっている人にだけは勧められないかもしれないと思った。
やはりこの映画に極端な低評価を付けている人は「スーパーマンにこんなの望んでない、"スーパーマンとして"駄作」って人がかなり多いので、興味ある方はそういう感想は気にせずとりあえず観てアメコミ映画の世界に入ってほしいなと思います。
クリプトかわゆす
そろそろ宇宙人もクローン化されちゃうよなぁ。
前ほどエイリアンって強くないよね〜と納得。
クリプトン星人もDNAなのがちょっとツボ。
ガーディアンズオブギャラクシー3で、ジェームスガンがどれほど仲間や家族を大事にしていたかが痛いほど伝わって来て、エンドロールでボロボロ泣いちゃったあの時を思い出した。
スーパーマンも家族や周りの人を特別に愛して、地球のこともついでに守ってくれ。ジェームスガンがこのカンパニーをもっと愛してくれますように。続編も作れるように祈ってるよ。
デヴィッド・コレンスウェットの名前を覚えたい
とりあえずデヴィッド・コレンスウェット、デヴィッド・コレンスウェット、…と彼の名前を覚えておきたい。
ハンサムなのに、人間臭くて愛され兄ちゃんの素質がある!
レックス・ルーサーのニコラス・ホルトも良かった。なんなら今まで一番よかった。悪玉の彼のまわりにスタッフが多いのが新鮮。
ロイスのレイチェル・ブロズナハン、元々『マーベラス・ミセスメイゼル』からファンだったけど、彼女のテンションあがると早口になるところがスクリーンで観れて嬉しかった。
他のヒーローたちのなかでは、グリーン・ランタンがズルいくらい存在感を放つ、だってあの髪型なんだもの、あと中指(笑)
予告で楽しみにしていたクリプト(犬)がかなり大活躍でgood!
テリフィック無双シーンでのジェームズ・ガンお得意のお気に入り楽曲で長回しも堪能。
今後のジェームズ・ガンが率いているDCユニバースが楽しみで仕方ない!
ジェームズ・ガン監督によって描かれる、新生DCユニバース!!
《IMAXレーザー》にて鑑賞。
【イントロダクション】
地球での活動から3年が経過したスーパーマン/クラーク・ケントと、宿敵レックス・ルーサーとの戦いを描く。
ザック・スナイダー監督による『マン・オブ・スティール』(2013)から始まった一連のシリーズ、“DCエクステンデッド・ユニバース(以下:DCEU)”を打ち切り、マーベルの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを手掛けたジェームズ・ガン監督によって再始動した“DCユニバース映画(以下:DCU)”の第1作。
【ストーリー】
・3世紀前、地球に超人(メタヒューマン)たちがやって来た。彼らの登場により、人類は“ゴッズ・アンド・モンスターズ”の歴史を始める。
・30年前、クリプトン星からカル=エルが地球にやって来る。彼は、ジョナサンとマーサの息子として育てられる。
・3年前、カル=エルはクラーク・ケントとして新聞社デイリー・プラネット社に入社。正体を隠してスーパーマンとしての活動を開始した。
・3週間前、ボラビア共和国による隣国ジャルハンブルへの侵攻を阻止。合衆国政府の許可なく政治的介入をした事が問題になる。
・3分前、ボラビアの“ハンマー”と名乗る超人との戦いに敗れ、スーパーマンは初めて敗北する。
南極。ハンマーとの戦いにより負傷したスーパーマン(デヴィッド・コレンスウェット)は、飼い犬のクリプトの助けを借りて南極の氷の下に隠した結晶型の要塞にて治療を受ける。要塞内には複数体のスーパーマン・ロボットがおり、治療の際にスーパーマンは亡き両親からのビデオメッセージを閲覧するのが決まりだった。しかし、肝心のデータは後半部分が破損しており、彼が両親のメッセージの真意を知る事はなかった。
不完全ながら治療を終えたスーパーマンはメトロポリスへと戻り、ハンマーとの再戦に挑む。一方、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサー(ニコラス・ホルト)は、自身の会社《レックス・コープ》の作戦司令室にて、ハンマーに指示を出してスーパーマンを圧倒する。ハンマーは、ルーサーの長年の研究によって生み出されたウルトラマンなる超人が変装した存在だったのだ。スーパーマンは再び敗北を喫した。
