「のんきな市民」スーパーマン ガンーカタさんの映画レビュー(感想・評価)
のんきな市民
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ザック・スナイダー版のスーパーマンを数作見たせいか、今回のスーパーマンの緩さや、妙なコミカルさがあまりしっくりこなかったです。
まず、スピード感のなさ。スナイダー版だと、人間には全く対応できないような超スピードだったのに、今回は単なる人間のレックス・ルーサーが普通に指示を出せる程度のスピード。また、ウルトラマン以外の超人に対しても圧倒的な強さが見られないのが物足りなかったです。ワンダーウーマンたちが束になってもかなわない、ステッペンウルフを軽く扱うあの強さと比べてはいけないのかもしれませんが、やはり見劣りしてしまいました。
あとはあのカイジュウのフォルムがぬいぐるみらし過ぎたことで、あまり怖さがなかったし、それを反映するかのように、本来ならゴジラの時のように市民が逃げ惑うはずなのに、全然慌てないでのんきに見物している事にあきれてしまいました。特に話題になった少女を救うシーンは、あの状況の中でのんびり歩く少女に笑ってしまいます。いかにも「映え」のするシーンを撮るためだけの場面にしか感じませんでした。
ビルの倒壊から車を1台助けるシーンも、その前にビルの中の数千人はどうなるの? あくまでも車を助けるシーンを見せたいだけなの? と意地悪な目線でしか見れなかったです。
クリプトも、なんだかかわいいキャラで引き付けようとしているあざとさしか感じませんでした。
とにかくこのスーパーマンは肌に合わなかったです。次回作があっても観に行かないでしょうね。
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