スーパーマンのレビュー・感想・評価
全718件中、181~200件目を表示
あまり感情移入できなかった
現実と空想のバランスがよくない。
主人公とヒロインに共感できず。
登場人物が多すぎる。
多い割にそんなに交錯しない。
ヴィランの演技はよかったが、最後はもう一花咲かせてほしかった。少しあっけない。
映像の魅せ方はよかった。
心に残ったシーンはあまりない。
スーパーなのはスーパーマンだけでいい
マン・オブ・スティール、バットマンvsスーパーマン、王道と違うことを求め中二病をこじらせた逆張り風スーパーマン映画2作を経て、青タイツに赤パンツのアイツがついに帰ってきた!ダークファンタジーとはおさらばだ!おかえりスーパーマン!そんな風に考えていた時期が私にもありました。
本作は確かにダークファンタジーではありません。でも期待したスーパーマンでもありませんでした。自分が求めていたのは、心を奮い立たせてくれるような、思わず握りこぶしを握ってしまうような、そんなベタベタのスーパーヒーロー像。墜落するヘリコプターや飛行機を受け止めてしまったり、地球を逆回転させて時間を戻してしまったり、そんな離れ業はスーパーマンにしか出来て欲しくないし、唯一無二なその姿に思いを馳せたかったのです。
アメリカでDCやマーベルのヒーロードラマが量産されるにつれ、それらのヒーローが同じ画面内で協力して悪に立ち向かう展開が昨今当たり前となりました。飛べるのはスーパーマンだけではないし、銃弾が効かないのも、ビームを出せるのもスーパーマンだけではありません。様々な主人公が入り乱れるドラマなら勿論それでもいいのです。でも本作は「スーパーマン」なのです。スーパーマンを主人公とした世界の中では、スーパーパワーを発揮するのはスーパーマンだけであって欲しいし、そんな鋼の男という存在に画面内の全世界の人々が憧れと畏怖の念を抱いていて欲しい。だからこそスーパーマンは凄いんだ!と画面外からその世界を興奮して眺めたい。求めていたのはその熱量でした。
今作は昨今のDCドラマの流れを受け継いで、特殊能力を持つメタヒューマンが当たり前に登場します。スーパーマンの非日常的なパワーは、画面内の世界に生きる人々にとっては「他でも見たことがある」能力の一部に過ぎません。スーパーマンの特異性と言えば地球人ではないことくらい。端的に言えば「スーパーマンだけがスーパーではない」世界線の話が展開します。だから一応ラスボス扱いのはずのカル₌エルのクローンも、他のヴィランと比べて印象深いヒールとして描けていない。違うんだなぁ。スーパーマンだけが特別な世界を描いていれば「スーパーマンと同等以上の戦闘力を持つ敵って何者!?」と興奮して見られたはずなんです。
スーパーマンを知らない、あるいはジャスティスリーグ等の派生作品からスーパーマンを知った人、なんとなくヒーロー物を見てみようと思った人、そういった方々には今作は良質なエンターテインメントとして受け入れられると思います。だからこそ世界的には評価も高いし興行的にも成功を収めているのでしょう。ジェームズ・ガン監督も多分狙ってやったことなのだと思います。メタヒューマンを登場させておけば続編への伏線も張れる。でもね、やっぱり違うんです。「スーパーマン」というタイトルで上映される映画の中では、スーパーマンはスーパーであって欲しかった。スーパーなのはスーパーマンだけであって欲しかったのです。懐古主義のおっさんの戯言かもしれませんが、青タイツに赤パンツのスーパーマンであればそうであって欲しかったのです。その意味では約20年前に公開されたスーパーマンリターンズの方が、よほどスーパーマンであったと思うのでした。
最後となりますがジョン・ウィリアムズのスーパーマンのテーマ、結局最後の最後までオリジナルに近い形のアレンジでは登場しませんでした。これも握りこぶしを握れなかった大きな要因の一つとして挙げておきたいと思います。
続編、あるのかなぁ。興行的にはありそうな気もしますが、スーパーマンを脇役のように扱って欲しくないなぁ…。
冷める
新時代に贈る、最強ヒーロー。
その名を知らない者はほぼいないと言って良い超有名アメコミヒーロー、「スーパーマン」。新たなDCユニバースの1作目となるという本作だが……期待を遥かに超えた素晴らしい出来栄えだった。
冴えない新聞記者、クラーク・ケント。彼の正体はクリプトン星からやってきたヒーロー、スーパーマン。地球の為に数年前から戦ってきた彼は、謎の超人「ハンマー」に初めての敗北を喫する。しかしそれは悪の天才科学者、レックス・ルーサーによる陰謀の始まりに過ぎなかった…。
