スーパーマンのレビュー・感想・評価
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スーパーマンらしくない、というのは誤りである。
元々コミックの始まりの1930年代のスーパーマンは悪党を見かけると直ぐに殴りかかるような短気の性格だ。市民の怒りの代弁者、という立ち位置なのかもしれない。現代と比べるとかなり荒くれたキャラクターだったものが、時代の変化と共に完璧なヒーロー像の象徴として進化していって最後はマン・オブ・スティールにたどり着いた。
しかし、今の時代はその完璧の意味が問われている。
観ている最中、私は少しイライラとしていた。あまり知らない敵に一方的にスーパーマンが押され続けて、似たようなシーンが何度も繰り返されるからだ。スーパーヒーロー映画として爽快感のある見せ場がほとんど無いようにも感じていた。けれど視聴後に思い返すと、それがまさに他人と付き合うという事なのだと思った。他人と同じサイクルで行動をしていると、ついイラっとしてしまう時がある、そういう他人と付き合う時にごく当たり前に生じるものがこの映画には込められていた。
それに、忘れている人も多いだろうが映画の終わりにちょっとしたシーンが追加されるポストクレジットは本来こういう意味あいであった。次の作品に意味が引き続けられるようになったのはアイアンマンぐらいからだろうか。
アメリカでの評判も良い、コミックスの良い所をチョイスしているという評価。全てを融合して原点に立ち返る、それがこの映画のコンセプトだと考える。家族ものとして、あの違和感が最後に回収されたのも良かったと個人的には思っている。
ヒーロー映画としては史上No.1
これまでジェームズ・ガン監督はスーパーマンになれなかったヒーロー達を描いてきた。そんな監督が「スーパーマンとは何か」を再定義したのが本作である。
マントをつけて空を飛び、男らしく、最強。
この古典的なヒーロー像が現代に体現するのは「素朴さ」ではないか。
悪がいれば倒す。
困っている人は助ける。
子供を愛する。
ただそれだけの「ザ・善良」がスーパーマンであり、政治だの時代だのは関係ないのだ。
本作のスーパーマンは未熟で単純でヘマばかり。
しかし、諦めず、屈しず、下を向かない。
その素朴さこそ希望だと教えてくれる。
終盤のスピーチは感動的だし、ラストは子を持つ親なら涙なしでは見られないだろう。
最高に楽しく、爽やかな作品だ。
【付け足し】
脇役も皆キャラ立ちしていて良かった。
ニコラス・ホルトの憎たらしさ。
ホークガールの怪鳥音!
スーパーマンに夢中
うわーーーー最高っ✨
そこまで期待していなかったからという要素も大きいかもしれないけど、今年の年ベストップ10に優に喰い込んでキターーーッ‼️減点ポイントがない完璧なエンタメ作品!こんな気持ちはトップガン・マーヴェリック以来だゎ〜いや〜〜〜満足満足。
スーパーマンはシリーズ未鑑賞。過去作ひとつも観てない完全初見。それでもあまりにも世界的に有名すぎるヒーローだからその風貌出で立ちや日常の顔はクラーク・ケントという編集者だってことくらいは知ってる。でもそれだけ。そんな初心者にも置いてけぼり感を感じさせることなく情報をちゃんと補いながら物語を進めてくれる展開に感謝🙏(←昔これがなかったことで自分はMARVELアレルギーになりました💦)
ストーリーとしてはThe・王道ヒーローもの💜それも複雑な正義ではなく『(人)命ファースト』。他のヒーロー達が悪の討伐の過程で必要な犠牲は仕方ないと考える中、スーパーマンはどんな小さな命も見過ごさない。セントラル・パークに生息するリスの命もしっかり守る!有言実行!!カッコ良すぎるだろー✨
ヒロインはずっと誰だっけ誰だっけ?と思いながらも思い出せなかったけどやっと繋がった!アマプラオリジナルの『Marvelous Mrs.Maisel』のミッジ!ロイズ役もピッタリ!!興奮が止まらない!!!
ヴィランのルーサーもニコラス・ホルトが人間離れした頭脳を持ちながらも人間味溢れる悪い奴を好演🌀周りを固めるキャラ達もみんなどこか憎めない!その最たるがスーパードッグのクリプト🐕️イタズラっ子だけど可愛すぎる。“預かってるだけ”って本当だったんだ👀続編期待しちゃうーーー!
