劇場公開日 2025年7月11日

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「「敵を倒すこと」が目的か「人を救うこと」が目的か。」スーパーマン おけんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 「敵を倒すこと」が目的か「人を救うこと」が目的か。

2025年8月22日
iPhoneアプリから投稿

今までのスーパーマンを全く観たことがない状態で鑑賞。新たな1作目だが、すでにスーパーマンが存在している世界で物語が始まる。導入の説明は端的で、いきなりピンチから始まる展開には特に引き込まれた。

戦闘シーンはダイナミックなVFXが印象的で、アメリカの街並みが壮大に見えるほどスケール感があった。とにかく映像の迫力でグッと持っていかれる。

一方で、人間模様の描写は少し長めに感じた。「力を持つ者に向けられる妬みや嫉みとの戦い」を描きたかったのだろうけど、1作目ならシンプルに“世界を守る”でも良かったのでは?とも思った。ただ、網羅的に映像作品が溢れている今の時代においては、それだけでは物足りないというのも納得できる。

DC映画には暗いイメージがあってこれまで避けていたけれど、MCU好きとしてはこの作品をきっかけに今後の広がりが気になった。過去作も少しずつ掘ってみたくなる。

ユーモアも効いていて、特に主人公とヒロインが部屋で話している最中に、窓の外ででっかい怪物とヒーローが戦っているシーンは笑ってしまった。日常に怪獣バトルが溶け込むと、確かにああいう感覚になるんだろうなと。

観終わって思ったのは、映像的には脇役のグリーンランタンやミスター・テリフィックの戦闘のほうがカッコよく映えていたこと。それでも、彼らとスーパーマンの違いは「敵を倒すこと」が目的か「人を救うこと」が目的か。どんなに傷ついても、1つでも多くの命を救うことに全力を注ぐ姿勢こそがヒーローなんだと感じさせられた。

おけん
みかずきさんのコメント
2025年8月22日

はじめまして、みかずきです

仰る様に、スーパーマンの目的は人を救うこと、即ち、人間愛を行使することだと思います。それがヒーローの真の姿なのだと思います。

また、本作のラストは濃厚なラブシーンですが、恋愛は人間愛に昇華するという恩師の言葉を思い出しました。

みかずき
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