「「強さ」より「優しさ」を描いた、強調した映画」スーパーマン みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
「強さ」より「優しさ」を描いた、強調した映画
DC映画って、実は苦手だった。
スーパーマン、ワンダーウーマン、ブラックアダムと、「最強、無敵」なキャラばかりで、共感も感情移入もできず、しかもアクションシーンは「怪獣映画」のようだ。
怪獣に感情移入できないでしょ?
そうした不安を抱えながら本作を見る。
本作は米国保守派に嫌われているらしい。
リベラルな主義主張だから?
偏狭な連中だなあ。
映画がリベラルなのは大昔からだよ。60ー70年代は知らんが、少なくとも80年代以降は。
いちいち噛みついてたら、全部に噛みつくつもり?
スーパーマンが移民なのも、人間との「共存」「共栄」を描いているのも、ポリコレ云々じゃなく当初から。
別に本作だけじゃない。
スター・ウォーズだって、ロード・オブ・ザ・リングでも同様。
それらが保守派に批判されたことある?
それだけ「神経質」になってるんだな。
本作は「優しさ」を描いた映画。
強さでも対立でもなく。
「万人受け」を狙ってるとも言えるし、監督の言うとおり「今の時代に必要」なのかもしれない。
本作の悪役、レックス・ルーサーは面白いな。
スーパーマンを殺害しようとする動機は、人気者への「嫉妬」かと思ったが、最後に「移民だから」とあかさええる。
排外主義者への痛烈な批判だな。
彼らは常々「移民がダメじゃない。違法/不法移民がダメなんだ」というが、実態は移民、外国人自体を嫌ってる。そんなヘイト感情を表したキャラ設定。
アメコミの傑作、とまで持ち上げるつもりはないが、現状の米国を痛烈に批判しつつ、エンタメを忘れないバランスの取れた作品。
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