「敵の動機がイマイチ安直な」スーパーマン ちえべさんの映画レビュー(感想・評価)
敵の動機がイマイチ安直な
「マン・オブ・スティール」とか「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」とかを見ていませんので、以下に書く事にはその辺りの欠落があると思います。
印象的に、マスコミ操作ってそれほど有力なの?と思いました。
テレビで「スーパーマンは侵略者だ」と流れると、手のひらを返したように、スーパーマンの周囲(間近に)にいて賞賛していた人たちも「侵略者だ」「裏切った」とか罵声をあびせたりモノを投げたり。追従するテレビ番組も非難轟轟。
たしかに、日本も似た感じかもしれませんが、「ネット社会でリテラシーが」とか「ファクトチェックが」とか言いながら、視聴者・市民・国民の変わり身があれほど早いとは驚きました。
また、敵にあたるレックス・ルーサーの動機がイマイチ理解できませんでした。
あれだけ大きいことをしたのだから、もっと根深い何かがあるのかと思ったのですが、嫉妬ですか? 注目されたかった?
ロイスが編集長ペリーに、レックス・ルーサーのなにか壮大な動機を言っていた気がしましたが、ラストでスーパーマンと対峙した時には、嫉妬とか注目とか、子どもの泣き言みたいなことしか印象に残りませんでした。
「バットマン」の宿敵「JOKER」のように「レックス・ルーサー」を主役にしたスピンオフは無理なのかなぁ、って思いました。
とくに、それを期待しているわけじゃないですが、人体改造やクローンを作ったり、ポケットユニバースという世界まで作っておいて、スーパーマンへの嫉妬とかだけの理由では。
かといってマッドサイエンティストのようなものも感じられなかったので、なにか物足りない気がしました。
映画を見終わって、ふと 昔にアニメで『スーパーマンJr.』だったか、スーパーマンの学生の頃の『ヤング・スーパーマン』だったかを見た覚えがあって、それはやらないのかなぁって思いました。