ルーサーはアメリカ合衆国国防総省(ペンタゴン)にて、役員らにスーパーマンの脅威を力説し、自身が組織した部隊“ラプターズ”によるスーパーマンの排斥を提案する。
翌朝、クラーク・ケントは自らが手掛けたスーパーマンの記事で新聞のトップを飾る。彼は密かに同僚のロイス(レイチェル・ブロスナハン)と交際しており、彼女はクラークの正体を知っている数少ない人物だった。彼女の自宅にて成り行きでインタビュー取材を受ける事になったクラークだったが、個人的判断に基づく政治介入やネットでの批判を指摘され感情的になってしまう。
一方、ルーサーは陽動の為にメトロポリスにKAIJUを放ち、スーパーマンが相手をしている間に部下のエンジニア(マリア・ガブリエラ・デ・ファリア)とウルトラマンを引き連れ、南極の要塞に侵入した。身体を自由自在に変化させられるエンジニアにより、コンピュータ内にある両親からのビデオメッセージが復元される。
スーパーマンは、超人部隊“ジャスティス・ギャング”のメンバー、グリーン・ランタン/ガイ・ガードナー(ネイサン・フィリオン)、Mr.テリフィック(エディ・ガデギ)、ホークガール(イザベラ・メルセード)らと共にKAIJUを駆逐する。市民から賞賛を受ける。
しかし、突如ニュースにて両親からのビデオメッセージが流され、彼の立場は一変する。破損していたデータの後半部分は、カル=エルに「地球人からの信頼を得て彼らを支配し、多くの妻を娶ってクリプトン人の遺伝子を新たな故郷である地球に根ざせ」という内容だったのだ。フェイクニュースを疑うスーパーマンだったが、それは紛れもない両親からのメッセージだった。世界は掌を返してスーパーマンを敵と見做して糾弾する。
両親が自分を地球に送った本当の理由を知り、愕然とするクラーク。彼は自首を決意してロイスに別れを告げ、政府から委託を受けたルーサーによって異次元空間“ポケット・ユニバース”へ連行されてしまう。
【感想】
面白いのは間違いないのだが、それと同時に鑑賞中幾度も不思議な感覚を覚える作品だった。
例えるならば、
《1なのに2、いや3を観ている感覚。だけど1!》という感じだ。
ジェームズ・ガン監督が、インタビューにて「アメコミヒーロー映画でもう観たくないシーン」として、①スパイダーマンがクモに噛まれるシーン、②バットマンの両親が殺害されるシーン、そして③スーパーマンこと赤ん坊のカル=エルがロケットでクリプトン星を脱出するシーンを挙げていた。そして、その言葉の通りに本作では一応のシリーズの第1作であるにも拘らず、大胆にもスーパーマンは地球にて既にヒーロー活動を開始してから3年が経過している。ざっくりとした経緯は冒頭のテロップで済ませて、いきなりスーパーマンの敗北から物語はスタートする。
こうした大胆な省略は、『スーパーマン』という広く認知されたキャラクターだからこそ出来たアプローチであり、改めてこのスーパーヒーローの偉大さを痛感する。
それにしても、本当に「こんなの続編でやるような話(出すキャラ)だろ!」という要素のオンパレードだ。
・物語開始早々、宿敵レックス・ルーサーの操るハンマーに“敗北”するというのは「3」。
・ロイスとは既に恋人になって3ヶ月が経過しており、自身の正体も知っている。また、彼女の家に出入り出来るというのは「2」。
・グリーン・ランタン、Mr.テリフィック、ホークガールからなるヒーローチーム“ジャスティス・ギャング”という他の超人部隊が登場するのは「2」。
・ハンマーことウルトラマンの正体が、実はクラーク・ケントのクローンであるというのは「3」。
普通ならば続編でやるような要素をふんだんに盛り込み、129分という映画としては理想的な尺の範囲内でキャラクター達のあらゆる魅力を描き切るその手腕は、流石マーベルで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを大成功に導いてきたジェームズ・ガン監督といった所。お見事です!
