「スーパーマンの父…」スーパーマン akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
スーパーマンの父…
ネタバレ多数あります。観てない人は読まないで。
パンクな世界。マーベルはカオス。DCもカオス。仕切り直しで新たに始めるDCUその序章。
レックス・ルーサー役に、Mマックス・怒りのデスロードのニュークことニコラス・ホルト。
このルーサーが天才的すぎるのだ。
スーパーマンを抑えるための秘策を複数用意した。
まず「ポケットユニバース」という異次元空間に幽閉施設を建設した。この危険すぎる施設が引き金となって現実の地上に割れ目が出現する。しかもなぜだか、アメリカのマンハッタンが真っ二つというでたらめな展開なのだが、ストーリーに引き込まれている私はなんの違和感もなく受け入れ、そしてまたもとに閉じた世界に安堵した。(少しぐらいズレていてもそれを言ってはいけない)なぜか宮崎駿の「君たちはどう生きるのか」を思い出した。異次元空間から助けられる人々のイメージかも。
メタモルフォという超人(たぶん異星人)をここに幽閉している。かれら親子が攫われる経緯も十分一本の映画になりそうだ。(クリプトナイトも太陽も作れるんだぜ(°_°))
スーパーマンの南極秘密基地にも難なく侵入して、基地を荒らし、相棒のスーパードッグのクリプトンを誘拐する。さらには、過去の父と母の映像を解析してデータを復元してしまうのだ。スーパーマンの執事ロボットたちもできなかったことをいとも容易く可能にするルーサーの一味。
犬と、遺言データの復元。
さらに、「ウルトラマン」というスーパーマンの能力に匹敵する謎の戦闘員と、遺言データを復元もできるルーサーの片腕のミュータント女性。この二人のほかにも空飛ぶ軍団もいる。
さらに、スーパーマンが闘う姿を捉え映像でルーサーの本部に送る目玉型のドローンと、ルーサーがそれを見て指示を瞬時に送る双方向の命令システム。まさに現代的なゲーム感覚だが、リアルだと常に後手ごてに回るはずなのに的確な打撃を与えられるルーサーの天才的な戦闘判断力。
さらに、スーパーマンを待ち侘びているシャルハンプールの民衆とボラビアの軍隊の実力行使寸前の切迫詰まった状況。
なので、結果的にスーパーマンは、ルーサーと互角以下で闘うしかなくなる。
ネットで悪評を拡散するのにモンキー(小猿)を使うとか、あきらかに「毒」らしい表現も見受けられるが、基本はコテンパンにやられまくるスーパーマンがいかにして再生するかの物語になっている。
ルーサーの近くにいた自撮り女が、見事にスパイになっていたのは驚いた。
ほかにも、メディアに踊らされている民衆の気持ちとか、じつは結構、毒は多い。ただ、ジェームズ・ガンは、スーパーマンをまだ若くて政治に疎いごく普通の若者として描くことで第一作の始まりとしたのではないかと思います。
公開から二週間待ってようやく観ましたが、130分ほぼ飽きずに楽しめました。皆様のレビューを参考にしました。「スーパーガール」「グリーンランタン」非常に楽しみです。あの子がクリプトンの本当の飼い主なのか‼️笑