「こんな程度かと思わせた作品だった。」スーパーマン いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな程度かと思わせた作品だった。
私が子供だった頃(小学校低学年)、テレビ映画シリーズの「スーパーマン」を見て育った。1960年代の始め。のちにスーパーマンの原作が漫画だと知ったが、私にとっては、主演のジョージ・リーブスがスーパーマンだった。
後年、クリストファー・リーブ主演で映画化された時、嬉しくてたまらず、1日に2回も観てしまった。50年前の映画館は席の入れ替えがなく、何度でも観れた。
スーパーマンはそれから何度か映画化されている。割りと観ている方だと思うが、関心は年々薄れている。
もともと漫画で人間界で超能力を持ったらどうなるか、という滑稽無稽な物語がスクリーンに展開してゆく。CG技術を駆使して何でも映像化出来てしまう。高層ビル群が破壊されていくのを見ても、何の感慨も起こらない。スーパーマンに感情移入出来ない。
レックス・ルーサーはスーパーマン以上に超人だ。異次元まで操ることが出来、話についていけない。破壊や戦闘場面を除外したスーパーマンの内面を取り扱う映画が作られるべきだろう。スーパーマンの本当の敵は誰か。たぶん、神か己自身だろう。クローンではなく。そんな映画が製作されても良いと思う。だか、客は入らない。鑑賞後、そんな事を考えていた。
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