ヒーロー映画、何よりも正義の象徴とも言うべきスーパーマンらしく、人面救助シーンが随所に盛り込まれているのも素晴らしい。予告編で解禁されていた少女を救出するシーンの他にも、KAIJUとの戦闘の中でリスのような小動物まで救出する姿は新鮮。
また、ルーサーによる“次元の裂け目”事件の中では、メトロポリスの橋から車に乗った女性を助けるシーンに、原作が、そしてDCEUが目指していた“神としてのスーパーマン”というビジョンもちゃんと踏襲されている。崩壊した橋の土煙の向こうから差し込む太陽の光に照らされ宙に佇む姿は、まさに神が天から衆生を救わんと降臨したかのような神々しさ。
個人的に、本作で最も評価したいのが、「クラークが戦いを任せられる存在が居る」という事だ。私は、スーパーマン作品にはDCEUから触れた身なので余計にそう感じるのかもしれないが、スーパーマンは最初とても孤独に描かれていた。人々の危機を救えるのは自分しかいないからと、孤独を抱えながら絶えず救いを求める人々の元に駆け付けなければならなかった。
しかし、本作では既にグリーン・ランタンをはじめとした他の超人達が、共に地球の平和を守っている。だからこそ、スーパーマンやロイスは彼らを頼る事が出来る。
街を襲う異次元生物を「ただの異次元生物だから」とロイスの部屋から眺めるギャグから、侵攻されるジャルハンブルの人々の元にジャスティス・ギャングが駆け付けるシーンまで、とにかくスーパーマンが孤独でない事が示されるのが良い。
グリーン・ランタンことガイ・ガードナーがジャルハンブルの少年に向けて言った「悪いな坊や。スーパーマンの代打だ」という台詞は、本作一の名台詞だろう。
ルーサーの悪事がバレるキッカケが、恐らく散々見下していたであろう恋人のイブによる日々の自撮り写真というのは笑えた。あれだけのテクノロジーを有していながら、ネットリテラシーは低かった模様。
犬のクリプトのキュートな魅力は、これまでも自身の作品で度々動物や人外生物を描いてきたジェームズ・ガン監督ならお手のものか。スーパーマンの言う事を聞かずに暴れ回り、次元の裂け目事件ではペットショップのドッグフードを漁る始末。本来の飼い主であるスーパーガールにすら容赦なく突進する姿の自由奔放さが愛らしい。人間に服従するペットではなく、あくまでパートナーとして対等の立場で描く姿勢に時代性と監督の手腕が見て取れる。
【これ以上ない程のハマり役のキャスト陣が見せるアンサンブル】
スーパーマン/クラーク・ケント役のデヴィッド・コレンスウェットのハマりっぷりは、誰もが認める所だろう。明るいトーンで仕切り直されたDCUのスーパーマンとしてベストな人選だ。
青スーツの上に赤パンツという風貌が間抜けに見えないというのは、それだけでも凄い事である。何せ、DCEUでは作品のトーンや時代性から赤パンツは排除せざるを得なかったのだから。
ヒーロー活動開始から3年が経過しつつも、まだ青臭く向こう見ず、簡単に人を信用し、ネットの悪評に腹を立てるという未熟さも、彼の若々しいビジュアルにマッチしている。
宿敵レックス・ルーサー役のニコラス・ホルトは、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』(2015)以来のスキンヘッド姿のインパクトもさる事ながら、スーパーマンに対する徹底的な妬みの姿勢も印象的。本作のルーサーは、そもそもがコンプレックスの塊であり、だからこそ、自身を批判した政治家や評論家、元カノまでポケット・ユニバースに幽閉する。大企業の社長として大成功していながら、決して満足する事のない人間の欲望の象徴でもある。
グリーン・ランタン/ガイ・ガードナー役のネイサン・フィリオンは、普段の素顔とはまるで別人な、特徴的なヘアスタイルとニヒルな笑みが印象的。メンバーからの不評も他所に、“ジャスティス・ギャング”という名称を名乗ってはリーダー的に振る舞い、ヒーローとしては些か粗暴な性格。しかし、スーパーマンに世間からの疑いが掛かった際に、逃げ込んだビル内で大衆から見えないようパワーリングでガラスに靄を掛けたり、ジャルハンブルに加勢に訪れる等、本質は間違いなく正義のヒーロー。パワーリングで、中指を立てた巨大な腕を出現させ、ボラビア軍を蹴散らす様子に、彼の性格がよく現れているのも楽しい。
彼単体、もしくはジャスティスギャングのメンバーで一本映画化してほしい程魅力的だった。
隠れた仕事人Mr.テリフィック役のエディ・ガデギも外せない。「情に流されない」や「ランタンを困らせたいから」と言いつつ、しっかりとロイスに協力してスーパーマン救出に力を貸す人情派。スーパーマンから度々地雷を踏まれて拗ねる姿も面白い。武器であり解析機でもあるT-スフィアも、思わず欲しくなる。
他にも、カメオ出演したジョン・シナによるピースメーカーや、ミリー・オールコックによるスーパーガールと、思わずクスッと来るような印象的なキャラクターの登場も楽しかった。
【総評】
装いも新たに、再スタートを切ったDCユニバースは、明るくユーモアに溢れた「これぞヒーロー映画!」という痛快な一作に仕上がった。ようやく、DCもマーベルに並ぶ実写映画化のヒットシリーズを抱えられそうで、今後控えている作品にも期待が持てる。
ところで、ハンマーに敗れた翌日の新聞の一面をスーパーマンに関する記事で飾り、ご機嫌な様子で出社するクラークだったが、初敗北を喫したのにあんな明るい態度で良かったのだろうか?(笑)
あぁー もっとクリプトが賢かったら
何度かそう思った愛らしい犬。犬なのか?