新シリーズの1作目でありながら、ヒーローには欠かせないオリジン(=誕生秘話)のエピソードを省いているのが大きな特徴だ。これにより作劇上の制約がかなり取り払われ、ドラマに割く尺を大きく増やす事に成功している。結果出来上がったのは、自らのアイデンティティに悩むスーパーマンと、それを支える人々の王道物語だ。難しい要素も少なく、シンプルながら奥深いストーリーに仕上がっている。戦争や政治の腐敗により「正義」のあり方が問われる時代に、それでも人の善性を信じる真っ直ぐなヒーローの物語が胸に響く。
スーパーマンをイマドキに翻案するに当たり、「情報媒体」が大きく活かされているのもニクイ。
ヒーローがSNSの誹謗中傷とも戦う羽目になるというのが非常に現代らしい。そしてそんなスーパーマンを救うのは、SNSとは対極に位置するオールドメディアたる「新聞」を作る仲間たち。この対比も中々良く出来ている。また、味方キャラクターのほぼ全員に見せ場が用意されている為、「不要なキャラクター」が全くと言っていいほど居ない。本当に良く出来た脚本だ。
ヒーロー映画には欠かせないアクションシーンもド迫力。進化し続けるCG技術を惜しげもなく使い、超高速で繰り広げられる空中戦闘や、飛び交う超能力を表現している。ドラマと戦闘がどちらかに偏り過ぎない絶妙なバランスも良い。2時間ダレる事なく鑑賞出来た。
アメコミ映画らしくサプライズや小ネタも豊富。予告編では殆ど明かされていないキャラクターが数多く登場したり、標識に小さく書かれた地名にニヤリとしたりと、コアなファンも十分楽しめる。
新生DCユニバースの1作目としてはこれ以上無い出来と言える。次回作はどのキャラクターの映画になるのだろうか。今後が非常に楽しみだ。
クリプト!
スーパーマン
初めてのIMAXレーザーで鑑賞
いつものIMAXよりも部屋は小さめでしたが
よりスクリーンが大きく感じ、より明るい映像で音がめちゃくちゃ良かったです
断然IMAXかIMAXレーザーでの鑑賞を推奨します
デビッド・コレンスウェットのスーパーマンいかにという感じでしたが
今までのスーパーマンから比較すると
ちょっと愛嬌のある親しみやすいスーパーマンといったところですかね
めちゃくちゃデカい笑ゴツい笑
けど、ともするとずんぐりむっくりにも見える笑
今回の見どころはやはり犬です
初めてのスーパードッグ クリプト!
可愛い!おもちゃ大好き!めっちゃくちゃやんちゃ!けど強ーい‼️一瞬でスーパーマンにはなくてはならないものになりました笑
今回スーパーマンにお仲間がいましたが、テリフィックの活躍もすごくよかったですよね!冷静沈着で素晴らしい頭脳の持ち主ですが、こちらもめちゃくちゃ強い‼️
天才科学者で大富豪のレックス・ルーサーの造り上げた敵との戦いに、何度も危うくなるスーパーマンにヒヤヒヤさせられましたが、タフで凄まじい破壊力に圧倒されました!
新しいお仲間も増えて、次回作(きっとありますよね?)が楽しみです
従姉妹のスーパーガール???も参戦してもらいたいですね!
エンタメ特化
んー、色々と楽しかったけど、アクションとかCGとか。
ただ、なんか若年化してたなぁと思う。
元が少年漫画なので、当然の変更だとは思うのだけど、スーパーマンに威厳がなくなってた。
ラストに向けルーサーにぶつける台詞故だとは思うのだけど、marvelと大差ない感じに思う。
そこは非常に残念だ。
なんか大人も楽しめたヒーロー物ではなくなってたかなぁ。全体的に軽いというかPOPな感じ。
なんせスーパーマンが負けるとこから話は始まる。
超人なんてものが存在する世界観で、これまでの作品とは一線を画すのは明白だ。
スーパー犬もスーパーガールも出てくる。
両者とも正義のヒーローと呼ぶにはあまりに粗野な感じもする。ルーサーが固執する価値観にもこじつけ感が凄いし、それに従うウルトラマンとナノマシンの女性とかは、何故にそこまで敵対するんだろうと頭を傾げる。
ルーサーの部下もそうだ。
意思まで見えてこない。
世界を救うヒーローを抹殺するに足る理由がわからんのだ。会社の利益を追求するという理由はあっても、あんなに嬉々としてやられてもなぁと萎える。
そもそも、ウルトラマンに指令を出すのにあんなにオペレーターはいらんのではなかろうか。
と、色々と都合がいい事ばかり悪目立ちする脚本だった。
ウーパールーパーのような怪獣はいきなり街中に現れるし、それまでに破壊された街の痕跡すらない。
大気圏外からの急降下とかも、必然性には乏しいようにも思う。ウルトラマンに至ってはスーツすら着用してない。
ナノマシンはごちゃごちゃ言ってる間に離脱すらいいじゃないか?
