劇場公開日 2025年7月11日

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「ジェームズガンの毒っ気がない」スーパーマン jirouさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 ジェームズガンの毒っ気がない

2025年7月26日
iPhoneアプリから投稿

ないというか、足りない。ジェームズガンはハミダシ者を描く天才だから、スーパーマンみたいなド真ん中ストレート男を描くのはちょっと苦手だったのかもしれない。スーパーマンをスーパーに描き過ぎないということには成功していたものの、それが主人公の魅力には繋がらなかった。
ただし、マンオブスティールよりかは良い。陰鬱まじめ男を3時間観るのは苦痛以外のなにものでもなかったから。そういう意味で次作には期待できそう。

追記
キャプテンアメリカもそうなんだが、アメリカを象徴するヒーロー達はプロパガンダ映画としての側面をどうしても持ってしまう。アメリカは世界の警察だ的なヤツ。今回もそれがあって微妙に嫌な気持ちになった。ただ、ジェームズガンが「スーパーマンは米国の物語だ。よそから来てアメリカに住んだ、1人の移民の話。私にとってはごく普通の人間の優しさに価値があること、私たちがそれを失ってしまったことを伝える物語だ」と答えていたのを見て、なるほどなぁと思った。スーパーマンはたまたま幼少期にアメリカに墜落しただけで、もしもアメリカじゃなかったとしても人助けをしていたっていうことなんだろう。
このインタビュー記事を事前に読んでたら、作品の評価も変わっていたかもなぁー。

jirou
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