そして、まだ "人" として成長段階のスーパーマン。この "成長" とロイスの落ち着いた対応が良かった。声を出して笑いそうになるシーンが3回あった。ジェームズ・ガンらしい。
DCをよく知らない自分は何故クリプトがスーパードッグなのか?予告編で見たキャラクター達は悪か正義か?知らずに鑑賞。特に翼がある棍棒を持ったキャラは目を引いた。
鑑賞中にそれらがグリーン・ランタン、ミスター・テリフィック、ホークガールだと知る。敵キャラではなかった。ホークガールが何故空を飛べるかも解らないままだが、最近見た『ラスト・オブ・アス2』のイザベラ・メルセドだと気付いてニンマリ。
予告編2パターンだけは見たが、あえて下調べはしないようにした。
1978年『スーパーマン』は観てるのでロイス・レインとレックス・ルーサーは知ってる程度。
既に就職済みのクラーク・ケント。なんとアメコミキャラ最強の彼がズタボロで始まる!
登場人物が多いが無駄なキャラはいない。キャットとかデイリープラネット社の方々も。
2作目も有りそうでカル・エルの従姉妹がスーパーガールとして一緒に活躍するのか?(スーパーガールは2026年にやるらしい)
役者としてレイチェル・ブロズナハンとニコラス・ホルトはとても良かった。
疑問点が2つ
①「クリプトナイトが弱点だ、しかし地球には無い」と言ってたがなんで "それ" を知ってるか疑問。
②なんでルーサーはクラーク・ケントがスーパーマンだと気づかない(笑)?
ヒーローはレイシズムに抗う
ジェームズ・ガン「スーパーマン」まず、GotGと同じく弱点だらけのヒーローの苦闘を笑いを交えて描いていて、さすがの完成度。そして、トランプ、ネタニヤフ、ロシア、イスラエルへのカウンターになっているのが痛快。イーロン・マスクがモチーフのビィランに異星人と罵られたスーパーマンの怒りのセリフに感涙。
途中、スーパーマンを助けようとする、屋台の兄ちゃんが出てきて、このキャラクターはピタパンを売るムスリムなんだと思うけど、ジェームズ・ガンが言う「善良で優しい心を持った人物についての物語」を象徴するキャラでした。ジェームズ・ガン的には彼が最もヒーローなのかも。
映画の後に入ったお店のテレビでスーパーマン の監督のジェームズ・ガンの今作が移民の物語だという発言が波紋を呼んでいるというニュース。興行を考えれば避けた方が良い発言をあえて行ったジェームズ・ガンをリスペクト。
ジョン・ウィリアムズをリスペクトした音楽最高
1978年のスーパーマンは、劇場で観た。
地球の自転を逆転させた映像は、記憶に鮮明。
(んなわけないだろ、と思った記憶も鮮明)
その後何本か、劇場だか家だかで観たとは思うんだけれど、定かでない。
つまり、スーパーマンへのこだわりは、特にない。
ただ、ジョン・ウィリアムズ作曲のテーマ曲(マーチ)は大好きで、
最悪でもそれが聴ければいいか、と思って出かけた。
* * *
冒頭から、テーマ曲のさわりの引用/変奏(モリコーネ風味も加味)で歓喜。
その後も、特に後半、続々と変奏曲で興奮。
あとからサントラで調べたら、8曲でそのモチーフが使われてた。
前半より後半の方が面白いと思ったのは、
ストーリー展開だけでなく、これらの曲のなせるわざかも。
ただ、最後(エンドロール)はフルのマーチで締めてほしかったなぁ。
ちと残念(その分、☆-0.5w)
なので自分で、マーチをエンリピして補っております。
* * *
内容は、
まあ皆さんいろいろ書かれているので、
ワタクシごときがわざわざ言うほどのことでもあるまいと思うんだけれど、
重複してでも言いたいのは、
クリプト最高!
――あ、クリプトは、ワンコの名前。
それと(クリプトを中心に)
めっちゃ笑えた!
それから、「ジャスティス・ギャング」(かっこ仮、なのかな)の面々。
それぞれいい味出してた~。
そして、マイケル・ホルトの悪役ぶりの美しさ。
やっぱ、ヴィランが魅力的じゃないと、ね。
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