「エンタメ特化」スーパーマン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメ特化
んー、色々と楽しかったけど、アクションとかCGとか。
ただ、なんか若年化してたなぁと思う。
元が少年漫画なので、当然の変更だとは思うのだけど、スーパーマンに威厳がなくなってた。
ラストに向けルーサーにぶつける台詞故だとは思うのだけど、marvelと大差ない感じに思う。
そこは非常に残念だ。
なんか大人も楽しめたヒーロー物ではなくなってたかなぁ。全体的に軽いというかPOPな感じ。
なんせスーパーマンが負けるとこから話は始まる。
超人なんてものが存在する世界観で、これまでの作品とは一線を画すのは明白だ。
スーパー犬もスーパーガールも出てくる。
両者とも正義のヒーローと呼ぶにはあまりに粗野な感じもする。ルーサーが固執する価値観にもこじつけ感が凄いし、それに従うウルトラマンとナノマシンの女性とかは、何故にそこまで敵対するんだろうと頭を傾げる。
ルーサーの部下もそうだ。
意思まで見えてこない。
世界を救うヒーローを抹殺するに足る理由がわからんのだ。会社の利益を追求するという理由はあっても、あんなに嬉々としてやられてもなぁと萎える。
そもそも、ウルトラマンに指令を出すのにあんなにオペレーターはいらんのではなかろうか。
と、色々と都合がいい事ばかり悪目立ちする脚本だった。
ウーパールーパーのような怪獣はいきなり街中に現れるし、それまでに破壊された街の痕跡すらない。
大気圏外からの急降下とかも、必然性には乏しいようにも思う。ウルトラマンに至ってはスーツすら着用してない。
ナノマシンはごちゃごちゃ言ってる間に離脱すらいいじゃないか?
エンタメに特化したジェームス・ガン作品ではあって楽しい部分も魅せる部分もウリもしっかりあったけど、スーパーマンとしては残念な作品になったなぁと思う。