エンタメに特化したジェームス・ガン作品ではあって楽しい部分も魅せる部分もウリもしっかりあったけど、スーパーマンとしては残念な作品になったなぁと思う。
現代人なスーパーマン
期待以上
クリストファー・リーヴからの距離で観てしまう
政治的要素いるのか?
アクション凄い
さてさてリブートされた超人は
個人的に楽しみにしていた作品。久しぶりにレビュー書きたくなった。ジェームズ・ガン監督と前作ザック・シュナイダー版との比較が一番のポイントだった。まず評価点(良かった)ストップモーションの使い所がうまくCMでも使われた少女を庇うシーンはツボ。次にガンらしい音楽の使い所。ラストシーンはGOGの名残を感じさせますね。オマージュ感あふれるメインテーマ、ジョン・ウィリアムズ御大も喜んでるでしょう。んでキャスト、ルーサー役のニコラスは過去イチの出来だと思う。ロイス役のレイチェルも個人的には1番好きな女優だった(黒髪だったし)もちろんクリプトは言わずもがな。愛犬の投入は新しい風を送り込んでくれた。さて主人公をを演じるデビット・コレンスウェット。個人的にはヘンリーガヴィルの方が好きですが人間臭いスーパーマンはデビットが良く演じたかな。次に脚本、イントロをすっ飛ばす新たな手法は気にいった。なんせ2時間位にまとめるには良いアイデアです。ウルトラマンなるクローンも面白い(まぁ日本ではザワザワしますが)侵攻された少年が掲げるSの旗、ベタだけど感動した。以外とメインキャラ以外も活躍しシナリオに絡むのも良かった。ミスターテリフィックも気に入ったけどグリーンランタン、カッコよくは無かった(泣)メタモルファもこれから活躍しそうですね。
ここからは残念な点。スーパーマン衣装がダサい(泣)わざと初代を真似たのかってくらいダサい。前作のMOSのヘンリーはめちゃくちゃカッコよかったからね。人間臭さがテーマだからかな。もう一つクリプト星の両親の修復されたメッセージ。前半とあまりにも違い過ぎん?この2点が最後までモヤモヤ感が残りました。
最後に新たにリブートされたDCU、なんかガンは全シリーズ人間臭さを基本とするテーマにしている気がする。次回作のアル中スーパーガールなんか超人だけど完全に人間だし(笑)
超人?
本気である。
不法移民クリプトニアンが「スーパーマン」になるまで
78年リチャード・ドナー版では絶対的なヒーローとして描かれたスーパーマン。今回の最新作はその対極に位置する作品と言える。
クリストファー・リープが演じたスーパーマンは冷静沈着でその行動は常にスマート。ほとんど感情的にもならないまさに星から来た王子様というイメージだったが、本作のスーパーマンはロイスとの議論で感情的になったり、ルーサー相手に犬を奪われていらだったり、涙を流したりと。またこの世界では彼以外の超人たちも存在していて、完全無欠のスーパーマンではなく、しょっちゅう怪我したり、弱さを見せることが多い。なにかと人間臭いスーパーマンとして描かれている。
そして、何より大きな違いは神の様な絶対的ヒーローの存在であったスーパーマンが本作ではまるで不法移民のような扱いをされているのがまさに現代風アレンジが効いているところだ。
確かに彼は地球外からアメリカ合衆国に不法に降り立ち、クラーク夫妻に匿われて育てられた不法移民である。今回の監督の発言が政治的だとして何かと物議をかもしているが、客観的に見ればその通りだ。
本作はいま世界中で分断を巻き起こしている外国人への排外主義が古典的ヒーロー映画で描かれた何とも画期的な作品に仕上がっている。
そもそもスーパーマンが不法移民なんて発想を今まで抱く人なんていただろうか。見た目は白人で、育ちはアメリカ、英語も堪能。そして何よりもアメリカのために多くの人々の命を救ってきた。そんな彼を不法移民などという人間は今までいなかった。
しかしいま世界中で巻き起こっている移民難民へのバッシング、そしてヒーローではあるが異物でもあるという彼の存在に着目することでそのヒーロー像を再構築する必要性が生まれた。
劇中では彼が自分のアイデンティティを確立させて人類を救う活動を始めて間もない時期が描かれる。彼は自分の使命は人類を救うことと信じて疑わない。しかし、クリプトニアンの両親のデーターが復元されて彼が地球に送り込まれた真の目的が明らかとなる。