グラシネ池袋のIMAX GTで初回鑑賞したけど、別フォーマットでも観たいから2度目はDolbyCinemaで観ることを早速決めちゃいました〜やっぱDCヒーローは比較的自分と相性がいいのかしら。
キスしながらくるくる上昇するのやりたい💋
スーパーマン面白すぎた
最初のあらすじで初めてスーパーマンは敗北したって字幕が出てスーパーマンがぼろぼろの姿になるなんてクリプトの登場シーンで楽しくなってしまいました。レックス・ルーサーはスーパーマンの動きを2700通りの計算してて驚きました。本当に悪そのものって感じのいいキャラでした。クリプトとスーパーマンのシーンは何度も笑わせてくれるシーンは本当に何度もありました。レックス・ルーサーの悪事をニュースとしてバラされたとこは『ざまぁ』って思いました。クリプトがレックス・ルーサーに,かぶりついて振り回してるとこ笑っちゃいました。とても面白い映画でした。エンドロール前にスーパーマンが仰向けに寝ている胸の上にクリプトがのってるとこありまして可愛い過ぎて死にそうでした。新しいスーパーマン役の,デヴィッド・コレンスウエットさん最高でした。子犬を助けたり、リスを助けたり子供も助けたりでぼろぼろになっても人々を助ける感じで人間味が感じられ良かった。個人的にはヘンリー・カヴィルさんのスーパーマンの無敵な感じがあって良いです。
DCやスーパーマンに馴染みのない層は見てはいけない
初日に見に行っていたのだが、DCコミックやその映像化作品にはとんと関心のない層にとっては苦痛でしかなかった。
前段がまるで描かれていないし、そもそも前段があるのか否かもわからない。あの「電送動画」の後半がフェイクであるのか否かもわからない。そもそもヒーローが正体を明かしている状態であるのも馴染まない。ケントの姿である時間も極めて短い。最初の怪獣が暴れているシーンもバリバリのCGだし(しかも古臭い)。スーパーマンの飛行カットもう少しうまく撮ってほしかった。
他にも軽く数ダースにおよぶ「?」が満載の作品だった。ある意味では凄い。
CGに頼らないノーランが撮った「ダークナイト」と違って、こちらはすっかり置いてきぼりにされたような作品であり、星半分というのは単純に「つまなかった」という意味ではない。そんなことを論じる以前にこちらがまったく相手にされていなかったことに気がついたから仕方がなく付けたに過ぎない。
ゆえに、ターゲット層と言える熱狂的なDC信者は満点を続出させるだろう。それは全然構わない。
こちらはもうDC作品は見に行かないことに決めた。見に行って本当に済まないと思っている。ごめんなさい。
超人も大変かも
楽しめた!
カル=エルとクラーク・ケントとの間で…
新旧作品のあらゆる要素を詰め込んで、全編通しての怒涛のアクション。
IMAXだと情報量が多すぎて…エンドロールではヘトヘトになっていた。
それはともかく…
旧作を観てきたファンにとって、最大の違和感は…スーパーマンの養父、ジョナサン・ケントの扱いではなかったか。
‘78版でグレン・フォード、近作ではケビン・コスナーとイケオジ大物スターが渋く演じて来た役。
今作では…プルイット・テイラー・ヴィンス…って誰? 何かの映画で見たような気はするけど記憶にない。(決してイケオジでもないし、はっきり言って小太りのカッコ悪いオジサン)
……ジョナサンだけでなく、ジョー=エル、レックス・ルーサー、編集長…旧作ではマーロン・ブランド、ラッセル・クロウ、ジーン・ハックマン、ケビン・スペイシー、ローレンス・フィッシュバーンなど主役級の大物が名を連ねるが…今作は?
