「爽快感に欠ける」スーパーマン 水原秀策さんの映画レビュー(感想・評価)
爽快感に欠ける
以下は完全なる私の好み(特に②)なのはわかってて言う
①「ヒーローとは?」みたいな話には飽きた。もうよくない、そういうの? そもそも赤いパンツはいた人だよ。悩んでるのが似合わないんだよね。
② スーパーマンにもヒロインにも魅力が乏しい。美男美女ではあるが、なんかね。こちらの心をクッと惹きつける何かが足りない。なので彼らが苦境に陥ってても「頑張れ」という気持ちが湧いてこない。
③ アクションシーンが楽しくない。スカッとしなかった。最初のバトルシーンから最後まで強度が変わってないのも要因の一つ。
④皆が言うように犬はよかった。特に敵のリーダーを倒すのを犬にやらせたのはナイスアイデア。あれをスーパーマンがやっちゃ弱い者いじめになる。逆に言うと犬が出てこないと退屈したのも事実。
⑤ その敵のリーダーがなぜあそこまでやるのかさっぱり。金儲けってこと? キャラクターが薄いのでラストで泣かれても「はあ、なに泣いてんの?」という気がしてならなかった。
⑥ パレスチナ(あるいはウクライナ)問題を盛り込もうとした意欲は買う。ただ、子供があそこまでスーパーマンを待望してるのに本人は別のところで戦ってるという構成はどうなんだろ。脚本を工夫して旗をもった子供の下にスーパーマンが「待たせたね」とか言って駆けつけるべきだったのでは?
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