クリプトニアン最後の生き残りとして人類を支配し地球を第二のクリプト星にせよという、その事実が公表されて人類にとってのヒーローがたちまち侵略者というレッテルを貼られることとなる。
自分の使命を信じていたスーパーマン自身が何より衝撃を受ける。己のアイデンティティが揺らぎ始める。
宿敵ルーサーは彼を陥れるためにSNSを利用しフェイク情報をサルを使い拡散し続ける。ドナルド・トランプがモデルとされるニコラス・ホルト演じるルーサーはシリーズ最高に美しい最狂悪役として描かれているのも本作の特徴の一つだ。SNSに書き込んでるのがサルというのがこれまた皮肉が効いている。
そして罠に堕ちたスーパーマンが収容されるのは異次元に存在するグアンタナモを連想させる収容所だ。そこでは非人道的な拷問や殺人が常に行われていて、この点も風刺がかなり効いている。
そんな彼をロイスや他の超人仲間が助け出す。彼は無敵で孤独なヒーローではなく、時には仲間の助けを必要とする存在。
この映画では助け合いこそが大切だと描かれる。異物であるとして排除するのではなく、同じ心を持つ人間としてのスーパーマン。けして完全無欠ではなく、心揺らぐこともある人間的弱さを併せ持つ存在。そのようなヒーロー像を描くことで、異なる存在として互いに憎しみ合うのではなく助け合うことの大切さを本作は描いている。
移民難民問題がメインに描かれてる本作。スーパーマン以外の超人たちの存在が彼を異物としてより際立たせている。他の超人たちは自分たちが異物であることを自覚して、活動を自粛する。自分が所属する国の政府の意向には逆らわない。この辺りも現実社会で移民たちが自分たちが叩かれないよう息をひそめて生きている点を暗に描いている。
しかし、スーパーマンはそんな政治的配慮はせず人命を一番に考える。そんな彼の行動がアメリカ政府にとって頭痛の種でもある。それを利用して異物である彼を排除しようとルーサーは陰謀をたくらむ。
このルーサーの真の目的が何よりスーパーマンの排除にある。その動機は人類にない強さ、純粋さがルーサーにとって脅威に感じられたからだ。彼はどこかでスーパーマンを羨望の目で見つつ嫉妬していたのかもしれない。そんな彼の中のアンビバレントな感情がよりスーパーマンに対して執着する源になっていたのかもしれない。
他にも明らかにパレスチナ情勢を投影したかのような侵略戦争を利用して土地を収奪することを画策したりと、現実世界のトランプ政権を揶揄したような描写が数多く、シリーズ一番の大人にとって見ごたえがある作品に。
ガン監督は本作は政治的だとはっきり公言している。そもそもヒーロー映画に政治を持ち込むなという批判自体がナンセンスだ。映画には様々なメッセージが込められるもの。当然政治的表現の自由は民主主義において根幹をなすものだ。
そういった政治的メッセージをこめつつ、スーパーマンという古典的ヒーローを新たに再構築して本作はシリーズ通してリチャード・ドナー版に引けを取らない傑作となった。
スーパーマンの育ての両親は健在で、自分のアイデンティティが揺らぐ彼に父ジョナサンがかける言葉が印象的だった。
自分の選択と決断がこの世界でお前が何者かを決める。たとえ与えられた使命が侵略だとしてもそれを実行するかはお前次第。
もしスーパーマンがドナルド・トランプ家で育てられたなら「ブライトバーン」になっていただろう。しかし彼はこの温厚でやさしいクラーク夫妻に育てられたことでスーパーマンになれたのだ。
彼の本来の使命ではなく彼がこの地球で育てられた中で培われた人への思いやりの心、人を信じるという心が彼をスーパーマンになさしめたのだ。
そして世界もそんなスーパーマンを異物ではなく良き隣人として受け入れる。たとえフェイク情報に翻弄される人間がいようとも目の前の真実、スーパーマンが良き隣人と知る人々はフェイク情報に惑わされることはないのだ。