後で調べてジョー=エルがブラッドリー・クーパーだと知って驚いたけど…基本的に大スターが不在だ…このことがこの荒唐無稽な物語にひとかけらのリアリティを与えていると思われる。
話をジョナサンに戻します。
旧作でのジョナサンは…ケントが若かりし頃に死亡、そのことがきっかけとなりケントはスーパーマンへの道を歩きだす…という役どころ。
つまり、今作の時系列では既になくなってるはず。
色々詰め込んだ今作の最大のテーマには、この改変が必要だったと思われる。
“スーパーマンとは何なのか”というテーマ。
これはもちろん、劇中の主人公の自分自身への問いであるが…同時に、脚本・監督のジェームズ・ガンの疑問だったのではないか。
カル=エルとクラーク・ケントとの間で自身のアイデンティティを見失うスーパー“マン“。
レックスは言う…彼はスーパーだが”マン=人間”ではない…。
ロイスに感情的な言葉を吐き、アメリカ国民から罵倒され、心身とも傷ついた彼を正しい道へ導くのは…やはり養父のジョナサンでなくてはならない…彼はクラークにとって、“アメリカの良心”そのものだからだ。そして、ジョナサンは…スーパーマンに空き缶を投げつけるアメリカ人と同様…一般的なごく普通の人物でないといけない…とジェームズ・ガンは考えたのではないか…。ま、勝手な想像ですが…
ラストでロボット4 がスーパーマンに見せる“両親の写真”が、とても印象に残る。
(ロボット4の声は…レジデントエイリアンのアラン・テュディックらしいが…気づく訳ない!)
とはいえ…鑑賞後に私を疲れさせたので星は少なめにしておきます。
最期に…ジョン・ウィリアムズのテーマ曲は赤パンツによく似合う!
能ある○カは自撮りする。
スーパーマン・カル=エルが、彼を研究し貶め様とするルーサー・コープ社と対峙する話。
スーパーマンが初めて敗北した3分後から物語が始まって行く……クリプト!?
そこまではまだなんとかわかったけれど、昔のスーパーマンの知識がちょろっとある程度の自分には、グリーン・ランタンも違うものだしとちょっと困惑w それに孤独の要塞の場所も北極じゃなかったっけ?
まあ時代によって設定は変わるとして、まるで知識がないと黄色い太陽もクリプトナイトも良くわからないんじゃ・・・。
とりあえず、本筋としては序盤から悪徳ハイテク兵器産業感バリバリのルーサー・コープが正体を隠し、人型兵器か改造人間とプラネットウォッチなるシステムを駆使して都市を攻撃し、スーパーマンをおびき出して侵略者に仕立て上げるストーリーで、最近のDCにしてはダラダラとグダついたりするようなところがなくて良い感じ。
グリーン・ランタンとスーパーマンの関係性はセリフだけでも良いからもうちょっと説明が欲しかったけど。
それに、これを機に新DCUを立ち上げるといいつつ、グリーン・ランタンは映画じゃなくサブスクらしいのではちょっと残念だけど。
とはいえ今作は作風自体もユーモアをかなり散りばめて明るい感じになっているし、いきなり異世界を絡めつつもまだ小難しい話しにはなっていなくてわかりやすいし、とても面白かった。
人間味溢れるスーパーマンも
今の時代にスーパーマン映画を作る意味
スーパーマンはアメリカという存在の象徴であると思っていて、現在のトランプ政権下で、アメリカが自国ファーストの道を歩むなか、他者のために戦うスーパーマンはどのように映るだろうと興味を持って観ました。
エンタメとして良く出来ていて面白く観れましたが、そのベースは、思ったより直接的なプロパガンダを感じました。
ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、分断するアメリカについて言えば、二重に、まさしくそのまま分断されていました。
読み解きが好きな人には、読み解けるネタがたくさんあるので、特におすすめです。
バレてる
今回のスーパーマン。
まるで社内不倫がバレてないと思い込んでるけど、同僚みんな知ってた様に、クラークケントの正体はバレている
スパイダーマンもびっくりのバレバレなスーパーマン。
今回は周りに助けられるブレないヒーロー。
むしろジャスティスギャングの面々が地味に活躍して彼を支える。
何ならグリーンランタンのジョジョムーブはてっきりヴィランだった僕の予想をひっくり返し、今や彼の虜である。
残念なのがレックス。
乏しいカリスマ性にバカ女(のフリしたやり手)、重要な前線基地なのに仮設テントベースと緩い警備の異世界監獄。
あーカメラが周り飛んでるなあと流し見していた所、クリプトが噛み付いてレックスGG。
あれこれ先にカメラ壊せば早かったんじゃね?
強いんだか弱いんだかよく分からんけど、とにかくいい奴なスーパーマンが手柄全部持っていってハッピーエンド。
なんだかよく分からんけどスッキリ。
ザックスナイダー版のスーパーマンはとにかく強くて、初回からラスボス登場であちこちが崩壊。結果ブルースウェインに逆恨みされるなど、アグレッシブで強すぎた反面、強すぎて話の作り方が難しかったと思う。結果、単調なストーリーで映画としての盛り上がりに欠けたと思うが、今回のスーパーマンは最初から負ける。
負けて登場する。
人々のために立ち上がる、挫けないハートが今回のスーパーマンたる証。
その彼に人々は希望を託す。
新しい始まり。
以前の様なピリッと効くブラックジョークは薄くなったものの、大人数を登場させてキャラが破綻しないのは流石だと思う。
でも、旗を持って泣きながら懇願する少年の前に、前髪ぱっつんのグリーンランタンはないわ。強いけど。
P.S. スーパーマン鑑賞前に久々に彼女ができました。23歳年下です。僕がメガネかけてるので正体バレていないと思います。
確かにクリストファーリーブの印象は強いけど
なんか酷評ばっかりでどうも・・・リーブがよければリーブの映画を観てればいいんじゃ?と思っちゃいます。
「スーパーマン」はあくまで入れ物で、そこに何を込めているかが制作者の意図な訳で、観客の期待を裏切らないことだけが仕事じゃないでしょう。
いきなり始まるとかいうけど、字幕で流しているし、スーパーマンの設定は知ってますよね、なだけの話で、うまく省略してると思います。手がのこぎりになったりは確かにだいぶ説明を切り詰めちゃってるからついて行けない人がいてもしょうがないかもですが。
米国とレックスルーサーの関係はどう見てもトランプとマスクだし、紛争はまさに今起こっていること。彼が本当に「スーパー」超人なら、全部あっというまに解決してしまえばいい話だけど、現実はそうはいかない。しかも実の両親のメッセージがあれでは炎上しますわな。炎上、これもイマドキ。
彼自身も悩むけど、背中を押してくれるのは育ての親の言葉。ここ涙腺ポイントでした。
「ブーツ磨いといたわよ」もいい。
リーブ版と言えば、屋上から乗り物が落ちそうになるのもちゃんとあるよ笑
冒頭のインタビューでもあるが、「殺されそうな人を救ったんだ!」
殺されそうなを困っているに変えれば、いま朝ドラでタカシ君が悩んでいるまさに逆転しない正義。
結局正義は心の中にある、というのは変わらないテーマでは?リーブも禁を破ってまで救ったように。
う〜ん😰
「クリプト可愛い」
このスーパーマンは負け犬から始まる
このスーパーマンは負け犬から始まる
今までのスーパーマンは、
すべてスーパーマンに至るまでを描くところから始まるが、
負け犬から成り上がることで観客の共感を得る作りとなっていた。
今までのスーパーマンで見飽きている大人には良い変更だったと思う。
前半はスーパーマンをみじめにすることに全力を注いでいる。
まず敗北するスーパーマン、
彼女とまくいかず、犬もいう事を聞かない、、
周りの人間?も私に感情はないとスーパーマンのとことん孤独にする演出をしていた。
そんな中でも怒りは見せず
絶望に陥っても、暴力をふるったり叫んだりはせず、ただ落ち込む
そんな中でも、周りの反応は関係なく自身の正義を信じ人を助ける。
怒りを露わにするときは他者のためだけと、
紳士的なスーパーマンは健在だが、
今回のスーパーマンはどこか抜けていたり
冗談めいたことを言ったりしてくれる。
今までの真面目一鉄といった感じでは
どうしても暗くなる個人的にDCの嫌なところが、
絶望に至る過程の中でも、その変化で暗さが軽減されており
人間味を感じより、共感できる主人公となっている。
期待した通り、ジェームスガンである意味があるスーパーマンとなっていた。
この映画の犬は、恐らく賛否別れるだろうと思うが、
ジェームスガン的に必須だったのだろうと思われる。
危うい笑いなどにより、スーパーマンにはできないことをやって
観客のフラストレーションを発散させてくれている。
この犬がいることによって、従来のDC映画との差も出せている。
また、様々なメッセージ性を含んだ作品であった
今回の敵に一貫することは、
他者や新しいものを拒否し排除する人間はダメだという事を
様々な手段で表していた。
ただ、一つだけ思うことは、今回の敵とメッセージの接続が弱かったかと思う
こういったタイプの悪は、どのような状況でも自信を正当化し、
時々で都合の良い正義を振りかざし、他者を攻め利益を得ようとするのだろうと思う。
クライマックスシーンは、すごくよかった
スーパーマンは完璧に過去のしがらみから解き放たれ、
新たな自分を受け入れる。
これからのスーパーマンが楽しみになる作品だった。
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