現実世界ではフェイク情報により外国人への排外主義が支持され先の参議院選挙でも目も当てられない選挙結果となった。西欧諸国もこの日本も同じような排外主義という妖怪がはびこる時代に。しかし、そんなフェイク情報に惑わされず真実を見極めることのできる人間も多い。世界の混乱はまだ始まったばかりだ。これからも第二、第三のルーサーは現れるだろう。しかし我々は良き隣人である外国人(異星人)と共に手を取り合いこの難局を乗り越えられると信じている。
本作は実に多くの要素が込められたまれに見るヒーロー映画だった。
ちなみに本作はジョー・エルを悪役として描いた点も画期的。でも彼の発想はかつての西欧諸国の植民地主義そのものの考え方だから一概に非難できないよねえ。特にアメリカは。
そして最後には実はあの翻訳は人類の言葉に翻訳した場合あのような意味になるがスーパーマン自身があのデーターを改めて母国語で聞くと全然違う意味だったというオチを期待したんだけどそれはなかったな。
埼玉県川口のクルド人ヘイトでクルド人が日本人に対して「日本人死ね」と発言したと拡散されたのが実は「病院に行け」という言葉であった事実があり、それを連想したんだけどな。でも本作では地球の両親に育てられてスーパーマンになれたということからジョーエルは悪役のままでいいのか。
ちなみに異星人であるスーパーマンにはミランダ警告は適用されないという場面もアメリカのダブスタを皮肉っていて面白かったな。法律が適用されないならなんで逮捕状出てるんだよ。
逮捕されたルーサーが収容されるのがエルサルバドルの悪名高いテロ犯専用収容所なのも皮肉が効いていた。
本作は見れば見るほどいろんなメッセージが込められていてリピートお勧めかも。
理不尽なほど強い、映画における新たな仮想敵、最強のメンタリティ
この作品はあまりにも強すぎるし、あらゆる搦め手を無効化する。
物語の役割は、それを鑑賞している時間に鑑賞者をその世界に飲み込み、没入させ、ねじ伏せ、その後の人生の時間を豊かにすることだ。この映画は真っすぐそれを追求している。もちろんそのような作品はまさに星の数ほどあるが、とにかく真っすぐで威力が高すぎる。
日本も同様であるが、2000年以降にリアル路線や、ジャンルへの解体によって模索や、一般ウケを獲得して、昨今再構築が始まった。あらゆる逆張りをその威力で否定する順張り力がある。パワー・速度・安定感がまさにスーパーで隙が無い。これを超えるにはさらなる順張りを模索する必要に迫られる。
またジェームズ・ガン監督の作品は初鑑賞であるが、魅力的なキャラクターとそれを断片として伝えることも非常に上手で「スーパーマン」という象徴と、クラーク・ケントという人間を描くということをやり切った素晴らしい脚本だとも思える。ケントは非常に幼児的に真っすぐであると同時に大人であるというバランス感覚も良かった。
ガン監督、流石ですね。傑作です。大好きな作品です。
映画スーパーマンは、私にとってはクリストファーリーヴさんが始まりで、ヘンリーカビルさんでシリアスになりましたが、やはり、明るくて元気になれるのがスーパーマンという思いがありますから、この作品のようにリアリティを感じさせながらも、最後には正義が勝つという、勧善懲悪的な作風が最もしっくりときます。迫力があって興奮するけど、育ての親に対する愛情が溢れるシーンに、そして、ジョンウィリアムスのスコアに涙腺が緩みます。スーパーマンはこのテーマ曲でないと。相棒のクリプト(犬)が可愛らしくてコミカル。決してカッコイイとは言え無いがキャラが立っているグリーンランタンやジャスティスギャングの仲間たち。ロイス役の人は綺麗だがジャーナリスト魂が本気印でクラークとのインタビューシーンではドン引きするくらい凄みがある演技派。レックスルーサー役も凄みがある演技で魅了されました。何と言ってもスーパーマン役のキャスティングがドンピシャで素晴らしい。ストーリーは、詳しくは言えませんが、これまでのマーベル作品やDC作品の集大成と言っても良いくらい、あらゆる要素が凝縮されており、2時間という限られた時間の中で、一つ一つが最高レベルで表現されています。兎に角、好きすぎてレビューを書いてしまいました。とても素晴らしい作品でした。次のスーパーガールも楽しみです。クリプトも登場します。
全718件中、181~200件目を表示